JPH0415346B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0415346B2
JPH0415346B2 JP27685486A JP27685486A JPH0415346B2 JP H0415346 B2 JPH0415346 B2 JP H0415346B2 JP 27685486 A JP27685486 A JP 27685486A JP 27685486 A JP27685486 A JP 27685486A JP H0415346 B2 JPH0415346 B2 JP H0415346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
concrete
cooling
center
mass concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP27685486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63130863A (ja
Inventor
Shigeyuki Sogo
Takashige Haga
Chihiro Shinkai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP27685486A priority Critical patent/JPS63130863A/ja
Publication of JPS63130863A publication Critical patent/JPS63130863A/ja
Publication of JPH0415346B2 publication Critical patent/JPH0415346B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この発明は、マスコンクリート(打設厚さが厚
いコンクリート)の表面のひび割れ防止方法、よ
り具体的にはマスコンクリートを打設後該コンク
リートの化学反応により発生する水和熱に原因し
て該コンクリート表面(打設面すなわち地面など
に接する面を含む)に生ずるひび割れの防止方法
に関するものである。
≪従来の技術≫ 第1図のマスコンクリートを打設した場合の水
和熱発生による断面温度分布およびそれに伴う応
力の発生状態を示す説明図である。
コンクリートは打込み後1〜2日で外観上固化
した状態となるが、その後も水和反応(水とセメ
ントの間の化学反応)が続き、それとともに強度
も増加する。
ところで、水和反応に際して熱(水和熱)が発
生する。マスコンクリートを打設した場合、コン
クリート表面部の水和熱は外部へ放射されるが、
中心部の水和熱は打設厚さが厚いため外部へ放散
されず、従つて、中心部の温度が高く表面部が温
度が低いという断面温度分布2が生じる。
熱膨張の性質により各部は変化温度に応じて伸
びるが、線膨張率は変化温度に比例するため、温
度の高い中心部は温度の低い表面部から伸びを阻
止され、逆に表面部は中心部から伸びが助長さ
れ、その結果として、一定基準線4を基準にして
断面温度分布2に比例し、表面部に引張応力、中
心部に圧縮応力が生じる。
表面に生じる引張応力fが該温度分布の時点に
おける表面の引張強度を上まわつた時、表面にひ
び割れが発生する。
従つて、表面のひび割れを防ぐためには中心部
の温度上昇a1℃と表面の温度上昇b1℃との温度差
a1℃−b1℃をより小さくして、表面に生じる引張
応力fを小さくすればよい。
この目的のため従来から、プレクーリング法、
パイプクーリング法等が用いられていた。
第4図はプレクーリング法についての説明図で
ある。プレクーリング法とは、予め冷却されたコ
ンクリート6を打設する方法である。打設直後は
冷却温度t1の状態であるが、水和熱の発生により
断面各部の温度が上昇する。断面中心部は熱放散
がほとんどないため、該中心部の冷却温度からの
温度上昇a4℃は、第1図に示す常温のマスコンク
リートを打設した場合の断面中心部の常温からの
温度上昇a1℃にほぼ等しい。一方、表面部は熱放
散があるため温度が下がるが、常温より下がるこ
とはできないため、結局、表面の冷却温度からの
温度上昇b4℃は常温のマスコンクリートを打設し
た場合の表面の常温からの温度上昇b1℃より大き
い。従つて、中心部と表面との温度差a4℃−b4
は、冷却しない通常の場合の中心部と表面との温
度差a1℃−b1℃より小さくなり、従つて、表面に
生じる引張応力を小さくすることができる。
第5図はパイプクーリング法についての説明図
である。パイプクーリング法とは、マスコンクリ
ート打設時にパイプ8を埋込み、該打設後パイプ
8の中に冷水10を循環させ冷水と水和熱とを熱
交換させることにより、コンクリートの温度上昇
を抑えんとするものである。冷水が水和熱を奪う
ことにより下降する温度をc℃とすると、断面中
心部の温度上昇a5℃は、通常の打設における断面
中心部の温度上昇a1℃からc℃を引いた値a1℃−
c℃にほぼ等しい。一方、表面部は熱放散のため
に温度が低く、その低い温度と冷水との熱交換で
