JPH04107968U - 光源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁電極型稀ガス放電灯４を組み込んだ新規
な光源装置を得る。 【構成】 点灯回路部品１３を組み込んだ回路基板１２
上に、弧状の電極端子１４Ａ，１４Ｂを配設し、稀ガス
放電灯４を外壁電極３Ａ，３Ｂ上から挾持する。発光部
を残して回路基板１２と稀ガス放電灯４の接続部を樹脂
製コンパウンド１５で被覆する。 【効果】 稀ガス放電灯４の回路接続が簡単にでき、回
路基板１２および放電灯４の電極接続部を絶縁して被覆
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は外壁電極型稀ガス放電灯を組み込んだ新規な光源装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、稀ガス放電灯は外径が細く、稀ガス放電であるため、明るさや放電電 圧が周囲温度に殆ど影響されない、寿命が長い等の特徴があり、ファクシミリ、 ＯＣＲ等ＯＡ機器の原稿読取り用光源や液晶装置のバックライトとして利用され てきている。

【０００３】 しかしながら、従来の稀ガス放電灯は、例えば特開昭６２−２８１２５６に開 示されているように、細長いガラスバルブ両端に一対の電極を封止すると共に、 両電極間のガラスバルブの外壁に補助電極を密着して添設し、陽光柱を補助電極 側に偏寄させるものであるから、蛍光体膜の励起効率が悪く、明るいものが得に くい欠点があり、又、放電も不安定なものであった。

【０００４】 そこで、本出願人は、図１に示すように、内壁に蛍光体膜１を被着した管状ガ ラスバルブ２の内に、キセノンガスを主成分とする稀ガスを所定圧封入して密閉 し、該ガラスバルブ２の外壁に対向した一対の帯状電極３Ａ、３Ｂを配設した構 造の外壁電極型稀ガス放電灯４を開発した。

【０００５】 かかる構造の外壁電極型稀ガス放電灯４は帯状電極３Ａ、３Ｂ間に高周波の高 電圧、例えば３０ＫＨＺ，２ＫＶを印かすると、両帯状電極３Ａ、３Ｂ間のガラ スバルブ２の放電空間に、キセノンガスの放電を生じ、蛍光体膜１を励起して可 視光を発するものである。この外壁電極型稀ガス放電灯４は両帯状電極３Ａ、３ Ｂの面積をある程度の幅のある大きさに形成すると、安定な放電となり、その照 度も格段に明るいものが得られたものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

とろろで、このように優れた特徴を有する外壁電極型稀ガス放電灯４は、光源 装置として点灯回路に組み込む時、印か電圧が高いため、電極間の絶縁をとって 回路と接続することが難しく、例えば、従来は電極上にリ−ド線を半田接続して 回路接続していたため、接続部をさらに絶縁する必要があり、また、電極上を絶 縁被覆するなど、光源装置の組みつけに多大の工数を要していた。

【０００７】 従って、本考案は上記に鑑みなされたものであり、外壁電極型稀ガス放電灯の 光源装置の組立が容易で、絶縁性よくなされる組み立て構造を得ることを目的と している。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は点灯回路を組み込んだ回路基板上に前記稀 ガス放電灯の外壁電極上を両側より弾性支持する一対の電極端子を配設し、この 電極端子に該稀ガス放電灯の両帯状電極の外壁を挾持するようにしたものである 。さらに、このように組み立てられた回路基板および放電灯を、放電灯の発光部 を残して樹脂製コンパウンドで被覆したものである。

【０００９】

【作用】

かかる構造の光源装置は、回路基板の電極端子間に稀ガス放電灯の両帯状電極 の外壁を挾持することで電極の回路接続と組み立てが極めて容易になされ、また 同接続部も樹脂製コンパウンドで被覆されるため良好な絶縁がなされる。また、 光源装置は，放電灯の発光部を残して、回路基板および放電灯電極部が露出しな いため、使用時に感電が防止され、安全性が確保される。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ説明する。 図２は本考案に係る光源装置１１の外壁電極型稀ガス放電灯４の組みつけ状態を 示す斜視図である。同図において、１２は小形の回路基板で、半導体装置などの 電子部品からなる点灯回路部品１３と稀ガス放電灯４接続用の一対の電極端子１ ４Ａ，１４Ｂが搭載されている。電極端子１４Ａ，１４Ｂはニイッケル、リン青 銅など両導性の弾性金属板を弧状に形成したもので、図３に示すように、稀ガス 放電灯４のガラスバルブを両側より挾持するようその切片を対設して配設されて いる。

