JPH0394127A - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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JPH0394127A
JPH0394127A JP23129089A JP23129089A JPH0394127A JP H0394127 A JPH0394127 A JP H0394127A JP 23129089 A JP23129089 A JP 23129089A JP 23129089 A JP23129089 A JP 23129089A JP H0394127 A JPH0394127 A JP H0394127A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は赤外線センサ、特に室温で動作することの可能
な熱型赤外線センサの改良に関するものである。
[従来の技術] 室温で動作する熱型赤外線センサとして、従来よりサー
モバイルとボロメータとが知られている(例えば、特開
昭59−95428)。
第9図、第10図には、前記サーモバイルとボロメータ
の一例が示されている。これら各センサは、受光部とな
る基板10が裏面からエッチングされることによって薄
膜化されており、赤外線が吸収膜12によって吸収され
たとき、薄膜基板10aに温度上昇が生じるよう構成さ
れている。
この温度上昇は、第9図のサーモパイルにおいては熱電
材料14.16の熱起電力として、第10図のボロメー
タにおいては抵抗体20の抵抗値変化として電極18.
18からそれぞれ検出出力される。その出力の大きさは
、薄膜裁板10aのような熱絶縁構造で決まる受光時の
温度変化と、温度センサの温度係数、すなわちサーモパ
イルにおいては利料14.16のゼーベツク係数、ボロ
メータにおいては抵抗体20の抵抗温度係数によって決
定される。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来の赤外線センサは、以下に示すような問題
を有する。
■:受光部の基板10を裏面からエッチングしているた
め、基板両面の位置合わせ誤差が発生しやすい。このた
め、受光時の温度上昇が最も大きい薄膜基板10aの中
央部と、温度センシンク部との位置がずれ、感度の低下
や感度のバラツキが生じてしまうという問題があった。
この問題はセンサのサイズを微細化するほど無視できな
いものとなる。
■二第10図に示すようなボロメータでは、感度を大き
くするために、温度センシング部として機能する抵抗体
20にある程度の長さが必要である。従って、抵抗体2
0の長さ分の温度分布を平均した形で抵抗値の変化が生
じるため、受光時の温度上昇が最も大きい薄膜基板10
aの中央部一点で効率よく温度変化を検出することがで
きないという問題があった。
■二一方、箇9図に示すようなサーモパイルでは、薄膜
基板10aの中央部一点に温接点22をおくことによっ
て受光時の温度変化を効率よく検出することが可能であ
るが、材料14.16のゼーベツク係数がボロメータの
抵抗温度係数に比べて2ケタから3ケタ小さいため受光
時の微小温度変化を正確に検出することが困難である。
また出力を大きくするために複数の熱電対を直列接続し
た例もあるが、このときには温接点と冷接点を結ぶ熱電
対材料の本数も増加するため熱絶5 縁が悪くなり、受光時の温度上昇が効率よく得られない
という問題があった。
■二またサーモバイル、ボロメータにおいては、センサ
部分のインピーダンスが大きいため、測定値がノイズの
影響を受けやすいという問題もある。
[発明の11的] 本発明は、このような従来の課題に鑑み為されたちので
あり、その目的は常温動作で高感度な赤外線センサを提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明の赤外線センサは、 半導体基板と、 耐エッチング材料を用いて形成され、半導体基板の主表
面」二に設けられた対称形状を持つ絶縁性メンブレンと
、 メンプレンを貫通して半導体基板に到達し、前記メンブ
レンの対称性を維持するように設けられた少なくとも2
個の開川部と、 前記開孔部を介しメンブレン下部の半導体基板6 の一部をエッチング除去することにより形成された熱絶
