JPH0386392A - 高耐食ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
高耐食ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤInfo
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- JPH0386392A JPH0386392A JP22419789A JP22419789A JPH0386392A JP H0386392 A JPH0386392 A JP H0386392A JP 22419789 A JP22419789 A JP 22419789A JP 22419789 A JP22419789 A JP 22419789A JP H0386392 A JPH0386392 A JP H0386392A
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- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼をベースにM
o、 Cu、 N等を添加した高耐食ステンレス鋼を溶
接するに当たり、母材と同等に耐食性の優れた溶接金属
を得ることのできる、高耐食ステンレス鋼溶接用ブラッ
クス入りワイヤに関するものである。
o、 Cu、 N等を添加した高耐食ステンレス鋼を溶
接するに当たり、母材と同等に耐食性の優れた溶接金属
を得ることのできる、高耐食ステンレス鋼溶接用ブラッ
クス入りワイヤに関するものである。
従来、耐食性の要求される環境に使用するオーステナイ
ト系ステンレス鋼は、JISに規定されている5US3
04が一般的であるが、更に非酸化性酸に対する耐食性
の向上を目的にNiを増量し、Moを添加した5US3
16.5US317、耐粒界腐食に対してはCを減少し
た5US304L、 5US316L、 5US317
L、又、Ti又はNbを添加した5US321.5U5
347等があり使用環境に応じて選択されている。
ト系ステンレス鋼は、JISに規定されている5US3
04が一般的であるが、更に非酸化性酸に対する耐食性
の向上を目的にNiを増量し、Moを添加した5US3
16.5US317、耐粒界腐食に対してはCを減少し
た5US304L、 5US316L、 5US317
L、又、Ti又はNbを添加した5US321.5U5
347等があり使用環境に応じて選択されている。
これら鋼種のフラックス入りワイヤによる溶接には、特
開昭58−205696号公報、特開昭62−6869
6号公報に開示されている様な308.316.308
L。
開昭58−205696号公報、特開昭62−6869
6号公報に開示されている様な308.316.308
L。
316L系のオーステナイト系ステンレス鋼用フラック
ス入りワイヤが用いられている。
ス入りワイヤが用いられている。
近年、N添加などの製鋼技術と圧延技術の進歩により、
高Mo化し耐孔食性、耐隙間腐食性に優れ、更に硫酸環
境下の耐食性向上のためCuを添加した高耐食ステンレ
ス鋼が開発されて来ている。
高Mo化し耐孔食性、耐隙間腐食性に優れ、更に硫酸環
境下の耐食性向上のためCuを添加した高耐食ステンレ
ス鋼が開発されて来ている。
この様な成分系の鋼種の溶接材料として、特開平1−9
5895号公報では耐海水腐食性に優れた溶接用線材が
提案されているが、ティグ及びプラズマ溶接によるため
作業能率は著しく悪い。
5895号公報では耐海水腐食性に優れた溶接用線材が
提案されているが、ティグ及びプラズマ溶接によるため
作業能率は著しく悪い。
そこで、溶接作業能率が高く母材と同等の耐食性を確保
出来る高耐食ステンレス鋼溶横用フランクス入すワイヤ
が強く要望されていた。
出来る高耐食ステンレス鋼溶横用フランクス入すワイヤ
が強く要望されていた。
本発明は以上の様な問題点を解決すべくなされたもので
あって、その目的とするところは、オーステナイト系ス
テンレス鋼をベースにMo、 Cu、 N等を添加した
高耐食ステンレス鋼の溶接において、高品質の溶接部を
高能率に得ることを可能とする高耐食ステンレス鋼溶横
用フランクス入すワイヤの提供にある。
あって、その目的とするところは、オーステナイト系ス
テンレス鋼をベースにMo、 Cu、 N等を添加した
高耐食ステンレス鋼の溶接において、高品質の溶接部を
高能率に得ることを可能とする高耐食ステンレス鋼溶横
用フランクス入すワイヤの提供にある。
本発明者等は、オーステナイト系ステンレス鋼をベース
にMo、 Cu、 N等を添加した高耐食ステンレス鋼
を溶接するにあたって、母材と同等の耐食性を有する溶
接部が得られ且つ高能率な溶接方法を見出すことを目的
として鋭意検討した。
にMo、 Cu、 N等を添加した高耐食ステンレス鋼
を溶接するにあたって、母材と同等の耐食性を有する溶
接部が得られ且つ高能率な溶接方法を見出すことを目的
として鋭意検討した。
その結果、Cr、 Ni、 Mo、 Cu及びN含有量
をそれぞれ適量範囲に制御し、C含有量を低く抑えるこ
とによって母材と同等の耐食性を得られることが明らか
となった。
をそれぞれ適量範囲に制御し、C含有量を低く抑えるこ
とによって母材と同等の耐食性を得られることが明らか
となった。
本発明は以上の新たな知見に基づくものであって、その
要旨とするところは、ステンレス調製ワイヤ外皮金属中
にフラックスを充填してなるフラックス入りワイヤにお
いて、C:0.025%以下(重量%、以下同じ)で、
かつCr : 18.6〜28.9%、Ni: 12.
