JPH0390317A - サイプ付きブロックタイヤ成形用サイプ形成部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えばスタンドレスタイヤ等のサイプ付きブ
ロックタイヤの製造に利用されるサイプ形成部材に関す
る。

（従来の技術） 従来のサイプ付きブロック、タイヤは、特開昭６４−４
７６０３号公報（第１１．１２図）に開示されているよ
うに、氷雪時の制動、牽引性能の向上、横滑りの防止等
のために、ラジアル方向のサイプ７αに対して交差する
サイプ７βを形成しており、この交差サイプ７の形成は
、複数枚のブレード１３の中心部端を支柱１４に取付け
て１個のサイプ形成部材１５を形成し、このサイプ形成
部材の基部をタイヤモールドに埋込んでタイヤ底形をし
ている。

（発明が解決しようとする諜Ｂ） 前記従来技術では、１個のサイプ形成部材１５は、支柱
１４に複数枚のブレード１３を溶着しなければならない
ので、製作が困難であり、１個で１種の交差サイプしか
形成できなく、各機能毎に専用のサイプ形成部材を必要
とし、汎用性が低く、コスト高になっている。

本発明は、夫々１本のサイプを形成する２部材を相欠き
接合することにより交差サイプを形成できるようにした
サイプ付きブロックタイヤ成形用サイプ形成部材を提供
することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明における課題解決のための具体的構成は、タイヤ
トレッド部１１のブロック８に互いに交差したサイプ７
．７を形成するべく、タイヤモールド４にその基部が埋
込まれるサイプ付きブロックタイヤ成形用サイプ形成部
材において、 前記サイプ形成部材１は一方向のサイプ７を形成する板
状の第１部材２と、これに交差するサイプ７を形成する
少なくとも１枚の板状の第２部材３とを、相欠き接合し
て形成されていることである。

（作　用） 先端２ａ側に少なくとも１本の相欠き溝５を有する板状
の第１部材２の基部２ｂを、タイヤモールド４に埋込み
、基部３ｂ側に相欠き溝６を有する板状の第２部材３を
少なくとも１枚、相欠き溝６を第１部材２の相欠き溝５
に対応させながら互いに嵌合し、これと同時に第２部材
３の基部３ｂをタイヤモールド４に埋込む。

第１部材２と第２部材３とは、相欠き溝５，６で接合さ
れた部分が交差することになり、ブロックタイヤ１０の
成形に供すると、ブロック８に交差サイプを形成する。

（実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１〜４図に示す第１実施例において、サイプ形成部材
１は第１部材２と第２部材３とを有し、タイヤモールド
４のブロックを形成する部分に埋込まれている。

第１、第２部材２，３はタイヤモールド４と同様の金属
材料又はセラミック等で板状に形成され、先端２ａ、３
ａが実質的にサイプを形成する部分で、その高さは、例
えばタイヤブロックの高さの５０〜１００％に相当し、
基部２ｂ、３ｂがタイヤモールド４に形成されている溝
（図示せず）に埋込まれており、基部２ｂ、　３ｂは同
一長さでも良いが、第１部材２側を長くしている。

前記第１部材２には、先端２ａ側に先端縁から基部２ｂ
側へ相欠き溝５が形成されており、この相欠き溝５の幅
は第２部材３の肉厚に相当する。

これに対し第２部材３には、基部３ｂ側に基端から先端
３ａ側へ相欠き溝６が形成されており、この相欠き溝６
の幅は第１部材２の肉厚に相当する。

この第２部材３の先端縁から相欠き溝６までの寸法は、
第１部材２の相欠き溝５の深さと同一であり、相欠き溝
５．６を対応させて嵌合わせることにより、第１、第２
部材２．３は相欠き接合され、相対位置が固定され、先
端２ａ、３ａの縁が面一になる。

前記サイプ形成部材ｌは、基本となる第１部材２をタイ
ヤモールド４に埋込んだ後に、第２部材３を第１部材２
に相欠き接合しながらタイヤモールド４に埋込むが、両
部材２．３を接合してからタイヤモールド４に同時に埋
込んでも良い。

前記サイプ形成部材１により形成されるサイプ７は、第
４図に示すように、２本のサイプ７＾、７Ｂが直角に交
差したものであり、各サイプ７Ａ、７Ｂの両端がブロッ
ク８からブロック間溝に開放された両端オープン形の他
に、一端が開放、他端が盲状の半盲形、両端が盲状の全
盲形等ができる。

また、第１、第２部材２．３の相欠き溝５，６を、夫々
の板面に対して傾斜させて形成すると、第５図に示す如
く、２本のサイプ７Ｃ，７Ｄを直角以外の角度で交差す
ることができ、また、第１、第２部材２，３を長平方向
途中で折曲させておくと、第６図に示す如く、２本の折
曲サイプ７Ｅ、７Ｆを交差したものが得られる。

