JPH04147956A - 摺動部材とその製品およびそれに用いる溶射材料 - Google Patents

摺動部材とその製品およびそれに用いる溶射材料

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JPH04147956A
JPH04147956A JP26837990A JP26837990A JPH04147956A JP H04147956 A JPH04147956 A JP H04147956A JP 26837990 A JP26837990 A JP 26837990A JP 26837990 A JP26837990 A JP 26837990A JP H04147956 A JPH04147956 A JP H04147956A
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JP
Japan
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carbide
tungsten carbide
chromium
sliding member
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JP26837990A
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Masahito Kumon
公文 将人
Yoshio Jisai
持斉 美夫
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温、高荷重の環境下で耐食性、耐摩耗性お
よび耐焼付性に優れた摺動部材およびそれを用いた製品
、ならびに耐熱、耐摩耗性の溶射皮膜を形成するのに好
適な炭化物と金属からなる複合溶射材料に関する。
〔従来の技術〕
一般に、セラミックス材料には、金属材料よりも高温強
度、硬度、耐熱性および耐食性等に優れたものがあり、
産業上の各分野で広く利用されつつある。例えば、エン
ジン部品、ボイラ部品、原子力機器の部品等に使用され
る材料は、耐食性、耐摩耗性および耐熱性等の特性を備
えていることが不可欠であり、これらの特性を向上させ
るために、その表面に物理的諸性質が優れているセラミ
ックスやサーメット等を被覆する方法が採用されている
。この被覆方法としては、溶射法がその簡便さや低コス
トゆえに広く一般に用いられており、エンジン部品のう
ち、特に摺動部にはこれらの技術を採用した摺動部構造
が知られている(第7図)。
セラミックス材料を軸受に使用した例は、特開昭55−
100421号公報、特開昭60−40816号公報等
、多くの手法が提案されているが、温度条件として60
0℃以上の環境での使用を考慮しているものは少なく、
例えば特開昭58−37114号公報は数少ない例とし
て挙げられる。
摺動部材の摺動特性を向上させる手法として、摺動部材
自身の特性を向上させる方法、潤滑剤を用いる方法、転
がり軸受等を用いる方法などが知られている。潤滑剤は
、油等の液体潤滑剤を用いる方法、金、銀、すす、鉛等
の軟質金属を用いる方法あるいは面心立方構造をもつグ
ラファイト、二硫化モリブデン、窒化ホウ素等の固体潤
滑剤を使用する方法がある。
600”C以上の環境下では、従来の金属同士で作製し
たロンドおよびブツシュでは容易に焼き付きが生じ、か
じり現象を起こすもとになる。特開昭58−11362
8号公報などに提案されている600℃以上に耐え得る
セラミックス等で作製した軸受は、熱膨張差、緩衝材等
を考慮しなくてはならない上に製作に多大の費用がかか
るという問題がある。
また、液体潤滑剤は気化または焼失してしまうので全く
使用することができず、軟質金属を用いても溶融、酸化
または拡散が生じるので側底使用することはできない。
他方、特開昭61−6428号公報に提案されている比
較的高温に耐え得るグラファイト、二硫化モリブデンを
用いる場合においても600℃以上の高温では変質また
は拡散して長時間の使用には耐えられないし、窒化ホウ
素も結合剤の耐熱性に問題があり使用することができな
い。
そこで、600℃以上の使用環境に耐え得る摺動部材と
するには、ロンドとブツシュ自身に摺動性、耐摩耗性に
優れた材料を用いるか、あるいは表面に摺動性、耐摩耗
性に優れた被覆を施す必粟がある。
表面被覆の具体的な方法としては、アーク、プラズマあ
るいはガスによって、棒状あるいは粉末状の溶接材料を
