JPH0411048Y2 - - Google Patents

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JPH0411048Y2
JPH0411048Y2 JP17741786U JP17741786U JPH0411048Y2 JP H0411048 Y2 JPH0411048 Y2 JP H0411048Y2 JP 17741786 U JP17741786 U JP 17741786U JP 17741786 U JP17741786 U JP 17741786U JP H0411048 Y2 JPH0411048 Y2 JP H0411048Y2
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drain
ridge
roof
horizontal
cutter
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アーチ型横葺屋根の防水性能向上技
術に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、アーチ型の屋根は、専ら瓦棒形式か、又
はステンレス板のシーム溶接のいずれかによつて
葺成されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
瓦棒葺屋根、ステンレス板のシーム溶接による
屋根は外観上、貧弱であり、直線的な形状になり
がちで、意匠性に富むアーチ型屋根とはマツチし
なかつた。
またステンレス板のシーム溶接による屋根は、
防水性能は高いが、材料費及び施工費が高く付く
ことが最大の問題点となつていた。
このため、アーチ型の屋根においても、アーチ
型屋根の持つ意匠性とよくマツチし、しかもステ
ンレス板のシーム溶接による屋根に比して、はる
かに低コストで葺成できる横葺屋根が要望される
に至つている。
しかしながら、アーチ型屋根においては、勾配
が緩く、殊に、棟部の近辺では勾配が極端に小さ
くなるので、防水上問題があり、横葺屋根を採用
することができなかつた。
即ち、横葺屋根は、前端に下向きの係合部を折
曲形成し、後端には前記係合部に対応する上向き
の係止部を折曲形成した横葺屋根板を使用し、前
後方向に隣接する横葺屋根板同士の係合部を係止
部に係合させて順次、軒側から棟側へと葺成して
いくものである。
従つて、屋根下地の勾配が或る程度きつくない
と、各横葺屋根板の係合部と係止部との間に位置
する板部の排水勾配を確保することができず、ア
ーチ型屋根の棟部のように、下地の勾配が緩い
と、最上段(棟の両側)に位置する横葺屋根板が
水平に近くなつたり、或いは逆勾配となつて雨水
が棟部に向かつて流れることがある。このため、
単に棟包みを設けただけでは、漏水事故が発生し
易いのである。
また横方向に隣接する横葺屋根板同士は、それ
らの隣接端部の裏面に捨板を当てがい、表面をカ
バーで覆つて接合されるようになつている。これ
らの接合部は千鳥状に配置され、捨板上に侵入し
た雨水は下段の横葺屋根板の表面へと流れ出るよ
うになつている。
従つて、排水勾配が十分に大きければ、何らの
問題も生じないのであるが、アーチ型屋根におい
ては、屋根面が丸みを帯びている分だけ排水勾配
が緩やかになつており、殊に、棟部に近づくにつ
れてこの排水勾配が極端に緩くなつてしまうの
で、上記の捨板とカバーによる連結構造だけで
は、雨水が侵入する可能性が大きかつたのであ
る。
本考案の目的は、上記の問題点を解消し、防水
性能の高いアーチ型横葺屋根を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案が講じた
技術的手段は、次の通りである。即ち、本考案に
よるアーチ型横葺屋根は、棟部の屋根下地に、第
一捨水切りを棟部に沿つて設け、棟部の長手方向
の複数位置で、かつ横方向に隣接する横葺屋根板
同士の接合部の下方の屋根下地には、第二捨水切
りを棟部から軒先にかけて設け、これら第一、第
二捨水切りは、第一捨水切りが第二捨水切りの上
端部の上に重なりあつた状態に交差させると共
に、第一捨水切りにおける第二捨水切りの上に重
ねられた部分に排水口を形成した点に特徴があ
る。
〔作用〕
上記の構成によれば、アーチ型屋根の棟部の両
側に位置する横葺屋根板の排水勾配が緩やかなた
めに、棟部から雨水が侵入することがあつても、
