JPH0410178Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0410178Y2
JPH0410178Y2 JP12459886U JP12459886U JPH0410178Y2 JP H0410178 Y2 JPH0410178 Y2 JP H0410178Y2 JP 12459886 U JP12459886 U JP 12459886U JP 12459886 U JP12459886 U JP 12459886U JP H0410178 Y2 JPH0410178 Y2 JP H0410178Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
color
changing
heat
reversible color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12459886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6330312U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12459886U priority Critical patent/JPH0410178Y2/ja
Publication of JPS6330312U publication Critical patent/JPS6330312U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0410178Y2 publication Critical patent/JPH0410178Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は感熱可逆変色性を有する防水防寒衣服
に関する。
(従来の技術および問題点) 従来から温度によつて変色する感熱可逆変色性
インキ組成物として種々のものが知られ、タオ
ル、玩具等の分野で実用化されている。
かかるサーモクロミズル現象を衣類等の繊維製
品に応用する試みも検討されているが、感熱可逆
変色性インキ組成物を布帛に塗布あるいは捺染し
ても耐光竪牢度が低く実用に耐えるものではな
く、特にスキーウエア等には検討すらなされてい
ない。
(問題点を解決するための手段) 本考案の目的は上記問題点を解決し長期間安定
にサーモクロミズム現象を発現することの可能な
感熱可逆変色性防水防寒衣服を提供することにあ
る。
本考案の感熱可逆変色性防水防寒衣服は、次の
構成を有する。すなわち、 繊維基材層(A層)とマイクロカプセルに内包
された感熱可逆変色性インキを含有する合成樹脂
層(B層)と紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤
を含有する合成樹脂(C層)とからなり、(A
層)/(C層)/(B層)/(C層)/の順に積
層されている積層構造体であるコーテイツドフア
ブリツクを表地の全面もしくは一部に使用したこ
とを特徴とする感熱可逆変色性防水防寒衣服、で
ある。
本考案で用いる繊維基材は繊維を必須成分とし
て含有するシート状物であればいずれでもよく、
例えばポリアミド、ポリエステル等の合成繊維、
レーヨン、アセテート等の再生繊維、綿、羊毛、
絹等の天然繊維からなる織物、編物、不織布等が
あげられる。これらの基材は染色したり、撥水処
理等を施して用いることも可能である。
感熱可逆変色性インキとしては、温度によつて
可逆的に変色する物質または組成物であればいず
れも使用可能であり、例えば特公昭51−35414、
特公昭51−44708、特開昭57−76072に記載のもの
が用いられる。スキーウエア等の防水防寒衣服で
サーモクロミズム現象を有効に発現させるには、
特に−20〜50℃で変色するものが好ましい。本考
案では、耐光性を実用上問題のない程度まで向上
させるために、これらの感熱可逆変色性インキを
マイクロカプセルに内包させた状態で合成樹脂中
に分散させることを不可欠とする。また、感熱可
逆変色性インキをマイクロカプセルに内包させた
ことで、複数の色を独立に発色させることも可能
となつた。
本考案において用いられる合成樹脂の具体例と
しては、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアミド、ポ
リエステル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
オレフイン、ポリサルフオン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、フツ素樹脂
等がある。
本考案において紫外線吸収剤と酸化防止剤は、
それぞれ単独でも用いられるが、両者を共存させ
ることが好ましい。紫外線吸収剤としては、ベン
ゾトリアゾール系、蓚酸アミド系、ベンゾフエノ
ン系、ヒンダードアミン系のものが好ましい。ま
た、酸化防止剤としては、ヒンダードフエノール
系のものが好ましい。
これら紫外線吸収剤及び酸化防止剤は、用いる
合成樹脂にもよるが、C層中にそれぞれ0.01重量
%以上含有されることが好ましく、特に0.1〜7.0
重量%含有されることが好ましい。
本考案の防水防寒衣服に用いる感熱可逆変色性
の布帛は前述のように4層の積層構造体である
が、必ずしも全面が該構造体である必要はなく、
一部が該構造となつていれば良い。また、感熱可
逆変色性を有しない通常の布帛と、感熱可逆変色
性を有する該布帛とを組み合わせて、温度の変化
により無地柄から柄物へあるいは柄物から無地柄
へと変るような使用方法も可能である。全面が感
熱可逆変色性の布帛であつても、断熱層を部分的
に内側に設けることにより上記と同様に、温度の
