JPH04106146A - 塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル樹脂組成物

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JPH04106146A
JPH04106146A JP22392490A JP22392490A JPH04106146A JP H04106146 A JPH04106146 A JP H04106146A JP 22392490 A JP22392490 A JP 22392490A JP 22392490 A JP22392490 A JP 22392490A JP H04106146 A JPH04106146 A JP H04106146A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
phthalate
weight
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP22392490A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nagasawa
長澤 宏
Kazumichi Shudo
首藤 一道
Takeshi Okamoto
武 岡本
Yasunori Hisagaki
久垣 康典
Junichi Hosoi
淳一 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業の利用分野】
本発明は、耐揮発性と耐油性が良好で、温暖時と寒冷時
の柔軟性のバランスが良い塩化ビニル樹脂組成物に関す
る。
【従来の技術】
現在、?!EIs被覆の分野では塩化ビニル樹脂やポリ
エチレンといったプラスチックが広く使用されている。 中でも塩化ビニル樹脂は可塑剤を配合する事により他の
プラスチックでは得られない柔軟性を示す他に、電気、
物理及び化学的な性質のバランスが良く加工性や着色性
も良い事、更には価格も比較的安価な事から、いわゆる
軟質塩化ビニル樹脂として絶縁電線、コード及びケーブ
ルシースといった電線被覆の多岐にわたる分野で利用さ
れている。この可塑剤の代表的なものがフタル酸ジ−2
−エチルヘキシルで、バランスのとれた性能と価格の点
から広く使用されている。 しかし、可塑剤としてフタル酸ンー2−エチルヘキシル
を使用した軟質塩化ビニル樹脂の電線被覆は、熱や油に
よって徐々にではあるが可塑剤が失われる結果、電線被
覆の柔軟性や強度が低下するという問題がある。特に、
近年建築物の冷暖房化が進み冬場でも電線被覆の温度が
」二がる傾向が見られ、熱の影響に対する対策は強く求
められるところである。また上記の電線被覆は、寒冷時
の柔軟性が良好な場合温暖時には柔らかくなりすぎ、逆
に温暖時の柔軟性が適当な場合寒冷時には砂くなって施
工などでの取扱作業性が悪くなる傾向がある。 このような欠点を改善するために、色々の可塑剤の利用
が考えられ、検討されている。例えば、フタル酸ジ−2
−エチルヘキシルに代えてフタル酸ジイソノニルやフタ
ル酸ジイソデンル、更には炭素数9〜11の直鎖性アル
コールのフタル酸エステルがそれであり、またフタル酸
エステルの他にはトリメリット酸エステルやポリエステ
ル系可塑剤等がそれである。
【本発明が解決しようとする問題点】
上記の、軟質塩化ビニル樹脂の電線被覆の欠点を改善す
るため可塑剤を代える場合には、それぞれに性能の点で
問題がある。即ち、フタル酸ジ−2−エチルヘキシルに
代えてフタル酸ジイソノニルを使用する場合には、熱や
油による可塑剤の損失の改善が十分とは言えない。フタ
ル酸ジイソデシルの場合、低温でのシートの柔軟性が不
十分である。炭素数9〜11の直鎖性アルコールのフタ
ル酸エステルの場合、耐寒性は良好であるが電気絶縁性
が低い傾向がある。トリメリット酸エステルは極めて優
れた性能を持つ可塑剤であるが、価格が高いため特殊な
用途以外には使用しにくく、ポリエステル系可塑剤は安
定剤との相性から鉛系安定剤が十分に使用できないため
電気絶縁性の良い被覆が得にくく価格も高いという欠点
がある。 またトリメリット酸エステルやポリエステル系可塑剤は
粘度が高く塩化ビニル樹脂組成物を製造する場合の作業
性がフタル酸エステルの場合に比べて悪くなる傾向があ
る。 従って、フタル酸エステルの利点を生かしつつ欠点を改
善する事が望まれる。
【問題を解決するための手段】
本発明者等は、軟質塩化ビニル樹脂の電線波mの持つバ
ランスのとれた性能と経済性を損なうことなく欠点を改
善する方法について検討を重ねた結果、塩化ビニル樹脂
に可塑剤としてフタル酸ジ−2−プロピルへブチルを配
合する事を特徴とする塩化ビニル樹脂組成物によって所
期の目的が達成されることを見いだした。 本発明は、塩化ビニル樹脂にフタル酸ジ−2−プロピル
ヘプチルを配合することを特徴とする塩化ビニル樹脂組
成物を提供するものである。 本発明においてフタル酸ジ−2−プロピルヘプチルとは
、フタル酸または無水フタル酸と2−プロピルへブタノ
ールの反応によって得られるエステルである。2−プロ
ピルヘプタツールは、例えば、オレフィンとしてブテン
−1を用いるオキソ合成によってn−バレルアルデヒド