あるため冷水が奪う水和熱は断面中心部ほどは多
くなく、従つて冷水が水和熱を奪うことにより下
降する温度は、断面中心部の降下温度c℃より小
さい。従つて、中心部の表面との恩度差a5℃−b5
℃は、通常の場合の中心部と表面との温度差a1
−b1℃より小さくなり、従つて表面に生じる引張
応力を小さくすることができる。
≪発明が解決しようとする問題点≫ しかし、従来行なわれていたプレクーリング
法、パイプクーリング法では、通常の打設の場合
に比して中心部と表面との温度差を小さくするこ
とができるものの、依然としてかなりの温度差は
存在し、従つて表面にはかなりの引張応力が生
じ、該引張応力がその時点の引張強度を上まわつ
た時ひび割れが発生することになる。
また、従来行なわれていたプレクーリング法、
パイプクーリング法では、前者は打設コンクリー
ト全体をプレクーリングしていたため、また後者
はパイプクーリング用のパイプを設置する必要が
あるため、そのクーリングのためのコストが多大
であつた。
この発明はこのような問題点に鑑みてなされた
ものであつて、その目的は、打設マスコンクリー
トの中心部と表面との温度差を従来のプレクーリ
ング法、パイプクーリング法による場合よりもさ
らに低減し、従つて表面のひび割れをさらに防止
し、またクーリングのためのコストを低減できる
プレクーリング法を提供するにある。
≪問題点を解決するための手段≫ 上記の目的を達成するために、この発明に係る
マスコンクリートの表面のひび割れ防止方法は、
マスコンクリートの打設時に中層のみに冷却した
コンクリートを打設するのである。
≪作用≫ 打設マスコンクリートの中層部のみに冷却した
コンクリートを打設するものであるため、温度上
昇後の温度分布は、常温打設コンクリートの温度
分布において中層部の温度の山が陥没した状態と
なり、最高温度上昇と表面温度上昇との差は極め
て小さい。
≪実施例≫ 第2図は本発明に係るマスコンクリート中層の
みをプレクーリングする方法の一実施例を示す説
明図である。同図Aに示す如く、まず下層22を
通常の冷却しないコンクリートで打設し、次に中
層24を予め液化ガス等の供給により、全体的に
冷却されたコンクリートで打設し、最後に上層2
6を通常の冷却しないコンクリートで打設する。
中層部の冷却温度および下層、上層に対する中
層の厚さは、常温を基準にした最高温度上昇a2
と表面の温度上昇b2℃との温度差a2℃−b2℃が最
小となるように実験的、解析的に定める。
この方法により打設されたマスコンクリート
は、打設直後は下層、上層が常温であり中層が冷
却温度であるため、中層部の温度上昇は冷却温度
から開始され、従つて温度上昇後の断面温度分布
は同図Bに示すごとく、第1図に示す常温打設コ
ンクリートの中層部の温度分布の山が陥没した状
態となり、従つて最高温度上昇a2℃と表面温度上
昇b2℃との温度差a2℃−b2℃は、全体をプレクー
リングした場合のa4℃−b4℃の比し極めて小さ
い。
なお、第3図はマスコンクリートを3層より多
い複数層に分け、表面部を常温p℃とし、以後中
心層に進むに従つてp℃>q1℃>r℃、p℃>q2
℃>r℃となるように冷却温度を徐々に下げたプ
レクーリング法を示す。このようにプレクーリン
グすることによつて、よりきめの細かい断面温度
分布を得ることができ、最高温度と表面温度との
温度差をさらに縮小することができる。
≪発明の効果≫ この発明はマスコンクリートの中層部のみに冷
却したコンクリートを打設するものであるため、
従来の全体をプレクーリングまたはパイプクーリ
ングする場合に比べ断面最高温度と表面温度との
差をより小さくすることができ、従つて、マスコ
ンクリート表面のひび割れ防止をより完全に達成
することができる。
また、この発明はマスコンクリートの中層部の
みに冷却したコンクリートを打設するものである
ため、全体をプレクーリングまたはパイプクーリ
ングする場合に比べ冷却コストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常の方法におけるマスコンクリート
打設の場合の水和熱発生による断面温度分布およ
びそれに伴う応力の発生状態を示す説明図、第2
図は本発明に係るマスコンクリート中層のみに冷
却したコンクリートを打設する方法の一実施例を
示す説明図、第3図はマスコンクリートを3層よ
り多い複数層に分け各層を異なつた温度でプレク
ーリングする方法を示す説明図、第4図は従来例
におけるプレクーリング法を示す説明図、第5図
は従来例におけるパイプクーリング法を示す説明
図である。 22……下層、24……中層、26……上層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マスコンクリートの打設時に中層のみに冷却
    したコンクリートを打設することを特徴とするマ
    スコンクリートの表面のひび割れ防止方法。