縁室と、 メンブレン上の対称中心位置に設けられたダイオードと
、 メンブレン上の受光領域に設けられた赤外線吸収膜と、 を含み、赤外線の受光を、メンブレンの対称中心位置に
おける温度変化として前記ダイオードを用いて検出する
ものである。
[作 用] 次に本発明の作用を説明する。
本発明の赤外線センサに赤外線が入射すると、この赤外
線はメンブレンの受光領域上に設けられた赤外線吸収膜
によって吸収される。このとき、対称形状をもつメンブ
レンの熱絶縁性のため、対称の中心部を頂点とする温度
上昇が生じる。
そして、この温度上昇は、メンブレンの対称中心位置に
設けられたダイオードにより測定され、赤外線の受光が
検出される。
第8図には、対称中心に設けられたダイオードの電流一
電圧特性が、温度をパラメータとして示されている。同
図から明らかなように、このダイオードからはメンブレ
ン中心位置における温度変化を電気信号として出力する
ことができる。
このように、本発明では絶縁性メンブレンを対称形状に
形成している。このメンブレンの対称性は、受光時の温
度上昇を効率良く行うと共に、最も温度が上昇する位置
、すなわち対称の中心位置を明確にするためである。
そして、本発明では、温度検出法として一点での温度検
出が可能なダイオードを用いているため、このダイオー
ドを、受光時の温度変化が最も大きいメンブレンの対称
中心位置に設置することにより、この中心位置における
温度変化を効率よく検出することができる。
特に、本発明の赤外線センサを、レンズ系と組み合わせ
、レンズ系の焦点位置にダイオードをもってくることに
より、赤外線の検出感度を格段に向上させることができ
る。
また本発明では、メンブレンの下部に熱絶縁室を設ける
ことにより、受光した熱が垂直方向の基板に伝わり逃げ
ることを防止している。これにより、赤外線吸収膜での
吸熱効率をより高め、ダイオードによる赤外線の検出精
度を高めることができる。
特に、本発明では前記請求項(5)に記載したように、
赤外線吸収膜を赤外線吸収材料からなる上層部と、熱伝
導性が良くかつ赤外線を反射する材料からなる下層部と
を含む多層膜から形成することが好ましい。これにより
、赤外線吸収膜に入射され、その上層部で吸収されずに
透過した赤外線は、前記下層部で反射され再び上層部で
吸収される。これによって、赤外線吸収効率をさらに高
め、赤外線の検出精度をより高いものとすることが可能
となる。
特に、このような赤外線吸収膜は、ダイオードを含む広
い面積に設けることが好ましい。これにより、広い面積
で吸収した熱は熱伝導性の良い下層部を介しダイオード
に集めることができ、赤外線検出精度をより一層高める
ことが可能となる。
9 また、前述したように、本発明では温度検出部としてダ
イオードを用いている。このダイオードの温度特性は、
ボロメータの温度抵抗係数と同程度の大きさであり、サ
ーモパイルのゼーベック係数に比べると2桁から3桁大
きい。このため、受光時における微小温度変化をも確実
に検出し、この点からもその赤外線温度検出精度を高め
ることができる。
さらに、前記ダイオードはそのインピーダンスが小さい
ため、前記ザーモパイルやボロメータに比べノイズの影
響を受けに<<、高精度な赤外線検出を行うことができ
る。
特に、ダイオードは、請求項(4)に記載のように、そ
のPN接合部の両側に各2本ずつ合計4本の半導体リー
ドを接続することが好ましい。ここで4木のリードを形
成することは、4木のリードのうち2本のリードを介し
てダイオードに定電流を流しておき、残りの2木によっ
てダイオードの接合電圧を直接検出するためであり、も
しくは、2本のリードによって検出されるダイオードの
接]0 合電圧を一定にするように残りの2本に流す電流を調節
し、その電流値を検出するためである。
これにより、受光時のダイオードの接合電圧変化を直接
検出することができるため、リード自身の温度特性に影
響されることなく、赤外線の検出を行うことができる。
また、本発明の大きな特徴は、半導体基板の片面を処理
することによって赤外線センサを製作できることである
。これにより、温度センサとして機能するダイオードと
メンブレンの位置合わせ精度が格段に向上し、位置合わ
せ誤差に伴う感度の低下や感度のバラツキの発生を格段
