JPH069578Y2 - 小型モータ用界磁マグネット - Google Patents

小型モータ用界磁マグネット

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JPH069578Y2
JPH069578Y2 JP1989100895U JP10089589U JPH069578Y2 JP H069578 Y2 JPH069578 Y2 JP H069578Y2 JP 1989100895 U JP1989100895 U JP 1989100895U JP 10089589 U JP10089589 U JP 10089589U JP H069578 Y2 JPH069578 Y2 JP H069578Y2
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    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K23/00—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors
    • H02K23/02—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by arrangement for exciting
    • H02K23/04—DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by arrangement for exciting having permanent magnet excitation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小型モータ用界磁マグネット、特に小型モー
タのモータハウジングに固定されて界磁を形成する小型
モータ用界磁マグネットにおいて、磁極部分においてエ
ネルギ積が他の領域に比べて高いマグネットが形成され
ることにより、回転時のコギングを小さくし、回転を滑
らかにするようにした小型モータ用界磁マグネットに関
するものである。
〔従来の技術〕
近年、小型モータは広い分野に機器の駆動源として用い
られており、一層の小型化および回転の円滑化の要望が
強くなってきている。そして、当該小型モータの小型化
および回転の円滑化を図る上で、界磁マグネットの形状
が重要な要素となっていることが知られている。以下、
従来の小型モータ用界磁マグネットについて説明する。
従来、第７図に図示されている如く、円弧状に形成され
たいわゆるセグメント形の界磁マグネットを偏肉化（中
央部を厚く両端部を薄くすること）することにより、コ
ギングを減少させるようにした小型モータ用界磁マグネ
ットが知られている。なお、第７図（Ａ）はモータ断面
図、第７図（Ｂ）は界磁マグネットの斜視図を示し、図
中の符号２１は界磁マグネット、２２はモータハウジン
グであり、当該モータハウジング２２により界磁マグネ
ット２１，２１が保持されている。また、２３は電機子
巻線（図示省略）が巻回された電機子鉄心および整流子
（図示省略）により構成されるロータであってエンドブ
ラケツト（図示省略）と上記モータハウジング２２とに
もうけられた軸受（図示省略）によって回転自在に保持
されるものを表している。
第７図図示従来例は、モータ回転のコギングを減少させ
るために、偏肉化された界磁マグネット２１が用いられ
ている。しかし、モータの小型化に伴って、必然的に界
磁マグネットも小さくかつ薄くなってきているが、あま
り薄くなり過ぎると、界磁マグネットの偏肉化が困難と
なる。従って、第８図に図示されている如く、均等厚円
弧状の界磁マグネットの四隅の角を大きく切り取った界
磁マグネット２４が、特開昭６２−１６６７５７号公報
により提案されている。即ち、偏肉化できない薄い界磁
マグネットでも、四隅の角を大きく切り取ることによ
り、偏肉化された界磁マグネットと同様な効果が得られ
る。
第９図に図示されている界磁マグネット２５は、偏肉化
が可能な第７図図示界磁マグネット２１に上記提案を適
用して四隅の角を大きく切り取った従来例である。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般に、小型モータ用界磁マグネットには、いわゆるセ
グメント形の界磁マグネットと円筒形の界磁マグネット
とがある。上記提案例（第８図および第９図図示）は、
いわゆるセグメント形の界磁マグネットに適用されたも
のであって、円筒形の界磁マグネットに適用することは
困難である。
また、小型モータ用界磁マグネットは、モータハウジン
グの内周面に固定されるものであるが、上記提案例は、
四隅の角が大きく切り取られていわば菱形形状であるた
め、例えば弾性体ピンによって固定するといった簡易な
固定手段を用いることが困難である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記の如き課題を解決することを目的として
おり、そのため、本考案の小型モータ用界磁マグネット
は、小型モータのモータハウジングに固定されて界磁を
形成する小型モータ用界磁マグネットにおいて、磁化さ
れる２つの極が存在する磁極部の領域に比べて高いマグ
ネットが形成されていることを特徴としている。
以下、図面を参照しつつ説明する。
〔実施例〕
第１図は本考案にかかる一実施例斜視図、第２図ないし
第５図はそれぞれ本考案にかかる他の実施例斜視図、第
６図は本考案が適用される小型モータの構成図を示す。
そして、図中の符号１は磁極部、２は中間部、を表し、
図示矢印は磁化方向を示している。また、１１は小ケー
ス、１２はターミナル、１３はコミテータ、１４はブラ
シ、１５および１６は軸受、１７はモータ軸、１８はロ
ータ・コア、１９はロータ巻線、２０は界磁マグネット
を表し、その他の符号は第７図に対応している。
本考案の説明に先立ち、第６図に関連して本考案が適用
される小型モータについて説明する。
第６図に図示されている小型モータは、電流が、小ケー
ス１１により保持されているターミナル１２、コミテー
タ１３と接触するブラシ１４、および軸受１５，１６に