用いて肉盛溶接する方法、またはメツキ法、スパッタリ
ングあるいはイオンブレーティング法などの蒸着法、ガ
スまたはプラズマによる溶射法、あるいは炭素、窒素を
表面に含浸させる方法等が挙げられる。
表面を被覆する方法の中で、最も強固な被覆層が得られ
る肉盛溶接法は、母材との希釈(拡散)などにより耐摩
耗性が低減する上、工程管理、熱管理等に多大の注意を
払わなければならない。蒸着法において゛は、強固な皮
膜が得られるが膜厚が数−程度と薄く、かつコストが非
常に高いなどの問題がある。さらに、メツキまたは含浸
処理法による摺動部材は、600℃以上の使用環境下で
長時間使用した場合に酸化、拡散等の問題が生ずる。
セラミックス材料の使用は、高温使用環境下でも多くの
制約をクリアできるが、特公昭60−29012号公報
に提案されているように、高温における耐摩耗性が良好
な炭化ケイ素(S i C)や窒化ケイ素(Si、N、
)を用いて摺動部材を構成すると、セラミックス製ロン
ド(軸材)を使用するため、駆動力がロンドに加わるう
えに、熱衝1!(熱履歴)やロンド自身に温度差が生じ
る場合には材料が破壊されることがある。さらに、セラ
ミックス同士では高度差が小さいので摺動させた場合に
馴染みにくく、摩耗量も飛躍的に小さくはならない。
また、特開昭60−73123号公報に提案されている
ごとく、一方を超硬合金、他方をセラミックスとした場
合には、600℃以上の酸化環境では超硬合金の耐酸化
性に問題がある。
溶射法により、ブツシュの内面に均質かつ良質の金属溶
射皮膜を形成する方法として、特公昭54−36905
号公報等に提案されている線爆溶射法があるが、セラミ
ックスあるいはサーメットの溶射皮膜を形成させること
は困難である。
ロッドに、高硬度(Hv600〜1OOO)の溶射皮膜
を形成させる場合、非酸化物系セラミックスでは良好な
溶射皮膜が得られず、酸化物系セラミックスでも600
℃以上の環境では密着力が小さいことと、熱応力を緩和
させる中間層を設けても、母材との熱伝導率の差により
冷却時に溶射皮膜が剥離する場合がある。
セラミックス製のベアリングも開発されているが、非常
に高価であり、また600℃以上の温度ではボールの止
め具の耐熱性に問題がある。
また、炭化クロムとNiベースの合金皮膜と、非酸化物
系セラミックスからなる軸受けとの組合せも、800℃
以上の高温、高負荷での使用には耐えられず、かじり現
象が発生するという問題があった。
他方、エンジン部品、ボイラ部品、原子力機器の部品等
に適用される溶射皮膜としては、耐食性、耐摩耗性およ
び耐熱性の他に、特に耐剥離性が良好であることが重要
である。そのため、これらの特性に優れた炭化クロムや
炭化タングステンとメタルの複合粉末による溶射材料が
近年注目を集めており、摺動部材等に利用され始めてい
る。
上記炭化クロムとして、Cr3C2、CrtC,、Cr
、3CGなどがあり、炭化タングステンとしてはwc、
w2cなどが挙げられる。一般的に、炭化クロムは80
0℃以下で、炭化タングステンは600℃以下の環境で
使用されている。バインダとしてのメタルは、炭化クロ
ムでは、耐熱性に優れた80%Ni2O%Crが一般に
使用されており、炭化タングステンでは、馴染みの良い
COや耐食性のよい上記のニッケルクロム合金が使用さ
れている。炭化物の含有率は、75〜90%程度のもの
が用いられている。
粉末の形態としては、炭化物とメタルを機械的に混合し
たものや、炭化物とメタルとの焼結体。
あるいは有機バインダで結合させた複合粉末、さらには
ジュール熱により溶融させた後、粉砕したものが使用さ
れている。
一方、溶射皮膜の本来の目的である耐熱・耐摩耗性を長
時間にわたって安定に保持するためには、溶射皮膜中に
気孔が少ないこと、粒子間結合力が大きいこと、および
母材との密着性が良いことが要求される。このため、溶
射方法としてはプラズマ溶射や高エネルギーガス溶射で
ある酸素−アセチレンの爆発エネルギーを利用した爆発
溶射法(米国特許第3884915号)、そして超音速
強化ガス溶射法(特開昭57−94360号公報)等が
利用されている。特に、溶射皮膜と母材との密着性は、
溶射時の粒子速度に依存するため、高粒子速度が得られ
る爆発溶射法が有効な方法と考えられている。
これらの溶射方法で、炭化クロムとニッケルクロム合金
の焼結粉末を溶射した場合および炭化タングステンとコ
バルトの電融粉砕粉末を溶射して形成した皮膜の特性お
よび断面のミクロ組織を第3表の従来例5と6および第
8図と第9図に示すが、800℃以上の高温酸化雰囲気
