JP3455152B2 - 高周波焼入装置 - Google Patents

高周波焼入装置

Info

Publication number
JP3455152B2
JP3455152B2 JP2000034066A JP2000034066A JP3455152B2 JP 3455152 B2 JP3455152 B2 JP 3455152B2 JP 2000034066 A JP2000034066 A JP 2000034066A JP 2000034066 A JP2000034066 A JP 2000034066A JP 3455152 B2 JP3455152 B2 JP 3455152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
station
induction hardening
cup
induction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000034066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001226717A (ja
Inventor
日吉 渡邊
Original Assignee
富士電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18558455&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3455152(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 富士電子工業株式会社 filed Critical 富士電子工業株式会社
Priority to JP2000034066A priority Critical patent/JP3455152B2/ja
Publication of JP2001226717A publication Critical patent/JP2001226717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3455152B2 publication Critical patent/JP3455152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械加工が施され
たシャフト部と、端面に機械加工が施されていないカッ
プ部とを有するワーク、例えば等速ジョイントのシャフ
ト部とカップ部とに高周波焼入を施す高周波焼入装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】等速ジョイントに用いられるカップW
は、図3等に示すように、カップ部WCとこのカップ部
WCから突出したシャフト部WSとが一体に設けられた
ものである。このカップWは、カップ部WCの内面に形
成された溝部にベアリング等が当たるので、溝部に高周
波焼入が施される。また、シャフト部WSにも高周波焼
入が施されなければならない。
【0003】このカップWのカップ部WCの内面の溝部
及びシャフト部WSに高周波焼入を施す高周波焼入装置
は、ワークWの割り出しを行う割り出しステーション
と、この割り出しステーションで割り出しされたワーク
Wのシャフト部WSの高周波焼入を施す第1の焼入ステ
ーションと、シャフト部WSに高周波焼入が施されたワ
ークWのカップ部WCに高周波焼入を行う第2の焼入ス
テーションと、第1及び第2の焼入ステーションで高周
波焼入が施されたワークWを搬出する搬出ステーション
と、各ステーションの間でワークWを移動させるワーク
移動機構とを有している。
【0004】カップ部WCの内面の溝部に高周波焼入を
施す第1の焼入ステーションは、カップ部WCの開放側
が下向きになるように、カップWが載置されるベース9
00(図5参照)と、このベース900に載置されたワ
ークWのカップ部WCを加熱する第1の高周波加熱コイ
ル800と、この第1の高周波加熱コイル800による
加熱が完了したならば、加熱されたシャフト部WSに冷
却液を噴射する第1の冷却液ジャケット(図示省略)と
有している。
【0005】前記ベース900には、第1の高周波加熱
コイル800が挿入されるための開口910が開設され
ている。
【0006】また、シャフト部WSに高周波焼入を施す
第2の焼入ステーションは、カップ部WCの開放側が下
向きになるように、ワークWが載置されるベースと、こ
のベース部に開設された開口を介して前記カップ部WC
の内部に挿入される第2の高周波加熱コイルと、この第
2の高周波加熱コイルによる加熱が完了したならば、加
熱されたシャフト部WSに冷却液を噴射する第2の冷却
液ジャケットとを有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の高周波焼入装置では対応できないカップWが出
現してきた。すなわち、カップ部WCの開放側の端面W
C1は、機械加工せずともそのままでも、等速ジョイン
トとして性能には有意の差をもたらさない。このため、
前記端面WC1を機械加工せずに、すなわち凹凸のある
荒いまま用いることがある。この場合、従来の高周波焼
入装置では、カップWをベースに載置するので、前記端
面WC1に存在する凹凸のために第1及び第2の高周波
加熱コイルに対して正確な位置にカップWを載置できな
いことになる。すなわち、前工程における割り出しがま
ったく無意味になるのである。このため、場合によって
は第1又は第2の高周波加熱コイルがシャフト部WSや
