JPH04135456A - 高濃度のリゾホスファチジルコリンを含むリゾレシチンを採取する方法 - Google Patents

高濃度のリゾホスファチジルコリンを含むリゾレシチンを採取する方法

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JPH04135456A
JPH04135456A JP2258165A JP25816590A JPH04135456A JP H04135456 A JPH04135456 A JP H04135456A JP 2258165 A JP2258165 A JP 2258165A JP 25816590 A JP25816590 A JP 25816590A JP H04135456 A JPH04135456 A JP H04135456A
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    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、原料となるリゾレシチンより、必要な成分を
採取する方法に係り、特に、種々の成分の中で、リゾホ
スファチジルコリン(LPG)を高濃度に含むリゾレシ
チンを採取する方法に関するものである。
(背景技術) リゾレシチン(リゾリン脂質)は、分子中に水酸基を持
つために、レシチン(リン脂質)よりも親水性が大きく
、pHや温度変化に対して安定なエマルジョンを形成す
る特徴を有するが、中でも、リゾホスファチジルコリン
(L P C)は、非イオン界面活性剤に似た挙動を示
し、塩類濃度の高い溶液に対しても界面活性を保つと言
われている。
このため、LPCは、食品、化粧品、医薬品等の各分野
において、広く応用が期待されているものである。
ところで、市販されているリゾレシチンは、卵黄レシチ
ンや大豆レシチン等の動植物性レシチンに、酵素を作用
させて、該レシチンを加水分解することにより、製造さ
れているが、原料によって多少組成は異なるものの、一
般に、前記リゾホスファチジルコリン(LPC)の他に
、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)やり
ゾホスファチジン酸(LPA)、更にはリゾ化されてい
ない未反応の各種リン脂質を含んでおり、また多くの場
合、原料レシチンに由来する中性油脂を含んでいるので
、LPC濃度はそれほど高くはないのである。
而して、より高濃度のLPGを含むリゾレシチンを製造
するためには、アセトン等の溶剤を用いて中性油脂を除
去し、更にアルコール分画を行なう方法が知られている
。しかし、この方法は、操作が面倒である上に、大豆レ
シチン等の植物性レシチンから得られたリゾレシチンを
原料とする場合等には、原料にLPG以外のアルコール
可溶性成分が多足に含まれることから、アルコール分画
操作を繰り返して行なっても、L P G濃度を70%
以上にすることは非常に困難である問題を内在している
また、シリカゲル等を用いるクロマト法は、高濃度LP
Gを分画することは可能であるが、生産性が悪く、高価
であって、工業的手法ではないのである。
(解決課題) このような事情を背景として、本発明は為されたもので
あって、その解決課題とするところは、簡便な操作によ
って、原料リゾレシチン(リゾリン脂質混合物)の中か
ら、リゾホスファチジルコリン(L P G )を効率
的に取り出して、高濃度のL P Gを含むリゾレシチ
ンを有利に採取することにある。
(解決手段) 上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意研究を重
ねた結果、所定の二酸化炭素とアルコールの混合溶媒に
て、脱脂されたリゾレシチンの抽出操作を行なうと、各
種のりプリン脂質及びリゾ化されずに残った各種の未反
応のリン脂質の中にあって、リゾホスファチジルコリン
(LPG)が抽出され易く、未反応のリン脂質は抽出さ
れ難いことを見い出し、そしてこの知見に基づいて、本
発明を完成したのである。
すなわち、本発明は、レシチンに酵素を作用させて得ら
れるリゾレシチンを脱脂した後、液体状態若しくは超臨