で使用する場合は、炭化クロムとニッケルクロム合金で
構成される溶射皮膜は硬度が低く高温での耐摩耗性に問
題があり、また炭化タングステンとコバルトで構成され
る溶射皮膜は耐熱性および耐食性に問題があった。
これらの問題を解決するために、炭化クロム系では特許
第974536号、同1093308号等が提案されて
いるが、800℃以上の高温での耐摩耗性を大幅に改善
するには至っておらず、むしろ厳しい生産管理を必要と
することから経済性に問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したごとく、従来の摺動部材において、通常温度が
600℃、最高温度が800℃以上の環境下で使用され
る場合、潤滑剤、またはその含浸処理では、潤滑剤が変
質し長時間の使用に耐えられないという問題があり、耐
熱性のあるセラミックスを用いる方法では、ロンド側が
熱衝撃および温度差に対して弱いという欠点があり、ま
た摺動面に溶射皮膜を形成させる方法では、ブツシュ側
にセラミックスまたはサーメットの均質かつ良質の皮膜
を形成することができず、ロッド側に溶射する場合には
耐かじり性を満足させることが困難であるという問題が
あり、セラミックス製のベアリングを用いる方法ではコ
スト高となり、さらに蒸着法では必要とする膜厚を得ら
れるのに長時間かかることと、コストが著しく高くなる
という問題があり、またセラミックスと超硬合金との組
合せでは、耐熱性が十分でないという問題があった。
さらに、従来の耐熱、耐摩耗性の皮膜を形成する溶射材
料は、800℃以上の高温酸化雰囲気において、炭化ク
ロム系では高温硬度、すなわち耐摩耗性が劣化し、炭化
タングステン系では耐熱性および耐食性が低下するとい
う問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、構成
が簡単で、しかも高温、高荷重下における耐摩耗性、耐
焼き付き性および耐酸化性を付与した安価な摺動部材お
よびそれを用いた耐熱、耐摩耗性の機器製品を提供する
ことにある。
さらに本発明の目的は、800℃以上の高温で高荷重下
の酸化性雰囲気中においても耐熱、耐摩耗、耐食性およ
び耐剥離性に優れた溶射材料およびそれを用いた溶射皮
膜を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、ブツシュ(軸受材)とロッド(軸
材)で構成される摺動部材において、ブツシュ側に炭化
ケイ素(S i C)または窒化ケイ素(SxaN4)
を主成分とするセラミックス焼結体または部分安定化ジ
ルコニアを使用し、ロッド側の摺動部には、ロッドを構
成する金属母材の表面に、炭化タングステンまたは元素
の周期表Vaに属する元素の炭化物を2〜40容積(v
ol)%、上記炭化タングステン等の炭化物の含有容積
率以上の炭化クロムを30〜75容積%含有し、残部が
Niを基調としたCrを5〜50重量(wt)%含有す
る合金からなる皮膜を20−以上の膜厚に形成すること
により達成される。特に、ブツシュ側にSiCまたは5
iaN、を主成分とするセラミックス焼結体を使用し、
ロッド側の摺動部には金属母材の表面に炭化タングステ
ンを2〜40容積%、該炭化タングステン以上の容積を
占める炭化クロムを30〜75容積%含有し、残部がN
iを基調としたCrを5〜50重量%含有する合金から
なる皮膜を50I1m以上の膜厚に形成することにより
、いっそう本発明の効果が顕著となる。
さらに、上記本発明の目的は、溶射材料として炭化タン
グステンを2〜40容積%、該炭化タングステンの含有
量以上の容積を占める炭化クロムを30〜75容積%含
み、残部がNi、Cr、Fe、Al、Siの群のうちか
ら選ばれる少なくとも1種以上の元素を含む合金または
混合物によって構成される溶射材料を使用し、溶射皮膜
を形成することにより達成される。
特に、バインダであるメタル成分として、耐熱性および
耐食性に優れたニッケルクロム合金を使用すると効果的
であり、300℃以下の低温で溶射した場合においても
、いったん400℃以上の酸化性雰囲気中で熱処理する
か、または酸化物が2〜5重量%形成されるような条件
で溶射することにより溶射皮膜の硬度の改善をはかるこ
とができる。
本発明の摺動部材において、軸材の母材の表面に形成す
る皮膜の組成を、炭化タングステンまたは元素の周期表
Vaに属する元素の炭化物2〜40容積%と、上記炭化
物の含有容積率以上の炭化クロムを、30〜75容積%
の範囲で含み、残部が実質的にニッケルを基調としたク