変化で無地柄から柄物へあるいは柄物から無地柄
へと変るようにすることが可能である。
また、柄を形成する別の方法としては、特公昭
51−35414に記載されているように、熱や圧力等
で局所的にマイクロカプセルを破壊することでも
達成できる。
本考案に用いる感熱可逆変色性インキはマイク
ロカプセルに内包して用いるので、各温度域に応
じて様々な色に変化させることが可能となる。例
えば、 (1) −10℃で白色から無色に変化するインキ (2) 0℃で黄色から無色に変化するインキ (3) 10℃で青色から無色に変化するインキ (4) 20℃で赤色から無色に変化するインキ の4種類の感熱可逆変色性インキをそれぞれマイ
クロカプセルに内包したものを合成樹脂に混合し
てB層を形成すると、−10℃以下で灰色、−10〜0
℃で黒色、0〜10℃で紫色、10〜20℃で赤色、20
℃以上で無色と変化し極めて多彩な色の変化を楽
しむことができる。
また、該感熱可逆変色性の布帛において、表裏
いずれから見てもC層がB層より外側に設けられ
ていることが耐光性を向上させるうえで必要であ
る。
本考案に用いる感熱可逆変色性の積層構造体は
必要に応じ最外層に別途保護層を設けることによ
り撥水性、耐摩耗性を一層向上させることができ
る。保護層としては、耐摩耗性を有する合成樹脂
層、例えば塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアミド、
ABS樹脂、ポリ塩化ビニリデン等が好ましい。
各層の厚さは使用目的により異なるが、B層は10
〜40μ、、C層は3〜20μ程度である。
また、使用目的に応じ、最外層を構成する層中
に酸化チタン、酸化珪素等の艶消し剤を、最外層
に対し0.1〜10重量%程度添加することもできる。
また、透明性を有する繊維基材を用い、基材側
を表地面とすればコーテイング層を保護する機能
を持たせることができ、耐摩耗性、耐もみ性、耐
擦過性などの外力に対する耐久性が向上し、好ま
しい。
本考案に用いる感熱可逆変色性の積層構造体の
各層の付与方法は直接コーテイング、転写コーテ
イング、グラビアコーテイング等の方法により可
能であり、溶媒の除去方法は湿式、乾式いずれの
方法も可能である。
(実施例) ナイロンタフタ(A層)にポリエステル系ポリ
ウレタンのレオコート9054(第一レース(株)製)
100部、メラミン系架橋剤のスーパーベツカミン
820J(大日本インキ(株)製)5部、架橋促進剤
としてp−トルエンスルフオン酸0.15部、溶媒と
してトルエン35部、紫外線吸収剤としてチヌビン
P(チバガイギー(AG)製)の5%ジメチルフ
オルムアミド(以下DMFという)溶液1部、酸
化防止剤としてスミライザーBBM(住友化学
(株)製)の5%DMF溶液14部からなる塗布液を
30g/m2の割合で塗布して乾燥してC層を形成し
た。次に、スーパーフレツクス300(第一工業製薬
(株))30部、マイクロカプセルに内包した感熱可
逆変色性インキ組成物で緑〜黄色に変色するサー
モクロミツク・カラーS−22−C/#B−103(松
井色素(株)製)150部、メラミン系架橋剤のス
ミテツクスM−3(住友化学(株)製)6部およ
びスミテツクスキヤタライザーからなる塗布液を
150g/m2の割合で塗布し乾燥してB層を形成し
た。さらに、クリスボン7667(大日本インキ(株)
製)100部,紫外線吸収剤としてチヌビンP(チバ
ガイギー(AG)製)0.7部、酸化防止剤のスミラ
イザーBBM(住友化学(株)製)0.5部、DMFと
メチルエチルケトン(以下MEKという)の1:
1混合溶媒80部からなる塗布液を25g/m2の割合
で塗布し乾燥してC層を形成した。次いで、スコ
ツチガードFC−453(住友3M(株)製)3.5%水溶
液に含侵し、40%絞りになるようにマングルで絞
つた後乾燥し、巾出し機で160℃、30秒間熱セツ
トしてコーテイング層が3層のコーテイツドフア
ブリツクとした。さらに、耐もみ性を向上させる
ためにポリメタクリル酸エステルの25%硝酸エチ
ル溶液を25g/m2の割合で塗布し乾燥した後、
160℃、30秒間巾出しセツトした。このようにし
て得られた布帛を用いて中綿入りのワンピース型
スキーウエアを通常の方法で縫製した。このスキ
ーウエアは温度差により緑色から黄色へと可逆的
に変色した。また、耐光性竪牢度はJIS L 0842
のフエード試験で4級以上であり、また、耐もみ
性はJIS K 6328の耐もみ試験で1Kg1000回でも
異常は認められず十分実用に耐えるものであつ
た。
(考案の効果) 本考案の感熱可逆変色性防水防寒衣服は、温度
により変色する特徴を有し、使用する感熱可逆変
色性インキの色調と発色温度の組み合わせにより
従来の防水防寒衣服では実用化することができな
かつた温度差による多彩な色の変化を楽しむこと
が可能となつた。また、フアスナーの色、ステツ
チ用ミシン糸の色、ボタンの色との組み合わせを
工夫することでさらに多彩な色の表現が可能であ
る。これらの効果は、屋内外の温度差が大きい環
境で使用されるスキーウエア、ウインドブレーカ
ー、レインコート、パーカー、防寒ジヤケツト等
で特に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の感熱可逆変色性防水防寒衣服
の一例であるスキーウエアを示す。第2図は本考
案に用いる感熱可逆変色性コーテイツドフアブリ
ツクの構造の一例を示す斜視図である。第2図
中、1……紫外線吸収剤及び酸化防止剤の少なく
とも一方を含む合成樹脂層、2……感熱可逆変色
性インキを含む合成樹脂層、3……紫外線吸収剤
及び酸化防止剤の少なくとも一方を含む合成樹脂
層、4……繊維基材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維基材層(A層)とマイクロカプセルに内包