カップ部WCの内面に接触することがある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、機械加工されていない部分を有するワークであって
も、高周波焼入時に前工程の割り出しがそのまま有効と
なる高周波焼入装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波焼入
装置は、機械加工が施されたシャフト部と、端面に機械
加工が施されていないカップ部とを有するワークの高周
波焼入装置において、ワークの割り出しを行う割り出し
ステーションと、この割り出しステーションで割り出し
されたワークのカップ部に高周波焼入を施す第1の焼入
ステーションと、カップ部に高周波焼入が施されたワー
クのシャフト部に高周波焼入を行う第2の焼入ステーシ
ョンと、第1及び第2の焼入ステーションで高周波焼入
が施されたワークを搬出する搬出ステーションと、各ス
テーションの間でワークを移動させるワーク移動機構と
を備えており、前記移動機構は、ワークのシャフト部の
みを把持して移動させるとともに、少なくともワークの
シャフト部のみを把持し、端面が宙に浮いた状態で第1
のステーションにおいてカップ部の高周波焼入を行うよ
うになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
高周波焼入装置の概略的構成図、図2は本発明の実施の
形態に係る高周波焼入装置に用いられる第1の高周波加
熱コイルとワークのカップ部との関係を示す概略的断面
図、図3は本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置に
よって高周波焼入が施されるワークの概略的正面図、図
4は本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置の動きを
説明するための概略的説明図である。
【0011】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
は、機械加工が施されたシャフト部WSと、端面に機械
加工が施されていないカップ部WCとを有するワークの
高周波焼入装置であって、ワークWの割り出しを行う割
り出しステーション100と、この割り出しステーショ
ン100で割り出しされたワークWのカップ部WCの高
周波焼入を施す第1の焼入ステーション200と、カッ
プ部WCに高周波焼入が施されたワークWのシャフト部
WSに高周波焼入を行う第2の焼入ステーション300
と、第1の焼入ステーション200及び第2の焼入ステ
ーション300で高周波焼入が施されたワークWを搬出
する搬出ステーション400と、各ステーション10
0、200、300、400の間でワークWを移動させ
るワーク移動機構500とを備えており、前記移動機構
500は、ワークWのシャフト部WSのみを把持して移
動させるとともに、少なくともワークWのシャフト部W
Sのみを把持し、前記端面が宙に浮いた状態で第1のス
テーション200においてカップ部WCの高周波焼入を
行うようになっている。
【0012】まず、この高周波焼入装置で高周波焼入が
施されるワークWは、精度が要求される部分、すなわち
カップ部WCの内面とシャフト部WSとには機械加工が
施されている。しかし、精度が要求されない部分、すな
わちカップ部WCの開放側の端面WC1には機械加工が
施されていないため、凹凸になっている。なお、この実
施の形態の説明におけるカップ部WCは、図2に示すよ
うに、内部に3つの溝部WC2〜WC4が等間隔に形成
されたいわゆるトリポートタイプのものであるとする。
【0013】前記割り出しステーション100は、カッ
プ部WCの溝部WC2〜WC4の位置が高周波焼入が施
される際の位置と同じように、いわゆる割り出しを行う
ものである。また、この割り出しステーション100
は、割り出しのみならず、ワークWの種別、例えばワー
クWである等速ジョイントが使用される自動車の車種等
を検出するようになっている。
【0014】また、移動機構500は、ワークWのシャ
フト部WSを把持して割り出しステーション100から
第1の焼入ステーション200、第2の焼入ステーショ
ン300及び搬出ステーション400に移動させるもの
である。そして、この移動機構500は、第1〜第3の
3つのチャック部510〜530を同時に移動させる図
示しない移動部を有している。
【0015】前記第1〜第3の3つのチャック部510
〜530は、図1等に示すように、第1のチャック部5
10が割り出しステーション100の上方に位置する場
合には、第2のチャック部520は第1の加熱ステーシ
ョン200の上方に、第3のチャック部530は第2の
加熱ステーション300の上方にそれぞれ位置するよう
になっている。また、第1のチャック部510が第1の
加熱ステーション200の上方に位置する場合には、第
2のチャック部520は第2の加熱ステーション300
の上方に、第3のチャック部530は搬出ステーション
400の上方にそれぞれ位置するようになっている。
【0016】第4のチャック部540は第1の焼入ステ
ーション200に,第5のチャック部550は搬出ステ
ーション400にそれぞれ設けられている。
【0017】一方、前記第1の焼入ステーション200
は、カップ部WCの内面の溝部WC2〜WC4を加熱す
る第1の高周波加熱コイル210と、この第1の高周波
加熱コイル210によって加熱された前記溝部WC2〜
WC4に冷却液を噴射する第1の冷却液ジャケット(図
示省略)とを有している。
【0018】前記第1の高周波加熱コイル210は、例
えば図2に示すように、カップ部WCの溝部WC2〜W
C4に挿入される3つの加熱導体部211と、この加熱