ロム含有率が5〜50重量%の合金からなる皮膜とする
ことにより、高温硬度は高いが耐熱性に劣る上記炭化タ
ングステンなどを、耐熱性が良好な炭化クロムによって
保護することになり、高温、高荷重下においても耐熱、
耐摩耗性が得られる。なお、上記皮膜の膜厚は2o−以
上とすることが好ましく、特に50.以上とすることが
より好ましい。
そして、皮膜を構成する上記炭化物以外のニッケルを基
調とした合金の組成は、耐食性および耐熱性からクロム
を5〜50重量%含むニッケル合金が好ましく、さらに
摺動特性を向上させる点からモリブデンを3〜30重量
%添加することが好ましい、また、ニッケルを基調とし
た皮膜の合金成分を2段階以上に変化させ、かつ合金成
分の多いものから順次積層して構成した積層皮膜とする
ことにより耐剥離性をいっそう向上させることができる
また、摺動部材の軸材を構成する母材の表面に形成する
皮膜は、プラズマ溶射法もしくは爆発溶射法で代表され
る高密度エネルギーガス溶射法によることが母材との密
着性を高めるうえで好ましい、特に、皮膜の形成は爆発
溶射法により200−以下の膜厚とすることが母材との
耐剥離性をいっそう高めるうえで好ましく、さらに溶射
皮膜を形成した後、所定の寸法に仕上げ加工を施しても
良い。
さらに、溶射皮膜を形成した後、400℃以上の酸化性
雰囲気中で熱処理を施すことにより、酸化クロムなどを
形成しセラミックスからなる軸受材との反応性を抑制す
ることにより摺動特性の向上をはかることもできる。ま
た、皮膜中に、フッ化カルシウムもしくはフッ化バリウ
ムに代表される固形フッ化物を0.2〜2.0重量%含
有させることによっても摺動特性を向上させることがで
き焼き付き防止に効果がある。
本発明の摺動部材は、エンジン部品、ボイラ部品、原子
力機器の部品などに適用することができ、本発明の摺動
部材で耐熱、耐摩耗性機器の軸受は部を構成した耐熱、
耐摩耗性機器製品1例えばガスタービンエンジンの静翼
などに好適に利用することができる。
本発明の摺動部材に適用する溶射材料としては、炭化タ
ングステン2〜40容積%と、該炭化タングステンの含
有容積率以上の炭化クロムを、30〜75容積%の範囲
で含み、残部がNi、Cr、Fe、AΩおよびSiのう
ちから選ばれる少なくとも1種の元素からなる合金もし
くは混合物によって構成されることが好ましい。特に、
高温、高荷重下で耐熱、耐摩耗性を得るために、炭化タ
ングステン2〜40容積%と、該炭化タングステンの含
有容積率以上の炭化クロムを30〜75容積%の範囲で
含み、残部がNiを基調としたCr含有率が5〜50重
量%の合金からなる溶射材料を用いることが好ましい。
また、炭化タングステン、炭化クロムおよび合金成分は
、それぞれ細かい粒子によって構成されることが好まし
く、溶射時に均一に分散され緻密で耐摩耗性に優れた溶
射皮膜が得られる。さらに、炭化タングステン、炭化ク
ロムおよび合金成分からなる粒子を、1000℃以上の
温度の非酸化性雰囲気中で焼結し微粉砕したものを使用
することにより、均一で緻密な耐摩耗性の溶射皮膜を得
ることができる。
そして、炭化タングステンおよび炭化クロムの初期粒径
として、107a以下の微粒子を90容積%以上含有す
るものを使用することが好ましい。
また溶射は、高密度エネルギーガス溶射法により皮膜を
形成することが好ましく、特に高密度エネルギーガス溶
射時に酸化性の雰囲気として、形成される被膜中に酸化
物を2〜5重量%含有させることにより、溶射皮膜の硬
度の改善をはかることができ、耐摩耗性を一段と向上さ
せることが可能である。
〔作   用〕
本発明の摺動部材において、耐酸化性の比較的低い炭化
タングステン等を、耐熱性が良好でかつ400℃程度の
低温において容易に酸化クロムを形成する炭化クロムが
、容積比で炭化タングステン等の炭化物以上の含有率と
することにより、炭化タングステン等の単体では耐えら
れない高温で高荷重下の酸化性の雰囲気中においても良
好な耐酸化性と耐摩耗性を示すことになる。
また、溶射皮膜の形成において、溶射゛による熱履歴を
受ける場合に、耐熱性が極端に低い炭化タングステン(
WC)が高温にさらされることで、その多くが、例えば
W2C等の炭化タングステンに変化することで、よりい
っそうの耐熱効果が得られる。
高温下で、炭化タングステンが存在することおよび酸化
クロムが形成されることで高温硬度が向上し、炭化ケイ
素(SiC)または窒化ケイ素(S13N4)等からな
る軸受けと摺動部材を構成した場合に、硬度差がより適
