JPH03980Y2 - - Google Patents

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JPH03980Y2
JPH03980Y2 JP11014786U JP11014786U JPH03980Y2 JP H03980 Y2 JPH03980 Y2 JP H03980Y2 JP 11014786 U JP11014786 U JP 11014786U JP 11014786 U JP11014786 U JP 11014786U JP H03980 Y2 JPH03980 Y2 JP H03980Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の背景 [技術分野] 本考案は、動物、特に牛、馬のような大動物か
ら血液を無菌的に採取することができる動物用採
血器具に関する。
[先行技術] 各種ワクチンの製造等を目的として、血液中の
血清を得るために、動物から採血が行なわれてい
る。
従来における動物からの採血方法および血清を
得る方法は以下の通りである。
動物の血管に套管針を刺し、この針の後端に連
結されたシリコンチユーブより血液をメスシリン
ダーに入れる。
血液の入つたメスシリンダーの上部開口から、
多数の孔が形成された円盤状(メスシリンダーの
内径に略等しい)のおもりを布フイルターで包ん
だものを入れ、一昼夜放置すると、おもりが徐々
に重力落下し、おもりの下側には血餅(血漿中の
線維素と血球成分が結び付いたもの)が沈降し、
おもりの上側には血清が浮上する。このようにし
て血餅と血清を分離し、必要とする血清のみを取
得する。
しかし、このような採血方法、血清分離方法で
は、血液が外気と触れている状態で作業が行なわ
れるため、無菌的に作業を行なうことができな
い。
本来、人体からの採血およびその血液からの血
清の取得は、その血清より得られたワクチン等を
使用する対象が人間であるため、衛生性、安全性
において厳重な管理の下に行なわれるが、動物用
のワクチン製造において、動物からの採血および
その血液からの血清の採取は、その血清より得ら
れたワクチン等を使用する対象が動物であるた
め、衛生性、安全性についての配慮が乏しく、従
つて、無菌的に作業を行なうことの重要性は少な
いものと考えられていた。
しかしながら、採血血液中または血清中にほこ
りや雑菌等が混入すると、たとえ動物といえども
人間と同様、その血清より得られたワクチンを投
与した場合、種々の弊害が生じることとなる。
従つて、動物からの採血および血清の分離にお
いても、その作業を無菌的に行なうことが必要と
なつている。
また、上記従来の血清分離方法では血清と血餅
の分離に長時間を要するという欠点もある。
考案の目的 本考案の目的は、上述した従来技術の欠点を解
消し、動物からの採血を簡易、迅速に無菌的に行
なうことができる動物用採血器具を提供すること
にある。
考案の開示 このような目的は、以下の本考案によつて達成
される。
即ち、本考案は、動物の血液を採取することが
できる動物用採血器具であつて、 採血する動物からの採取血液の流路を構成する
可撓性チユーブと、 該可撓性チユーブの一端に装着され、採血針に
接続して流体連通可能な接続具と、 前記可撓性チユーブの他端側に備えられた少な
くとも1つの血液排出手段とを有し、 前記血液排出手段は、刺通可能な隔壁により閉
塞されたチユーブ末端部分を、開封手段を有する
被包部材で被包、密封してなることを特徴とする
動物用採血器具を提供するものである。
接続具は、中空の雄型テーパ部分と、該テーパ
部分を被冠する汚染防止キヤツプとを有するのが
よい。
また、前記接続具は、接続した採血針を固定す
る固定手段を有するのがよい。
そして、前記固定手段と前記採血針との固定
は、螺合により行なわれるのがよい。
開封手段は、前記被包部材から破断可能な破断
部材の破断により前記チユーブ末端部分を露出す
るよう構成してなるものであるのがよい。
可撓性チユーブの他端側には、前記血液排出手
段が分岐管を介して多数個連結されているのがよ
い。
また、可撓性チユーブは軟質塩化ビニルで構成
されているのがよ。
考案の具体的構成 以下、本考案の動物用採血器具を添付図面に示
す好適実施例について詳細に説明する。
第1図は、本考案の動物用採血器具1の部分断
面図である。同図に示すように、可撓性チユーブ
2の一端(図面下側)には、連結管3を介して接