導体部211を連結する連結導体部212と、一対の給
電導体部213とを有している。この第1の高周波加熱
コイル210は、高周波電流が供給された際の自身の過
熱を防止するために内部に冷却液が循環するようになっ
ている。
【0019】また、この第1の高周波加熱コイル210
の加熱導体部211の下方には、加熱導体部211によ
って加熱された部分、すなわちカップ部WCを冷却する
ために冷却液を噴射する第1の冷却液ジャケットが設け
られている。なお、図示は省略してあるが、溝部WC2
〜WC4の過熱を防止するために、カップ部WCの外側
から冷却液を噴射する図示しない外側冷却ジャケットも
設けられている。
【0020】一方、前記第2の焼入ステーション300
は、シャフト部WSを加熱する第2の高周波加熱コイル
310と、この第2の高周波加熱コイル310によって
加熱されたシャフト部WSに冷却液を噴射する第2の冷
却液ジャケット(図示省略)とを有している。
【0021】前記第2の高周波加熱コイル310は、高
周波電源に接続された一次側導体部と、この一次側導体
部からの誘導電流によって高周波電流が流れる二次側導
体部とを有している。この第2の高周波加熱コイル31
0は、一次側導体部と二次側導体部とは機械的には別体
となっており、二次側導体部を移動させることによって
シャフト部WSの加熱範囲を変更することが可能ないわ
ゆるラバーコイルとなっている。
【0022】しかも、この第2の高周波加熱コイル31
0は、シャフト部WSの長さ等に応じた複数種類が準備
されている。なお、以下の説明では、2つの第2の高周
波加熱コイル310があるものとする。いずれを選択す
るかは、割り出しステーション100での検出結果によ
って決定される。
【0023】また、この第2の高周波加熱コイル310
の側方には、加熱された部分、すなわちシャフト部WC
を冷却するために冷却液を噴射する第2の冷却液ジャケ
ットが設けられている。
【0024】さらに、この第2の加熱ステーション30
0には、高周波焼入の施されたシャフト部WSに対して
焼き戻を行う焼き戻コイル320が設けられている。
【0025】このように構成された高周波焼入装置は、
次のようにしてワークWの高周波焼入を行う。なお、こ
の説明においては、ワークをワークW1 、ワークW2
ように番号をつけて高周波焼入が施される順番を明確に
する。また、図4においては、各ステーション100〜
400を○印で示し、ステーションにワークWがある場
合には○印の中にワークWを示した。また、各チャック
部510〜530がワークWを把持している場合には、
各チャック部510〜530にワークWを示した。
【0026】まず、割り出しステーション100に載置
された1番目のワークW1 は、車種を検出されるもとも
に、割り出しが行われる(図4(A)参照)。
【0027】割り出しステーション100で割り出しが
行われた1番目のワークW1 は、第1のチャック部51
0でシャフト部WSを把持される(図4(B)参照)。
そして、1番目のワークW1 は、次の第1の焼入ステー
ション200に移動させられる(図4(C)参照)。す
なわち、第1〜第3のチャック部510〜530は、図
4においてワンステップだけ右側に移動するのである。
なお、割り出しステーション100には、次の2番目の
ワークW2 がセットされる。
【0028】第1の焼入ステーション200に達した1
番目のワークW1 は、第4のチャック部540でシャフ
ト部WSを把持される。これと同時に、第1のチャック
部510での把持から開放される。すなわち、1番目の
ワークW1 は、第1のチャック部510から第4のチャ
ック部540へと把持換えが行われるのである。
【0029】第4のチャック部540に把持された1番
目のワークW1 のカップ部WCの内面の溝部WC2〜W
C4には、第1の高周波加熱コイル210による高周波
焼入が行われる。この1番目のワークW1 は、第4のチ
ャック部540がシャフト部WSを把持した状態のま
ま、すなわちカップ部WCを宙に浮かしたままの状態
で、カップ部WCの内側に第1の高周波加熱コイル21
0が挿入され、溝部WC2〜WC4の高周波焼入が行わ
れるのである。従って、カップ部WCの開放側の端面W
C1が機械加工が施されていない凹凸のある荒いままで
あっても、従来のように割り出し位置がまった無意味に
なることはない。
【0030】第1の焼入ステーション200での高周波
焼入が行われている間に、なにも把持していない第1の
チャック部510は元の位置、すなわち割り出しステー
ション100に復帰する。すなわち、第1〜第3のチャ
ック部510〜530は、図4においてワンステップだ
け左側に移動するのである。一方、前記溝部WC2〜W
C4の高周波焼入が完了したワークW1 は、第4のチャ
ック部540から、第2のチャック部520に把持換え
される。また、第1のチャック部510は、次の2番目
のワークW2 を把持する(図4(D)参照)。
【0031】1番目のワークW1 は次の第2の焼入ステ
ーション300に、2番目のワークW2 は第1の焼入ス
テーション200にそれぞれ搬送される(図4(E)参
照)。第2の焼入ステーション300では、1番目のワ
ークW1 のシャフト部WSに対して第2の高周波加熱コ
イル310と第2の冷却液ジャケットとによって高周波
焼入が施される。このシャフト部WSに対する高周波焼
入は、前記割り出しステーション100で検出された車
種に応じた第2の高周波加熱コイル310で行われる。
一方、第1の焼入ステーション200では、2番目のワ
ークW2 が第1のチャック部510に把持されたままの
状態で溝部WC2〜WC4に対する高周波焼入が行われ
る。