7〜27.3%、 Mo: 2.4〜6.7%。
要旨とするところは、ステンレス調製ワイヤ外皮金属中
にフラックスを充填してなるフラックス入りワイヤにお
いて、C:0.025%以下(重量%、以下同じ)で、
かつCr : 18.6〜28.9%、Ni: 12.
7〜27.3%、 Mo: 2.4〜6.7%。
Cu : 0.8〜2.4%、 N : 0.05〜0
.30%を含有することを特徴とする高耐食ステンレス
鋼溶横用フランクス入すワイヤにある。
.30%を含有することを特徴とする高耐食ステンレス
鋼溶横用フランクス入すワイヤにある。
なおここで言うC:0.025%以下(重量%、以下に
同じ)、Cr: 1B、6〜28.9%、Ni:12.
7〜27.3%、 Mo: 2.4〜6.7%、 Cu
: 0.8〜2.4%、N:0.05〜0.30%を含
有することを特徴とする高耐食ステンレス鋼溶接用フラ
ックス入りワイヤとは、ワイヤ外皮金属中の各成分の重
量%をMc、充填フラックス中の各成分の重量%を肘。
同じ)、Cr: 1B、6〜28.9%、Ni:12.
7〜27.3%、 Mo: 2.4〜6.7%、 Cu
: 0.8〜2.4%、N:0.05〜0.30%を含
有することを特徴とする高耐食ステンレス鋼溶接用フラ
ックス入りワイヤとは、ワイヤ外皮金属中の各成分の重
量%をMc、充填フラックス中の各成分の重量%を肘。
ワイヤ中の充填フラックスの割合(重量比)をRとした
場合、次式より算出した組成が上記成分範囲(軸)にあ
ることを意味している。
場合、次式より算出した組成が上記成分範囲(軸)にあ
ることを意味している。
Mw= (1−R)XMc+RXMf
この場合、好ましくはワイヤ外皮金属はC:0.02%
以下(重量%、以下に同じ) 、Cr ; 16.0〜
〜22.0%、Ni: 12.0〜22.0%、Mo:
2.O〜8.0%、 Cu: 0.1〜3.0%、 N
: 0.01〜0.30%であり、ワイヤ中の充填
フラックスの割合(重fl、) ハ0.15〜0.30
であり、充填フラックス中にはSing、 Ti1t、
Zr0z、 kltOs 、 MgO等の酸化物によ
って主成分が構成されるスラグ剤をワイヤ全重量に対し
4.5〜9.5%含有することが好ましい。
以下(重量%、以下に同じ) 、Cr ; 16.0〜
〜22.0%、Ni: 12.0〜22.0%、Mo:
2.O〜8.0%、 Cu: 0.1〜3.0%、 N
: 0.01〜0.30%であり、ワイヤ中の充填
フラックスの割合(重fl、) ハ0.15〜0.30
であり、充填フラックス中にはSing、 Ti1t、
Zr0z、 kltOs 、 MgO等の酸化物によ
って主成分が構成されるスラグ剤をワイヤ全重量に対し
4.5〜9.5%含有することが好ましい。
まず、本発明の高耐食ステンレス鋼溶接用フランクス入
りワイヤとは第1図(a)〜(d)にその−例を示すよ
うな断面形状のワイヤで、パイプあるいは帯鋼から戒る
外皮1によって充填フラックス2を被包したものであり
同図(b)〜(d)の如く継目3を有するもの、あるい
は同図(a)に示すような継目のないものでもよい。
りワイヤとは第1図(a)〜(d)にその−例を示すよ
うな断面形状のワイヤで、パイプあるいは帯鋼から戒る
外皮1によって充填フラックス2を被包したものであり
同図(b)〜(d)の如く継目3を有するもの、あるい
は同図(a)に示すような継目のないものでもよい。
次に本発明の根幹とも言える各成分について説明するな
らば、CはCr炭化物として析出すると粒界腐食、孔食
感受性が急激に増大するため、低く抑制する必要がある
。
らば、CはCr炭化物として析出すると粒界腐食、孔食
感受性が急激に増大するため、低く抑制する必要がある
。
Crは不働態を形威し、酸化性酸に対して有効である。
Niはオーステナイト相を安定化し、中性塩化物溶液や
非酸化性酸による腐食に対して顕著な抵抗性を与え、か
つ不働態をさらに強化する。
非酸化性酸による腐食に対して顕著な抵抗性を与え、か
つ不働態をさらに強化する。
Moは不働態を非常に安定化して耐食性を向上させ、塩
化物溶液中における耐孔食性を改善する。
化物溶液中における耐孔食性を改善する。
Cuは非酸化性酸に対する耐食性を増し、孔食感受性も
減少させる。
減少させる。
Nは強力なオーステナイト生成元素であり、耐孔食性を
向上させる。
向上させる。
以下に本発明の成分限定理由について述べる。
Cは溶接部の耐食性に有害であり低く抑制する必要があ
り、0.025%を超えると耐食性を大幅に劣化させる
ため、0.025%以下とした。
り、0.025%を超えると耐食性を大幅に劣化させる
ため、0.025%以下とした。