界状態の二酸化炭素と炭素数が1〜4のアルコールとか
らなる混合溶媒を抽出溶媒として用い、該混合溶媒にて
、前記脱脂されたリゾレシチンの抽出操作を行なって、
その抽出液から前記混合溶媒を除去することによって、
高濃度のリゾホスファチジルコリンを含むリゾレシチン
を採取することを、その要旨とするものである。
(具体的構成) ところで、本発明において、抽出操作が施されるべきリ
ゾレシチンは、動物または植物由来のレシチンが酵素に
より加水分解されたものであって、例えば、卵黄、牛脳
、腫脹等から得られる動物由来のレシチンや、大豆、と
うもろこし、なたね等の植物種子から得られる植物由来
のレシチンに、所定の酵素を作用させることにより得ら
れる。なお、通常、酵素として、ホスホリパーゼA2が
使用されるが、これには、市販の製剤を使用することが
出来る。また、レシチンや、リゾレシチンも各種類のも
のが製品化され、市販されているので、それらを使用す
ることが可能である。
そして、かかる酵素処理によって得られた原料リゾレシ
チンが、中性油脂を含む場合には、I−PCの抽出操作
に先立って、予め油脂分が除去せしめられるのである。
油脂分の除去方法としては、従来から行なわれている公
知の各種手法を用いることが出来、例えば、アセトン抽
出や超臨界二酸化炭素抽出によって、油脂分を抽出分離
することが出来る。
また、特に、原料リゾレシチンが植物性レシチンに由来
するものである場合には、LPCの抽出操作において、
原料リゾレシチンと抽出溶媒との接触を容易にするため
に、該リゾレシチンを抽出溶媒に不溶の粉粒体と予め混
合しておくことが望ましい。何故なら、一般に、固体ま
たは液体であるリゾレシチン相に対して、抽出溶媒の浸
透は著しく悪く、リゾレシチン相の抽出溶媒に対する溶
解速度も遅いところから、単にリゾレシチンに抽出溶媒
を注入しただけでは、抽出に時間がかかり、必要以上に
抽出溶媒を使用するようになるばかりでなく、抽出溶媒
の浸透の違いにより、再現性の悪い不安定な抽出になる
恐れがあるからである。
それ故、原料リゾレシチンを、抽出操作に先立つて、予
め粉粒体と混合しておけば、抽出溶媒に対する該リゾレ
シチンの接触面積を大幅に増やして、抽出を容易にする
ことが出来るのであり、更に抽出溶媒の流路を均等にし
て、溶液の流れを一様にすることが出来るのである。
因みに、かかる粉粒体の具体例としては、後述する二酸
化炭素とアルコールとからなる抽出溶媒に不溶で且つ原
料リゾレシチンに対して不活性なもの(即ち、原料リゾ
レシチンと反応したり、強固な吸着作用を示さないもの
)であれば、特に制限はなく、でんぷん粉末、大豆蛋白
、卵白、セルロース系粉末、多孔性シリカ等が用いられ
得る。
また、抽出溶媒に配合されるアルコールが、2%以上の
水を含まなければ、デキストリン粉末も使うことが出来
る。
また、粉粒体と原料リゾレシチンとの混合比については
、均一な混合が為され得る割合に適宜に決定されればよ
いが、必要以上に粉粒体を用いることば経済的でないの
で、原料リゾレシチンの1重量部に対して、粉粒体を0
.2〜4重量部の範囲で混合するのが適当である。
さらに、原料リゾレシチンが粉末状または液状の場合は
、粉粒体と均一に混合せしめることは容易であるが、固
体または著しく高粘度の液体の場合には、原料リゾレシ
チンを適当な溶剤に溶かしてから、粉粒体と混合して、
その後乾燥するとよい。その際、原料リゾレシチンの溶
解に使用する溶剤を、後述する抽出溶媒の一成分とされ
るアルコールとする場合には、混合後の乾燥は省略する
ことが出来る。
なお、卵黄由来のリゾレシチンにおいては、卵黄中の蛋
白質が上記の粉粒体の役目を果たすので、特別に粉粒体
を添加する必要はない。要するに、原料の性状にあわせ
、抽出が均等に為されるように、粉粒体の添加を考慮す
ればよいのである。
このようにして調製された原料リゾレシチンの組成は、
リゾホスファチジルコリン(LPG)以外に、リゾホス
ファチジルエタノールアミン(LPE)やりゾホスファ
チジン酸(LPA)、更には、リゾ化されずに残った未
反応のホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジル
エタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトー
ル(PI)等を含むものである。そして、本発明におい
ては、このような原料リゾレシチンに対して、以下の如
き抽出溶媒を用いて抽出操作を行なうことにより、LP
Cを効率的に抽出せしめ、その濃度を著しく高めるので
ある。
すなわち、本発明では、液体状態若しくは超臨界状態の
二酸化炭素と炭素数が1〜4のアルコールの混合溶媒を
、抽出溶媒として使用する。そのうちの二酸化炭素は、
抽出溶媒としてよく知られているものであるが、本発明
においては、アルコールに可溶のリゾレシチンおよび未
反応のレシチンの抽出比率をコントロールする作用も有
するのである。なお、二酸化炭素の超臨界状態は、温度
が臨界温度: 31.1°C以上、圧力が臨界圧力=7
゜38MPa (75,2kg/cJ)以」−の状態で
あって、また液体状態は、臨界温度よりも低い温度下の
状態をいう。
一方、アルコールはLPG、LPE、PC,PE等の溶
剤として働くものであって、炭素数が1〜4のものが何
れも使用され得、その中から1種類若しくは2種類以上
が適宜に組み合わされて選択されることとなる。なお、
炭素数が4より大きいと、リゾレシチンの溶解度が低く
なり、事実上、抽出溶剤として作用し得なくなるのであ
る。また、アルコールの水分含有量は10重量%程度以
下であることが望ましい。それを越える割合で水分が含
まれる場合には、リゾレシチンの溶解度を低下させるだ
けでなく、LPCの分別能力を低下させる等、高濃度の
LPG抽出に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。
そして、かかるアルコールと前記二酸化炭素の混合割合
は、前記原料リゾレシチンの組成等に応じて適宜に決定
されるところであるが、好ましくは、アルコールの配合
量が、4〜20重量%程度である。アルコールの配合量
が、この範囲より少ない場合には、LPGの溶解度が小
さくなって収率が落ちる傾向があり2反対に混合割合が
これより大きいと、リゾレシチンの溶解性をコントロー
ルする二酸化炭素の作用が低下して、LPG濃度が上が
り難くなる懸念があるからである。
ところで、第1図は、本発明手法が適用される抽出装置
の一例を示すフローシートであるが、そこに示されるよ
うに、ホンへ2より二酸化炭素が供給される一方、タン
ク4よりエントレーナたる所定のアルコールが供給され
、それらが流路上で所定の割合に混合されることによっ
て、抽出溶媒が調製されるようになっている。そして、
該抽出溶媒は、原料リゾレシチンが収容され、且つ所定
温度及び所定圧力に制御されている抽出器6内に供給さ
れ、以てLPGの抽出が行なわれるのである。
しかる後、原料リゾレシチン中の可溶成分を溶かし込ん
だ抽出液が、抽出器6外へ取り出され、分離器8,10
において、先ず、常圧に戻されて、−酸化炭素とアルコ
ール溶液とに分離される。次いで、常法により、減圧蒸
溜にてアルコールが除去されることにより、目的とする
高濃度のr、 p cを含むリゾレシチンを得るのであ
る。なお、35はポンプであり、12はフローメーター
、14は積算式ガスメーターである。
より詳細には、上記の抽出操作に際しては、般に、温度
が低い程、または圧力が高い程、抽出溶媒に対する原料
リゾレシチンの溶解度は大きくなる。一方、未反応のホ
スファチジルコリン(PC)が原料リゾレシチン中に残
存している場合には、LPGと共に、PCが抽出されて
くるので、その場合には、若干、抽出温度を高めに設定
するほうがよい。なお、より具体的な温度条件及び圧力
条件は、目的とするLPC濃度や収率、また原料リグレ
シチンの組成等に応じて、適宜に最適な条件が選ばれる
こととなるが、一般に、温度が70°C以上ではリゾレ
シチンの熱変質が著しくなる問題があり、また過度な低
温抽出は経済的でなく、更にまた、圧力が45MPaを
越える場合には、装置設計及び維持管理上問題があると
ころから、酸化炭素として、超臨界状態のものを使用す
る場合には、温度=31〜65°C1圧カニ8〜45M
Paの範囲が好ましく、より好ましくは、温度器 =40〜60°C1圧カニ10〜30MPaである。
また、液体状態の二酸化炭素を使用する場合には、温度
