JPH0382645A - エアバッグ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両等の衝突の際に乗員を保護するエアバッ
グ装置に関し、更に詳細に説明すると、ガス発生器に連
結されたエアバッグ本体を備えるエアバッグ装置に関す
る。

〔従来の技術〕

従来より、車両等の乗員の保護装置としてエアバッグ装
置が知られている。この保護装置としては、特公昭５６
−４３８９０号公報や、実開昭６１−１８５６４２号公
報等が存在する。

また、第４図に示す如く、ステアリング等の固定側に取
付けられたベースプレート１にガス発生器２が固着され
、ガス注入口４を有するエアバッグ本体３がリテーナ５
を介して固着され、所定の条件のもとてガス発生器が作
動した場合にガスが瞬間的にエアバッグ本体３内に流入
し、エアバッグ本体３を瞬時に膨出させるようになされ
ている。

前記エアバッグ本体３は２枚の円形状の布材からなるフ
ロント側部材３ａとリア側部材３ｂの外周縁同士を縫着
して形成され、前記リア側部材３ｂの中央部に前記ガス
注入口４が形成されている。

またガス発生器２よりのガス主流（矢印ａで示す）がガ
ス注入口４よりエアバッグ本体３のフロント側部材３ａ
に衝突し、エアバッグ本体３が乗員側に略々一方向に膨
出するのを防ぐために、吊りベルト６の端部６ａをエア
バッグ本体３のリア側部材３ｂに縫製等により取付け、
更にこの取付部がリテーナ５とベースプレート１とによ
り、挟圧。

固着されている。

更に近時、エアバッグ本体３にガスが注入された後、乗
員を圧迫し過ぎないようにリア側部材３ｂに小孔からな
る排気孔を穿設し、または布地のコート層を一部取り除
き、織目より排気し、更にはリア側部材３ｂ全体を通気
性を有する布地により形成し、ガスを排気させるように
構成したエアバッグ（実開昭５８−２２３６０号公報）
も存在している。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、前記ガス発生器２が作動した場合にエアバッ
グ本体３の中央部が膨出し、このエアバッグ本体３のフ
ロント側部材３ａの中央部で乗員の頭部が衝撃を受ける
虞れを有し、また通気性を有する布地を用いる場合には
フロント側部材３ａとリア側部材３ｂの縫製部が弱くな
り、この縫製部が破損したり、また排気量が著しく増大
する虞れを有していた。

本発明の目的はエアバッグ本体が膨出した場合に乗員の
頭部がエアバッグ本体により衝撃を受ける虞れがなく、
またエアバッグ本体のフロント側部材とリア側部材の外
周縁部の縫製部が破損する虞れがなく、また排気量も適
宜調整可能で強度を有し、然も安全性に優れたエアバッ
グ装置を提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、ガス発
生器に連結されたエアバッグ本体を備えるエアバッグ装
置において、前記エアバッグ本体はガス発生器のガス噴
出口側に固着されるガス注入口が形成されたリア側部材
と、該リア側部材の外周縁に沿って縫着されたフロント
側部材とからなり、前記リア側部材は紋様織りにより一
重織り部と二重織り部が形成され、前記二重織り部は適
宜の形状で適宜の間隔を置いて多数形成され、且つ前記
リア側部材のガス注入口の周縁部及び外周縁部は一重織
り部により形成されていることを特徴とする。

〔作用〕

本発明に依れば、エアバッグ本体のリア側部材が紋様織
りにより一重織り部と二重織り部とが形成され、前記−
重織り部と二重織り部の単位長さ当りの密度（縦糸及び
横糸の打ち込み本数）が同一であるので強度的に差がな
く、且つ一重織り部は二重織り部の２倍の織密度を有し
、剛性、可縫性が増大し、また二重織り部を適宜の形状
で適宜の間隔を置いて多数形成したので通気性を有し、
且つこの通気性を二重織り部の形状及び数の変更により
適宜調整することができ、リア側部材のガス注入口の周
縁部及び外周縁部を剛性を有する一重織り部で形成した
ので固着強度及び縫製強度を増大させることができるも
のである。

〔実施例］ 以下、本発明に係るエアバッグ装置を図面を参照して詳
述する。

第１図乃至第３図には本発明に係るエアバッグ装置の一
実施例の概略が夫々示されており、エアバッグ装置１１
のエアバッグ本体１２を除いては前述せる従来技術で示
したと同様の構成を有するものである。

