JPH04131176U - マグネツトの着磁装置 - Google Patents

マグネツトの着磁装置

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JPH04131176U
JPH04131176U JP4689691U JP4689691U JPH04131176U JP H04131176 U JPH04131176 U JP H04131176U JP 4689691 U JP4689691 U JP 4689691U JP 4689691 U JP4689691 U JP 4689691U JP H04131176 U JPH04131176 U JP H04131176U
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JP
Japan
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magnetized
yoke
ring
magnetizing
shaped member
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Withdrawn
Application number
JP4689691U
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English (en)
Inventor
和也 重盛
Original Assignee
日本電産株式会社
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Publication date
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Publication of JPH04131176U publication Critical patent/JPH04131176U/ja
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み込まれたリング状マグネットの磁束密度
分布を略正弦波状波形とすることによって、トルクむら
が少なく、低速回転時においても十分円滑な回転を得ら
れる。 【構成】 着磁すべき磁極数に等しい数の凸状ヨーク部
を有する磁化ヨークと、該凸状ヨーク部に所要の通りに
巻かれたコイルとを具備する着磁装置において、着磁す
べきリング状部材を該磁化ヨークに対向して配置し、モ
ータに組み込んだ際ステータと対向する周面とは反対の
周面を飽和磁化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電動機等に用いるマグネットを着磁する着磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の直流電動機の一例を示す断面図である。図示の電動機は略円筒 状のハウジング2を有し、このハウジング2に一対の軸受部材4及び6を介して ロータ8が回転自在に支持されている。ロータ8は、円筒状のロータ本体10を 有し、ロータ本体10の両端部に設けられた軸部が軸受部材4及び6に支持され ている。ロータ本体10の外周面には、また、ロータマグネット12が装着され ている。
【0003】 一方、ハウジング2の内周面にはステータ14が配設されている。ステータ1 4は、ハウジング2の内周面に固定されたステータコア16を有し、このステー タコア16の歯部にコイル18が所要の通りに巻かれている。
【0004】 従来のインナーロータ型の電動機におけるロータマグネット12は、例えば図 5に示す着磁装置によって磁化される。図示の着磁装置は、円筒状の磁化ヨーク 30を有し、この磁化ヨーク30の内周面には、半径方向内方に突出する凸状ヨ ーク部32乃至46が設けられている。凸状ヨーク部32乃至46間には、夫々 、横断面矩形状のスロット48が形成されており、これらスロット48を通して 各凸状ヨーク部32乃至46にはコイル50が巻かれている。
【0005】 磁化されるべきリング状部材52は磁化ヨーク30の内側に配置され、その外 周面が磁化ヨーク30の内周面に対向して位置付けられる。そして、図5に示す 状態にてコイル50に所要の通り電流を供給することによって、リング状部材5 2が着磁され、その外周面部は図5に示す通りに8極(N極とS極とが交互に位 置する)に磁化され、図4に用いたロータマグネット12が形成される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した如く着磁した場合には、ロータマグネット12の磁束密度分布は図6 に示す通りになる。即ち、磁束密度分布は、正弦状波形ではなく、台形状波形と なる。
【0007】 従って、かかるロータマグネット12をインナーロータ型の電動機に用いた場 合には、トルクむらが発生し、特に低速回転機に十分円滑な回転が得られない。
【0008】 本考案は上記事実に鑑みてなされたものであり、その課題は、トルクむらの少 ないロータマグネットを製作することができる着磁装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の着磁装置では、着磁すべきリング状部材を磁化ヨークに対向して配置 し、モータに組み込んだ際ステータと対向する周面とは反対の周面を飽和磁化す る。
【0010】
【作用】
リング状部材を磁化ヨークに対向して配置し、ステータと対向する周面とは反 対の周面を上記磁化ヨークによって磁化すると、リング状部材の磁束密度分布は 周方向に見て略正弦状波形となる。従って、かく磁化したロータマグネットを電 動機に用いると、トルクむらが少なくなり、低速時においても十分円滑な回転が 得られる。
【0011】
【実施例】
以下、図1及び図2を参照して、本考案に従う着磁装置の一実施例について説 明する。 図示の着磁装置は、円筒状の磁化ヨーク102を備えている。磁化ヨ ーク102の外周面には、周方向に実質上等間隔を置いて8個の凸状ヨーク部1 04、106、108、110、112、114、116、及び118が設けら れており、これら凸状ヨーク部104、乃至118が半径方向外方に突出してい る。凸状ヨーク部104乃至118間には、夫々、横断面矩形状のスロット12 0が規定されており、これらスロット120を通して各凸状ヨーク部104乃至 118にコイル122が所要の通り巻かれている。
