JPH04117732U - 内容が見える金属箔容器 - Google Patents

内容が見える金属箔容器

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JPH04117732U
JPH04117732U JP2945691U JP2945691U JPH04117732U JP H04117732 U JPH04117732 U JP H04117732U JP 2945691 U JP2945691 U JP 2945691U JP 2945691 U JP2945691 U JP 2945691U JP H04117732 U JPH04117732 U JP H04117732U
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広治 南谷
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昭和アルミニウム株式会社
アヲハタ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐レトルト性、長期保存性、酸素バリア性、
耐湿分侵入性を有しながら内容物が見え、かつオーブン
トースターまたは電子レンジ等で加熱できる高温におい
ても寸法安定性のよい容器の開発。 【構成】 金属箔製容器本体12と、CPP50〜20
0μm/バリア層/CPP50〜200μm/シーラン
トの順に構成された積層シートを、ヒートシールできる
フランジ部15と容器上部開放部に嵌合する平坦部14
からなる蓋体13からなる金属箔容器。 【効果】 上記の構成をとるため、生産性は高く、自動
包装ラインによる包装が可能であり、耐レトルト性、酸
素バリア性、長期保存性に優れるだけでなく内容が見
え、高温処理しても寸法安定性がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は酸素タイトに長期に保存され、またオーブントースターまたは電子レ ンジ等により加熱される内容を見ることができる、例えば冷凍食品、つくだ煮等 の食品のための流通および保存に適した金属箔容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品等を入れて販売されるオーブン容器(ヒートシールが可能で、かつ オーブントースターまたは電子レンジ等を利用して加熱することができる耐熱性 の金属箔容器を指す。このものは主としてエポキシ樹脂と無水マレイン酸により グラフト変性したポリプロピレン樹脂を金属箔に焼付コーティングし、これを冷 間深絞りしたもの)は、常温付近で長期間の保存がされることがあり、これに耐 えるためシール面がポリオレフィン系樹脂またはホットメルト等からなる金属箔 複合積層シートを用い、酸素バリア性を高め、湿分の侵入を遮断している。蓋体 にも金属箔を使用しているため長期保存、酸素バリア性、湿分の侵入防止には極 めて優れた性質がある反面内容物は全く見ることができないため、食品のときに は購入者が開封するまでは内容物の状況を知ることができない点で問題が生じて いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の金属箔容器の優れている耐レトルト性、長期保存性、酸素バ リア性、耐湿分侵入性を維持したまま、容器の内容物が見えるオーブントースタ ーまたは電子レンジで加熱可能な容器の開発を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の目的を、ヒートシールのためのフランジ部を設けた深絞り加工 による金属箔製の容器本体と、表面からCPP50〜200μm/酸素バリア性 フィルム/CPP/ポリオレフィン系シーラントの順に構成され、かつCPPの 合計の厚さが100〜300μmの複合積層シートを、容器本体のフランジ部に ヒートシールできるフランジ部と容器上部開放部に嵌合する平坦部からなる蓋体 を組み合わせたことを特徴とする内容が見える容器を開発することにより成功し た。
【0005】 以下図面を参照して本考案を説明する。 図1は本考案に係る金属箔容器の外観図であり、図2は蓋体に使用する複合積 層シートの断面図である。すなわち本考案において金属箔製の容器本体12とは 、主として厚さ約80〜150μmのアルミニウム箔にエポキシ樹脂と無水マレ イン酸でグラフト変性したポリプロピレンを焼付コートし、内容物となる食品の 酸やアルカリまたは食塩などにより長期保存中においても、また加熱しても金属 箔が腐食されないように保護の塗装がされた金属箔を用い、密封のためのフラン ジ部を設けた深絞り加工による容器である。容器の外面は通常は耐熱性のインク により印刷されているものである。
