JPH04137896U

JPH04137896U - 封筒開封器

Info

Publication number: JPH04137896U
Application number: JP7552591U
Authority: JP
Inventors: 康之浜本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-06-15
Filing date: 1991-06-15
Publication date: 1992-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】はさみやペーパーナイフを使わずに密封された
封筒を、簡単にしかもきれいに開封することを提供す
る。【構成】封筒開封器本体の先端部に溝（１）を設け、そ
の両内側に板バネ（３）（３′）を取り付けつけ、かつ
溝（１）と板バネ（３）（３′）に直角に交差する穴
（４）を空け、その中にボタン（５）に連結されてかつ
コイルバネ（６）の力を外向きに受けている刃（２）を
通す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、封筒を開封するための、封筒開封器についてのものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、密封された封筒を開けるためには、はさみやペーパーナイフを使ったり、指で封筒の端を破ったりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、それでは切り口が不揃いになったり、中の書類を切ってしまったり、とりわけ大量の封筒を開封するのは大変な作業であった。本考案はこれらの不便さをなくす目的からなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の構成は、封筒の一端をはさみつけるための溝をもち、その中に移動可能な剃刀の刃を取り付け、外部のボタン装置で剃刀の刃を、溝の中に出し入れさせるものである。

【０００５】

【作用】

のような構成になっているので、溝の底に封筒の縁を押し当て、外部のボタン装置で剃刀の刃を封筒に突き刺し、そのまま封筒、または本考案器を手で滑らせていけば、剃刀の刃が封筒の縁を切断していくのである。

【０００６】

【実施例】

その一実施例を図面で説明すれば、封筒開封器本体Ａの長手方向先端部に系設したＵ字型溝（１）の両内側に板バネ（３）（３′）があり、その間隔は溝の入口では広く、底に向かって狭くなっている。そのため溝（１）に入った封筒はその厚さに関係なくこの板バネ（３）（３′）にはさまれて、常に上下からのバネの力で押さえ付けられることになる。溝の内部には、底面から切断する紙片の幅に応じた一定の距離の箇所に、溝と直交する方向に溝の底面に平行に剃刀の刃（２）が通るための穴（スリット）（４）があり、これは板バネ（３）（３′）をも貫通している。剃刀の刃（２）は先端部が鋭い二等辺の三角錐型をしており、刃は根元でボタン（５）に結合しており、ボタン（５）は常時コイルバネ（６）の力を外向きに受けているので、ボタン（５）を押さない限り剃刀の刃（２）は溝（１）の中に出て来ない。本器で封筒を開封するためには、封筒の端をこの溝（１）の底に接するまで入れ、次に指でボタン（５）を押して刃（２）を封筒に突き刺し、ボタン（５）を押した状態のまま封筒を滑らせていき、溝の中の刃で封筒を開封していく。なお、剃刀の刃は左右同形の両刃になっているので、左右どちらの方向に動かしても封筒を開封することが出来る。また、ボタン（５）の周囲を含む本体側面部（８）が脱着できる構造になっているので、刃の交換も簡単にできる。このため、常に新鮮な切れ味を保つことができる。また、把手の内部を一部空洞にして、替え刃を収納しておくスペースをつくることもできる。なお、本考案の実施例としては、上記の他に次のようなものが考えられる。（イ）封筒を挟みつけるための板バネを持たないもの。（ロ）刃を円形の回転刃にしたもの。（ハ）ひとつの本体に、細い溝と太い溝の二本の溝を付けて、封筒の厚みに応じて使い分けるもの。（ニ）溝を作るための二つの丘に当たる部分を、ピンセットの先端部の如く、支点でつないで分離させておき、使用する際に手の力などで結合させ溝に相当するものを作る方法。（ホ）溝が上方に向かって開いた形状をしており、使用する際に手の力などで溝を狭くして封筒を押さえつける方法。（ヘ）ローラーを用いて溝の中の封筒を押さえつける方法。（ト）溝の底の部分を上下に移動させ、封筒の形状によって切断する縁の幅を変えられるようにしたもの。（チ）刃の部分を上下に移動させ、封筒の形状によって切断する縁の幅を変えられるようにしたもの。（リ）コイルバネ以外の伸縮復元装置を用いて、刃とボタンを移動させるもの。

【０００７】

【考案の効果】

本考案による封筒開封器は、小型でどこででも使える。使い方も極めて簡単であり、刃に指が触れることがないので安全性も高い。また、中の書類を切ることもなく、切り口もきれいである。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案の実施例の斜視図である。

【図２】は本考案の実施例の縦断側面図である。

【図３】は本考案の実施例を使用している様子の斜視図
である。

【図４】は本考案の実施例の三角刃の正面図である。

【符号の説明】

１．溝２．刃３，３′．板バネ４．穴５．ボタン６．コイルバネ７．把手８．刃交換用脱着部分

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】封筒開封器本体Ａの長手方向先端部に系設
したＵ字型溝（１）と、このＵ字型溝の上下段に狭設し
た板バネ（３）（３′）と、またこの上段の板バネ
（３）より上方に向かって貫設した穴（４）と、この穴
（４）の内部に刃（２）を狭持したコイルバネ（６）
と、このコイルバネ（６）の上方に連設したボタン
（５）とでなることを特徴とする封筒開封器。