性値となり優れた摺動特性を示すようになる。さらに、
5iC1Si、N、はNiと700℃以上ではNiと反
応することが考えられるが、上記成分の皮膜を用いれば
、炭化タングステンより炭化クロムの方が含有容積比が
大きいため、容易に酸化クロムが形成され、セラミック
ス材との反応は阻止されることになる。
さらに、フッ化カルシウム(CaF、)、フッ化バリウ
ム(B a F、)等のフッ化物を含浸させることや、
バインダであるニッケルクロム合金にMoを添加するこ
とで摺動特性を著しく向上させることができる。
本発明の溶射材料は、耐酸化性の比較的低い炭化タング
ステン等を、耐熱性が良好でかつ400℃程度の低温で
容易に酸化クロムを形成する炭化クロムを容積比で炭化
タングステン以上に含有させることで、炭化タングステ
ン等の単体では耐えられない高温で高荷重下の酸化性雰
囲気中においても良好な耐酸化を示すことになる。
また、溶射による熱履歴を受けても耐熱性の極端に悪い
炭化タングステンが高温にさらされることで、その多く
がW2Cなどの形の炭化タングステンに変化するので、
よりいっそうの耐熱性が得られる。この効果は、炭化ク
ロム、炭化タングステン共に、101a以下の粒径とす
ることでいっそうの効果が得られる。
高温下で炭化タングステンが存在することおよび酸化ク
ロムが形成されることで、高温硬度が向上し、従来の炭
化クロム系材料と比較して飛胤的に高温硬度の向上がは
かれる。
〔実施例〕
以下1本発明の実施例を挙げ、図面を参照にしながら、
さらに具体的に説明する。
(実施例1〜4′) 第1図は、本発明の炭化ケイ素(SiC)からなるセラ
ミックス製ブツシュ6と、炭化クロム50wt%、炭化
タングステン30wt%およびニッケルクロム合金2Q
wt%からなる被覆層を150t1m設けたNi基超合
金インコネル713C製のロッド2によって構成される
摺動部材の一例を示す模式図である。
セラミックス製のブツシュ6は保護カバー8の中に挿入
され、止め具10で固定されている。翼1は、高温ガス
の流量を調整するため、摺動部よりも約300℃以上の
高温に曝される。あらかじめ、所定の隙間を設けた摺動
部7は、断熱壁4に守られ、翼1に当たるガス温度より
も約300℃程度低い温度に保持される。
溶射皮膜5は、爆発溶射法によりアセチレンと酸素の比
が1:1で溶射したもので、溶射した合金を規定の厚さ
に研磨仕上げしたものである。また、セラミックス製ブ
ツシュ6はSiC粉末を常圧焼結させたものである。ロ
ッド2は、駆動力伝達部3より動力を受け、矢印で示す
回転方向9の方向に繰り返し反復運動し摺動する。
第2図に示す摺動部材は、上記第1図と同様に、高温に
曝される翼1と一体化されたロッド2の2箇所に、上述
した炭化クロム、ニッケルクロムおよび炭化タングステ
ンの混合焼結粉を爆発溶射法により溶射皮膜を形成した
もので、サイアロンよりなるセラミックス製ブツシュ1
1を、スリーブ12および止め具13を用いて、ロッド
2の溶射皮膜5に合わせて保護カバー8内に挿着したも
のである。なお、第3図は、第1図および第2図のA−
AおよびB−B矢視図を示す。
上記の第1図および第2図に示す構造の摺動部材の耐摩
耗効果を確認するために、第4図に示す構成の試験装置
を用いて、第1表に示す条件のもとで、900’Cにお
ける摺動特性(トルク試験)および耐摩耗性を調査した
。その結果を第2表に示す。なお、セラミックス製ブツ
シュ15には、SiC,Si□Nい部分安定化ジルコニ
ア等を使用し、またロッド14側の溶射皮膜は、炭化タ
ングステン/炭化クロム/ニッケルクロムまたはニッケ
ルクロムモリブデンからなる溶射材料を用いて形成した
。また、断熱壁21の外側に出たロッド14の先端部に
は、トルク計18を取り付け、さらにモータ19でロッ
ド14を回転させた0回転は、180度反復回転で15
回/分の速度で摺動させた0回転試験開始前には、約2
時間900℃の高温環境に曝した後、摺動試験を開始し
た。
以下余白 第 表 第2表に示すごとく、本発明の実施例に基づいて作製し
たセラミックス製ブツシュとサーメット系溶射材料を被
覆したロッドとの組み合わせからなる摺動部材は、実施
例1〜4に示すごとく、高温で高荷重下においても極め
て良好な耐摩耗性を示していることが分かる。
従来のセラミックス製ブツシュと、炭化クロム系溶射材
料を被覆した金属ロッドに関する提案は、特開昭51−
146507号公報、特公昭60−29012号公報、
特開昭59−29819号公報、特開昭60−7312