【００１１】 かかる構造の光源装置１１は、一対の電極端子１４Ａ，１４Ｂの弧状の切片間 に、稀ガス放電灯４のガラスバルブ外壁の両帯状電極３Ａ、３Ｂを装着すること により放電灯４の電極接続と、同時に放電灯の組みつけがなされる。この放電灯 ４の電極端子１４Ａ，１４Ｂへの組みつけは、両帯状電極３Ａ、３Ｂがガラスバ ルブ２の外壁に沿って帯状に形成されているため、ガラスバルブの軸方向位置は 自由に設定でき、従って、電極端子１４Ａ，１４Ｂも図示する一対あるいは所要 により複数対を適宜位置に設け、簡単に装着することが出来る。

【００１２】 図４は、上記光源装置１１の回路基板１２の稀ガス放電灯４の装着部分を樹脂 製コンパウンド１５で被覆した光源装置１６の斜視図を示している。この光源装 置１６は稀ガス放電灯４の一端装着部を含む回路基板１２全体を樹脂製コンパウ ンド１５で被覆したもので、電極接続部の絶縁がえられ、複写機や原稿読取り用 光源に好適する。又、未被覆の稀ガス放電灯４上を、図示しないが、透光の樹脂 製キャップで被覆すれば、稀ガス放電灯４の帯状電極３、３上を含め全体が絶縁 され、例えば、指示用の光源として利用することが出来る。

【００１３】 図５は、上記光源装置１１の稀ガス放電灯４の発光部を残して、回路基板１２ および稀ガス放電灯４全体を樹脂製コンパウンド１５で被覆した光源装置１７の 斜視図を示している。この光源装置１７は、光源装置１７の稀ガス放電灯４を含 め全体が、通常の光源装置と同様に、絶縁がなされており、装置の取り扱いが安 全であり、従って、例えば照明光源用として照明器具に搭載することが出来る。 この場合、稀ガス放電灯４の長さを短くして小形化すると、照明器具の常夜球と して用いることができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上の様に、本考案は点灯回路を組み込んだ回路基板上に、稀ガス放電灯の外 壁電極上を両側より弾性支持する電極端子を配設し、稀ガス放電灯の両帯状電極 上から挾持するよう構成したから、電極接続や、稀ガス放電灯の組み込みが極め て簡単にできる。また、組み込みされた回路基板および放電灯を、放電灯の発光 部を残して樹脂製コンパウンドで被覆するよう構成したから、装置の絶縁が確実 になされ、通常の光源装置と同様に、安全性よく取り扱うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の光源装置に用いられる外壁電極型稀ガ
ス放電灯の一部破断断面図である。

【図２】本考案の一実施例で、光源装置の組みつけ状態
を示す斜視図である。

【図３】図２の電極端子の稀ガス放電灯の装着状態を示
す側面図である。

【図４】本考案の他の実施例で、光源装置の斜視図であ
る。

【図５】本考案の更に他の実施例で、光源装置の斜視図
である。

【符号の説明】

３Ａ，３Ｂ 外壁電極 ４ 稀ガス放電灯 １１、１６、１７ 光源装置 １２ 回路基板 １３ 回路部品 １４Ａ，１４Ｂ電極端子 １５ 樹脂製コンパウンド

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 点灯回路を組み込んだ回路基板上に弧状
   に形成された電極端子を配設し、稀ガス放電灯の外壁電
   極上を両側より弾性支持するようにしたことを特徴とす
   る光源装置。
2. 【請求項２】 少なくとも稀ガス放電灯の発光部を残し
   て、回路基板および放電灯の接続部上を樹脂製コンパウ
   ンドで被覆したことを特徴とする請求項１に記載した光
   源装置。