JPH04114547U - 高周波芯金焼入機の芯金構造 - Google Patents

高周波芯金焼入機の芯金構造

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JPH04114547U
JPH04114547U JP1991024446U JP2444691U JPH04114547U JP H04114547 U JPH04114547 U JP H04114547U JP 1991024446 U JP1991024446 U JP 1991024446U JP 2444691 U JP2444691 U JP 2444691U JP H04114547 U JPH04114547 U JP H04114547U
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JP
Japan
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core metal
workpiece
end surface
core
hardening machine
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JP1991024446U
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English (en)
Inventor
佳彦 北山
修一 坂野
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波芯金焼入機に段付形状の芯金を使用し
た際に、ワーク端面部分に部分的な焼入性低下が生じる
のを防止する。 【構成】 芯金30は、大径の下部円柱31と小径の上
部円柱32とを同軸に2段重ねした段付形状になってい
る。ワークの端面を支持する下部円柱31の上端面31
aに放射線状の溝34を設け、冷却剤の流入をスムーズ
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高周波芯金焼入機の芯金構造に係り、特に、段付形状の芯金の焼入 性低下を防止する芯金構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
高周波焼入れは、高周波電流による誘導加熱作用でワークを加熱した後急冷し て焼入れを行う技術であり、主に鉄鋼の任意の表面又は部分を焼入れする場合に 用いられる。このような高周波焼入れを実施する装置のひとつとして、たとえば FF車用トランスミッションのシンクロナイザースリーブのように、円筒状のワ ークを対象とする高周波芯金焼入機がある。
【0003】 この高周波芯金焼入機の構成を図3及び図4に基づいて説明する。図3は、高 周波芯金焼入機の概要を示す平面図、図4は、図3のA−A線に沿う縦断面図で ある。 高周波芯金焼入機1は、加熱ステーション2及び冷却ステーション3で実施さ れる2つの工程を経てワークを焼入れするように構成されている。加熱ステーシ ョン2には加熱コイル4が設けられ、該加熱コイル4は発振器5の作動時にワー クを加熱する。加熱ステーション2のベース6には、ワークを持ち上げて加熱コ イル4へ挿入する加熱下センター7が設けられている。また、加熱下センター7 と同軸上に加熱上センター8が設けられ、両センター間にワークを挟持して加熱 するようになっている。 一方、冷却ステーション3には、加熱されたワークを支持する芯金支台9と、 ワーク内周面に挿入して内径を矯正するための芯金10とが設けられている。さ らに、芯金支台9及び芯金10で支持したワークを下降して覆う冷却チャンバ1 1が設けられ、この冷却チャンバ11内に冷却剤を噴射することによってワーク を急冷するようになっている。 なお、12はサイリスタインバータ、13は整合盤、14は制御盤を各々示し ており、他の構成部材は図示を省略してある。
【0004】 次に、上述した高周波芯金焼入機の焼入工程概要を図5ないし図7に基づいて 説明する。図5は、焼入工程の説明図、図6は、冷却ステーションにワークをセ ットした状態を示す図、図7は、従来の芯金構造を示す斜視図である。 以下、ワーク15をFF車用トランスミッションのシンクロナイザースリーブ として説明する。シンクロナイザースリーブの熱処理は、浸炭なまし後に高周波 芯金焼入れを行っている。すなわち、図5(a)に示す如く、浸炭なまし処理さ れたワーク15は、加熱ステーション2の加熱下センター7上に搬送されて載置 される。この後、図5(b)に示す如く、加熱下センター7が上昇してワーク1 5を加熱コイル4内に挿入し、加熱上センター8(図示略)との間に挟持する。 この状態で発振器5の電源が入り、加熱コイル4内のワーク15は誘導加熱され る。加熱終了後、図5(c)に示す如く、加熱下センター7が下降して加熱ワー ク15aを元の位置に戻す。こうして加熱ステーション2における加熱処理が終 了し、図5(d)に示す如く、加熱ワーク15aは図示省略の搬送フォークによ って冷却ステーション3へ送られる。冷却ステーション3へ搬送された加熱ワー ク15aは、芯金支台9上に載置され、その後図5(e)に示す如く、円筒状の 芯金10が上昇してワーク内周面に挿入される。この状態を拡大して示したのが 図6であり、芯金支台9の上端面9aと芯金10の外周面10aとは、ワークの 端面振れを防止するため、高精度の直角を形成している。したがって、加熱ワー ク15aの内周面と端面との直角度が維持され、この状態で、図5(f)に示す 如く、冷却チャンバ11が下降する。冷却チャンバ11の下降が完了すると、冷 却水噴出口(図示略)より冷却剤が噴出され、加熱ワーク15aを急冷して焼入 れする。