3号公報、特開昭60−146916号公報、特開昭6
1−119815号公報等が挙げられるが、いずれも高
温下におけるクロム炭化物系溶射皮膜とセラミックスと
の相乗効果についてはなんら確認されておらず、また新
しい効果は発見されていない。
以上の実施例に示したごとく1本発明により製作した摺
動部材が優れた特性を示す理由は、ブツシュがSiCま
たはSi3N4等のセラミックスで構成されていること
から金属と比較して強度、硬度の低下が少なく、良好な
耐摩耗性を高温、高荷重下でも保持し続けられることと
、炭化クロム系溶射皮膜も高温における組成変化で硬度
が大幅に改善され、高温下で適切な硬度差が発生し、摺
動特性を向上させるためであると考えられる8さらに、
摺動特性を改善するには、CaF、、B a F。
等のフッ化物を含浸させることや、バインダの作用をす
るニッケルクロム合金にMoを添加する等の方法が有効
である。
また、本実施例ではSiCと炭化クロム系溶射皮膜とに
、約700℃以上の温度では表層部に強固な酸化皮膜が
形成されることと、炭化タングステンの強度が炭化クロ
ムよりも大きいため、焼き付きに対して大きな抑制効果
を得ることができる。
さらに、SiCおよびSi、N4と、溶射皮膜中のNi
とは約700℃以上の温度では化学反応を起こすが、N
iより酸化され易い炭化クロムの存在によって、先にC
r酸化物が溶射皮膜の表面に形成され、溶射皮膜とSi
系セラミックスとが反応するのを防ぐ効果も挙げられる
さらに、溶射皮膜は爆発溶射法を用いているため、溶射
皮膜としては緻密、かつ高硬度であるためロッド側も十
分な耐摩耗性が得られるうえに、熱衝撃やロッド駆動に
よる歪が発生しても溶射皮膜が剥離することはない。
(実施例5) 本実施例においては、第5図に示すごとく、ロッドに形
成する炭化クロム系溶射皮膜の耐剥離性の向上をはかる
ために、3段階の被覆層を設けたものである。ロッド母
材(インコネル713C)29と炭化タングステン、炭
化クロムおよびNiCrの線膨張係数の大きさが、 インコネル713C″=NiCr>炭化クロム〉炭化タ
ングステン であることから、NiCrの含有量を70%、50%、
20%と変化させると同時に、熱膨張係数の小さい炭化
タングステンを10%、20%、30%と増加させたW
CIO%−Cr、C22Q%−NiCr (20%)7
0%皮膜32、WC20%−Cr3C230%−NiC
r (20%)50%皮膜31、WC30%−Cr、C
,50%−Ni−Cr (20%)20%皮膜30を順
次形成させ、熱応力を緩和できるようにした積層溶射皮
膜である。
上述した、溶射皮膜を形成する溶射方法は、適切な硬度
が得られれば、特にその手法を限定するものではない。
(実施例6〜9) 第6図は、本実施において用いた溶射材料の組成を示す
模式図であって、Cr、C,を40wt%とNi−20
%Cr合金20%とWC40wt%(Cr、C,の容積
率>WCの容積率)を混合した後、1100℃の水素雰
囲気中で2時間焼結したのち粉砕して作製した溶射材料
である。第3表に、従来例5〜7と本発明の実施例6〜
9による溶射材料を用いて、炭素鋼上に爆発溶射法で約
100−の厚さに溶射した場合の溶射皮膜の断面硬度(
室温と800℃)および相対摩耗比などの測定結果を示
す。
第 表 第3表から明らかなごとく、室温での硬度(Hv )が
従来例5〜6で示される溶射材料と比較して改善されて
いるだけでなく、高温硬度(Hv )も大幅に改善され
たことが分かる。特に、従来例6〜7で示すWCの含有
量の多い溶射材料では800℃の環境では耐熱性が不十
分であり、かつ割れが発生した。
これらの溶射皮膜に、平均粒径70−のシリカを平均流
速30m/sとし、90度の角度で衝突させた場合の単
位面積当たりの摩耗量を、従来の溶射皮膜であるCr、
C275%/N1Cr(20%)25%を1として比較
した結果を、第3表の相対摩耗比として示す。この結果
からも、本実施例6〜9はいずれも優れた耐摩性を有す
る溶射皮膜が得られることが分かる。
さらに、実施例6と同一条件で作製した試験片を、6o
o℃×1時間の熱処理を施した実施例7は、室温におけ
る硬度が向上する。また、酸素を従来例6よりも過剰に
供給する条件で溶射した実施例8では、熱処理を施さな
くても硬度向上の効果が得られる。これは、母材にマル
テンサイト焼入処理等の熱処理が施されて、200℃以
上の温度に加熱できない場合に有効である。
炭化クロムおよび炭化タングステンに101M以下の細
かい粒子を使用する実施例9は、溶射時に均一に分散さ