続具4が装着されている。この接続具4は、後述
する採血針11に流体連通可能に接続されるもの
である。従つて、接続が確実になされるように、
接続具4の先端部5は、雄型の中空のテーパ部
分、いわゆるルアーテーパと称される部分を持つ
形状(以下、ルアーチツプ形状)とするのがよ
い。
このルアーチツプ形状の先端部5には、採血時
以外には汚染防止キヤツプ10を被冠し、先端部
5の汚染を防止するとともに、採血器具1の血液
流路内部を無菌状態に保持する。
また、接続具4は、その先端部5に採血針11
のハブ12を接続したとき、これを固定する手段
として固定部材6を有するのが好ましい。
この固定部材6は、第1図および第3図に示す
ように、先端部5の外側に外周部7を有する環状
の部材であつて、外周部7の内側にはらせん状の
ねじ山8が形成されているとともに、係止部9に
て接続具4に係止され、接続具4から外れること
なく、接続具4に対して回転可能に緩嵌されてい
る。
採血針11は、例えば第2図に示すように、透
明または半透明のハブ15と、ハブ15の末端部
にハブ15の内腔と連通するよう固着された内針
16と、ハブ15の末端部に装着され、基端部に
フランジ13を有するハブ12と、このハブ12
の末端部にハブ12の内腔と連通するように固着
され、内針16が密着して挿通する留置針14に
より構成されている。そして、内針16の付いた
ハブ15と、留置針14の付いたハブ12とは着
脱自在となつている。
なお、留置針14は、好ましくは指等で挟んで
閉塞することができる程度の強度を有し、かつ生
体適合性を有する材質(例えばフツ素樹脂)で構
成されているのがよい。
ハブ15の基端部には、通気性フイルター17
が装着されている。この通気性フイルター17と
しては、空気は通すが、液体すなわち血液は通さ
ないような性質のフイルターを用いるのがよい。
例えば、ポリエステル樹脂基材にポリ塩化ビニル
をコーテイングしたメンブランフイルター等を用
いることができる。このような通気性フイルター
を用いることにより、動物の血管への穿刺がフイ
ルターからの血液の漏出なく確認することができ
る。
このような構成の採血針11と本考案採血器具
との接続は、ハブ12からハブ15を離脱し(留
置針14から内針16が抜き取られる)、第3図
に示すように接続具の先端部5をハブ12の内腔
に嵌合して接続する。ハブ12の内周面は先端部
5の外周のルアーテーパと略等しいテーパを有し
ているため、先端部5とハブ12との嵌合接続が
完全になされ、接続部より血液が漏れ出ることは
ない。
さらに、本考案では、採血中に先端部5に接続
したハブ12が外れるという事故を防止するため
に、任意の固定手段を設けることが好ましく、そ
の好適例として第3図に示すように、前述した固
定部材6を設け、そのねじ山8と、ハブ12の基
端部に形成されたフランジ13とを螺合すること
によりハブ12の固定を完全に行なうことができ
る。
また、採血針の他の構成例を第4図に示す。同
図に示すように、採血針11′はカテーテル側組
立体と内針側組立体とからなり、カテーテル側組
立体は、可撓性カテーテルチユーブ18とカテー
テルハブ19を有する。カテーテルチユーブ18
の先端近傍には、カテーテルチユーブ18内の環
状通路23の前方末端部と連通する側孔26が少
なくとも1個以上穿設されている。
カテーテルハブ19には、そのほぼ中央部に分
岐管24が傾斜をなして穿設されており、上記環
状通路23が分岐管24の内腔と連通している。
この分岐管24の開放端には、コネクター部25
が形成されており、これに透明ないし半透明の軟
質チユーブ27の一端が接続されている。この軟
質チユーブ27の他端には、コネクター28が接
続されており、その開放端に前記と同様の通気性
フイルター29を備えた通気性耐漏血栓30が着
脱自在に装着されている。
カテーテルハブ19の基端開口部には、ゴム等
の弾性体で構成されたシール用キヤツプ33が着
脱自在に嵌着されている。このシール用キヤツプ
33には、内針34の外周面が密着して挿通し得
る挿通孔35が設けられており、この挿通孔35
は内針34を抜き取つたとき、キヤツプ自らの弾
性力により閉塞する。
一方、内針側組立体は内針34の後端に透明も
しくは半透明なハブ38を取り付けたものからな
り、該ハブ38の内腔が内針34と連通するとと
もに、その後端開口部には前記と同様の通気性フ
イルター29を備えた通気性耐漏血栓39が装着
されている。