【0006】 蓋体13はCPP(キャスティングポリプロピレンフィルム)1/接着剤2/ 酸素バリア性フィルム3/接着剤4/CPP6/接着剤7/オレフィン系シーラ ント5からなる複合積層シートを加工して作られる。CPP1およびCPP6は 厚さが50〜200μm、接着剤2、4および7は主にウレタン系接着剤が3〜 6μmの厚さ、バリア性フィルム3としてポリ塩化ビニリデンフィルムまたはエ チレン酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムの厚さ15〜40μm程度、好まし くは15〜25μm程度のフィルムを、更に接着剤4を介して20〜60μmの 厚さのポリオレフィン系シーラント5が積層された複合シートを使用する。この 複合積層シートを圧空または真空成形により、容器本体12のフランジ部とヒー トシールできるフランジ部15と容器上部開放部に嵌合する平坦部14とを有す る蓋体13とする。
【0007】 複合シートの製造法は特に限定されていないが、CPPはバリア性フィルムと の接着性に欠けているのでドライラミネートで接着することが必要である。接着 に先立ってCPPフィルムを放電処理、プライマー処理などの前処理をしておく ことは接着強度が改善されるので後の加工において有利である。
【0008】 接着剤2,4および7は金属箔容器11の用途により選択すべきであり、70 〜100℃で加熱殺菌される場合にはボイル用、100〜130℃で用いられる 場合にはレトルト用、これ以上の高温が必要な場合にはハイレトルト用の接着剤 を用いることが必要となる。
【0009】 酸素バリア性フィルムは包装内容物が大気中の酸素によりあるいは湿分により 酸化あるいは変質するのを防止するため、透明であっても酸素バリア性である塩 化ビニリデンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が用いられる。しか し加熱殺菌に熱水または水蒸気を用いる場合には、通常のエチレン−酢酸ビニル 共重合体ケン化物では吸水によるバリア性の低下、フィルムの白化などが起こる 危険性が大きいのでバリア性フィルムとしてポリ塩化ビニリデンフィルムまたは 耐熱性、耐レトルト性、透明性に優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物 (例えばエバール RT−グレード (株)クラレ)を使用することが好ましい 。
【0010】 ポリオレフィン系シーラント5も耐熱性(使用温度)により使い分けが必要で あり、低温用としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレン等を ベースとしたシーラントを、高温になるに従い高密度ポリエチレン、ポリプロピ レン等をベースとしたシーラントが用いられる。
【0011】 イージーピール性のポリプロピレンベースまたはポリエチレンベースのシーラ ントはヒートシールの結果、熱封かん強度が0.5〜2.0kg/15mm幅の ものが通常は好ましい。0.5kg/15mm幅以下では密封性に問題があり、 2.0kg/15mm幅以上強いと開封が困難になり、蓋体13または容器本体 12の破損を引き起こすことがある。
【0012】 本考案の複合積層シートは、2枚のCPPにより酸素バリア性フィルムをはさ む形で積層することが必要であるが、この場合のCPPはそれぞれの厚さが50 〜200μmとし、更にCPP6は表面のCPP1の厚さの1/3〜2倍であっ て、表面のCPP1とこのCPP6の合計の厚さが100〜300μmに納まる ようにすることが好ましい。
【0013】 CPPは蓋体の寸法安定性確保のためであり、特に酸素バリア性フィルムがエ チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物である時、この両側のCPPの厚さを同じ とするか、厚さの差を小さくするほど寸法安定性が高い積層シートおよび蓋体が 得られる。もちろんポリ塩化ビニリデンフィルムであっても同様である。これは 該バリア性フィルムを両側からCPPではさみ込むことにより拘束するためであ ると推定している。このように複合された積層フィルムのトータルの厚さは圧空 成形または真空成形等により加工してシールの適正(シール時の圧力、熱緩衝性 )、寸法安定性ある蓋体13とするために150〜400μmの厚さが必要であ る。
【0014】 この複合シートを通常の圧空成形または真空成形により蓋材に成形する。包装 にあたっては通常の自動包装ラインにより内容物を充填し、ヒートシールにより 包装ができる金属箔容器11である。
【0015】
【作用】
本考案においては金属箔製容器本体12とCPP/接着剤/酸素バリア性フィ ルム/接着剤/CPP/接着剤/オレフィン系シーラントの構成した複合積層シ ートを加工した蓋体13からなるため、酸素バリア性フィルムによる酸素バリア 性、耐湿分侵入性、更に結果としての長期保存性および食料品容器として加熱可 能であり、開封しなくとも内容が見える金属箔製容器を得ることができた。