に小さくすることができる。
とりわけ、本発明によれば、赤外線センザのサイズを微
細化した場合でも、ダイオードとメンブレンを十分高い
精度で位置合わせてきるため、近年とみに微細化が進む
赤外線センサにおいても、赤外線の検出を安定にかつ高
精度で行うことが可能となる。
特に、前記メンブレンの材料として窒化シリコ11 ンを用い、ダイオードをドーピングされた多結晶シリコ
ンから形戊することによって、本発明の赤外線センサを
、通常のLSIプロセスで製作することが可能となり、
小型化かつ低コストのセンザが実現すると共に、信号処
理回路の集積化も容易なものとなる。
[発明の効果] 以」二説明したように、本発明によれば、半導体基板の
表面を片面処理することによって赤外線センサを形成す
ることができるため、温度センザとして機能するダイオ
ードとメンブレンの位置合わせ精度を格段に高めること
ができ、特にセンザのサイズが微細化した場合でも、そ
の位置合わせ精度が低下することがないため、安定した
高感度の赤外線センサを得ることができるという効果が
ある。
また、本発明によれば、赤外線受光時の温度変化が最も
大きいメンブレンの対称中心位置の温度変化に基づき、
赤外線を極めて高い精度で検出することができ、特に温
度検出のためのセンサとし12 てインピーダンスの小さいダイオードを用いているため
、ノイズに影響されること無く赤外線の検出を行うこと
ができるという効果がある。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1実施例 次に、本発明にかかる赤外線センサの好適な第1実施例
を、その製作工程に沿って順次説明する。
第1図にはこの赤外線センサが示され、同図(A)はそ
の要蔀の平面説明図、同図(B)はその要部の側断面説
明図である。
まず、実施例の赤外線センサは、(100)面を主表面
とするシリコンを半導体基板30として用いる。そして
、シリコン基板30の主表面全域にわたり、メンブレン
40として、窒化シリコン膜を減圧CVDを用い膜厚2
00nmに被覆形成する。
次に、このメンブレン40の表面に、温度検出用のセン
サとしてダイオード50を設ける。実施13 例において、このダイオード50は、膜厚200nmの
多結晶シリコンにボロンと砒素をドーピングすることに
よってそれぞれP型とN型の半導体リード52.54を
形成し、その境界であるPN接合部によって形成される
次に、このダイオード50を含む全表面上に、窒化シリ
コン膜を保護膜60として被覆形成する。
実施例では、窒化シリコン膜を減圧CVDを用いて膜厚
2 0 0 nmに被覆形成する。このとき、膜厚方向
への熱伝導は、断面積が大きい上に膜厚が2 0 0 
nmと極めて薄いため妨げとならない。
次に、受光領域の所定位置において、前記保護膜60及
びメンブレン40を貫通しシリコン越板30に到達する
エッチング液注入用開口部70を少なくとも2つ設ける
。実施例では、第1図(A)に示すよう2つの開口部7
0.70がダイオード50を挾んでほぼ対称に形成され
ている。
このとき、開口部70.70によって残されたメンブレ
ン40の形状は、線対称もしくは点対称な平面対称形状
となるよう形戊する必要がある。
14 また、前記ダイオード50は、このように対称形状に形
成されたメンブレン40の対称軸上もしくは対称点上に
設ける必要がある。
そして、前記開口部70.70からアルカリ性溶液、例
えば水酸化カリウム水溶液から戊るエッチング液を注入
し異方性エッチングを行い、熱絶縁室80を形成する。
実施例では、シリコン基板30がエッチングされる領域
は、予めシリコン基板30とメンブレン40の間に膜厚
70nmの多結晶シリコンから或る犠牲層を形成するこ
とによって限定される。この犠牲層は、例えば多結晶シ
リコンを基板エッチングを行う領域に設けることにより
形成される。
最後に、ダイオード50を汲む受光領域に金黒を蒸着し
赤外線吸収膜90を形成する。
このように、本発明によれば、シリコン基板30の主表
面を片面処理することによって赤外線センサを製作でき
るため、温度センサとして機能するダイオード50とメ
ンブレン40との位置合わせを簡単かつ正確に行うこと
ができる。従って、15 赤外線センサのザイズを微細化した場合でも、ダイオー
