JPH039456Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH039456Y2
JPH039456Y2 JP1984005692U JP569284U JPH039456Y2 JP H039456 Y2 JPH039456 Y2 JP H039456Y2 JP 1984005692 U JP1984005692 U JP 1984005692U JP 569284 U JP569284 U JP 569284U JP H039456 Y2 JPH039456 Y2 JP H039456Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deflector
sunroof
roof panel
wind
mounting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984005692U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60117222U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP569284U priority Critical patent/JPS60117222U/ja
Publication of JPS60117222U publication Critical patent/JPS60117222U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH039456Y2 publication Critical patent/JPH039456Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は自動車等に適用可能なサンルーフ用デ
フレクター取付構造に関する。
〔背景技術〕
サンルーフは、車両の乗員に爽快な開放感を与
えることから、近年、これを装備した車種が急増
している。サンルーフは、ルーフパネルの一部を
開口して形成され、この開口を覆うスチールパネ
ルまたはグラスパネルを備えている。開口を覆う
前記パネルには、脱着式およびスライド式の両形
式がある。また前記パネルは後端を跳ね上げ可能
として、ペンチレーシヨン効果を得ることができ
るようにした形式のものもある。
ところで、前記脱着式およびスライド式のいず
れの方式においても、ルーフ開放時には、サンル
ーフ開口部の前端部で形成されるうずがサンルー
フ後縁部に衝突するために生ずるエツジトーンが
車室内の音響特性と共鳴し、不快な音又は圧迫感
を発生するいわゆるウインドスロツプ現象が発生
する。
上記ウインドスロツプを防止するため、ないし
は軽減するため、多くの車種では、サンルーフ開
口部の前端にデフレクターを取り付けている。デ
フレクターは、一般に略矩形状の板材で、ルーフ
パネル表面より突出して、直立ないしは後傾して
取り付けられている。
上記デフレクターにより、走行風はサンルーフ
開口部の後端より後方に到達するように整流さ
れ、前記ウインドスロツプは防止ないしは軽減さ
れる。
上記デフレクターの取付により、ウインドスロ
ツプ対策は効果を奏するが、デフレクターの存在
により、特に高速走行時に、風切音が顕著となる
という問題が生じる。ウインドスロツプおよび風
切音と車速との関係は第1図に示される通りであ
る。図中、破線で示されるのは、デフレクターを
取り付けない場合で、細線Aはウインドスロツプ
を、太線Bは風切音を夫々示す。また、実線で示
されるのは、デフレクターを取り付けた場合(後
述の従来の取付構造による。)で、細線Cはウイ
ンドスロツプを、太線Dは風切音を各々示す。同
図から明らかなように、デフレクターを取り付け
ない場合には、高速時でも風切音は比較的小さい
が、前述の通りウインドスロツプが大きい(特
に、低中速時)。また、デフレクターを取り付け
た場合には、ウインドスロツプは全車速において
比較的小さいが、風切音が車速の増加に伴い増大
する。
従来のデフレクターは、第2図に示されるよう
に、ルーフパネル10に開口したサンルーフ開口
部12の前端下方のフランジ部14上に、デフレ
クター16の下端部16Aが配置された取付構造
である。
上記従来のデフレクター取付構造において、デ
フレクターの取付角度と、ウインドスロツプおよ
び風切音との関係は第3図に示される通りである
ことが知られている。同図中、破線で示されるの
が従来のデフレクター取付構造の場合で、細線E
はウインドスロツプを、太線Fは風切音を夫々示
す。また、デフレクター取付角θ(第2図参照)
は、水平面からの仰角で示されている。従つてθ
が小となると後傾角は大となる。同図から明らか
らように、取付角θが増大(後傾角は減少)する
と、風切音は増大し、一方、ウインドスロツプは
減少する。
前記第1図および第3図からわかるように、風
切音は車速の増加、取付角θの増加により増大す
る。一方、ウインドスロツプは、デフレクター無
しの場合でも、、ある一定の車速までは急速に増
大するが、以後急速に減少して一定値に収まり、
またデフレクター有りの場合には、取付角θの増
加により減少する。このことから、車速に応じ
て、デフレクターの取付角を可変とすることによ
り、風切音およびウインドスロツプを、いずれも
低レベルに保つことが可能である。しかし、これ
を車両の乗員が、車速に応じて調整するのは非常
に繁雑な作業となり現実的でない。また、機械的
に走行風の強さに感応して、走行風が強くなれ
ば、取付角が減少(傾斜角が増大)する方式も提
案されているが、コスト等の問題からほとんど実
用化されていない。また、さらに走行風の強さ、
または車速を感知して、これらを入力データとし
て電子的に最適な取付角を制御する方式も考えら
