JPH04101021A - ロータリーエンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はロータリーエンジンに関するものである。

［従来の技術］ 従来のロータリーエンジンは、略三角形のローターの三
項点が、まゆ型をしたハウジング内面と接触しながら回
転しており、この時形成される容積変化により、吸収・
圧縮・爆発・排気の４行程を行なっている。

この時のローターの回転は真円運動ではなく、一定軌跡
にしたがって移動する偏心運動の遊星運動である。

ロータリーエンジンは、前記ローターの前記遊星運動を
出力軸の回転として取り出し回転力を得ている。

［発明が解決しようとする課題］ 従って、従来のロータリーエンジンは、ローターか遊星
運動を行なうため、回転ムラが生じるという問題を有し
、更に遊星運動によって回転力を得るため、回転力を得
るための歯車機構などが非常に複雑となり、しかも動力
伝達部の摩耗がはげしいという問題を有していた。

本発明は斯かる実情に鑑みてなしたもので、構成が簡単
で回転ムラが少なく、且つ動力伝達部の摩耗を低減し得
るロータリーエンジンの提供を目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明はハウジング内に、出力軸を中心に一体に回転し
外周にリング状空間を形成するローターを備え、該ロー
ターの外周面に半径方向外側に突出して前記リング状空
間を遮断する突部を形成し、更に前記ハウジングの所要
位置に前記リング状空間を間欠的に開閉し得る仕切板を
設けると共に、該仕切板の近傍一側面側に圧縮燃料ガス
供給弁と点火装置を、又、他側面側に排気弁を設けたこ
とを特徴とするロータリーエンジンにかかるものである
。

［作　　　用］ ローターに設けた突部が仕切板の位置を通過すると同時
に仕切板により、リング状空間を遮断し、圧縮燃料ガス
供給弁を開けて圧縮燃料ガスを吸気し、且つ排気弁を開
けて前回の燃焼ガスの排気を開始する。次いで圧縮燃料
ガス供給弁を閉じ点火装置により圧縮燃料ガスを爆発さ
せガスの膨張により突部を押してローターを回転させる
ことにより出力軸を介して出力を得、同時に排気を行な
う。爆発・膨張及び排気の終了により、仕切板を突部が
通過できる状態とし突部を通過させる。以下上記の行程
を繰り返し連続して行なう。

〔実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図〜第５図（Ａ）（Ｂ）は本発明の一実施例である
。

第１図、第２図に示す如く、ハウジング１内には、出力
軸５を中心に回転する円形のローター２が設けられてお
り、該ローター２の外周に所要径のリング状空間３が形
成されている。

前記ローター２の外周面には半径方向外側へ突出して前
記リング状空間３を遮断し得る突部４が一体に設けられ
ている。

前記ハウジングｌの所要位置には、ローター２の突部４
の回転に同期して、リング状空間３を開閉するための上
下動する仕切板６が設けられている。

又、ハウジング１において、前記仕切板６の一側面に近
い位置に点火装置８と圧縮燃料ガス供給弁９が、また前
記仕切板６の他側面側に近い位置に排気弁７が夫々設け
られている。更に、前記圧縮燃料ガス供給弁９は、圧縮
燃料ガス供給装置ｌＯと接続されている。

上記したリング状空間３において、仕切板６と突部４と
により区画され且つ点火装置８と圧縮燃料ガス供給弁９
に接している空間部分は燃焼室１１となり、又前記燃焼
室１１となる空間を除いた空間部分は排気室１２となる
ようになっている。

第３図へ〜（Ｅ）は、本発明のロータリーエンジンの行
程を示す図である。

第３図＾は吸気・排気行程を示し、ローター２は矢印ａ
方向に回転しており、仕切板６によりリング状空間３か
閉塞され、前記ローター２の突部４が、閉口している圧
縮燃料ガス供給弁９の位置を通過すると、該圧縮燃料ガ
ス供給弁９は開口し、圧縮燃料ガス供給装置１０からの
圧縮燃料ガス１３を燃焼室１１に吸気する。このとき、
排気室１２では、排気弁７が開口した状態であり、ロー
ター２の突部４の回転により排気ガス１４の排気を行っ
ている。

又、前記圧縮燃料ガス供給装置ＩＯから供給される圧縮
燃料ガス１３は、点火し爆発して前記ローター２を回転
し得るに充分な高い圧力に圧縮されている。

第３図（Ｂ）は爆発・排気行程を示し、ローター２の矢
印ａ方向への回転により、突Ｈ４が点火装置８の設けら
れている場所を通過すると、圧縮燃料ガス供給弁９は閉
口し、前記点火装置８により電気点火し燃焼室ｌｌ内に
供給された圧縮燃料ガス１３を爆発燃焼させる。