【0005】 ところが、図7に示した円筒状の芯金10は、段取り替え等で交換作業する際 、芯金支台9の上端面9aと芯金10の外周面10aとの直角度を維持するため には、多大の時間と労力をかけて調整する必要があった。このため、図8に示す ような段付形状の芯金20が考案された。この芯金20は、大径の下部円柱21 と小径の上部円柱22とが同軸に2段重ねされたもので、下部円柱21の上端面 21aと上部円柱22の外周面22aとで高精度の直角を形成している。従って 、芯金交換時に芯金支台9との直角度を高精度に調整する必要がなく、芯金交換 作業の短縮を可能にしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した段付形状の芯金20は、交換作業性や端面振れの防止 によるワーク精度向上には有効であるが、ワーク端面と接して支持する下部円柱 21の上端面21aには冷却剤が流入しにくいため、ワーク端面部分の冷却速度 が遅くなり、焼入性の低下を招く恐れがあった。 そこで、本考案の目的は、段付形状の芯金におけるワーク端面部分の焼入性低 下を防止した芯金構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題を解決するもので、冷却ステーションに加熱状態で搬入 された円筒状のワークに挿入し、前記ワークの内周面と端面との直角度を、同芯 段付形状を形成する上部円柱の外周面と下部円柱の上端面とを直交せしめた直角 部で維持して冷却するための高周波芯金焼入機の芯金構造において、前記下部円 柱の上端面に放射線状の溝を設けたことを特徴とする高周波芯金焼入機の芯金構 造である。
【0008】
【作用】
前述の手段によれば、下部円柱の上端面に設けた放射線状の溝から冷却剤がス ムーズに流入してワーク端面部分を冷却するので、部分的な焼入性の低下を防止 できる。
【0009】
【実施例】
本考案による高周波芯金焼入機の芯金構造の一実施例を図1及び図2に基づい て説明する。図1は、本考案の芯金形状例を示す斜視図、図2は、冷却ステーシ ョンにワークをセットした状態を示す図である。なお、芯金構造以外の構成は、 従来のものと同様であるため、同一部分には同じ符号を付して詳細な説明は省略 する。
【0010】 本考案の芯金30は、大径の下部円柱31と、加熱ワーク15aの内周面15 bへ挿入される小径の上部円柱32とを同芯に2段重ねした段付形状としてある 。この芯金30は、下部円柱31が芯金支台9を貫通して昇降機構33に取付け られるが、下部円柱31の上端面31aとワーク内周面に挿入される上部円柱3 2の外周面32aとは、高精度の直角となるように仕上げられている。また、上 部円柱32の外形寸法は、ワーク内径寸法に対応して高精度に仕上げられている 。従って、上部円柱32の上端は、加熱ワーク15aの内周面15bへの挿入を 容易にするため、面取り加工32bが施されている。さらに、下部円柱31の上 端面31aには、溝34が放射状に多数設けられている。これらの溝34は、上 部円筒32の外周面32aから下部円柱31の外周面まで連続している。
【0011】 次に、上述した芯金構造の作用を説明する。この芯金30は、図5に示した( a),(b),(c),(d)の工程を経て加熱・搬送されてきた加熱ワーク1 5aの内周面15bに挿入され、端面15cを支持する。この時(図2参照)、 加熱ワーク15aは、内周面15bが外周面32aと接し、かつ、端面15cが 上端面31aと接しているので、内周面15bと端面15cとの直角度が維持さ れており、端面振れが発生する恐れはない。この状態で冷却チャンバ11を下降 させ、冷却剤を噴射して加熱ワーク15aを急冷するが、上端面31aに溝34 を設けたことにより、冷却剤は下部円柱31の上端面31aにもスムーズに流入 し、加熱ワーク15aはほぼ均一に急冷される。このため、冷却速度の遅れによ り、ワークに部分的な焼入れ不良が発生するのを防止できる。 なお、以上の説明においては、ワークをFF車用トランスミッションのシンク ロナイザースリーブとして説明したが、本考案による芯金構造は、略円筒形状の 他のワークに対しても適用可能なものであることは言うまでもない。
【0012】
【考案の効果】
前述した本考案の芯金構造によれば、従来冷却剤が流入しにくいために焼入性 の低下が懸念されたワークの端面部分に、溝を流路として冷却剤がスムーズに流 入するようになるので、部分的な冷却速度の遅れが解消されて焼入性の低下を防 止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による芯金構造の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1の芯金を備えた冷却ステーションにワーク
をセットした状態を示す図である。
【図3】高周波芯金焼入機の概要を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う縦断面図である。
【図5】高周波芯金焼入れの工程説明図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】図6の芯金形状を示す斜視図である。
【図8】芯金形状の他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 高周波芯金焼入機 2 加熱ステーション 3 冷却ステーション 6 ベース 9 芯金支台 15 ワーク 15a 加熱ワーク 15b 内周面 15c端面 30 芯金 31 下部円柱 31a 上端面 32 上部円柱 32a 外周面 34 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却ステーションに加熱状態で搬入された
    円筒状のワークに挿入し、前記ワークの内周面と端面と
    の直角度を、同芯段付形状を形成する上部円柱の外周面
    と下部円柱の上端面とを直交せしめた直角部で維持して
    冷却するための高周波芯金焼入機の芯金構造において、
    前記下部円柱の上端面に放射線状の溝を設けたことを特
    徴とする高周波芯金焼入機の芯金構造。
JP1991024446U 1991-03-19 1991-03-19 高周波芯金焼入機の芯金構造 Withdrawn JPH04114547U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176798A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Toyota Motor Corp 熱処理用治具およびプラグ焼入れ装置

Cited By (2)

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JP2006176798A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Toyota Motor Corp 熱処理用治具およびプラグ焼入れ装置
JP4573030B2 (ja) * 2004-12-20 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 熱処理用治具およびプラグ焼入れ装置

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