【0016】 また蓋体が通常のヒートシールされるフラット蓋タイプでなく、フランジ部と 平坦部からなるいわゆる落とし蓋タイプであるため、ヒートシール後の打ち抜き 、トリミング等が不要となるので充填速度を高められると共に、充填シール機の 選択幅が広く、応用範囲も広いものなる。更に、深絞り形式の容器本体は容量を 大きくとることができ、また密封性もよく、加熱殺菌(レトルト殺菌)も可能で あるので食料品等の容器として有用である。
【0017】
【実施例】
CPP 70μm(東セロ(株) RXC−3)、ドライラミネート接着剤 4μm(大日本インキ(株)、LX−747A/KX75)、バリア層 エチレ ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物 15μm((株)クラレ エバール RT− グレード)、ドライラミネート接着剤 4μm、CPP 70μm、ドライラミ ネート接着剤 4μm、ポリオレフィン系シーラント 50μm(東レ合成(株 ) CF−9501A)の順に構成した積層シートを用い、圧空成形により蓋体 を成形した。容器本体はアルミニウム箔に変性ポリプロピレンを焼付コートした 内径約10cmのフランジ部(ヒートシール用)を有するものである。テストの ため両者(蓋体と容器本体)を自動包装ラインでヒートシールしたところスムー ズにシールができ、かつこれを120℃、30分間のレトルト殺菌をしても、熱 処理後短時間で透明になり、包装は完全であって包装の破損は全く見られなかっ た。また蓋体のみをレトルト処理をしてもゆがみはほとんど生ぜず、寸法安定性 に優れていることが確かめられた。
【0018】
【考案の効果】
本考案に係る金属箔容器は安価に生産が可能であり、容器の形式がヒートシー ルによる自動包装ラインによる自動包装が可能であるので生産性が高く、密封性 がよいだけでなく、開封も容易であり、極めて優れた食品等の包装用容器である 。特に蓋体の耐熱性(高温における寸法安定性)が優れているため、本容器は金 属箔を用いた金属箔容器の優れた特性である耐熱性(レトルト殺菌等の加熱殺菌 可能、オーブンレンジによる加熱可能)、酸素バリア性、長期保存性に加え中味 が見える特徴があり、食品等包装用容器として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金属箔容器の外観図である。
【図2】本考案の金属箔容器蓋体に使用する複合積層シ
ートの断面図である。
【符号の説明】
1 CPP 2 接着剤 3 バリア性フィルム 4 接着剤 5 オレフィン系シーラント 6 CPP 7 接着剤11 金属箔容器 12 容器本体 13 蓋体 14 平坦部 15 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/28 102 6122−4F 27/30 C 8115−4F 27/32 8115−4F B65D 8/16 6540−3E 25/54 6540−3E // B29L 9:00 4F 22:00 4F

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシールのためのフランジ部を設け
    た深絞り加工による金属箔製の容器本体と、表面からC
    PP50〜200μm/酸素バリア性フィルム/CPP
    /ポリオレフィン系シーラントの順に構成され、かつC
    PPの合計の厚さが100〜300μmの複合積層シー
    トを、容器本体のフランジ部にヒートシールできるフラ
    ンジ部と容器上部開放部に嵌合する平坦部からなる蓋体
    を組み合わせたことを特徴とする内容が見える容器。
  2. 【請求項2】 蓋体は容器本体の上部開放部に嵌合され
    る平坦部と容器本体フランジ部においてヒートシールす
    るシール部からなる透明な蓋体である請求項1の金属箔
    容器。
  3. 【請求項3】 蓋体の酸素バリア性フィルムとしてポリ
    塩化ビニリデン系フィルムまたはエチレン−酢酸ビニル
    共重合体ケン化物を使用する請求項1の金属箔容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001409A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Nisshin Steel Co Ltd 液体用容器
CN114274630A (zh) * 2021-12-20 2022-04-05 四川省新都永志印务有限公司 一种复合包装膜及其制备方法

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