JP27685486A 1986-11-21 1986-11-21 マスコンクリ−トの表面のひび割れ防止方法 Granted JPS63130863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27685486A JPS63130863A (ja) 1986-11-21 1986-11-21 マスコンクリ−トの表面のひび割れ防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27685486A JPS63130863A (ja) 1986-11-21 1986-11-21 マスコンクリ−トの表面のひび割れ防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63130863A JPS63130863A (ja) 1988-06-03
JPH0415346B2 true JPH0415346B2 (ja) 1992-03-17

Family

ID=17575335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27685486A Granted JPS63130863A (ja) 1986-11-21 1986-11-21 マスコンクリ−トの表面のひび割れ防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63130863A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2864513B2 (ja) * 1989-01-17 1999-03-03 三菱化学株式会社 トナーの製造方法
JP3218516B2 (ja) * 1992-07-07 2001-10-15 清水建設株式会社 コンクリートの施工方法
CN102888845B (zh) * 2012-11-06 2014-10-22 中国第二重型机械集团(德阳)万信工程设备有限责任公司 超大体积灌浆体的施工方法
CN104196031A (zh) * 2014-08-25 2014-12-10 四川金锋建设有限公司 一种大体积灌浆体的施工方法
CN109944249B (zh) * 2019-04-01 2020-07-28 清华大学 一种大坝热交换媒介温度自适应调整方法
CN110924418B (zh) * 2019-12-06 2021-08-20 湖北省路桥集团有限公司 大体积现浇异形混凝土承台及施工方法
CN112462818B (zh) * 2020-11-27 2022-03-18 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 高拱坝低热水泥混凝土最高温度区间的控制方法
CN113149709B (zh) * 2021-03-25 2022-07-05 武昌理工学院 中热衬砌混凝土温差控制通水冷却控温方法
CN113463934A (zh) * 2021-07-20 2021-10-01 江西省交通工程集团建设有限公司 一种大体积混凝土温控防裂养护方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63130863A (ja) 1988-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0415346B2 (ja)
CN1125801A (zh) 控制大体积混凝土结构物温度应力的混凝土浇筑方法
CN105964992A (zh) 定向凝固***和方法
JP2940367B2 (ja) コンクリート打設方法
JPH0146672B2 (ja)
JPH0584348B2 (ja)
US4539919A (en) Supporting structures for furnace crowns
JPS61200269A (ja) コンクリ−ト構造物のひび割れ防止工法
JP3013350B2 (ja) マスコンクリートの温度ひび割れ防止方法
JPH0222831B2 (ja)
JPS58204268A (ja) マスコンクリ−トの養生方法
JP2733558B2 (ja) 地中連続壁の構築方法
Loo et al. Application of the layering method on large concrete pours
JP2001040659A (ja) コンクリート打設方法
JP3218516B2 (ja) コンクリートの施工方法
JP2534080B2 (ja) コンクリ―ト製の重力ダムにおける冷却方法
JPH04247167A (ja) コンクリートのパイプクーリング工法
JPH01271580A (ja) コンクリート柱の冷却方法
JP2002276142A (ja) 低温施設のコンクリート床形成方法およびその構造
JPH0557389B2 (ja)
SU1595996A1 (ru) Способ возведени массивных бетонных сооружений
JP2697363B2 (ja) マスコンクリートの打継工法
Wagenaars 51 WATER TIGHT DESIGN, ARTIFICIAL COOLING OR EXTRA REINFORCEMENT
JP3426793B2 (ja) 多結晶半導体の製造方法及び製造装置
JPH0949325A (ja) コンクリートの冷却方法