このような構成の採血針11′において本考案
採血器具との接続は、分岐管24の末端のコネク
ター28に装着されている通気性耐漏血栓30を
コネクター28から外し、接続具4の先端部5を
コネクター28の内腔に嵌合して接続する。
以上、2例の採血針11,11′について説明
したが、本考案の動物用採血器具1と接続する採
血針の構成としては、これらに限られず、いかな
るものでもよい。
第1図に示すように、動物用採血器具1は、可
撓性チユーブ2の他端側(図面上側)に少なくと
も1つの血液排出手段41を有している。以下、
血液排出手段41の構成を説明する。
チユーブ42は、分岐管45を介してチユーブ
2に接続されており、このチユーブ2の末端部分
43は、第1図に部分断面で示すように、隔壁4
4により閉塞されている。採血時には、この隔壁
44に血液バツグに連通するチユーブの末端に装
着された穿刺針(図示せず)を刺通して血液バツ
ク内へと血液を導くため、隔壁44はこの穿刺針
等により刺通可能な材料で構成されているのがよ
い。例えばチユーブ42と隔壁44とを塩化ビニ
ル等の樹脂により一体的に成形すればよい。
このようなチユーブ末端部分43は汚染防止の
ために、被包部材46により被包、密封されてい
る。この被包部材46としては、容易に開封しう
るようなもの、例えば塩化ビニル樹脂等で構成さ
れた袋状のものを用いるのが好ましい。なお、チ
ユーブ42を閉塞する隔壁44の形成位置は、第
1図に示す例では被包部材46の被包部分内にあ
るが、本考案では、隔壁44と被包部材46の被
包部分との位置関係は特に限定されない。
このような被包部材46は、使用時に開封する
ための開封手段を有する。開封手段の好適例とし
ては、第1図に示すようにピールタブと称される
破断部材47を被包部材46の破断する部分(以
下破断線という)に熱圧着により接合したものが
よい。この破断部材47は、破断線に沿つて熱圧
着部49が形成されているため、把持部48を指
でつまんで破断部材47を被包部材46から引き
剥すようにすると、熱圧着部49に沿つて応力集
中が生じ、被包部材46が熱圧着部49に沿つて
破断する。
従つて、被包部材46を破断したとき、チユー
ブ末端部43が露出するような位置にて熱圧着部
49を形成すればよい。
開封手段の他の構成例としては、第5図に示す
ように、被包部材46の側部に切り込み50を設
け、被包部材の末端部を指でつまみ、切り込み5
0より被包部材を破断するよう構成したものでも
よい。これにより、より簡易な手段で被包部材4
6の破断を行なうことができ便利である。この切
り込み50は、被包部材46を破断したときチユ
ーブ42の末端部43が露出するような適当な位
置に形成すればよい。
なお、このような切り込み50を設けず、被包
部材46の末端部をはさみ等の道具により切断し
て、被包部材46の開封を行なうことも可能であ
る。
本考案の採血器具を比較的小型の動物の採血に
用いる等、採血量が少ない場合には、可撓性チユ
ーブ2の他端側に上述した血液排出手段41を1
つ装着したものでもよいが、中型、大型の動物の
採血に用いる場合には、採血量が多いので、複数
の(例えば2〜20個程度)血液排出手段を好まし
くは分岐管45を介して連設するのがよい。
なお、可撓性チユーブ2は、軟質樹脂、特に軟
質塩化ビニル等で構成されているのがよい。
考案の具体的作用 以下、本考案の具体的作用について説明する。
第2図に示す採血針11を一体とした状態、即
ち留置針14内に内針16が挿通した状態で、こ
れらの針14,16を動物の血管に穿刺すると、
内針16の先端が血管内と連通し、内針16内、
次いでハブ15内に血液が流入する。このとき通
気性フイルター17の作用により内針16および
ハブ15内の空気が外部に排出され、ハブ15内
に血液が迅速に充満し、フイルター17からの漏
れを生じない。ここでハブ15は、透明または半
透明であるため、ハブ15への血液の流入を外部
より目視し、これにより内針16および留置針1
4が血管に確実に穿刺されたことを確認すること
ができる。
次に、ハブ15をハブ12より離脱させ、即
ち、留置針14から内針16を引き抜き、留置針
14の基端を指等でつまんで血液の流出を止める
とともに、接続具4の先端部5に装着された汚染
防止キヤツプ10を外し、ハブ12の内腔へ接続
具4の先端部5を嵌入する。ハブ12の内周面と
先端部5の外周面とは、略等しいテーパを有して
いるため、両面は密着し、接続が確実になされ、