    された感熱可逆変色性インキを含有する合成樹脂
    層(B層)と紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤
    を含有する合成樹脂層(C層)とからなり、(A
    層)/(C層)/(B層)/(C層)/の順に積
    層されている積層構造体であるコーテイツドフア
    ブリツクを表地の全面もしくは一部に使用したこ
    とを特徴とする感熱可逆変色性防水防寒衣服。
JP12459886U 1986-08-15 1986-08-15 Expired JPH0410178Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12459886U JPH0410178Y2 (ja) 1986-08-15 1986-08-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12459886U JPH0410178Y2 (ja) 1986-08-15 1986-08-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6330312U JPS6330312U (ja) 1988-02-27
JPH0410178Y2 true JPH0410178Y2 (ja) 1992-03-13

Family

ID=31016762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12459886U Expired JPH0410178Y2 (ja) 1986-08-15 1986-08-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0410178Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0410174Y2 (ja) * 1986-09-24 1992-03-13
JPH0726324Y2 (ja) * 1989-04-03 1995-06-14 美津濃株式会社 防寒用衣服
KR101321017B1 (ko) * 2013-05-08 2013-10-23 고경찬 광발열 섬유시트

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5756706B2 (ja) * 1975-06-28 1982-12-01 Citizen Watch Co Ltd
JPS5950800B2 (ja) * 1974-10-31 1984-12-10 株式会社クラレ 無機質繊維板の製法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5756706U (ja) * 1980-09-18 1982-04-02
JPS5950800U (ja) * 1982-09-28 1984-04-04 株式会社新和製作所 感温変色装飾体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950800B2 (ja) * 1974-10-31 1984-12-10 株式会社クラレ 無機質繊維板の製法
JPS5756706B2 (ja) * 1975-06-28 1982-12-01 Citizen Watch Co Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6330312U (ja) 1988-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100821281B1 (ko) 보온성 섬유구조체
US4515849A (en) Transfer printing sheet, printing method and printed article
JPH0410178Y2 (ja)
JP4508669B2 (ja) 透湿防水保温性布帛およびその製造方法
JP2001055669A (ja) 迷彩加工布帛
JPH0410174Y2 (ja)
JP2015144579A (ja) ペット用衣類
JPH0322259Y2 (ja)
US20030113498A1 (en) Moisture-permeable, waterproof and heat insulating fabric and moisture-permeable, waterproof and heat insulating resin film with releasing paper
JP3802320B2 (ja) 紫外線遮蔽性に優れたフォトクロミック布帛類
JP3205584U (ja) 水分インジケーター付き涼感性布帛、涼感性布帛用水分インジケーター及び衣類
JPH0418544B2 (ja)
JPS62177254A (ja) 感熱可逆変色性スリツトを含む編織物
JP2007092231A (ja) 温感変色センサーおよび消防衣服
JP3209736U (ja) ペット用衣類
JPS62184114A (ja) 感温変色性アクリル系繊維
JPH0418543B2 (ja)
JPH09228264A (ja) 玉虫調装飾性を備えた植毛布及び製造方法
KR920000613B1 (ko) 감열 가역 변색성 시이트
JPH0418103A (ja) 防寒被服セット
KR950003849B1 (ko) 감열 가역 변색성 시이트의 제조방법
JPH0523526Y2 (ja)
JPS6059345B2 (ja) ポリエステル系コ−テイング加工布
JPH02251682A (ja) 着色された人工皮革
JPH0116782Y2 (ja)