JPH04101978A - エレベーターのかご位置検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、エレベータ−の位置検出装置に関するもの
で、特に停電等によるエレベータ−の駆動装置への電源
供給が遮断されて、かごが緊急停止される場合に、かご
の位置を正確に検出できるようにして、電源供給復旧後
におけるエレベータ−の運転再開を円滑とすることので
きるエレベータ−のかご位置検出装置に関するものであ
る。

［従来の技術］ 周知のように、エレベータ−のかご位置は、常時かご位
置検出装置によって監視されており、エレベータ−制御
装置は、このかご位置検出信号と、かご内の制御盤を介
して入力される行き先階床を指定するかご呼びと各階床
の制御盤を介して入力されるホール呼びに応じて、かご
の加減速、運行方向等を制御している。即ち、制御装置
は、正確なかご位置情報が供給されない場合、正確な運
行制御が不可能となる。

一方、エレベータ−においては、かごを駆動する駆動装
置として一般的に電動機が用いられており、この駆動装
置には通常電源が供給されてこれを駆動している。また
、通常のエレベータ−においては、停電時等の電源供給
遮断時には、かごを緊急停止するか、あるいは最寄りの
階床で補助電源を用いて運転するように構成して乗客の
安全を図っている。

［発明の解決しようとする課題］ この場合、エレベータ−が緊急停止動作にはいった後も
、かごは慣性力によって惰性走行してしまう。一方、か
ご位置検出装置は、駆動装置に供給されている共通の電
源供給を受けてかご位置の検出動作を行っているので、
電源供給遮断時と同時に、かご位置検出機能を停止する
。この結果、緊急停止動作開始後または停電時の最寄り
階床への運転中、かご位置検出装置は、機能を停止した
状態となるため、制御装置に対するかご位置情報の入力
が得られない状態となる。

このため、従来のエレベータ−においては、電源復旧特
に通常運転を再開する以前に、−旦かごを最下または最
上階床まで運転して、制御装置のかご位置情報を再設定
することが必要となっていた。このため、電源復旧後の
運転再開に際して、相当の時間が必要となり、ホール呼
びに対するサービス時間に相当の遅れを生じる結果とな
っている。殊に、近年の群管理エレベータ−システムの
ように、多数のエレベータ−をコンピュータを用いて制
御する形式のエレベータ−システムにおいては、すべて
のエレベータ−に関して位置情報の再設定を行った後で
なければ、通常運行ができないため、電源供給遮断時間
が長時間となる不都合を有しており、特に近年の高層建
築において、この復旧時間の長時間化が大きな問題とな
っている。

そこで、本発明の目的は、通常の電源供給遮断後におい
ても、かご位置検出装置のかご位置検出機能を動作状態
に維持することによって、かごの停止位置を正確に検出
することのできるかご位置検出装置を提供することにあ
る。

さらに、本発明の目的は、誘導電動機等の駆動装置の回
生モード運転時の回生エネルギ吸収用に駆動回路に設け
るコンデンサをかご位置検出装置の補助電源として用い
ることによって、特別な補助電源装置を設けることなく
、電源供給停止後においてもかご位置検出機能を維持す
ることのできる装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段〕 上記及び上記以外の、目的を達成するために、本発明の
第１の構成によれば、駆動電源の供給によって駆動され
る駆動装置によって複数の階床間に運行されるかご位置
を連続的に検出してかご位置検出信号を制御装置に供給
し、該かご位置検出信号とかご呼び及びホール呼びに応
じて決定されるサービス予定階にかごを運行するエレベ
ータ−装置において、かご位置を検出して前記かご位置
検出信号を発生するかご位置検出装置を前記駆動電源に
接続するとともに、駆動装置の回生モード運転時の回生
エネルギ吸収用コンデンサに接続し、前記駆動電源及び
前記コンデンサと前記かご位置検出装置間に電源切り替
え手段を配設して、該電源切り替え手段の接続を前記駆
動電源の遮断時に前記駆動電源から前記コンデンサに切
り替えて、該コンデンサの放電電源により前記かご位置
検出装置を駆動するようにしたことを特徴とするエレベ
ータ−のかご位置検出装置が提供される。