採血中に血液漏れ等を生じない。
さらに、ハブ12と接続具4との接続を確実に
固定するために、固定部材6を回転してそのねじ
山8とハブ12のフランジ13とを螺合する。
この状態で留置針14をつまんでいた指をはな
すと、血液は血管から留置針14、ハブ12、接
続具4、連結管3を経てチユーブ2内へ導かれ
る。
チユーブ2の他端側においては、第1図に示す
A地点を予めクレンメで挟んで止めておき、一番
目の(接続具4側に最も近い)血液排出手段41
へのみ血液が導かれるようにする。
次に、一番目の血液排出手段41の被包部材4
6を開封する。開封は、破断部材47の把持部4
8を指でつまんで破断部材47を被包部材46か
ら引き剥すと、熱圧着部49に沿つて応力集中が
生じるため、被包部材46は、熱圧着部49に沿
つて破断し、破断部付近に位置しているチユーブ
末端部分43が露出する。
血液バツグ(例えばテルフレツクス〔テルモ(株)
登録商標〕)に連通するチユーブの末端に装着さ
れた穿刺針(図示せず)を露出したチユーブ末端
部分43の開口から入れ、隔壁44を刺通する
と、チユーブ42と血液バツグ内とが連通し、血
液は可撓性チユーブ2内を血液排出手段41側へ
向つて流れ、最初の分岐管45、B地点、チユー
ブ42、血液バツグ側の穿刺針およびチユーブを
経て血液バツグ内へ導かれる。
血液バツグ(例えば容量が600ml)に血液が満
たされると、二番目の血液排出手段41から、別
の血液バツグに血液を採取する。その作業は、ク
レンメでB地点およびC地点を挟んで止め、一番
目の血液排出手段41より血液バツグ側の穿刺針
を取り外し(穿刺針を刺通したままでもよい)、
A地点を挟んでいるクレンメを外すとともに、上
記と同様の手順により二番目の血液排出手段41
の被包部材46の開封および二番目の血液バツグ
側の穿刺針の隔壁44への刺通を行う。これによ
り、前記と同様の作用にて、二番目の血液バツグ
に血液が採取される。
このような手順により必要な回数だけ、即ち、
必要な採血量に達するまでその作業を繰り返し行
う。
例えば、血液排出手段41を10個連設した動物
用採血器具を用いて、計2400mlの血液を採血する
場合には、容量600mlの血液バツグ4個を用いて
4番目の血液排出手段まで順次使用して採血を行
う。この場合、最大可能な採血量は6000mlであ
る。なお、より少容量または大容量の血液バツグ
を用いることもできるのは勿論のことである。
このようにして採取した血液を入れた血液バツ
グ12は遠心分離機にかけられ、血液は上清液の
血清と沈降した血餅とに分離される。また血液バ
ツグ内の血液にクエン酸ナトリウム、抗凝固剤等
を添加して遠心分離を行えば、液体成分(血漿)、
白血球、血小板および赤血球に分離することがで
きる。
このようにして得られた血清から各種ワクチン
(動物用、人間用)等を製造することができる。
以上述べた作用を有する本考案の動物用採血器
具1においては、採血針11のハブ12と接続具
4の先端部5との接続に際し、ハブ12の内腔お
よび先端部5は接続直前まで大気から遮断されて
おり、接続後は血液漏れを生じない構造となつて
いる。さらに、血液排出手段41においても、血
液を排出するチユーブ末端部分43を被包部材4
6で被包、密封して汚染を防止し、使用直前に開
封する場合にもチユーブ末端部分43等に手を触
れることなく簡易な手段により迅速に開封するこ
とができる。
従つて、本考案の採血器具を用いれば、略無菌
的に採血を行うことができ、採血血液中に雑菌等
が混入することによる種々の弊害を防止すること
ができる。
考案の効果 本考案の動物用採血器具には、次のような効果
がある。
(1) 接続具の先端部を雄型テーパ(ルアーテー
パ)とした場合には、採血針との接続が容易か
つ確実になされるため、採血時に血液漏れ等を
生じない。さらに、採血針を固定手段、特に螺
合による固定手段を設けた場合には、接続具と
採血針との接続の固定が確実になされ、採血中
にこれらが外れる等の事故を防止する。
また、接続具のルアーテーパ部分を汚染防止
キヤツプにより被冠すれば、使用直前に該キヤ
ツプを外すまで本考案器具の血液流路等を無菌
状態に保つことができる。
(2) 血液排出手段において、血液を血液バツグ側
へ排出するチユーブ末端部分を、被包部材で被
包、密封しているため、この部分の汚染を防止
することができる。また開封手段として破断部
材を被包部材の所定部位に熱圧着により接合