ド50をメンブレン40の対称中心位置に正確に位置合
わせし、常に安定した高感度の赤外線検出精度を得るこ
とができる。
特に、本実施例ではLSIプロセス技術及びシリコンの
微細加工技術を用いているので、小型かつ低コストでし
かも安定した検出精度を持つ赤外線センサを実現できる
次に本実施例にかかる赤外線センザの作用を説明する。
まず、赤外線が実施例の赤外線センサに照射されると、
この赤外線は赤外線吸収膜90により吸収される。この
ようにして赤外線が吸収されると、対称形状を持つメン
ブレン40の熱絶縁性のためその対称の中心部を頂点と
する温度上昇が生じる。
特に、本発明ではメンブレン40の裏面側に県板30へ
の熱伝達を防止する熱絶縁室80が設けられているため
、受光時の温度上昇を効率良く行うことができる。
そして、メンブレン中心部の温度上昇は、第816 図に示す温度特性をもつダイオード50により電気信号
として出力され赤外線の受光が検出される。
特に、温度センザとして用いるダイオード50は、メン
ブレン40の対称中心位置における温度を一点で検出す
ることができ、しかもその温度係数も、ボロメータの温
度係数と同程度であるため、赤外線の検出を極めて高感
度で行うことが可能となる。
さらに、前記ダイオード50は、そのインピーダンスが
極めて小さいためノイズの影響を受けにくく、この点か
らも周囲の状況に影響されることなく赤外線の検出を安
定に行うことができる。
なお、赤外線受光時における温度上昇の大きさと速度は
、開口部70によって残されるメンブレン40の形状に
依存する。このため、第1図に示すようなブリッジ型の
メンブレン40とした場合には、より細く長いブリッジ
の方が効率の良い温度上昇を得ることができる。
第2実施例 第2図には、本発明にかかる好適な第2実施例17 が示されている。なお、前記第1実施例と対応する部材
には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の特徴的事項は、ダイオード50の両側におい
て、P型及びN型の半導体リード52,54がそれぞれ
2木ずつに分岐するよう形成したことにある。
これにより、P型もしくはN型半導体リード自身の温度
特性とは無関係にダイオード50の温度特性のみを検出
することが可能である。
すなわち、2本ずつあるP型半導体リード52a,52
bとN型半導体リード54a,54bから、例えば52
a及び54aのリードを選択し、そこに順方向の定電流
を流しておく。そして、残った2本の半導体リード52
b,54b間の電圧変化を読み出すことによって、P型
、N型半導体リード自身の温度特性に影響されることな
く、ダイオード50の接合電圧の変化を直接検出するこ
とができる。
特に、本実施例の赤外線センザは、ダイオード50を抵
抗値の高い材料を用いて形成する場合に1.8 有効なものとなる。
第3実施例 第3図には、本発明にかかる赤外線センサの好適な第3
実施例が示されている。なお、前記各実施例と対応する
部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の特徴は、前記赤外線吸収膜90を、第3図(
B)に示すよう赤外線吸収材から成る上層部92と、熱
伝導率が良くかつ赤外線を反射する材料から成る下層部
94とを含む多層膜として形成し、多層膜を第3図(A
)に示すようダイオード50を含む広い面積に被覆形成
したことにある。
実施例では、上層部92として金黒を用い、下層部94
には蒸着によって形成されるアルミニウムを用いた。
以上の構戊とすることにより、本実施例によれば赤外線
吸収膜90の熱吸収率を各段に向上させることができる
ようになる。すなわち、上層部92で吸収されずに透過
した赤外線は、下層部19 94の表面で反射され再び上層部92を通過し吸収され
る。このため、赤外線吸収膜90の熱吸収率は上層部9
2のみで構威される場合に比べて格段の向上が見られ、
特に十分な赤外線吸収串を得るために膜厚を大きくしな
ければならない赤外線吸収材を用いる場合、その半分の
膜厚で同程度の効果を得ることが可能となる。
これに加えて、本実施例によれば、赤外線吸収膜90が
前記ダイオード50を含む広い面積にわたって形成され
ていることにより、その受光面積が大きくとれ、広い面