また、本発明に第２の構成によれば、駆動電源の供給に
よって駆動される駆動装置によって複数の階床間に運行
されるかご位置を連続的に検出してかご位置検出信号を
制御装置に供給し、該かご位置検出信号とかご呼び及び
ホール呼びに応じて決定されるサービス予定階にかごを
運行するとともに、前記駆動電源の電源供給遮断時にか
ごの運行を緊急停止するように構成したエレベータ−装
置において、かご位置を検出して前記かご位置検出信号
を発生するかご位置検出装置を前記駆動電源に接続する
とともに、駆動装置の回生モード運転時の回生エネルギ
吸収用コンデンサに接続するとともに該コンデンサの放
電時間を前記かごの緊急停止時における惰性走行時間よ
りも長く設定して、前記駆動電源及び前記コンデンサと
前記かご位置検出装置間に電源切り替え手段を配設して
、該電源切り替え手段の接続を前記駆動電源の遮断時に
前記駆動電源から前記コンデンサに切り替えて、該コン
デンサの放電電源より前記かご位置検出装置を駆動する
ようにしたことを特徴とするエレベータ−のかご位置検
出装置が提供される。

上記の本発明の第１及び第２の構成においては、前記駆
動装置は、電動機とインバータ回路を含む駆動回路によ
って構成されており、前記コンデンサは、前記インバー
タ回路に配設することが望ましい。

また、上記の第２の構成においては、前記コンデンサの
放電時定数は、前記かごの緊急停止時における惰性走行
時間を越える所定時間以上前記かご位置検出装置を動作
状態に維持するように設定すべきである。

［作用］ 上記した第１の構成において、エレベータ−のかごは、
複数階床間に運行される。かごを昇降駆動する駆動装置
は、誘導電動機等で構成され、商用電源等の駆動電源の
供給によって駆動される。

かごの運行位置は、通常エンコーダ等で構成されたかご
位置検出装置によって検出され、かご位置検出信号は、
おもに駆動装置への電源供給を制御してかごの運行を管
制制御する制御装置に供給される。制御装置は、かご位
置検出信号とかご呼び及びホール呼びに応じて決定され
るサービス予定階にかごを運行するように駆動装置を制
御する。

本発明においては、上記のかご位置検出装置を前記駆動
電源に接続するとともに、駆動装置の回生モード運転時
の回生エネルギ吸収用コンデンサに接続するとともに、
前記駆動電源及び前記コンデンサと前記かご位置検出装
置間に電源切り替え手段を配設して、該電源切り替え手
段の接続を前記駆動電源の遮断時に前記駆動電源から前
記コンデンサに切り替えて、コンデンサの放電出力によ
って所定時間かご位置検出装置の動作状態を維持して、
かごの停止位置を正確に検出するようにしている。

また、本発明の第２の構成においては、駆動電源の電源
供給遮断時におけるかごの緊急停止時におけるかごの惰
性走行時間に応じて、コンデンサの放電時間を設定する
ことによって、かご停止時の位置を正確に検出できるよ
うにしている。

［実施例コ 以下に、本発明の好適実施例によるエレベータ−のかご
位置検出装置を添付する図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の好適実施例によるエレベータ−のか
ご位置検出装置を含むエレベータ−回路の該略を示すも
のである。本実施例において、エレベータ−のかご（図
示せず）を懸架ケーブルを介して昇降駆動する駆動装置
は、交流誘導電動機１０で構成されている。この電動機
１０には、インバータ回路１２及び三相交流電源に接続
された整流器１４を含む駆動回路１６に接続されている
。