尚、前記第１、第２部材２．３の板厚は適宜設定するこ
とができ、同一板厚でなくとも良く、サイプ７は、ブロ
ック８を区画する周方向溝及びラジアル方向溝より狭い
切欠き溝で、スリット、グループ、スカーフ等と称され
るものを含む。

第７図はサイプ形成部材の第２実施例を示しており、第
１部材２°の先端には長平方向にｌ′ｌＪ１隔をおいて
複数の相欠き溝５が形成されており、各相欠き溝５に第
１部材２°と交差接合される第２部材が嵌合わされる。

従って、１枚の第１部材２′に複数枚の第２部材が相欠
き接合されることになり、また、第２部材にも相欠き溝
を複数形成しておけば、１枚の第２部材も複数枚の第１
部材２゛と接合可能になる。

第７図の第１部材２゛は上下反転可能に形成され、基部
２ｂには先端２ａと異なる位置に相欠き溝５゛が形成さ
れ、上下反転して基部２ｂを先端として使用すると、サ
イプ形状の異なる他のタイヤモールドに使用することが
できる。

第８〜１０図は、前記第１、第２実施例のサイプ形成部
材１を使用して底形した３例のブロックタイヤ１０を示
している。

第８図に示すブロックタイヤ１０＾はトレッド部１１は
略同−形の角形ブロック８Ａが多数形成され、ショルダ
部からサイドウオール部にかけては横長ブロック８Ｂが
形成されている。

角形ブロック８Ａには第１実施例のサイプ形成部材１で
第４図のオープン直交形サイプ７Ａ、７Ｂが形成され、
横長ブロック８Ｂには第２実施例のサイプ形成部材で形
成した、一方向のサイ１７Ｇに対して直交方向のサイプ
７Ｈが複数本交差しているものが形成されている。

第９図に示すブロックタイヤＩＯＢはトレッド部１１に
台形と六角形のブロック８Ｃ，８Ｄが突設され、各ブロ
ック８Ｃ，８Ｄに１交差点を有するサイプ７Ａと複数交
差点を有するサイプ７Ｇとが組合わされている。

第１０図に示すブロックタイヤＩＯＣはトレッド部１１
に略同−大きさの２種類のブロック８Ｂ、　８Ｆを形成
し、そのブロック８Ｅ、８Ｆに第６図に示す折曲サイプ
７Ｅ、７Ｆと直線サイプとと交差したものを形成し、シ
ョルダ部からサイドウオール部にかけてのブロック８Ｇ
には１本のサイプに対して１又は複数本のサイ１７Ｇを
交差したもの等を形成している。

このように、サイプの形状はブロックの形状と無関係に
、また周方向及びラジアル方向に限らず傾斜して形成す
ることができ、制動性能、牽引性能、横滑り防止性能等
のどの機能に重点をおくかによって周方向及びラジアル
方向等各方向のサイプ７の本数、長さ等を適宜決定され
る。

（発明の効果） 以上詳述した本発明によれば、サイプ形成部材１は一方
向のサイプ７を形成する板状の第１部材２と、これに交
差するサイプ７を形成する少なくとも１枚の板状の第２
部材３とを、相欠き接合して形成されているので、第１
、第２部材２．３は単一の板材で形成することができ、
相欠き溝５，６の加工を必要とするが、プレス等で大量
に且つ簡単に加工でき、交差サイプ形状の異なるものを
簡単に作ることができると共に、部材２，３の流用もで
き、各種機能のブロックサイプを簡単且つ容易に、しか
も低コストで形成できる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本発明の第１実施例を示し、第１図はタイ
ヤモールドに埋込んだサイプ形成部材の斜視図、第２図
は第１部材の正面図、第３図は第２部材の正面図、第４
図は１ブロツクの交差サイプの平面図、第５．６図は第
１実施例で形成可能な交差サイプの２変形例を示す夫々
平面図、第７図はサイプ形成部材の第２実施例を示す正
面図、第８〜１０図は本発明で成形可能なサイプ付プロ
・ンクタイヤの３例を示す夫々平面図、第１１．１２図
は従来技術のサイプ付きブロックタイヤの平面図とその
底形に用いられるサイプ形成部材の斜視図である。 １−・・サイプ形成部材、２・・・第１部材、３−・・
第２部材、４−タイヤモールド、５．６・−相欠き溝、
７・・・サイプ、８−・・ブロック、１０・・−ブロッ
クタイヤ、１ｌ−）−レッド部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤトレッド部（１１）のブロック（８）に互
   いに交差したサイプ（７）（７）を形成するべく、タイ
   ヤモールド（４）にその基部が埋込まれるサイプ付きブ
   ロックタイヤ成形用サイプ形成部材において、 前記サイプ形成部材（１）は一方向のサイプ（７）を形
   成する板状の第１部材（２）と、これに交差するサイプ
   （７）を形成する少なくとも１枚の板状の第２部材（３
   ）とを、相欠き接合して形成されていることを特徴とす
   るサイプ付きブロックタイヤ成形用サイプ形成部材。