支持されたモータ軸１７に固定されているコミテータ１
３を介してモータ軸１７に固定されているロータ・コア
１８に巻回されているロータ巻線１９に供給されること
によりモータハウジング２２の内周面に固定された界磁
マグネット２０により形成されている界磁中に存在する
ロータ２３が回転するように構成されている。本考案は
上記界磁マグネット２０に関するものである。
第１図ないし第５図はそれぞれ最大エネルギ積の異なる
２種類の磁性材による射出成形により成形された本考案
の小型モータ用界磁マグネットの各実施例であり、第１
図ないし第３図は円筒形マグネットの場合を表し、第４
図および第５図はセグメント形マグネットの場合を表し
ている。
第１図ないし第５図において、それぞれの磁極部１は最
大エネルギ積の高い希土類系（例えば、サマリウム・コ
バルト、ネオジウム鉄ボロン等）磁性材を用い樹脂で固
めた樹脂マグネットの形に形成され、それぞれの中間部
２は最大エネルギ積の低い酸化物系（例えば、ストロン
チウム・フェライト等）磁性材を用い樹脂で固めた樹脂
マグネットの形に形成されている。
第１図ないし第５図図示実施例においては、主要磁束発
生部である磁極部１を高エネルギ積をもつマグネットに
構成され、中間部２を低エネルギ積をもつマグネットま
たは樹脂自体で構成することにより、小型モータにおけ
る小型化の重要な要素である小型モータ用界磁マグネッ
トの薄肉化を一層高めることが可能となるばかりでな
く、高価な希土類系磁性材の使用量が少なくて済むため
安価にすることができる。また高エネルギ積をもつマグ
ネットが用いられるとき、非駆動状態の下でロータを安
定位置に保持しようとする力が大となってロータの回転
がスムーズにならないことが生じ（即ち、コギングトル
クが大きい）易いが、第１図ないし第５図に示す如く、
磁極部１と中間部２との円周方向の境界線を、界磁マグ
ネットの軸方向と平行な直線とは異なる線分をもつよう
にしており、コギングトルクの小さい小型モータ用界磁
マグネットとなる。即ち、上記境界線が、第１図におい
ては、円弧状態となり、第２図においては斜め線とな
り、第３図においては階段状態となり、第４図において
は斜め線となり、第５図においては折れ線となり、ロー
タの回転に対応しての、高エネルギ積のマグネットの領
域と低エネルギ積のマグネットの領域との間の移行が、
非所望に急峻なものでなくなる。これにより、円筒形マ
グネット（第１図ないし第３図図示）においてもコギン
グトルクの低減が可能となり、第４図ないし第５図に図
示されているセグメント形の小型モータ用界磁マグネッ
トにおいても、本願明細書の冒頭に説明した第７図およ
び第８図図示従来例の如く菱形形状にする必要がなく、
従来のセグメント形の界磁マグネットと同様な形状に形
成されているため、従来の固定手段をそのまま適用する
ことができる。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案によれば、セグメント形界磁
マグネットにおいても円筒形マグネットにおいても、コ
ギングトルクの低減を図ることが可能となる小型モータ
用界磁マグネットを提供することができる。また、マグ
ネット素材を節減できるため、コストダウンを図ること
が可能であり、特にセグメント形の界磁マグネットの場
合でも、従来形状と同様な形状に形成されているため、
従来の固定手段をそのまま適用して簡易に固定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案にかかる一実施例斜視図、第２図ないし
第５図はそれぞれ本考案にかかる他の実施例斜視図、第
６図は本考案が適用される小型モータの構成図、第７図
（Ａ）および（Ｂ）は従来の小型モータ用界磁マグネッ
トを説明するための説明図、第８図および第９図はそれ
ぞれ小型モータ用界磁マグネットのその他の従来例斜視
図を示す。 図中、１は磁極部、２は中間部、を表す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】小型モータのモータハウジング（２２）内
    に固定されて界磁を形成する小型モータ用界磁マグネッ
    ト（２０）において、 上記界磁マグネット（２０）は、円筒状に形成されると
    共に、２極構成に磁化されて構成され、 当該界磁マグネット（２０）における磁化される２つの
    極が存在する磁極部（１）の領域に対応して、エネルギ
    積の高いマグネットが形成され、 かつ当該界磁マグネット（２０）における上記２つの磁
    極部（１）相互間の連結部分に相当する中間部（２）の
    領域に対応して、エネルギ積の低いマグネットが形成さ
    れてなり、 上記エネルギ積の高いマグネットが形成されている領域
    と上記エネルギ積の低いマグネットが形成されている領
    域との、円周方向の境界が、上記円筒状の界磁マグネッ
    ト（２０）の軸方向と平行な直線とは異なる線分をもつ
    よう形成されている ことを特徴とする小型モータ用界磁マグネット。
  2. 【請求項２】小型モータのモータハウジング（２２）内
    に固定されて界磁を形成する小型モータ用界磁マグネッ
    ト（２０）において、 上記界磁マグネット（２０）は、円弧状に形成されると
    共に、当該円弧状形状内に単一の極が磁化されて構成さ
    れ、 当該界磁マグネット（２０）における磁化される上記単
    一の極が存在する磁極部（１）の領域に対応して、エネ
    ルギ積の高いマグネットが形成され、 かつ当該界磁マグネット（２０）における上記磁極部
    （１）以外の領域に対応して、エネルギ積の低いマグネ
    ットが形成されてなり、 上記エネルギ積の高いマグネットが形成されている領域
    と上記エネルギ積の低いマグネットが形成されている領
    域との、円周方向の境界が、上記円弧状の界磁マグネッ
    ト（２０）の軸方向と平行な直線とは異なる線分をもつ
    よう形成されている ことを特徴とする小型モータ用界磁マグネット。
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