駆動回路１６には、周知の要領で制御回路１８よりトル
ク指令信号及び速度指令信号が供給されている。駆動回
路１６はこれらの信号に応じて電動機に供給する交流電
流値を制御して、所望のかごの加減速度を得ている。こ
の駆動回路１６はさらに、電動機１０が回生モードで運
転されているときに発生する回生エネルギを吸収するた
めのコンデンサ２０がインバータ回路１２と並列に介装
されている。なお、コンデンサ２０の両端子はそれぞれ
給電線２２ａ及び２２ｂに接続点２４ａ及び２４ｂで接
続されている。この接続点２４ａ及び２４ｂは、さらに
ＤＣ−ＤＣコンバータ２６が接続されている。ＤＣ−Ｄ
Ｃコンバータは、整流器１４より給電線２２ａ及び２２
ｂから供給される直流電流より所定の電圧の直流電流を
生起する。

この定電圧の直流電流は、かご位置検出装置３０に、動
作電流として供給される。

一方、電動機１０には、電動機の回転に同期した周波数
のパルス信号ＴＧを発生するパルス信号発生器２８が付
設されている。パルス信号発生器２８は、本発明の好適
実施例によるかご位置検出装置３０に接続されており、
パルス信号ＴＧを、かご位置検出装置３０に供給してい
る。また、かご位置検出装置３０には、かごが各階床に
接近した時にこれを検出して階床検出信号ＰＬを発生す
る周知の階床検出装置３４が接続されている。さらに、
かご位置検出装置ｊ３０には、リレースイッチ等で構成
された切り替えスイッチ３２が接続されており、このス
イッチ３２の２つの切り替え端子３２ａ及び３２ｂはそ
れぞれ変換器３８ａの二次側巻線と給電線２２ｂとコン
デンサ２０の接続点２４ｂに接続されている。

本実施例の構成において、スイッチ３２は、電源供給状
態の検出手段として機能しており、電源供給が正常に行
われている状態においては、変換器３８ａの二次巻線を
かご位置検出装置３０に接続し、給電遮断時には接続点
２４ｂをかご位置検出装置３０に接続する。かご位置検
出装置３０は、スイッチ３２よりの入力レベルの変化に
よって給電状態を検出してこれに応じた位置検出動作を
行つ。

かご位置検出装置３０は、正常に給電が行われている状
態では、階床検出装置３４より供給される階床検出信号
ＰＬとパルス信号発生器２８より供給されるパルス信号
ＴＧに基づいて、かご位置を検出してかご位置検出信号
ＣＰを制御回路１８に供給する。一方、かご位置検出装
置３０は、給電遮断時のスイッチ３２からの入力レベル
ん変化を検出して、緊急停止モードの動作を開始する。

この時、整流器１４の出力は給電遮断に伴って零レベル
となるが、この結果コンデンサ２０が放電を開始するの
で、コンデンサの放電出力によってＤＣ−ＤＣコンバー
タのかご位置検出装置に対する動作電流の供給は所定時
間維持される。この間、かご位置検出装置３０は、パル
ス信号発生器２８より供給されるパルス信号のカウント
を継続して、かご位置データを発生する。このかご位置
データは、かご位置検出装置３０に内蔵され、内部接続
される記憶装置３６に順次書き込まれる。なお、記憶装
置３６は、コンデンサ２０の放電終了後も、かご位置デ
ータを保持するために、不揮発性の記憶装置で構成する
。

次に、第２図を用いて、本発明の好適実施例によるかご
位置検出装置３０の動作を説明する。

第２図（ａ）は、駆動電源として駆動回路１６の整流器
１４に供給される商用三相交流電源の波形を示すもので
、図示の例においては時点Ｔ、で停電が発生している。

第２図（ｃ）に示すように、停電が発生すると、エレベ
ータ−は緊急停止モードの動作を開始する。時点Ｔ１で
緊急停止モードの動作が開始された後、かごは、慣性力
によって惰性走行して、時点Ｔ、で速度零となって停止
する。この間、コンデンサ２０は、第２図（ｂ）に示す
ように放電を継続し、時点Ｔ３で容量が実質的に零とな
るまで放電を継続する。従って、時点ＴＩから時点Ｔ３
までのコンデンサ２０の放電時間の間の、ＤＣ−ＤＣコ
ンバータ２６を介してかご位置検出装置３０への動作電
流の供給が継続される。