積で吸収した熱をダイオード50に集めることができる
すなわち、入射した赤外線は、赤外線吸収祠から成る上
層部92へ吸収され熱に変わり、その熱は、主に熱伝導
率の良い下層部94を介してダイオード50に至る。従
って、広い面積の赤外線吸収膜90を設けた場合、広い
面積で吸収された熱は効率良くダイオード50に伝達さ
れ、ダイオド50にはより多くの熱が供給される。
このように、本実施例によれば、赤外線の熱を20 効率良く吸収しダイオード50に集めることにより赤外
線の検出精度をより・高めることが可能となる。
特に、本実施例のような赤外線吸収膜90を用いること
により、ダイオード50のように温度センシングの面積
が小さい場合でも、赤外線の検出を高精度に行うことが
できる。
第4実施例 第4図には、本発明の好適な第4実施例が示されている
。なお、前記各実施例と対応する部材には同一符号を付
し、その説明は省略する。
本実施例の特徴は、前記第1実施例乃至第3実施例の特
徴を全て併せ持つように構成したことにある。すなわち
、本実施例ではダイオード50,開口部70を、前記第
2実施例と同様に形成し、またその赤外線吸収膜90を
前記第3実施例と同様に形成している。
以上の構戊とすることによって、入射した赤外線を高速
にかつ高感度で検出することが可能となる。
21 第5実施例 第5図には、本発明にかかる赤外線センサの好適な第5
実施例が示され、同図(A)はその平面構造の説明図、
同図(B)はその断面構造の説明図である。なお、前記
各実施例と対応する部祠には同一符号を付し、その説明
は省略する。
本実施例の特徴は、前記第1実施例乃至第3実施例の特
徴を全て併せ持つように形成したことにある。すなわち
、ダイオード50は第2実施例と同様に形成され、その
半導体リード52a,52b,54a,54bは対応す
るAL電極56に接続されている。
さらに、実施例の赤外線吸収膜90は、前記第3実施例
と同様に形成され、しかもこの吸収膜90と保護膜60
との間には集熱川アルミ62が設けられている。
以上の構戊とすることにより、本実施例の赤外線センサ
によれば、前記第4実施例のセンサに比ベメンブレン4
0の強度が優っているため、その製作歩留まりを高める
ことができる。これに加え2 2 て、メンブレン40の熱容量が小さくなるため、赤外線
を高速に検出することができる。すなわち、検出速度は
センザの熱時定数が小さいほど高速であり、熱時定数は
熱容量に比例する。実施例のメンブレンは、開口部を多
数設けているためメンブレンの熱容量が減少し、高速に
温度変化が行われる。
第6図には、本実施例の出力特性が示されている。同図
において、横軸は被測定物の表面温度と室温との差を表
し、縦軸は実施例のセンサの出力を表している。測定で
は、室温T RT− 2 5℃として、半導体リード5
 2 a,  54 aに20μAの電流を通電した状
態で他の半導体リード52b,54bから出力される電
圧変化をδIII定した。このデータから、高感度なセ
ンシングが可能であることが理解されよう。
第6実施例 第7図には、本発明の好適な第6実施例が示されている
本実施例の特徴は、赤外線センサを信号処理回2 3 路と−・体化し、いわゆる集積化された赤外線センサと
して形成したことにある。
第7図には、本実施例にかかる赤外線センサの外観図が
示されている。本実施例においては、シリコン基板30
の主表面所定位置に前記第1〜第5実施例で説明した本
発明の赤外線センザ100が形成されており、さらにこ
のシリコン県板30上に赤外線センサ100からの出力
の増幅や信号処理を行う集積回路200と、センサ10
0と集積回路200とを接続するリード及び外部との接
続を行うための複数の電極210とが設けられている。
特に、本実施例では集積回路200の中に、下部基板3
0がエッチングされていない前記ダイオード50を組み
込み、その温度特性を検出することによって、赤外線セ
ンサ100からの出力や増幅アンプの特性の基板温度に
よる変化を補正することが可能となる。
このように、本実施例は、赤外線センサ100を集積回
路200と一体化して、いわゆる果積化24 センサとして製造する場合に極めて好適なものであるこ
とが理解されよう。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨の範囲内で各種の変形実施が可能である
