JPH04105520U - 変成器 - Google Patents

変成器

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JPH04105520U
JPH04105520U JP750191U JP750191U JPH04105520U JP H04105520 U JPH04105520 U JP H04105520U JP 750191 U JP750191 U JP 750191U JP 750191 U JP750191 U JP 750191U JP H04105520 U JPH04105520 U JP H04105520U
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JP
Japan
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ferrite core
winding frame
ferrite
butt
winding
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Pending
Application number
JP750191U
Other languages
English (en)
Inventor
東洋 田村
裕 広岡
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
Application filed by 松下電器産業株式会社 filed Critical 松下電器産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電気機器に使用される変成器において、
巻線済巻枠に組込む、フェライトコアの突き合わせ突合
せ面の研磨加工を不要とし、部材コストの低減と、短納
期化の推進を目的とする。 【構成】 上下端に鍔11,12を持つ筒状の巻枠10
に巻線13を巻回し、その巻枠に、組合わせて閉磁器を
構成するフェライトコア14の突合せ面15に必要な特
性を得るために最低限必要であった研磨面粗度の凹凸寸
法より小さな粒径のフェライトコア粉16をはさみ込む
ことで突合せ面を研磨しない状態の大きな凹凸があって
も、エアギャップを発生しない構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は各種の音響機器,映像機器,産業機器などに使用する変成器に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、変成器はセットの軽薄短小化に伴い小型化,高性能化の要求が厳しい反 面、業界内での競争の激化によりコストは毎年低下する傾向にあり、変成器とし ては、高性能でありながら低コストの対応が必要となってきている。
【0003】 以下に従来の変成器について説明する。 図6は従来の変成器の構造を示す組立て斜視図であり、図7は従来の変成器の 断面図、図8,図9はフェライトコアの突合せ面の拡大図である。図6において 、1はプラスチック製の筒状の巻枠であり、この巻枠1の上下端部には、それぞ れ上端鍔2と下端鍔3が設けられている。このような構成の巻枠1に、巻線4を 巻回したのち、EEやEI型で組合わせることにより、閉磁路を構成するフェラ イトコア5を挿入している。通常組込まれるフェライトコア5は、必要な特性を 引出す目的で、突合わされる突合せ面6を研磨加工してある。これは突合せ面6 の粗度レベルにより、フェライトコア5の特性に影響があるためであり、図9に 示すように研磨せず表面の凹凸が大きく粗度が粗い場合は、接合面のエアギャッ プ7が大きくなり、十分なフェライトコア5の特性を引出せない。また逆に図8 に示すように粗度がこまかい場合は、突合せ面6を突合わせても、エアギャップ 7が小さいため、高い特性を引出すことができる。一般的なフェライトコア5の 研磨後の突合せ表面粗度は、5〜10μmである。また高特性を引出すために特 殊研磨として鏡面研磨をほどこすことがある。この場合の突合せ表面粗度は2μ m程度であり、特性的にも通常研磨の5倍程度の高い特性が引出せるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記の従来の構成では、必要な特性を引出すために、フェライトコア 5の組合わされる突合せ面6を研磨し凹凸を特性の引出されるレベルまで、研磨 加工を行う必要があり、その結果、研磨コストの発生や、納期リードタイムが長 期化するなどの問題を有していた。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点を解決するもので、フェライトコアの特性を引出 すための突合せ面研磨加工を、不要とすることで、低コストを図り、しかも、高 性能も実現できる変成器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案の変成器は、巻線を巻回した巻枠に挿入され るフェライトコアの突合せ面に、極小粒径、すなわち、今まで必要な特性を得る のに最低限必要であった研磨面粗度の凹凸寸法より小さな粒径のフェライト粉を 付着させた上で突合せ面を突合せて組立て、フェライト粉を接合面ではさみ込む 構造で、閉磁路を構成するものである。
【0007】
【作用】
この技術的手段による作用は、突合わせ閉磁路を構成するフェライトコアの突 合せ面に、今まで行っていた研磨加工の研磨面粗度の凹凸寸法より小さな粒径の フェライト粉をはさみ込むことで、その極小粒径のフェライト粉が、接合面を突 合わせた際発生させていた、エアギャップの部分に入りエアギャップをなくし、 しかも、そのエアギャップを埋めた材料が、フェライトコアと同じ特性を持ち粒 径も今までの研磨加工の研磨面粗度の凹凸寸法より小さいフェライト粉であるた め、組合わされたフェライトコアの突合せ面に発生するエアギャップは、今まで よりも小さくなるのである。その結果として、突合わされるフェライトコアの突 合せ面は、研磨加工をしなくても、エアギャップの発生による、特性低下がない ばかりでなく、今までの研磨されたフェライトコア以上の高性能を得ることがで きるのである。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本考案 の実施例における組立て斜視図、図2は本考案の実施例における断面図、図3は 同フェライトコアの突合せ面の拡大図である。