Crは硫酸を含む環境など高い耐食性の要求される環境
ではNi、 Mo、 Cu、 Nと共存の形でも18.
6%以上必要であり、多いほど耐食性、耐酸化性は向上
するが28.9%を越えるとその耐食性は飽和し、かつ
経済的にも高価になるため18.6〜28.9%とした
。
ではNi、 Mo、 Cu、 Nと共存の形でも18.
6%以上必要であり、多いほど耐食性、耐酸化性は向上
するが28.9%を越えるとその耐食性は飽和し、かつ
経済的にも高価になるため18.6〜28.9%とした
。
NiはCr、 Mo、 Cu、 Nと共存して用いられ
、耐食性、耐酸化性を向上させ、かっオーステナイト相
を安定化するために12.7%以上必要であるが、27
.3%を越えると耐食性は飽和し経済的にも高価となる
ため12.7〜27.3%とした。
、耐食性、耐酸化性を向上させ、かっオーステナイト相
を安定化するために12.7%以上必要であるが、27
.3%を越えると耐食性は飽和し経済的にも高価となる
ため12.7〜27.3%とした。
MoはCr、 Ni、 Cu、 Nと共存の形で高い耐
食性を得るために極めて効果的であり、2.4%未満で
は耐食性が不十分となるが、6.7%を越えると有害な
σ相などの脆化相析出をひきおこし、かつ高価となるた
め2.4〜6.7%とした。
食性を得るために極めて効果的であり、2.4%未満で
は耐食性が不十分となるが、6.7%を越えると有害な
σ相などの脆化相析出をひきおこし、かつ高価となるた
め2.4〜6.7%とした。
CuはCr、 Ni、 Mo、 Nと共存の形で高い耐
食性が得られ、特に耐硫酸性の観点から0.8%以上で
の共存効果が著しいが、2.4%を越えると耐食性は飽
和するため、0.8〜2.4%とした。
食性が得られ、特に耐硫酸性の観点から0.8%以上で
の共存効果が著しいが、2.4%を越えると耐食性は飽
和するため、0.8〜2.4%とした。
NはCr、 Ni、 Mo、 Cuと共存の形で高い耐
食性を得るために効果的であり、0.05%以上で耐隙
間腐食性及び強度を向上させ、多いほど耐隙間腐食性を
向上させるが、0.30%を越えるその効果がほぼ飽和
するため、0.05〜0.30%とした。
食性を得るために効果的であり、0.05%以上で耐隙
間腐食性及び強度を向上させ、多いほど耐隙間腐食性を
向上させるが、0.30%を越えるその効果がほぼ飽和
するため、0.05〜0.30%とした。
ここで本発明のステンレス鋼溶接用フラックス入りワイ
ヤの製造手段について言及すると、たとえば外皮を帯鋼
より管状に成形する場合には、配合、攪拌した充填フラ
ックスをU形に成形した溝に満した後丸形に成形し、所
定のワイヤ径まで伸線し、必要に応じて100〜500
″Cで30分以上乾燥するものである。
ヤの製造手段について言及すると、たとえば外皮を帯鋼
より管状に成形する場合には、配合、攪拌した充填フラ
ックスをU形に成形した溝に満した後丸形に成形し、所
定のワイヤ径まで伸線し、必要に応じて100〜500
″Cで30分以上乾燥するものである。
また外皮がパイプの場合は、フラックスの充填は充填フ
ラックスおよびパイプを振動させて充填するが、充填フ
ラックスを混合、攪拌したままの粉末で充填すると、充
填がスムーズに行われず、不均一になったり、途中でつ
まって充填不可能になり、均一な充填がむずかしいが、
充填フラックスを珪酸ソーダや珪酸カリの水ガラスで湿
式混合し、粒状にすることによって充填フラックスの流
動性が良くなり、充填がスムーズに行われ均一な充填が
できる。
ラックスおよびパイプを振動させて充填するが、充填フ
ラックスを混合、攪拌したままの粉末で充填すると、充
填がスムーズに行われず、不均一になったり、途中でつ
まって充填不可能になり、均一な充填がむずかしいが、
充填フラックスを珪酸ソーダや珪酸カリの水ガラスで湿
式混合し、粒状にすることによって充填フラックスの流
動性が良くなり、充填がスムーズに行われ均一な充填が
できる。
珪酸ソーダや珪酸カリの水ガラスの添加量は、本発明の
フラックス組成の場合ブランクス100眩に対して3〜
151程度で十分である。充填を行った後所定のワイヤ
径まで伸線する。
フラックス組成の場合ブランクス100眩に対して3〜
151程度で十分である。充填を行った後所定のワイヤ
径まで伸線する。
以下に実施例により本発明の効果を具体的に説明する。
第1表に示した高耐食ステンレス鋼を供試材とした。こ
れらの高耐食ステンレス鋼はいずれも、厚さ9閣である
。
れらの高耐食ステンレス鋼はいずれも、厚さ9閣である
。
第2表に供試したフラックス入りワイヤの組成を示す。