ニー20〜30°C1圧カニ5〜8MPaの範囲が好ま
しい。
このようにして、前記脱脂された原料リゾレシチンに、
二酸化炭素とアルコールとからなる抽出溶媒を適用した
場合には、各種リゾレシチン及び未反応のレシチンの中
において、LPCが最も効率的に抽出され、反対に未反
応のレシチンは抽出され難く、中でもPIは殆ど抽出さ
れないのである。従って、かかる抽出操作を経ることに
よって、PIの殆どは残留成分として残り、また、抽出
液中にLPG以外のリゾレシチンや未反応のレシチンが
多量に混入することも効果的に抑制されることから、抽
出されるリゾレシチンのLPC濃度を著しく高めること
が出来るのである。
なお、具体的な抽出時間の設定は、抽出装置の規模、二
酸化炭素とアルコールの混合溶媒の送り量、その他の抽
出条件や原料リゾレシチンの組成等に応じて、適宜に行
なわれるところであるが、抽出時間があまり長くなると
、次第にLPG以外のアルコール可溶成分が混入してく
ることとなるため、一般に、抽出開始後の相対的に早い
時期の抽出区分を採取することが望ましい。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことば、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
実施例 1 市販のリゾレシチン(協和発酵工業製、エルマイザーA
)から、常法に従いアセトンを用いて油脂骨を除去し、
減圧下で溶剤を除去して、粉末状の脱脂リゾレシチンを
得た。そして、この脱脂すゾレシチン:30gを、約6
0m2のヘキサンに)容解し、デキストリン粉末(松谷
化学製、パインフロー):60gと混合した後、40°
C1真空下で溶剤を除去して、リゾレシチンとデキスト
リンとの粉末混合物を調製した。
次いで、この粉末混合物を500 mlの抽出容器に入
れ、超臨界二酸化炭素とエタノール(2重量%の水分を
含む)との混合溶媒(エタノール比率:・16重間%)
を連続的に注入して、L P Gの抽出を8時間行なっ
た。抽出条件は、温度=40°C1圧カニ30MPa、
溶媒の平均流量:2001’l!/hであった。かかる
抽出により得られたりヅレシチンの量は、2.7gであ
り、収率は9.0%であった。
そして、このようにして採取されたリゾレシチンの組成
を、「基準油脂分析法」 (日本油化学協会編、2.2
.8.4a−86)の[リン脂質リン組成jに準拠した
薄層クロマトグラフ法によって分析し、主なリン脂質に
ついて、その結果を下記第1表に示した。また、抽出原
料とした脱脂リゾレシチン(コントロール)の組成も分
析し、同表に合わせて示した。
その結果より明らかなように、LPG濃度は、30.1
%(抽出前)から64.8%(抽出後)にまで高められ
た。また、未反応のPE、Prは、抽出されなかった。
実施例 2 ホスファチジルコリン含有■を強化した大豆レシチン(
ツルーレシチン工業製、PC35):100重量部に対
して、水:50重量部を加え、撹拌して均一な混合液と
した。そして、この混合液に、0,1%のホスホリパー
ゼA2製剤(NOVO社製、レシターゼ10 L )を
加え、IN水酸化ナトリウム溶液で、p Hを5.5〜
6.5に調整しながら、50〜60°Cで48時間、酵
素反応を行なった。そして、得られた酵素反応物を50
〜60’Cで真空乾燥して水分を除去した後、アセトン
洗浄と真空乾燥を施して、油脂分を除去し、脱脂リゾレ
シチンを得た。
次に、この脱脂リゾレシチン=20gを、約4Omfl
のエタノールに?岩屑し、デキストリン=60gと混合
した後、真空下で溶剤を除去して、リゾレシチンとデキ
ストリンの粉末混合物を調製した。
そして、この粉末混合物を500 mlの抽出容器に入
れ、超臨界二酸化炭素とエタノールの混合溶媒(エタノ
ール比率:16重量%)を連続的に注入して、L P 
Cの抽出を4時間行なった。抽出条件は、温爪:40°
C3圧カニ30MPa、溶媒の平均流ffl:20ON
p/hてあった。かかる抽出により得られ、たリゾレシ
チンの量は、5.8gであり、収率は29%であった。
かくして採取されたりヅレシチンと抽出原料とした脱脂
リゾレシチンについて、組成を分析したところ、第1表