この際の膨張ガス圧力が突部４に作用することにより、
前記ローター２は回転力を得、該ローター２の回転か出
力軸５を介して直接動力として取り出される。

又、この時前記排気室１２では、第３図への場合と同様
に開口された排気弁７から排気ガス１４の排気を行なっ
ている。

第３図（Ｃ）　（ＤＪ　（Ｅ）はサイクル切換行程を示
し、第３図（Ｂ）の爆発・排気行程が終了に近付き、第
３図（Ｃ１に示す如く突部４が排気弁７に近付くと該排
気弁７が閉じられ、仕切板６は矢印す方向へ移動（退避
）する。

次いで、第３図（Ｄ）に示す如く、突部４が排気弁７の
位置を通過し終えると、排気弁７は再び開口し、突部４
は退避した仕切板６の位置を通過する。

更に、第３図（ε）に示す如く、突部４が仕切板６の設
けられている位置を通過し終わると、仕切板６は、燃焼
室１１を形成し得るよう再び矢印Ｃ方向へ移動し、前記
第３図への行程に戻り、以後この行程が繰返される。

上記ローター２の回転と、仕切板６の移動と、圧縮燃料
ガス供給弁９並びに排気弁７の開閉とは、カム等により
同期して行なわれるようになっている。

上述したように、吸気・爆発・排気の３行程とサイクル
を切り換える仕切板の行程を行なってローター２を回転
させ、その回転を、ローター２の軸中心上に一体に形成
した出力軸５を介し動力として取り出すことができる。

このとき、ローター２と出力軸５が一体に形成されてい
るので、回転ムラがなく、安定して一定の動力を取り出
すことができる。

第４画人（至））及び第５図へ■）は、仕切板を、回転
体として形成した場合を示している。

即ち、前記ローター２の出力軸５と直角方向に位置する
回転軸１６を中心に回転する仕切回転板（仕切板）　１
７が設けられ、該仕切回転板１７の所要位置には、ロー
ター２の突部４が通過し得る様四部１５が形成されてお
り、又、前記仕切回転板１７は歯車などを介し前記ロー
ター２の回転と同期して回転されるようになっている。

即ち、第４図（Ａ）（１３＋に示す如く、ローター２の
突部４が仕切回転板１７の位置に来るときは該仕切回転
板１７の凹部１５が前記突部４に対応して該突部４を通
過させる。

又、第５図（Ａ）（Ｂ）に示す如く、前記突部４が前記
凹部１５を通過しないときは、仕切回転板１７は第１図
に示す仕切板６と同様に、前記リング状空間３を燃焼室
１１と排気室１２とに区画している。

尚、本発明のロータリーエンジンは、上述の実施例にの
み限定されるものではなく、突部、仕切板、排気弁、圧
縮燃料ガス供給弁、点火装置を所要位置に複数設けても
よいこと、ローターの回転方向は実施例に限定されるも
のでないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のロータリーエンジンによ
ると、ローターと出力軸とが同一中心で一体に形成され
ているので、回転ムラがなく、安定して一定の動力を得
ることができる。

又、簡単な構成とすることができ、更にこのため、構成
部材の摩耗を押さえ、長寿命化を図ることかできるとい
う優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は第１図に
おける■−■断面図、第３図へ〜（ε）は本発明の一実
施例の行程を示す簡略図、第４画人は仕切回転板を備え
、仕切回転板の凹部をローターの突部か通過する状態を
示した断面図、第４図■）は第４図八のＩＶＢ−ＩＶＢ
矢視図、第５囚人は仕切回転板とローターの突部により
燃焼室と排気室が区画された状態を示す断面図、第５図
Ｅｌ）は第５図へのＶＢ−ＶＢ矢視図である。 図中１はハウジング、２はローター、３はリング状空間
、４は突部、５は出力軸、６．１７は仕切板、７は排気
弁、８は点火装置、９は圧縮燃料ガス供給弁を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ハウジング内に、出力軸を中心に一体に回転し外周
   にリング状空間を形成するローターを備え、該ローター
   の外周面に半径方向外側に突出して前記リング状空間を
   遮断する突部を形成し、更に前記ハウジングの所要位置
   に前記リング状空間を間欠的に開閉し得る仕切板を設け
   ると共に、該仕切板の近傍一側面側に圧縮燃料ガス供給
   弁と点火装置を、又、他側面側に排気弁を設けたことを
   特徴とするロータリーエンジン。