し、該破断部材の破断によりチユーブ末端部分
を露出するよう構成すれば、血液を排出する部
分に手を触れることなく、簡易かつ迅速に被包
部材の開封を行うことができる。
また、チユーブ末端部分に刺通可能な隔壁を
設けたことにより、血液の排出は該隔壁を血液
バツグ側の穿刺針で刺通して行うので、無菌的
に作業ができ血液漏れも生じない。
(3) 血液排出手段を多数個連設した場合には、必
要とする採血量に応じて血液排出手段を必要な
個数だけ順番に使用することができ、便利であ
る。
このように、本考案の動物用採血器具によれ
ば、簡易、迅速に無菌的な採血をすることがで
き、採血血液中に雑菌等が混入することによる
種々の弊害を防止することができる。
従つて、動物の血清より得られたワクチン等
の衛生性、安全性が高まり、該ワクチンの動物
への使用のみならず、人間への使用の可能性も
高まつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の動物用採血器具の部分断面
平面図である。第2図は、採血針の一構成例を示
す縦断面図である。第3図は、採血針の留置針付
ハブを本考案採血器具の接続具に接続、固定した
状態を示す縦断面図である。第4図は、採血針の
他の構成例を示す縦断面図である。第5図は、本
考案採血器具の血液排出手段の他の構成例を示す
部分平面図である。 符号の説明、1……動物用採血器具、2……可
撓性チユーブ、3……連結管、4……接続具、5
……先端部、6……固定部材、7……外周部、8
……ねじ山、9……係止部、10……汚染防止キ
ヤツプ、11,11′……採血針、12……ハブ、
13……フランジ、14……留置針、15……ハ
ブ、16……内針、17……通気性フイルター、
18……カテーテルチユーブ、19……カテーテ
ルハブ、23……環状通路、24……分岐管、2
5……コネクター部、26……側孔、27……軟
質チユーブ、28……コネクター、29……通気
性フイルター、30……通気性耐漏血栓、33…
…シール用キヤツプ、34……内針、35……挿
通孔、38……ハブ、39……通気性耐漏血栓、
41……血液排出手段、42……チユーブ、43
……チユーブ末端部分、44……隔壁、45……
分岐管、46……被包部材、47……破断部材、
48……把持部、49……熱圧着部、50……切
り込み。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 動物の血液を採取することができる動物用採
    血器具であつて、 採血する動物からの採取血液の流路を構成す
    る可撓性チユーブと、 該可撓性チユーブの一端に装着され、採血針
    に接続して流体連通可能な接続具と、 前記可撓性チユーブの他端側に備えられた少
    なくとも1つの血液排出手段とを有し、 前記血液排出手段は、刺通可能な隔壁により
    閉塞されたチユーブ末端部分を、開封手段を有
    する被包部材で被包、密封してなることを特徴
    とする動物用採血器具。 (2) 前記接続具は、中空の雄型テーパ部分と、該
    テーパ部分を被冠する汚染防止キヤツプとを有
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の動
    物用採血器具。 (3) 前記接続具は、接続した採血針を固定する固
    定手段を有する実用新案登録請求の範囲第1項
    または第2項に記載の動物用採血器具。 (4) 前記固定手段と前記採血針との固定は、螺合
    により行なわれてなる実用新案登録請求の範囲
    第3項に記載の動物用採血器具。 (5) 前記開封手段は、前記被包部材から破断可能
    な破断部材の破断により前記チユーブ末端部分
    を露出するよう構成してなる実用新案登録請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の
    動物用採血器具。 (6) 前記血液排出手段が、分岐管を介して多数個
    連接されている実用新案登録請求の範囲第1項
    ないし第5項のいずれかに記載の動物用採血器
    具。 (7) 前記可撓性チユーブは、軟質塩化ビニルで構
    成されている実用新案登録請求の範囲第1項な
    いし第6項のいずれかに記載の動物用採血器
    具。
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