一方、かご位置検出装置３０は、時点Ｔ、におけるスイ
ッチ３２からの入力レベルの変化によって、給電遮断（
停電）を検出してその動作モードを、正常モードから緊
急停止モードに切り替える。

この結果、時点Ｔ、から時点Ｔ、までのかごの惰性走行
距離がパルス信号ＴＧのカウントによって検出され、時
点Ｔ、におけるかご位置がかご位置データＤＰとして記
憶装置３６に記憶される。

なお、コンデンサ２０の放電時間は、かごの惰性走行距
離が最大となる。例えばかごの全負荷状態のダウン運転
時における惰性走行時間を考慮して設定される。

電源供給が復旧すると、制御装置１８は、記憶装置３６
に記憶されたかご位置データＤＰを読み出して、このか
ご位置データに示された位置を現在のかご位置として制
御を再開する。従って、電源復旧時における、かご位置
の再設定は不要となり、電源復旧後のエレベータ−の運
転再開を迅速に行うことができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の好適実施例によるかご位置検出装置
を含むエレベータ−回路の該略を示すブロック図、 第２図は、第１図に示すかご位置検出装置の動作を示す
タイミングチャートである。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）駆動電源の供給によって駆動される駆動装置によ
   って複数の階床間に運行されるかご位置を連続的に検出
   して、かご位置検出信号を制御装置に供給し、該かご位
   置検出信号とかご呼び及びホール呼びに応じて決定され
   るサービス予定階にかごを運行するエレベーター装置に
   おいて、かご位置を検出して前記かご位置検出信号を発
   生するかご位置検出装置を前記駆動電源に接続するとと
   もに、駆動装置の回生モード運転時の回生エネルギ吸収
   用コンデンサに接続し、前記駆動電源及び前記コンデン
   サと前記かご位置検出装置間に電源切り替え手段を配設
   して、該電源切り替え手段の接続を前記駆動電源の遮断
   時に前記駆動電源から前記コンデンサに切り替えて、該
   コンデンサの放電電源により前記かご位置検出装置を駆
   動するようにしたことを特徴とするエレベーターのかご
   位置検出装置。
2. （２）駆動電源の供給によって駆動される駆動装置によ
   って複数の階床間に運行されるかご位置を連続的に検出
   してかご位置検出信号を制御装置に供給し、該かご位置
   検出信号とかご呼び及びホール呼びに応じて決定される
   サービス予定階にかごを運行するとともに、前記駆動電
   源の電源供給遮断時にかごの運行を緊急停止するように
   構成したエレベーター装置において、かご位置を検出し
   て前記かご位置検出信号を発生するかご位置検出装置を
   前記駆動電源に接続するとともに、駆動装置の回生モー
   ド運転時の回生エネルギ吸収用コンデンサに接続すると
   ともに該コンデンサの放電時間を前記かごの緊急停止時
   における惰性走行時間よりも長く設定して、前記駆動電
   源及び前記コンデンサと前記かご位置検出装置間に電源
   切り替え手段を配設して、該電源切り替え手段の接続を
   前記駆動電源の遮断時に前記駆動電源から前記コンデン
   サに切り替えて、該コンデンサの放電電源により前記か
   ご位置検出装置を駆動するようにしたことを特徴とする
   エレベーターのかご位置検出装置。
3. （３）前記駆動装置は、電動機とインバータ回路を含む
   駆動回路によって構成されており、前記コンデンサは、
   前記インバータ回路に配設されていることを特徴とする
   請求項第１項又は第２項に記載したかご位置検出装置。
4. （４）前記コンデンサの放電時定数は、前記かごの緊急
   停止時における惰性走行時間を越える所定時間以上前記
   かご位置検出装置を動作状態に維持するように設定され
   ている請求項第２項に記載されたかご位置検出装置。