前記エアバッグ本体１２は略円形状の布材からなるフロ
ント側部材１４とリア側部材１５とからなり、フロント
側部材１４とリア側部材１５の外周縁部１４ａ、１５ａ
同士が縫製されて縫製部１７が形成されている。またリ
ア側部材１５の中央部にはガス発生器のガス噴出口側に
その周縁部１５ｂが固着されるガス注入口１９が形成さ
れている。

前記エアバッグ本体１２のリア側部材１５はジャガード
機（紋織機械）を用いて形成したジャガード織り等の紋
様織り２１に形成されている。この紋様織り２１は、第
２図に拡大して示す如く、−重織り部２２と二重織り部
２３とを形成することができるものであり、−重織り部
２２は縦糸２１ａと横糸２１ｂにより一枚の布地を形成
するものであり、また二重織り部２３は同様に一重織り
部２２の縦糸２１ａと横糸２１ｂとを用いて２枚の布地
を形成するものである。この２枚の布地は縦糸２１ａを
交互に位置をずらした状態とすることにより形成される
。

そして前記二重織り部２３は、第３図に示す如く、小円
形状に形成され、且つ適宜の間隔で多数形成されている
。尚リア側部材１５の外周縁部１５ａ及びガス注入口１
９の周縁部１５ｂは一重織り部２２により形成され、ガ
ス噴出口側への固着強度及びフロント側部材１４との縫
製部１７の縫製強度を増大させている。尚二重織り部２
３の形状は小円形状に限定されるものではなく、多角形
状。

楕円形状または波形状、リング状等に形成することがで
き、また大きさも同一大きさに限定されず、種々の大き
さのものを混合して形成することができる。またフロン
ト側部材１４を紋様織り２１とすることもでき、この場
合二重織り部２３を小さく、且つ少なく形成するのが好
ましい。因みに、ＪＩＳ一般織物試験の通気性試験にお
いて、前記二重織り部２３の通気量は１００〜２００ｃ
ｃ／ｃｍ／ｓｅｃであり、また−重織り部２２の通気量
は３０ｃｃ／ｃｄ／ｓｅｃ以下であった。

従って、ガス発生器のガス噴出口より高圧のガスがガス
注入口１９よりエアバッグ本体１２内に注入されると、
フロント側部材１４が前方に膨出されると共に、エアバ
ッグ本体１２内に必要以上に注入されたガスがリア側部
材１５の通気性の良好な二重織り部２３より外部に排気
される。

〔発明の効果］ 以上が本発明に係るエアバッグ装置の一実施例の構成で
あるが、斯る構成に依れば、エアバッグ本体のリア側部
材が紋様織りにより一重織り部と二重織り部に形成され
、二重織り部が一重織り部に比べ通気性が優れていると
共に強度的に差がなく、また−重織り部は剛性に優れ、
また二重織り部の大きさ、形状を適宜変更することによ
りエアバッグ本体の通気性を適宜調整することができ、
更にリア側部材のガス注入口の周縁部及び外周縁部の剛
性に優れ、フロント側部材とリア側部材の外周縁部の縫
製部が破損する虞れがなく、安全性に優れたエアバッグ
装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明に係るエアバッグ装置の一実
施例の概略を夫々示すもので、第１図はエアバッグ本体
の断面図、第２図はリア側部材の一部拡大断面説明図、
第３図はリア側部材の正面説明図、第４図は従来のエア
バッグ装置の側断面説明図である。 図中、１１・・・エアバッグ装置、１２・・・エアバッ
グ本体、Ｉ４・・・フロント側部材、１５・・・リア側
部材、１７・・・縫製部、１９・・・ガス注入口、２１
・・・紋様織り、２２・・・−重織り部、２３・・・二
重織り部。 第１ 図 第３ 図 ２！

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ガス発生器に連結されたエアバッグ本体を備える
   エアバッグ装置において、前記エアバッグ本体はガス発
   生器のガス噴出口側に固着されるガス注入口が形成され
   たリア側部材と、該リア側部材の外周縁に沿って縫着さ
   れたフロント側部材とからなり、前記リア側部材は紋様
   織りにより一重織り部と二重織り部が形成され、前記二
   重織り部は適宜の形状で適宜の間隔を置いて多数形成さ
   れ、且つ前記リア側部材のガス注入口の周縁部及び外周
   縁部は一重織り部により形成されていることを特徴とす
   るエアバッグ装置。