JPH0412663Y2

JPH0412663Y2 -

Info

Publication number: JPH0412663Y2
Application number: JP1985024870U
Authority: JP
Priority date: 1985-02-25
Filing date: 1985-02-25
Publication date: 1992-03-26
Also published as: JPS61142432U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はコンデンサ用蓋に関するものである。

（従来の技術）最近、製造技術のロボツト化が急速に進んでお
り、コンデンサについても各種工程において産業
用ロボツトが導入され始めている。

ところで、アルミ等の金属ケースや樹脂ケース
等にコンデンサ素子を収納し蓋を取り付けて密閉
する構成のコンデンサにおいては、例えば蓋にネ
ジ端子等が貫設されている。

（考案が解決しようとする問題点）このネジ端子に、外部からネジを挿入してコン
デンサと他の電気部品等と接続する作業に、ロボ
ツトを利用した場合、まだロボツトの作業が手作
業と比べて精度が低く、蓋に設けられたネジ端子
に外部からのネジが挿入されなかつたり、あるい
は中心位置がズレたまま挿入されネジ溝が損傷す
る等の欠点があつた。

本考案の目的は、以上の欠点を改良し、ネジの
取付作業が容易で確実に行なえるネジ端子を有す
るコンデンサ用蓋を提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は上記の目的を達成するために、コンデ
ンサケースを密閉しうるコンデンサ用蓋におい
て、少なくとも２辺に突起を有する角状の凸部
と、該凸部に設けられ角ナツトが収納され該角ナ
ツトよりも径大の角状の第１穴と、該第１穴に連
設され前記第１穴よりも径小の、ネジを挿入しう
る第２穴と、一端が前記凸部上に配置されて前記
第１穴に相対する位置に前記角ナツトの孔の径よ
り大の孔が設けられ、他端が貫設する引出端子に
より固定された金属製の板状体とを有することを
特徴とするコンデンサ用蓋を提供するものであ
る。

（作用）すなわち、本考案によれば、外部からのネジを
取り付ける場合、ネジは先ず板状体の径大の孔に
挿通され、次に孔に導かれて第１穴に載置されて
いるより径小の角ナツトに挿通されて固定され
る。従つて、直接角ナツトに挿通する場合に比べ
て、ネジは、多少ズレていてもより確実に角ナツ
トに固定される。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図において、１はエポキシ樹脂等の樹脂材
からなる厚さ数mm程度の蓋である。２はこの蓋１
の一部に設けられた角状の凸部であり、２辺に突
起３が設けられている。４は、凸部２に設けられ
た角状の第１穴であり、四角ナツト等の角ナツト
５が収納されている。６は、第１穴４に連設され
た円筒状の第２穴であり、第１穴４よりも径が小
さい。角ナツト５は第１穴４と第２穴６とにより
形成された段部７に載置されている。８は、〓状
の金属製の板状体であり、一端９が凸部２の上面
に突起３に接触するようにして配置され、他端１
０が蓋１を貫設する引出端子１１により蓋１に固
定されている。１２は、板状体８の一端９に角ナ
ツト５の孔１３に相対する位置に設けられた孔で
あり、角ナツト５の孔１３よりも径大となつてい
る。

すなわち、本考案によれば、第２図に示す通
り、外部からのネジ１４を取り付ける場合、先
ず、板状体８の一端９に設けられた孔１２に挿通
され、次に角ナツト５の孔１３に挿通される。そ
して板状体８の孔１２の径は角ナツト５の孔１３
の径よりも大きく、しかも角ナツト５が第１穴４
中での位置を多少変えることができるため、ネジ
１４は挿通前の位置が板状体８の孔１２や角ナツ
ト５の孔１３の中心から多少ズレていたとして
も、角ナツト５のネジ溝を損傷することなく角ナ
ツト５に挿通される。なお、ネジ１４を角ナツト
５により板状体８に固定する場合、板状体８の一
端９が突起３に接触し板状体８の回転がくい止め
られる。

また、第３図は本考案の他の実施例を示し、特
に、第１図に示す実施例に比べ、蓋１５の一部に
凹部１６が設けられ、この凹部１６に板状体１７
の他端１８が嵌られており、凹部１６と他端１８
とを貫設する引出端子１９により、板状体１７は
蓋１５に固定されている。この構成では、第１図
に示す実施例に比べて板状体１７の回転止めがよ
り効果的になり、突起２０が破損し難くなり信頼
性が増す。

なお、板状体として第４図に示す通り、一端２
１に回転止め用の突起２２を設けた構成としても
よい。

（考案の効果）以上の通り、本考案によれば、外部からのネジ
の取付作業が容易になりかつ確実に作業しうるコ
ンデンサ用蓋が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の断面図、第２図は第
１図の実施例にネジを挿通した状態の断面図、第
３図は本考案の他実施例の断面図、第４図は本考
案の実施例に用いる他の板状体の正面図を示す。１，１５……蓋、２……凸部、３，２０……突
起、４……第１穴、５……角ナツト、６……第２
穴、８，１７……板状体、１１，１９……引出端
子、１２……孔、１６……凹部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) コンデンサケースを密閉しうるコンデンサ用
蓋において、少なくとも２辺に突起を有する角
状の凸部と、該凸部に設けられ角ナツトが収納
され該角ナツトよりも径大の角状の第１穴と、
該第１穴に連設され前記第１穴よりも径小の、
ネジを挿入しうる第２穴と、一端が前記凸部上
に配置されて前記第１穴に相対する位置に前記
角ナツトの孔の径より大の孔が設けられ、他端
が貫設する引出端子により固定された金属製の
板状体とを有することを特徴とするコンデンサ
用蓋。 (2) 板状体が〓字状である実用新案登録請求の範
囲第１項記載のコンデンサ用蓋。 (3) 板状体の他端を嵌うる凹部を有する実用新案
登録請求の範囲第１項及び第２項記載のコンデ
ンサ用蓋。