【0032】なお、第2の焼入ステーション200に
は、焼き戻コイル320が設けられているので、必要に
応じてシャフト部WSに対する焼き戻しを行うことがで
きる。
【0033】次に、第1のチャック部510は割り出し
ステーション100へ、第2のチャック部520は第1
の焼入ステーション200へと復帰する。すなわち、図
4においてワンステップだけ左側に移動するのである。
【0034】第3のチャック部530はシャフト部WS
の高周波焼入が終了した1番目のワークW1 を、第2の
チャック部520は溝部WC2〜WC4の高周波焼入が
終了した2番目のワークW2 を、第1のチャック部51
0は割り出しステーション100にセットされて割り出
しが完了した3番目のワークW3 をそれぞれ把持する
(図4(F)参照)。
【0035】次に、第1〜第3のチャック部510〜5
30はワンステップだけ右側に移動し、1番目のワーク
1 を搬出ステーション400へ、2番目のワークW2
を第2の焼入ステーション300へ、3番目のワークW
3 を第1の焼入ステーション200へとそれぞれ移動さ
せる。また、これと同時に、割り出しステーション10
0には次の4番目のワークW4 がセットされる(図4
(G)参照)。
【0036】搬出ステーション400へと移動した1番
目のワークW1 は、第5のチャック部550によって高
周波焼入装置の外部へと搬出される。また、第1のチャ
ック部510は4番目のワークW4 を、第2のチャック
部520は3番目のワークW 3 を、第3のチャック部5
30は2番目のワークW2 をそれぞれ把持し、次のステ
ーションへと搬送する。また、これと同時に、割り出し
ステーション100には次の新たな5番目のワークW5
がセットされる(図4(I)参照)。
【0037】このようにして、次々にワークWのカップ
部WCの溝部WC2〜WC4とシャフト部WSとの高周
波焼入が行われるのである。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る高周波焼入装置は、機械加
工が施されたシャフト部と、端面に機械加工が施されて
いないカップ部とを有するワークの高周波焼入装置にお
いて、ワークの割り出しを行う割り出しステーション
と、この割り出しステーションで割り出しされたワーク
のカップ部に高周波焼入を施す第1の焼入ステーション
と、カップ部に高周波焼入が施されたワークのシャフト
部に高周波焼入を行う第2の焼入ステーションと、第1
及び第2の焼入ステーションで高周波焼入が施されたワ
ークを搬出する搬出ステーションと、各ステーションの
間でワークを移動させるワーク移動機構とを備えてお
り、前記移動機構は、ワークのシャフト部のみを把持し
て移動させるとともに、少なくともワークのシャフト部
のみを把持し、端面を宙に浮かせた状態で第1のステー
ションにおいてカップ部の高周波焼入を行うようになっ
ている。
【0039】このため、この高周波焼入装置によると、
第1の焼入ステーションにおいてカップ部に高周波焼入
を施す場合に、従来のようにカップ部をベースの上に載
置する必要がないので、端面に機械加工が施されず凹凸
があったとしても高周波焼入時に前工程の割り出しをそ
のまま有効とすることができる。
【0040】また、第2の焼入ステーションには、高周
波焼入の施されたシャフト部に対して焼き戻を行う焼き
戻コイルが設けられているので、高周波焼入のみならず
焼き戻も可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置の概
略的構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置に用
いられる第1の高周波加熱コイルとワークのカップ部と
の関係を示す概略的断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置によ
って高周波焼入が施されるワークの概略的正面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置の動
きを説明するための概略的説明図である。
【図5】従来のこの種の高周波焼入装置によるカップ部
の内面の溝部に高周波焼入を施す場合の概略的説明図で
ある。
【符号の説明】
100 割り出しステーション 200 第1の焼入ステーション 300 第2の焼入ステーション 400 搬出ステーション

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械加工が施されたシャフト部と、端面
    に機械加工が施されていないカップ部とを有するワーク
    の高周波焼入装置において、ワークの割り出しを行う割
    り出しステーションと、この割り出しステーションで割
    り出しされたワークのカップ部に高周波焼入を施す第1
    の焼入ステーションと、カップ部に高周波焼入が施され
    たワークのシャフト部に高周波焼入を行う第2の焼入ス
    テーションと、第1及び第2の焼入ステーションで高周
    波焼入が施されたワークを搬出する搬出ステーション
    と、各ステーションの間でワークを移動させるワーク移
    動機構とを具備しており、前記移動機構は、ワークのシ
    ャフト部のみを把持して移動させるとともに、少なくと
    もワークのシャフト部のみを把持し、前記端面が宙に浮
    いた状態で第1のステーションにおいてカップ部の高周
    波焼入を行うことを特徴とする高周波焼入装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の焼入ステーションには、高周