【0012】 磁化すべきリング状部材(磁性材料から形成される)124は、この磁化ヨー ク102を被嵌するように配置される。即ち、リング状部材124は、図1に示 す通り、磁化ヨーク102の外側に位置付けられる。効率良く磁化する場合には 、磁化ヨーク102(特に凸状ヨーク部104乃至118)の外周面とリング状 部材124の内周面との間隔をできる限り小さく設定するのが望ましい。
【0013】 リング状部材124を着磁する場合には、図1に示す状態にてコイル122に 飽和電流が供給される。かく電流を流すと、磁化ヨーク102の凸状ヨーク部1 04、108、112及び116からリング状部材122を通って凸状ヨーク部 106、110、114及び118に向かう磁束が図1に破線矢印で示す通り生 じ、リング状部材124は図1及び図3に示す通りに8極に着磁される。即ち、 リング状部材124は半径方向に着磁され、周方向の実質上45度の領域に、N 極及びS極が交互に磁化される(図1及び図3における極性は、リング状部材1 24の外周部のものを示している)。
【0014】 かく着磁すると、リング状部材124は飽和磁化され、その周方向の磁束密度 分布は図7に示す通りとなる。図6と図7とを比較することによって容易に理解 される如く、従来磁束密度分布は略台形状であったが、上述した如く着磁した場 合には磁束密度分布が略正弦波状になる。
【0015】 かく着磁したリング状部材124は、ロータマグネットとして図4の電動機の ロータマグネット12に代えて用いることができる。そして、図4の電動機のロ ータマグネットとして上記リング状部材124を用いて実験した結果、従来に比 して、トルクむらが少なく、回転が円滑となった。
【0016】 以上、本考案の着磁装置の一実施例について説明したが、本考案は上記実施例 に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至、 修正が可能である。
【0017】 例えば、図示の実施例では、本考案をインナーロータ型電動機に用いるロータ マグネットを着磁する着磁装置に適用して説明したが、アウターロータ型電動機 に用いるロータマグネットを着磁する着磁装置にも同様に適用することができる 。かかる場合には、磁化ヨーク(凸状ヨーク部)の内側にリング状部材を配置し (磁化ヨークの内周面にリング状部材の外周面を対向させる)、かかる状態にて コイルに飽和電流を流すようにすればよい。
【0018】 また、ロータマグネットの周方向の磁束密度分布を一層正弦状波形に近づける ために、インナーロータ型の電動機に用いるものにあっては着磁の際にリング状 部材の外側に、またアウターロータ型の電動機に用いるものにあっては着磁の際 にリング状部材の内側に、磁性材料から形成された薄いスリーブ部材を位置付け るようにするのが望ましい。このスリーブ部材は、肉厚が1乃至3mm程度のも のでよい。
【0019】 更に、実施例では8極着磁の場合について説明したが、2極、4極、6極又は 10極以上(極数は偶数である)のものにも同様に適用することができる。
【0020】
【考案の効果】
本考案の着磁装置においては、リング状部材を磁化ヨークに対向して配置し、 モータに組み込んだときステータと対向する周面とは反対の周面を磁化ヨークに よって磁化するため、リング状部材の磁化ヨークによって磁化するため、リング 状部材の磁束密度分布は略正弦状波形となる。従って、かく磁化したロータマグ ネットを電動機に用いると、トルクむらが少なく、低速回転時においても十分円 滑な回転が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う着磁装置の一実施例にリング状部
材を被嵌した状態を簡略的に示す図。
【図2】図1の着磁装置を簡略的に示す図。
【図3】図1の着磁装置を用いて磁化したロータマグネ
ットを示す平面図。
【図4】従来のインナーロータ型電動機を簡略的に示す
断面図。
【図5】図4の電動機におけるロータマグネットを着磁
するための着磁装置を簡略的に示す図。
【図6】図5の着磁装置により着磁したロータマグネッ
トの磁束密度分布を示す図。
【図7】図1の着磁装置により着磁したロータマグネッ
トの磁束密度分布を示す図。
【符号の説明】
30、102 磁化ヨーク 32、34、36、38、40、42、44、46、1
04、106、108、110、112、114、11
6、118 凸状ヨーク部 48、120 スロット 50、122 コイル 52、124 リング状部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着磁すべき磁極数に等しい数の凸状ヨー
    ク部を有する磁化ヨークと、該凸状ヨーク部に所要の通
    りに巻かれたコイルとを具備する着磁装置において、着
    磁すべきリング状部材を該磁化ヨークに対向して配置
    し、モータに組み込んだ際ステータと対向する周面とは
    反対の周面を飽和磁化する、ことを特徴とする着磁装
    置。
  2. 【請求項2】 着磁する際に、リング状部材における、
    飽和磁化する該周面と反対の周面に肉厚の薄いスリーブ
    部材を位置付ける請求項1記載の着磁装置。
JP4689691U 1991-05-24 1991-05-24 マグネツトの着磁装置 Withdrawn JPH04131176U (ja)

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JP4689691U JPH04131176U (ja) 1991-05-24 1991-05-24 マグネツトの着磁装置

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JPH04131176U true JPH04131176U (ja) 1992-12-02

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JP4689691U Withdrawn JPH04131176U (ja) 1991-05-24 1991-05-24 マグネツトの着磁装置

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Effective date: 19950810