棟部には第一捨水切りが設けられているので、侵
入した雨水はこの第一捨水切りの上を流れること
になる。
横方向に隣接する横葺屋根板同士の接合部の下
方には第二捨水切りが棟部から軒先にかけて設け
られているので、横葺屋根板同士の接合部から侵
入した雨水が接合部ごとに設けられている捨板か
らこぼれ出ても、第二捨水切りを通つて軒先へと
流下することになる。
また第一捨水切りと第二水切りとは、第一捨水
切りが第二捨水切りの上端部の上に重なるように
交差しており、第一捨水切りの第二捨水切り上に
重なる部分に排水口が形成されているので、第一
捨水切りの上に侵入した雨水は、これらの排水口
を通つて第二捨水切りへと流れることになる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図、第2図はアーチ型横葺屋根を示す。図
において、1は塗装鋼板製の横葺屋根板、2は塗
装鋼板製の棟包みである。第2図に示すように、
横葺屋根板1の前端には下向きの係合部1aが折
曲形成され、後端には前記係合部1aに対応する
上向きの係止部1bが折曲形成されている。第1
図に示す3は、横方向に隣接する横葺屋根板1同
士の接合部である。これらの接合部3は、周知の
構造であるから具体的な構成については図示説明
を省くが、横葺屋根板1の隣接端部の裏面に当て
がう捨板(図示せず)と表面を覆うカバーとを備
えており、図示の通り、千鳥状に配置され、捨板
上に侵入した雨水が下段の横葺屋根板1の表面に
流れ出るようになつている。
第3図、第4図はアーチ型横葺屋根における棟
部の構造を示す。4aはアスフアルトルーフイン
グである。このアスフアルトルーフイング4a以
下の屋根下地(例えば、野地板又は垂木、断熱材
等である。)は、周知構造のものでよいから、説
明を省略し、以後アスフアルトルーフイング4a
をも含めて単に屋根下地4と記載することにす
る。
第3図、第4図に示すように、棟部の屋根下地
4には、水下側の端部5aが上方へ折り曲げられ
た第一捨水切り5を棟部に沿つて設けてある。棟
部の長手方向の複数位置で、かつ前記接合部3の
下方の屋根下地4には、両側縁6aが上方へ折り
曲げられた第二捨水切り6を棟部から軒先にかけ
て設けてある。
これら第一、第二捨水切り5,6は、第一捨水
切り5が第二捨水切り6の上端部の上に重なりあ
つた状態に交差させてある。第一捨水切り5の第
二捨水切り6上に重なる部分には、排水口7を形
成し、第一捨水切り5上に侵入した雨水が排水口
7を経て第二捨水切り6上へと流れ出るように構
成してある。より具体的に説明すると、第二捨水
切り6の両側縁6aのうち、第一捨水切り5の下
方に位置する部分を偏平状に押し潰し、第一捨水
切り5と第二捨水切り6との重ね合わせによつて
この部分が極端に厚くならないようにしてある。
そして第一捨水切り5の水下側端縁5aのうち、
前記第二捨水切り6の真上に位置する部分を切り
欠くことにより、前記排水口7を形成してある。
尚、この実施例では、第2図乃至第4図に示す
ように、第一捨水切り5が棟を中心にして分割さ
れた二つの板材から構成され、両板材の立上り板
部同士を棟の上方で互いに馳締め連結して構成さ
れたものであるが、一枚物の板材によつて第一捨
水切り5を形成してもよいことは勿論である。
第4図中の8は横葺屋根板1を屋根下地4に固
定するための吊り子である。
棟部の屋根下地4には、棟の両側に夫々適当な
厚みを有する木製の嵩上げ材9が棟の全長にわた
り連続して(又は断続的に)配置され、釘やビス
等の留め具(図示せず)で固定され、最上段(棟
の両側)に位置する横葺屋根板1の後端部は前記
嵩上げ材9の上に釘やビス等の留め具(図示せ
ず)で固定されている。最上段の横葺屋根板1の
後端部上には、木下地10が釘やビス等の留め具
(図示せず)で固定されている。木下地10と前
記横葺屋根板1との角部にはコーキング11が施
されており、その上をアスフアルトルーフイング
12で覆い、さらにその上を前記棟包み2で覆つ
て、当該棟包み2の両側面を前記木下地10の水
下側端面に釘やビス等の留め具(図示せず)で固
定してある。
尚、上記の実施例では、第一捨水切り5の水下
側端縁5aを切り欠くことによつて排水口7を形
成したが、当該端縁5aを切り欠く代わりに、第
一捨水切り5の第二捨水切りと重なる部分に貫通
孔を形成して排水口7を形成してもよい。また上