れ、不安定なWCがW2C等の安定な結晶構造に変化し
やすくなると同時に、バインダとの均一分散が可能とな
り、第3表に示すように常温の硬度は大差ないが、高温
硬度および上記シリカを衝突させた場合の耐摩耗性は著
しく向上することが分かる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したごとく、本発明による摺動部材は、
特に使用温度が800℃以上の高温、高荷重下において
、従来技術と比較して数段価れた耐熱性、耐焼付性、耐
摩耗性および耐酸化性を示す摺動部材が得られるので、
この摺動部材をエンジン部品、ボイラ部品、原子力機器
の部品などの耐熱、耐摩耗性機器製品に適用した場合に
は、その耐用年数を飛躍的に向上させることができると
共に、高温、高荷重の新しい使用環境下における摺動部
材の使用が可能となり、産業上の利用価値は極めて高い
さらに、本発明の溶射材料を使用すると耐熱性、耐摩耗
性、特に高温、高荷重下での耐摩耗性などの特性を著し
く改善した優れた性能を有する溶射皮膜を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の実施例1〜4で例示した
摺動部材の構成を示す模式図、第3図は第1図および第
2図のA−AおよびB−B矢視図、第4図は摺動部材の
摺動特性の評価に用いた試験装置の構成を示す模式図、
第5図は本発明の実施例5において例示した積層皮膜の
構成を示す模式図、第6図は本発明の実施例6〜9にお
いて用いた溶射材料の組成を示す模式図、第7図は従来
の摺動部材の構成を示す模式図、第8図および第9図は
従来の溶射材料の組成を示す模式図である。 1・・・翼        2・・・ロッド3・・・駆
動力伝達部   4・・・断熱壁5・・・溶射皮膜 6・・・セラミック製ブツシュ 7・・・摺動部      8・・・保護カバー9・・
・回転方向     10・・・止め具11・・・セラ
ミック製ブツシュ 12・・・スリーブ    13・・・止め具14・・
・ロッド 15・・・セラミック製ブツシュ 16・・・溶射皮膜    17・・・保護カバー18
・・・トルク計     19・・・モータ20・・・
レコーダ    21・・・断熱壁22・・・荷重方向
    23・・・電気炉24・・・インコネル713
C製ロツド25・・・ステンレス製ブツシュ 26−Cr、C2粒子  27− N i −Cr粒子
28・・・WC粒子 29・・・ロッド母材(インコネル713C)30−W
C30%−CraC250%−NiCr (20%)2
0%皮膜 31−WC20%−Cr、C,30%−1Cr (20%) 50%皮膜 32−WCIO%−Cr、C,20%−1Cr (20%) 70%皮膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.軸受材が、窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成分と
    するセラミックスもしくは部分安定化ジルコニアの焼結
    体からなり、他方、軸材が、該軸材を構成する母材の表
    面に、炭化タングステンまたは元素の周期表Vaに属す
    る元素の炭化物2〜40容積%と、上記炭化物の含有容
    積率以上の炭化クロムを、30〜75容積%の範囲で含
    み、残部が実質的にニッケルを基調としたクロム含有率
    が5〜50重量%の合金からなる皮膜を、20μm以上
    の厚さに設けたことを特徴とする摺動部材。
  2. 2.軸受材が、窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成分と
    するセラミックスもしくは部分安定化ジルコニアの焼結
    体からなり、他方、軸材が、該軸材を構成する母材の表
    面に、炭化タングステン2〜40容積%と、該タングス
    テン炭化物の含有容積率以上の炭化クロムを、30〜7
    5容積%の範囲で含み、残部が実質的にニッケルを基調
    としたクロム含有率が5〜50重量%の合金からなる皮
    膜を、20μm以上の厚さに設けたことを特徴とする摺
    動部材。
  3. 3.請求の範囲第1項において、軸材を構成する母材が
    ニッケルを主成分とする合金からなり、ニッケルを基調
    とした皮膜の合金成分を2段階以上に変化させ、かつ合
    金成分の多いものから順次積層して構成した積層皮膜を
    設けた軸材であることを特徴とする摺動部材。