例えば、前記実施例においては、メンブレン40を窒化
シリコン膜を用いて形成した場合について説明したが、
本発明はこれ以外に耐エッチング性を有する材料である
ならば、例えば少なくとも窒化シリコン膜を含む多層膜
や、これ以外の各種材料を用いて形戊することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる赤外線センサの好適な第1実施
例の説明図であり、同図(A)はその平面説明図、同図
(B)はその側断面概略説明図、第2図は本発明の好適
な第2実施例を示す説明図、 第3図は本発明の好適な第3実施例を示す説明図であり
、同図(A)はその要部の平面説明図、同図(B)はそ
の赤外線吸収膜の断面説明図、2 5 第4図は本発明の好適な第4実施例の説明図、第5図は
本発明の好適な第5実施例の説明図であり、同図(A)
はその平面構造の説明図、同図(B)はその断面構造の
説明図、 第6図は前記第5実施例のセンサの出力特性図、第7図
は本発明の赤外線センサを信号処理回路と共に基板上に
集積化して形成した場合を示す説明図、 第8図は本発明の赤外線センサに用いられるダイオード
の温度特性の一例を示す特性図、第9図及び第10図は
従来赤外線センサとして用いられていたサーモパイル、
ボロメータの説明図である。 30・・・半導体基板、40・・・メンブレン、50・
・・ダイオード、60・・・保護膜、70・・・開口部
、80・・・熱絶縁室、90・・・赤外線吸収膜、92
・・・上層部、94・・・下層部、100・・・赤外線
センサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半導体基板と、 耐エッチング材料を用いて形成され、半導体基板の主表
    面上に設けられた対称形状を持つ絶縁性メンブレンと、 メンブレンを貫通して半導体基板に到達し、前記メンブ
    レンの対称性を維持するように設けられた少なくとも2
    個の開口部と、 前記開孔部を介しメンブレン下部の半導体基板の一部を
    エッチング除去することにより形成された熱絶縁室と、 メンブレン上の対称中心位置に設けられたダイオードと
    、 メンブレン上の受光領域に設けられた赤外線吸収膜と、 を含み、赤外線の受光を、メンブレンの対称中心位置に
    おける温度変化として前記ダイオードを用いて検出する
    ことを特徴とする赤外線センサ。
  2. (2)請求項(1)において、 前記メンブレンは、窒化シリコン膜又は少なくとも窒化
    シリコン膜を含む多層膜からなることを特徴とする赤外
    線センサ。
  3. (3)請求項(1)、(2)のいずれかにおいて、前記
    ダイオードは、多結晶シリコンにドーピングすることに
    よって形成されることを特徴とする赤外線センサ。
  4. (4)請求項(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記
    ダイオードのPN接合部の両側に各2本ずつ合計4本の
    半導体リードを接続し、該4本の半導体リードからダイ
    オードの検出信号を出力することを特徴とする赤外線セ
    ンサ。
  5. (5)請求項(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記
    赤外線吸収膜は、赤外線吸収材料からなる上層部と、熱
    伝導が良くかつ赤外線を反射する材料からなる下層部と
    を含む多層膜からなり、その赤外線吸収膜が、前記ダイ
    オードを含む広い面積に形成されていることを特徴とす
    る赤外線センサ。
  6. (6)請求項(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記
    半導体基板の主表面上には、所定の信号処理回路と、信
    号処理回路及びダイオードの入出力用の複数の電極と、
    ダイオードと信号処理回路とを接続する複数のリードと
    が設けられていることを特徴とする赤外線センサ。
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