に示す結果か得られ、L P G濃度が88.1%にま
で高められていることが判った。
実施例 3 実施例2と同様の脱脂リゾレシチン:20gを、約40
雄のエタノールに溶解し、パーライト(東回パーライト
工業製、ドブコパーライトNo、 3 ’4 )30g
を添加混合した後、真空下で溶剤を除去して、リゾレシ
チンとパーライトとの粉末混合物を調製した。
次いでこの粉末混合物を500 ml、の抽出容器に入
れ、液化二酸化炭素とエタノールとの混合溶媒(エタノ
ール比率二8重量%)を連続的に注入して、L P G
の抽出を8時間行なった。抽出条件は、温度=5°C1
圧カニ7MPa、溶媒の平均流量;40ONff/hと
した。
かくして得られたりヅレシチンの収率は20.0%であ
った。また、採取されたリゾレシチンの組成を分析した
とごろ、LPG濃度は89.3%と高く、抽出溶媒に液
化二酸化炭素を配合する場合にも、超臨界二酸化炭素を
配合する場合と同様に、良好な結果が得られた。
実施例 4 市販の粉末卵黄:100重量部に対して、80重量部の
水を加えて分散液を作り、この分散液に対して0.1%
のホスホリパーゼA2製E(NOvO社製、レシターゼ
l0L)を加え、IN水酸化す1−リウム溶液でp H
5,5〜6.5に調整しながら、50〜60°Cで24
時間、酵素反応を行なった。
そして、得られた酵素反応物を50〜60°Cで真空乾
燥して、リゾ化粉末卵黄を得た。次いで、ごのリゾ化粉
末卵黄: 1.00 gを、500 m(lの抽出管に
入れ、温度;40°C1圧力ニ30MPaの超臨界二酸
化炭素を用いて、平均流量40ONβ/hで8時間抽出
を行ない、リゾ化粉末卵黄中の油脂骨を除去した。
そして、この脱脂されたリゾ化粉末卵黄に対して、温度
:40°C1圧力ニ30MPa、溶媒の平均流量:40
ONf!、/hの抽出条件にて、超臨界酸化炭素とエタ
ノールの/l’を合溶媒(エタノール比率=16重量%
)を用いて、LPCの抽出を4時間行なった。
かくして採取されたリゾレシチンと抽出原料とした脱脂
リゾ化粉末卵黄について、組成を分析したところ、第1
表に示す結果が得られ、LPC濃度が91.2%に高め
られていることが判った。
実施例 5〜B 超臨界二酸化炭素と混合するアルコールの種類を変更し
て調製した4種類の抽出溶媒のそれぞれを用いて、実施
例1で調製したリゾレシチンとデギストリンの粉末混合
物の抽出を行なった。
各々の抽出において得られたリゾレシチンについて、組
成を分析したところ、第1表に示す結果が得られ、何れ
もLPC濃度が効果的に高められていることが判った。
また、何れの溶媒の場合でも、PE、PIは抽出されな
かった。
従って、炭素数1〜4のアルコールは何れも抽出溶媒と
して使用可能であり、とりわけ、メタノール及びエタノ
ールが良好な溶剤であることが認められた。
(発明の効果) 以−1−の説明から明らかなように、本発明手法に従え
ば、種々のリゾレシチン及びリゾ化されずに残った種々
の未反応のレシチンを含有する原料リゾレシチンより、
簡単な操作で、且つ良好な収率をもって、効率的にI、
PCを抽出することが出来るのである。
従って、本発明手法は、工程の簡略化を図り得て、且つ
良好な生産性を達成し得る、工業生産に適した高濃度L
PGを含むリゾレシチンの製造法として、極めて利用価
値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明手法が適用される抽出装置の一例を示
すフローシートである。 2:ボンへ     4=タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. レシチンに酵素を作用させて得られるリゾレシチンを脱
    脂した後、液体状態若しくは超臨界状態の二酸化炭素と
    炭素数が1〜4のアルコールとからなる混合溶媒を抽出
    溶媒として用い、該混合溶媒にて、前記脱脂されたリゾ
    レシチンの抽出操作を行なって、その抽出液から前記混
    合溶媒を除去することを特徴とする高濃度のリゾホスフ
    ァチジルコリンを含むリゾレシチンを採取する方法。
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