を製造し、n−バレルアルデヒドのアルドール縮合とそ
の生成物の脱水反応によって2−プロピルへブチナール
を製造し、この2−プロピルへブチナールの水素添加反
応によって合成することができる。 本発明において塩化ビニル樹脂とは、ポリ塩化ビニルお
よび塩化ビニルコポリマーであり、塩化ビニルコポリマ
ーとは塩化ビニルを主体としこれと他のモノマー 例え
ばエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、アルキルビニル
エーテル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
等とのコポリマーが挙げられるが、本発明は上記の樹脂
の種類に制限されるものではない。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、フタル酸ジ−2−プ
ロピルヘプチルの配合量を、塩化ビニル樹脂100重量
部に対し40〜80重量部が好ましい。40重量部未満
では寒冷時における柔軟性が不十分であり、80重量部
を超える場合は温暖時に柔らかくなりすぎる傾向があり
、機械的強度も低下するため好ましくない。また本発明
の塩化ビニル樹脂組成物には、他の可塑剤を併用するこ
とができ、塩化ビニル樹脂100重量部に対しフタル酸
ジ−2−プロピルヘプチルを含め、可塑剤の全体量とし
て40〜80重量部を配合するのが好ましい。フタル酸
ジ−2−プロピルヘプチル以外の可塑剤との併用につい
ては、本発明の効果が損なわれない範囲で可能であり、
この場合併用する可塑剤としては、一般に塩化ビニル樹
脂に使用されるものであれば特に制限はなく、例えばフ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル
、フタル酸ジイソデシル、 トリメリット酸トリオクチ
ル、アジピン酸、ジ−2−エチルヘキシル、エポキシ化
大豆油、リン酸トリ(アルキル、アリール)などを挙げ
ることができ、これらを2種以上併用してもよい。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物には、塩化ビニル樹脂、
フタル酸ジ−2−プロピルヘプチルと必要量の他の可塑
剤のほか、必要に応じて安定剤、安定化助剤、酸化防止
剤、滑剤、紫外線吸収剤、強化剤、加工助剤、充填剤、
着色剤等を配合することができる。安定剤としては、例
えば、三塩基性硫酸鉛などの鉛塩類、ステアリン酸鉛、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステ
アリン酸亜鉛、リシノール酸カルシウム、ラウリン酸バ
リウムのような金属石鹸系安定剤類、ジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫マレイン酸エステル、ジオクチル錫
メルカプタイドのような有機錫系安定剤類等を挙げるこ
とができる。安定化助剤としては、例えば、亜リン酸ト
リフェニル、亜U 7 酸) IJ −2−エチルヘキ
ンル、亜リン酸トリノニルフェニルのような亜リン酸エ
ステル54  M化防止剤としては、例えば、t−ブチ
ルヒドロキシトルエン、ジラウリルチオジプロピオネー
トが挙げられる。滑剤としては、例えば、ステアリン酸
、ステアリン酸アミド、ポリエチレンワックスが挙げら
れ、紫外線吸収剤としては、例えば、2−(5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキノフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾールが挙げられる。強
化剤としては、例えば、メタクリル酸エステルとブタジ
ェンとスチレンの共重合体、ニトリルブタジェンゴム、
エチレンと酢酸ビニルの共重合体が挙げられる。加工助
剤としては、例えば、ポリメタクリル酸メチルが挙げら
れる。充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、焼成
りジ−が挙げられる。着色剤としては、例えば、フタロ
ンアニンブルー 酸化チタン、カーボンブラックが挙げ
られる。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、例えば上記のように
塩化ビニル樹脂に対してフタル酸ジ−2−プロピルヘプ
チルを配合したものであり、製造手段としては、一般に
使用されているリボンブレンダーやヘンシェル型ミキサ
ー等の混合設備、バンバリーミキサ−や2本ロール等の
混練段4iji、更にはベレット製造設備を用いること
ができる。
【発明の効果】
本発明の効果は、熱や油による軟質塩化ビニル樹脂の電
線被覆の可塑剤の経時的な損失が改善され、電線被覆の
柔軟性や強度の低下が改善されることである。また、温
暖時と寒冷時の柔軟性のバランスが改善される事によっ
て、夏場に柔らかくなりすぎる事なく、冬場に硬くなり
すぎる事なく施工などでの取扱作業性が改善され電線被
覆用として好適に用いることができ、また異形押出用、
射出成形用などに用いることができる。
〔引張試験〕
JIS  K  8723に準じた。 〔加熱重量変化率〕 JIS  K  6723の引張試験片を温度100°
Cのオーブン中で120時間加熱し、重量変化率を測定