    波焼入の施されたシャフト部に対して焼き戻を行う焼き
    戻コイルが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の高周波焼入装置。
JP2000034066A 2000-02-10 2000-02-10 高周波焼入装置 Expired - Lifetime JP3455152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034066A JP3455152B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 高周波焼入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034066A JP3455152B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 高周波焼入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001226717A JP2001226717A (ja) 2001-08-21
JP3455152B2 true JP3455152B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=18558455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000034066A Expired - Lifetime JP3455152B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 高周波焼入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3455152B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4220763B2 (ja) * 2002-11-20 2009-02-04 富士電子工業株式会社 等速ジョイント用高周波焼入装置
JP5765684B2 (ja) * 2011-05-31 2015-08-19 高周波熱錬株式会社 熱処理方法
CN110191526B (zh) 2011-04-07 2021-12-21 高周波热炼株式会社 感应加热装置、感应加热设备、感应加热方法以及热处理方法
JP6832812B2 (ja) * 2017-08-28 2021-02-24 Ntn株式会社 高周波熱処理設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001226717A (ja) 2001-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3455152B2 (ja) 高周波焼入装置
WO2020067605A1 (ko) 업세팅 공법을 이용한 중공 드라이브 샤프트 및 이의 제조 방법
JP4220763B2 (ja) 等速ジョイント用高周波焼入装置
ES2079750T3 (es) Procedimiento para el mecanizado con arranque de virutas de piezas con superficies con simetria de rotacion, con preferencia de cigueñales, y dispositivo para realizar un procedimiento de este tipo.
JP2000303119A (ja) 高周波焼入装置及び高周波焼入方法
JP3966494B2 (ja) 焼戻方法
JPH03274221A (ja) 高周波移動焼入焼もどし装置
CN110144436B (zh) 夹爪的激光淬火方法
JPH0638109Y2 (ja) 筒状部品の内周面高周波焼入れ装置
JP3675855B2 (ja) 等速ジョイントの高周波焼入方法とその装置
JP2002028827A (ja) 長尺状ワークの製造装置および長尺状ワークの製造方法
JP2008101235A (ja) 熱処理方法
JP2002194426A (ja) 高周波焼入装置
CN220224336U (zh) 一种高频电磁加热装置及激光熔覆装置
JPH0144770B2 (ja)
US11299794B2 (en) Hot-forming line and method for producing hot-formed and press-quenched sheet-steel products
SE0003297D0 (sv) Sätt och anordning för presshärdning
JP3936532B2 (ja) 大型球面の誘導加熱焼入方法及び加熱コイル
JPH04198415A (ja) 軸状ワークの高周波焼入方法
JPH0554535U (ja) 等速ジョイントの内面焼入装置
JPH04114547U (ja) 高周波芯金焼入機の芯金構造
JP2017008397A (ja) 高周波焼入れ方法
JPH0553844B2 (ja)
RU2025538C1 (ru) Способ упрочнения поверхности стальных изделий малой массы
JP3981574B2 (ja) 誘導加熱による角部材の一面焼入方法

Legal Events

Date Code Title Description
RVTR Cancellation of determination of trial for invalidation