これらの内記号Cの溶接材料はCrが18.6%未満で
本発明外のものである。又記号dの溶接材料はCuが0
.8%未満で本発明外のものである。
本発明外のものである。又記号dの溶接材料はCuが0
.8%未満で本発明外のものである。
又記号fの溶接材料はNiが12.7%未満で本発明外
のものである。又記号りの溶接材料はCが0.025%
を超え、Crが18.6%未満で、Niが12.7%未
満で本発明外のものである。又記号jの溶接材料はMo
が2.4%未満で本発明外のものである。又記号2の溶
接材料はNが0.05%未満で本発明外のものである。
のものである。又記号りの溶接材料はCが0.025%
を超え、Crが18.6%未満で、Niが12.7%未
満で本発明外のものである。又記号jの溶接材料はMo
が2.4%未満で本発明外のものである。又記号2の溶
接材料はNが0.05%未満で本発明外のものである。
又記号nの溶接材料はNiが12.7%未満で、且つM
oが2.4%未満で本発明外のものである。又記号qの
溶接材料はCuが0.8%未満で、且つNが0.05%
未満で本発明外のものである。
oが2.4%未満で本発明外のものである。又記号qの
溶接材料はCuが0.8%未満で、且つNが0.05%
未満で本発明外のものである。
第3表にこれら供試材と溶接材料との組合せによる溶接
試験結果を示す。
試験結果を示す。
ワイヤ径1.211II11のフラックス入りワイヤに
より溶接電流150〜200A、溶接電圧23〜31V
、溶接速度30〜40 cm/min 、 COzシー
ルドガス流量20 j2 /min 、下向姿勢で第2
図に示す開先形状の試験板に3層(6パス)積N溶接し
た。
より溶接電流150〜200A、溶接電圧23〜31V
、溶接速度30〜40 cm/min 、 COzシー
ルドガス流量20 j2 /min 、下向姿勢で第2
図に示す開先形状の試験板に3層(6パス)積N溶接し
た。
第2図において、板厚T=9mm、裏当金の板厚t=6
mm、開先角度θ−45°、ルートギャップg=12m
o+とじた。
mm、開先角度θ−45°、ルートギャップg=12m
o+とじた。
腐食試験片は第3図の要領で、母材表面から試験片厚さ
中央の距MS=2.5閣で、厚さ5mm、幅10mm、
長さ30mmのものを採取し、塩化第二鉄腐食試験はJ
IS G0578 (50″CX24hr)、5%硫
酸腐食試験はJIS GO591に基づいて行った。
中央の距MS=2.5閣で、厚さ5mm、幅10mm、
長さ30mmのものを採取し、塩化第二鉄腐食試験はJ
IS G0578 (50″CX24hr)、5%硫
酸腐食試験はJIS GO591に基づいて行った。
これら腐食試験の結果、塩化第二鉄腐食試験では試験N
α15及び21で耐食性の劣化が認められ、5%硫酸腐
食試験では試験Na5.7,8,10゜13.15,1
6,17.19,21.23及び24で耐食性の劣化が
認められた。
α15及び21で耐食性の劣化が認められ、5%硫酸腐
食試験では試験Na5.7,8,10゜13.15,1
6,17.19,21.23及び24で耐食性の劣化が
認められた。
これに対し本発明の試M漱3.4. 6. 9.111
2.14.18,20,22,25.26及び27は、
塩化第二鉄腐食試験、5%硫酸腐食試験共に、試験隘1
及び2に示す母材例と同等に良好な耐食性を示した。
2.14.18,20,22,25.26及び27は、
塩化第二鉄腐食試験、5%硫酸腐食試験共に、試験隘1
及び2に示す母材例と同等に良好な耐食性を示した。
第
3
表
〔発明の効果〕
以上のように本発明フラックス入りワイヤは、オーステ
ナイト系ステンレス鋼をベースにMo、 Cu。
ナイト系ステンレス鋼をベースにMo、 Cu。
N等を添加した高耐食ステンレス鋼の溶接において、母
材と同等に耐食性の優れた溶接金属を、経済的且つ高能
率に得ることを可能にしたもので、排煙脱硫装置や廃液
処理装置など優れた耐硫酸性。
材と同等に耐食性の優れた溶接金属を、経済的且つ高能
率に得ることを可能にしたもので、排煙脱硫装置や廃液
処理装置など優れた耐硫酸性。
耐孔食性、耐隙間腐食性が要求される構造物の健全性と
経済性を大きく向上させるものである。
経済性を大きく向上させるものである。
第1図(a)、 (b)、 (C)、 (d)は各種フ
ランクス入りワイヤの断面形状を示す模式図、第2図(
よ溶接部の腐食試験用試験板の開先形状を示す断面図、
第3図は溶接部の腐食試験片採取要領を示す断面図であ
る。 1・・・外皮、2・・・充填フラックス、3・・・継目
、θ・・・開先角度、T・・・板厚、t・・・裏当金の
板厚9g・・・ルートギャップ、S・・・母材表面から