【0009】 図1において、10は筒状の巻枠であり、この巻枠10の上下端には、それぞ れ上端鍔11と下端鍔12が設けられている。このような構成の巻枠10に巻線 13を巻回したのち組合わせることで閉磁路を構成するEE型のフェライトコア 14を挿入するのであるが、挿入するフェライトコア14の一方もしくは両方の 突合わされる突合せ面15には、極小粒径のフェライトコア粉16が付着させて ある。付着させてあるフェライトコア粉16の粒径は、今まで研磨してきたフェ ライトコア14の突合せ面15の凹凸の段差寸法より小さい粒径である必要があ る。通常の一般研磨加工では研磨表面の粗度で5〜10μm、高性能用,高特性 用研磨加工である鏡面研磨では2μm程度の凹凸があるため、要求される特性レ ベルにより許容できる粒径は異なるといえる。しかし粒径は小さければ小さいほ ど、コアの特性は向上することになる。
【0010】 また、フェライトコア粉16を付着する方法であるが、接合面15にエアギャ ップが発生することを防止するために必要な量のフェライトコア粉16を付着す る必要があるため、フェライトコア14の突合せ面15の形状を図4(a),( b)に示すようにわん曲した形状やV形状にする方法や図5に示すように桝状部 を設ける方法もある。また、フェライトコア粉16自体を、液状樹脂や液体とま ぜて突合せ面15に付着させる方法もある。
【0011】 以上のようなフェライトコア14を巻線13を巻回した、巻枠10に挿入し、 フェライトコア14の突合せ面15でフェライトコア粉16をはさみ込み圧接さ せたのち、フェライトコア14を接着剤,スプリング,テープなどで固定するの である。
【0012】 次に、この実施例における作用を説明する。フェライトコア粉16をフェライ トコア14の突合せ面15に付着させた上で突合せ面15を突合わせることで、 図3に示した拡大図のように、極小粒径のフェライトコア粉16は突合せ面15 の凹凸の中に入り込み、エアギャップを小さくすることができるようになる。突 合せ面15の凹凸部に入り込んだフェライトコア粉16は、フェライトコア14 と同材料であり空気に比べ、比較にならないほどの特性すなわち透磁率を持った 物質であるため、変成器の性能は格段に向上することとなる。また、突合せ面1 5の粗度についても、極小粒径のフェライトコア粉16が、突合せ面15の凹凸 を埋めるため、今までのように、突合せ面15の粗度により特性が変わることが なくなる。すなわち、突合せ面15を特性を引出す目的で研磨する必要がなくな るのである。
【0013】
【考案の効果】
以上のように本考案は、組合わされるフェライトコアの突合せ面に、極小粒径 のフェライトコア粉を付着して突合せ面を突合わせて圧接することにより、突合 せ面の研磨加工を不要とすることで、低コストの変成器とするばかりでなく、性 能的にも優れた変成器とすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における組立て斜視図
【図2】本考案の一実施例における断面図
【図3】同要部の拡大図
【図4】(a),(b)本考案の一実施例におけるフェ
ライトコアの形状を示す正面図
【図5】他の実施例のフェライトコアの斜視図
【図6】従来の変成器における組立て斜視図
【図7】従来の変成器の断面図
【図8】同要部の拡大図
【図9】同要部の拡大図
【符号の説明】
10 巻枠 11 上端鍔 12 下端鍔 13 巻線 14 フェライトコア 15 突合せ面 16 フェライトコア粉

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に磁性材を挿入するためのプラスチッ
    ク製の筒状部の巻枠と、その巻枠の両端に、それぞれ上
    端鍔と下端鍔を備え、この巻枠に巻線を巻回し閉磁路を
    構成するフェライトコアを、その組合わせる突合せ面
    に、数μmの極小粒径のフェライト粉をはさみ込んだ状
    態で組立てて構成した変成器。
JP750191U 1991-02-20 1991-02-20 変成器 Pending JPH04105520U (ja)

Priority Applications (1)

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JP750191U JPH04105520U (ja) 1991-02-20 1991-02-20 変成器

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JP750191U JPH04105520U (ja) 1991-02-20 1991-02-20 変成器

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JPH04105520U true JPH04105520U (ja) 1992-09-10

Family

ID=31899141

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JP750191U Pending JPH04105520U (ja) 1991-02-20 1991-02-20 変成器

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JP (1) JPH04105520U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110970204A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 太阳诱电株式会社 线圈部件和电子设备
US10867736B2 (en) 2017-03-31 2020-12-15 Taiyo Yuden Co., Ltd. Common mode choke coil, method for manufacturing the same, and circuit board

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