れるが、コストの面から前記以上に現実的でな
い。
従つて、従来は、ウインドスロツプの防止ない
しは軽減に重点をおき、風切音の発生は止むを得
ないとしているのが実状であつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記事実を考慮し、簡単な構造で、ウ
インドスロツプの防止と同時に、風切音の発生を
も抑止することができ、かつ、サンルーフの開閉
を繰り返しても異音の発生やルーフパネルの劣化
の原因となることがないサンルーフ用デフレクタ
ー取付構造を得ることが目的である。
〔考案の構成〕
本考案は係るサンルーフ用デフレクター取付構
造では、サンルーフ開口部を形成するルーフパネ
ルの裏面にブラケツトを固着し、前記ブラケツト
を介して前記デフレクターを回動自在に取り付
け、かつ、デフレクター立設状態において、前記
ルーフパネル開口端の上縁部と前記デフレクター
下端部とを近接させて配置して、ウインドスロツ
プの防止と同時に、風切音の発生をも抑止するこ
とを可能としてている。
〔考案の実施例〕
第4,5図には本考案に係るサンルーフへのデ
フレクター取付構造の一実施例が示されている。
この実施例では、サンルーフパネル(図示せず)
がルーフパネル10の裏面にスライドして収納さ
れる、スライド式サンルーフに本考案を適用した
例が示されている。
ルーフパネル10に開口したサンルーフ開口部
12の前端にはデフレクター16が配置され、デ
フレクターの側方下端部にはヒンジ18の一端が
固定されている。ヒンジ18の他端は、ルーフパ
ネル10に固設されたブラケツト19にピン20
を介して揺動自在に取り付けられている。またデ
フレクター16の側方中間部(ほぼ中央部)には
ピン22が固定されていて、このピンはアーム2
4の一端に形成された長孔26に摺動自在に嵌合
している。アーム24の他端は、サンルーフ開口
部のフランジ14に固定されたアームベース30
に、ピン32を介して揺動自在に取り付けられて
いる。またアーム24の中間部裏面には板ばね3
4の一端が固定されている。板ばね34の他端は
自由端となつていて、前記フランジ14に押圧摺
接する。なお、前記ヒンジ18、アーム24、板
ばね34等は、デフレクター16の反対側(車体
右側)にも同様に配設されている。
次に本実施の作用を説明する。図示しないサン
ルーフパネルが、サンルーフ開口部12を覆つて
いる状態では、デフレクター16、アーム24は
破線で示す位置にあり、サンルーフパネルに隠蔽
されている。サンルーフパネルが後方にスライド
してルーフパネル10の裏面に収納されると、ア
ーム24は板ばね34のひずみエネルギによりピ
ン32を軸として回動し、長孔26側が上方に移
動する。一方、デフレクター16は、前記アーム
24の長孔26とピン22を介して係合している
ので、アーム24の回動により、ヒンジ18を介
してピン20を軸として回動し、デフレクターが
ルーフパネル10の上方にせり上がつてくる。
デフレクター16に固定されたピン22、およ
びアーム24に形成された長孔26の移動軌跡は
いずれも円弧である。従つて、ピン22は、アー
ムの回動により長孔26内を移動し、第5図の如
くデフレクター16の立設状態では長孔26の左
端付近へと至る。この状態でデフレクターのせり
上がりが完了し、実線で示すように、デフレクタ
ーの下端部16Aがルーフパネルの開口端部10
Aのほぼ上端縁に位置する。
上記実施例では、デフレクターの取付角は小さ
い(即ち、後傾角が大きい)ので、前記第3図で
説明した通り、風切音は小となる。
また、前記実施例のように、デフレクター16
の下端部16Aをルーフパネル10の開口端部1
0Aに配置すると、ルーフパネル10からの空気
流制御が容易となるので風切音およびウインドス
ロツプの発生レベルが共に低下する。前記第3図
には、従来のデフレクター取付構造によるものと
比較して、本考案のデフレクター取付構造による
ものが示されている。同図中、実線で示されるの
が本考案のデフレクター取付構造の場合で、細線
Gはウインドスロツプを、太線Hは風切音を夫々
示す。
さらに、本実施例では、ルーフパネル10の裏
面にブラケツト19を固着しこのブラケツト19
を介してデフレクター16を回動自在に取り付け
る構成としているため、サンルーフの開閉時にデ
フレクター16がルーフパネル10に当接摺動す
ることがない。したがつて、サンルーフの開閉を
繰り返し実施してもルーフパネル10との接触音
が発生することがなく、さらに、ルーフパネル1
0やデフレクター16が劣化して錆等の発生の原
因となることもない。
なお上記実施例ではスライド式サンルーフに本
考案を適用した例を示したが、上記実施例の構造
はそのまま脱着式サンルーフにも適用可能であ
る。
また、上記実施例では自動せり上がり式のデフ
レクターを示したが、本考案のデフレクター取付
構造はこれに限らず、固定式、脱着式デフレクタ
ー等にも適用可能である。
〔考案の効果〕
以上説明した如く本考案に係るサンルーフ用デ
フレクター取付構造では、ルーフパネルに固着さ
れたブラケツトを介してデフレクターを取り付
け、かつ、デフレクターの下端部をルーフパネル
の開口端のほぼ上縁部に配置したので、ウインド
スロツプの防止と同時に、風切音の発生をも抑止
することができ、さらにサンルーフ開閉時の異音
の発生やパネル劣化を防止できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はウインドスロツプおよび風切音と車速
との関係を、デフレクターの有無について比較し
て示したグラフ、第2図は従来のデフレクター取
付構造を示す概略側断面図、第3図はウインドス
ロツプおよび風切音とデフレクターの取付角との
関係を、従来のデフレクター取付構造および本考
案の同取付構造について比較して示したグラフ、