腐食試験片までの距離。
ランクス入りワイヤの断面形状を示す模式図、第2図(
よ溶接部の腐食試験用試験板の開先形状を示す断面図、
第3図は溶接部の腐食試験片採取要領を示す断面図であ
る。 1・・・外皮、2・・・充填フラックス、3・・・継目
、θ・・・開先角度、T・・・板厚、t・・・裏当金の
板厚9g・・・ルートギャップ、S・・・母材表面から
腐食試験片までの距離。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ステンレス鋼製ワイヤ外皮金属中にフラックスを充填し
てなるフラックス入りワイヤにおいて、C:0.025
%以下(重量%、以下同じ)で、かつ Cr:18.6〜28.9% Ni:12.7〜27.3% Mo:2.4〜6.7% Cu:0.8〜2.4% N:0.05〜0.30% を含有することを特徴とする高耐食ステンレス鋼溶接用
フラックス入りワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22419789A JPH0386392A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 高耐食ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22419789A JPH0386392A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 高耐食ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0386392A true JPH0386392A (ja) | 1991-04-11 |
Family
ID=16810044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22419789A Pending JPH0386392A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 高耐食ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0386392A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010888A1 (fr) * | 1996-09-13 | 1998-03-19 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Materiau d'apport pour la soudure d'aciers inoxydables |
US6042782A (en) * | 1996-09-13 | 2000-03-28 | Sumikin Welding Industries Ltd. | Welding material for stainless steels |
US8710405B2 (en) | 2005-04-15 | 2014-04-29 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | Austenitic stainless steel welding wire and welding structure |
JP2017131900A (ja) * | 2016-01-25 | 2017-08-03 | 株式会社神戸製鋼所 | ステンレス鋼フラックス入りワイヤ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS60191693A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-30 | Nippon Steel Corp | ステンレス鋼フラツクス入りワイヤ |
JPS61176497A (ja) * | 1985-02-01 | 1986-08-08 | Nippon Steel Corp | Tig溶接用溶加材 |
JPH01215493A (ja) * | 1988-02-22 | 1989-08-29 | Nippon Steel Corp | オーステナイト系ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP22419789A patent/JPH0386392A/ja active Pending
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