する。重量変化率は次の式により求めた。 W2−Wl   、、o。 重量変化率”     Wl ここに、Wl: 試験前の試験片の重量W2: 試験後
の試験片の重量 〔体積抵抗率〕 JIS  K  6723に準じ、恒温槽の温度30″
Cと60°Cにて測定した。 〔耐油性試験重量変化率〕 JIS  K  6723の引張試験片を温度70℃の
1種2号絶縁油(JIS  C2320)中に4時間浸
漬し、重量変化率を測定する。重量変化率については次
の式により求めた。 mlk変化率=   W2−”   x 100W+ ここに、Wl: 試験前の試験片の重量W2: 試験後
の試験片の重量 〔硬さ〕 JIS  K  6301に準じスプリング式碩さ試験
機A形を使用した。 〔柔軟温度〕 JIS  K  6745に準じた。 実施例1 平均重合度1000のポリ塩化ビニル(共同塩ビ販売f
lUsL)100重量部に対し、フタル酸ジ−2−プロ
ピルヘプチル(DPHP)50重量部、三塩基性硫酸鉛
4重量部、ステアリン酸鉛1重量部を配合し、これを1
75℃の試験ロールにて5分間混練し、厚さ1. 3m
mのシート作成した。 更に、これを185°Cにて2分間予熱した後、3分間
150 Kg/c♂の圧力にて加圧し厚さin+mのシ
ートを作成し、これを用いて引張試験、加熱重量変化率
、体積抵抗率、耐油性試験重量変化率、柔軟温度の測定
を行なった。測定の結果は表−1に示す通りである。 実施例2 実施例1のフタル酸ジ−2−プロピルヘプチル(DPH
P)50重量部を、70重量部に変更し、その他は実施
例1と同様の試験を行なった。測定の結果は表−1に示
す通りである。 比較例1 実施例1のフタル酸ジ−2−プロピルヘプチル(DPH
P)50重量部を、フタル酸ジ−2−エチルヘキンル(
チッソ和製:  DOP)50重全部に変更し、その他
は実施例1と同様の試験を行なった。測定の結果は表−
1に示す通りである。 比較例2 実施例1のフタル酸ジ−2−プロピルへブチル(DPH
P)50重量部を、フタル酸ジイソノニル(種水化学工
業a力製:  DINP)50重量部に変更し、その他
は実施例1と同様の試験を行なった。測定の結果は表−
1に示す通りである。 比較例3 実施例1のフタル酸ジ−2−プロピルペプチル(DPH
P)50重量部を、フタル酸ジイソデシル(漬水化学工
業卸製:  DIDP)50重量部に変更し、その他は
実施例1と同様の試験を行なった。測定の結果は表−1
に示す通りである。 比較例4 実施例1のフタル酸ジ−2−プロピルヘプチル(DPH
P)50重量部を、フタル酸ジアルキル(アルキル基は
直鎖性で、炭素数は9〜11゜シェル化学番(1)製:
  DL911P)50重量部に変更し、その他は実施
例1と同様の試験を行なった。 測定の結果は表−1に示す通りである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩化ビニル樹脂にフタル酸ジ−2−プロピルヘプチルを
    配合することを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
JP22392490A 1990-08-24 1990-08-24 塩化ビニル樹脂組成物 Pending JPH04106146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22392490A JPH04106146A (ja) 1990-08-24 1990-08-24 塩化ビニル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP22392490A JPH04106146A (ja) 1990-08-24 1990-08-24 塩化ビニル樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04106146A true JPH04106146A (ja) 1992-04-08

Family

ID=16805847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22392490A Pending JPH04106146A (ja) 1990-08-24 1990-08-24 塩化ビニル樹脂組成物

Country Status (1)

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JP (1) JPH04106146A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7291748B2 (en) 2005-07-28 2007-11-06 Basf Corporation C10/C7 ester mixtures based on 2-propylheptanol
JP2013519759A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ジェネラル・ケーブル・テクノロジーズ・コーポレーション ライザーおよびプレナムケーブルのための組成物

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