  4. 4.請求の範囲第1項または第2項において、軸材を構
    成する母材の表面に形成する皮膜は、クロム含有率が5
    〜50重量%で、残部が実質的にニッケルを基調とした
    合金に、モリブデンを3〜30重量%添加したものであ
    ることを特徴とする摺動部材。
  5. 5.請求の範囲第1項において、軸材を構成する母材の
    表面に形成する皮膜は、プラズマ溶射法もしくは爆発溶
    射法で代表される高密度エネルギーガス溶射法によるも
    のであることを特徴とする摺動部材。
  6. 6.請求の範囲第1項、第2項または第3項において、
    軸材を構成する母材の表面に形成する皮膜は、爆発溶射
    法により200μm以下の膜厚に形成したことを特徴と
    する摺動部材。
  7. 7.軸受材が、炭化ケイ素を主成分とするセラミックス
    焼結体からなり、他方、軸材が、該軸材を構成する母材
    の表面に、炭化タングステン2〜40容積%と、該炭化
    タングステンの含有容積率以上の炭化クロムを、30〜
    75容積%の範囲で含み、残部が実質的にニッケルを基
    調としたクロム含有率が5〜50重量%、モリブデン含
    有率が3〜30重量%の合金からなる皮膜を、高密度エ
    ネルギーガス溶射法によって50μm以上の膜厚に形成
    した後、所定の寸法に仕上げ加工を施したことを特徴と
    する摺動部材。
  8. 8.請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1項にお
    いて、軸材を構成する母材の表面に皮膜を形成した後、
    400℃以上の酸化性雰囲気中で熱処理を施したことを
    特徴とする摺動部材。
  9. 9.請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1項にお
    いて、軸材を構成する母材の表面に形成した皮膜中に、
    フッ化カルシウムもしくはフッ化バリウムに代表される
    固形フッ化物を0.2〜2.0重量%含有することを特
    徴とする摺動部材。
  10. 10.請求の範囲第1項ないし第9項のいずれか1項記
    載の軸受材と軸材を用いて耐熱、耐摩耗性機器の軸受け
    部を構成したことを特徴とする耐熱、耐摩耗性機器製品
  11. 11.請求の範囲第10項において、耐熱、耐摩耗性機
    器がガスタービンエンジンの静翼であることを特徴とす
    る耐熱、耐摩耗性機器製品。
  12. 12.炭化タングステン2〜40容積%と、該炭化タン
    グステンの含有容積率以上の炭化クロムを、30〜75
    容積%の範囲で含み、残部がNi、Cr、Fe、Alお
    よびSiのうちから選ばれる少なくとも1種の元素から
    なる合金もしくは混合物によって構成されることを特徴
    とする溶射材料。
  13. 13.炭化タングステン2〜40容積%と、該炭化タン
    グステンの含有容積率以上の炭化クロムを30〜75容
    積%の範囲で含み、残部がNiを基調としたCr含有率
    が5〜50重量%の合金からなることを特徴とする溶射
    材料。
  14. 14.請求の範囲第12項、第13項または第14項に
    おいて、炭化タングステン、炭化クロムおよび合金成分
    が粒子によって構成されることを特徴とする溶射材料。
  15. 15.請求の範囲第14項において、炭化タングステン
    、炭化クロムおよび合金成分からなる粒子を、1000
    ℃以上の温度の非酸化性雰囲気中で焼結し粉砕したもの
    であることを特徴とする溶射材料。
  16. 16.請求の範囲第14項または第15項において、炭
    化タングステンおよび炭化クロムの初期粒径が10μm
    以下の粒子を90容積%以上含有するものであることを
    特徴とする溶射材料。
  17. 17.請求の範囲第12項ないし第16項のいずれか1
    項に記載の溶射材料を用いて、高密度エネルギーガス溶
    射法により皮膜を形成したことを特徴とする溶射皮膜。
  18. 18.請求の範囲第17項において、高密度エネルギー
    ガス溶射時の高温ガス雰囲気を酸化性の雰囲気となし、
    形成される被膜中に酸化物が2〜5重量%含有すること
    を特徴とする溶射皮膜。
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