記実施例では、第2図乃至第4図に示したよう
に、最上段の横葺屋根板1の係止部1bを木下地
10の後端面(水上側端面)に係止させて当該横
葺屋根板1の水下側への抜出しを防止している
が、最上段の横葺屋根板1を施工する時点で、棟
部に横葺屋根板1の前後幅以上のスペースが残つ
ていない場合には、第5図に示すように、最上段
の横葺屋根板1の後端側を必要量切り落とし、切
断端部を上方へ折り曲げて、この部分を木下地1
0の後端面に係止させるのである。
〔考案の効果〕
本考案は、上述した構成よりなるから、次の効
果を奏し得るのである。
即ち、棟部の両側に位置する横葺屋根板の排水
勾配が緩やかなために、棟部から雨水が侵入する
ことがあつても、棟部には第一捨水切りが棟部に
沿つて設けられているので、侵入した雨水はこの
第一捨水切りによつて受け止められ、第一捨水切
りに形成した排水口を経て第二捨水切りへと排出
されることになる。第二捨水切りは、横方向に隣
接する横葺屋根板同士の接合部の下方に棟部から
軒先にかけて設けられているので、前記接合部か
ら侵入した雨水が接合部ごとに設けられている捨
板からこぼれ出ても、第二捨水切りを通つて軒先
へと流下することになる。
従つて、防水性能の高いアーチ型横葺屋根を実
現し得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、
第1図はアーチ型横葺屋根の概略斜視図、第2図
はアーチ型横葺屋根の断面図、第3図は棟部の構
造を示す要部の断面図、第4図は棟部の構造を示
す要部の分解斜視図である。第5図は最上段の横
葺屋根板後端部の納まりの一例を示す要部の断面
図である。 1……横葺屋根板、3……接合部、4……屋根
下地、5……第一捨水切り、6……第二捨水切
り、7……排水口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アーチ型横葺屋根における棟部の屋根下地に、
    第一捨水切りを棟部に沿つて設け、棟部の長手方
    向の複数位置で、かつ横方向に隣接する横葺屋根
    板同士の接合部の下方の屋根下地には、第二捨水
    切りを棟部から軒先にかけて設け、これら第一、
    第二捨水切りは、第一捨水切りが第二捨水切りの
    上端部の上に重なりあつた状態に交差させると共
    に、第一捨水切りにおける第二捨水切りの上に重
    ねられた部分に排水口を形成してあることを特徴
    とするアーチ型横葺屋根。
JP17741786U 1986-11-17 1986-11-17 Expired JPH0411048Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17741786U JPH0411048Y2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17

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JP17741786U JPH0411048Y2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17

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Publication Number Publication Date
JPS6381123U JPS6381123U (ja) 1988-05-28
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JP17741786U Expired JPH0411048Y2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17

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JPH07122309B2 (ja) * 1990-12-25 1995-12-25 元旦ビューティ工業株式会社 二重葺き屋根の二重棟構造

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JPS6381123U (ja) 1988-05-28

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