第4図は本考案に係るデフレクター取付構造の一
実施例を示す部分破断斜視図、第5図は第4図の
断面側面図である。 10…ルーフパネル、10A…ルーフパネル開
口端部、12…サンルーフ開口部、14…フラン
ジ部、16…デフレクター、16A…デフレクタ
ー下端部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 サンルーフ開口部の前端に取り付けられるデフ
    レクターの取付構造であつて、 前記サンルーフ開口部を形成するルーフパネル
    の裏面にブラケツトを固着し、前記ブラケツトを
    介して前記デフレクターを回動自在に取り付け、
    かつ、デフレクター立設状態において、前記ルー
    フパネル開口端の上縁部と前記デフレクター下端
    部とを近接させて配置したことを特徴とするサン
    ルーフ用デフレクター取付構造。
JP569284U 1984-01-19 1984-01-19 サンル−フ用デフレクタ−取付構造 Granted JPS60117222U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP569284U JPS60117222U (ja) 1984-01-19 1984-01-19 サンル−フ用デフレクタ−取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP569284U JPS60117222U (ja) 1984-01-19 1984-01-19 サンル−フ用デフレクタ−取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60117222U JPS60117222U (ja) 1985-08-08
JPH039456Y2 true JPH039456Y2 (ja) 1991-03-08

Family

ID=30482429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP569284U Granted JPS60117222U (ja) 1984-01-19 1984-01-19 サンル−フ用デフレクタ−取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60117222U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5617721A (en) * 1979-07-24 1981-02-19 Daihatsu Motor Co Ltd Wind deflector for sun roof of automobile

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5617721A (en) * 1979-07-24 1981-02-19 Daihatsu Motor Co Ltd Wind deflector for sun roof of automobile

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60117222U (ja) 1985-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6174025B1 (en) Sun roof air dam wind noise reducer
US4652049A (en) Device for adjusting height of front part of seat cushion of seat
US5184832A (en) Aerodynamic motorcar
US6086146A (en) Open roof construction for a vehicle
US7744147B2 (en) Deflector for responding vehicle speed
US4986598A (en) Wind deflector for a sunroof
CN111086466A (zh) 车辆车窗装饰板总成以及车辆后视镜总成
EP0323065A1 (en) Traversing hood hinge
US3973478A (en) Air deflection for sliding roofs of motor vehicles
JPH039456Y2 (ja)
JP2001354164A (ja) 車体のエンジンフードヒンジ
US6299245B1 (en) Wind deflector and sunshade stopping system, and method of using same
US5486032A (en) Tailgate with air foil
US5586362A (en) Anti-rubbing block
US6273501B1 (en) Simplified wind deflector for vehicle roof closure
JP2000142493A (ja) 自動車のウインドスロッブ低減装置
JPS59216725A (ja) 自動車のウインドデフレクタ
JP2006519129A (ja) 自動車スライディングルーフ用のウインドデフレクタ
JP2597087Y2 (ja) 車両用サンルーフ装置のディフレクタ取付構造
JP3654027B2 (ja) デフレクタ装置
JP2568531Y2 (ja) サンルーフの開閉機構
JPH0776227A (ja) サンルーフのデフレクタ装置
JPH0314654B2 (ja)
JP2000190734A (ja) 車両用サンル―フ装置のデフレクタ
JPH0746575Y2 (ja) 車両の開閉式ルーフにおけるエアデイフレクタ装置