JPH0381198B2 - - Google Patents

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JPH0381198B2
JPH0381198B2 JP60078072A JP7807285A JPH0381198B2 JP H0381198 B2 JPH0381198 B2 JP H0381198B2 JP 60078072 A JP60078072 A JP 60078072A JP 7807285 A JP7807285 A JP 7807285A JP H0381198 B2 JPH0381198 B2 JP H0381198B2
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JP
Japan
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data
logical value
time
calculation unit
alarm
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JP60078072A
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JPS61237195A (ja
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Shigeru Ootani
Hiromitsu Ishii
Takashi Ono
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HOOCHIKI KK
Original Assignee
HOOCHIKI KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、煙,温度等の物理的現象の変化に関
する検出データを予測演算手法等により予測演算
し、迅速な火災判断を行うようにした火災報知装
置に関する。 (従来技術) 従来の火災報知装置は、一般に火災により生ず
る煙や熱等の単一の物理的現象の変化を火災感知
器で検出し、該検出値が予め設定した閾値レベル
以上になつたときに火災信号を受信機に送出して
火災警報を行うようにしていた。 しかしながら、このように検出値が閾値レベル
を越えたか否かの判断を行つて火災の発生の有無
を判断した場合には、火災原因以外の例えば、一
時的な雑音等によつても火災と判断し、誤つた火
災警報を発するという問題があつた。 そこで、本願発明者はこの様な問題点を解決す
るため、アナログセンサ等で検出した煙や温度等
に関する検出データをデイジタル信号に変換処理
し、この検出データを差分法や多項式近似法等の
予測演算手法にて火災の将来の状況を予測し、こ
の予測結果に基づいて火災警報等を発生するよう
にした。 この様な将来の火災状況を予測する手段にて火
災を報知する場合、アナログセンサで検出した煙
濃度や温度等の検出データから将来危険な状態に
達するまでの時間を予測する。 例えば、第8図に示す曲線K1のように、現時
点Tpにおいて、時間△Ts以前に実線部で示すよ
うに得られたサンプリングデータに基づいて現時
点TPより以後の変化を点線部に示すように予測
しこの点線部が閾値Csdに到達するまでの所定時
間Twを算出する。 ここで、閾値Csdは煙濃度や温度等が危険な状
態にあると判断する際の閾値レベルであり、例え
ば、温度の場合は100℃に設定している。 したがつて、時間twが短いほど危険度は高い
ことになり、この時間twを危険度とし、予め設
定した時間に関する閾値と比較し、火災の危険状
態に応じた警報を行うようにしている。 第8図では、時間に関する閾値として予め3個
の閾値td1,td2,td3を設定し、次表に示すよう
な条件で火災警報を出すようにしている。
【表】 尚、閾値td1,td2,td3は夫々600秒,800秒,
1200秒などに設定し、誤火報の無い警報を行うよ
うにしている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、明確に危険とわかる火災や非火
災の場合を除き、いずれの場合か判断しにくい状
況、例えば、危険度twと閾値td1,td2の関係に
おいて、td1<tw<td2の場合では火災であるに
もかかわらずアラームが発せられないことがあ
り、プリアラームだけが発せられることになつて
警報の精度が高いとはいいがたかつた。 例えば、第8図の曲線K2のように現時点Tpに
おいて、サンプリングデータは火災と判断される
べきレベルに達しているにもかかわらず、△Ts
時間以前からのサンプリングデータの単位時間当
たりの変化が小さいため、予測演算しても点線部
が示すように閾値Csdに達せず、したがつて、火
災警報としてのアラームが発せられないで報知が
遅れるという問題があつた。 このように予測手段にて火災を予測する場合、
上記のように、現時点から所定時間以前に採取し
たサンプリングデータの変化の傾向で予測するこ
とから上記のような問題が生じている。 (問題を解決するための手段) 本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたもの
で、精度の良い警報をすることの出来る火災報知
装置を提供することを目的とし、この目的を達成
する為、火災により生じる物理的現象の変化を検
出するセンサと、該センサからのデータを△T周
期でサンプリングするサンプリング回路と、該サ
ンプリング回路で得られたサンプリングデータに
基づいて火災の危険度の判定を行なう危険度判定
部13を備えた火災報知装置において、現時点の
サンプリングデータが警報を行う所定のしきい値
Csl以上になつた際に論理値“1”を、該しきい
値Csl未満であれば論理値“0”を前記危険度判
定部13に出力する比較部7と、現時点のサンプ
リングデータと該サンプリングデータの△T前の
サンプリングデータとの微分演算を行い変化分を
算出し、該変化分が、予め設定した危険な状態を
示す変化分CsO以上であれば論理値データ“1”
を、該変化分Cso未満であれば論理値データ
“0”を出力する微分演算部と、現時点のサンプ
リングデータと前記△Tより長い△Ts前のサン
プリングデータとの二つのデータで差分法演算を
行い、予め設定してある前記所定のしきい値Csl
より高いしきい値Csdに到達するまでの到達時間
tを算出し、該到達時間tが予め設定してある危
険レベルを表す時間td1以下の際は論理値データ
“00”を、該時間td1を越え予め設定してある安全
レベルを表す時間td2以下の際は論理値データ
“01”を該時間td2を越える場合は論理値データ
“11”を出力する差分法演算部と、該差分法演算
部から出力された論理値データ“00”であつて、
前記微分演算部の論理値データ“1”が連続して
いる場合または、該差分法演算部から出力された
論理値データ“11”であつて、前記微分演算部に
て論理値データ“0”が連続している場合にはそ
の情報を前記危険度判断部13に出力すると共
に、該差分法演算部の論理値データが“00”であ
つて、前記微分演算部の論理値データ“1”が連
続していない場合、該差分法演算部の論理値デー
タが“01”の場合、該差分法演算部の論理値デー
タが“11”であつて前記微分演算部にて論理値デ
ータ“0”が連続していない場合に、多項式演算
部12に出力を行う演算処理選択部10と、該演
算処理選択部10の出力を受け、現時点のサンプ
リングデータと該現時点のサンプリングデータよ
り前の、△T周期で得られる複数のサンプリング
データにより演算を行い、前記予め定めたしきい
値Csdに達する時間τを算出し、該時間τにより
アラーム、プリアラーム、非アラームの演算・出
力を行う多項式演算部12とを設け、前記危険度
判定部13は該多項式演算部12からの出力、前
記演算処理選択部10からの出力、前記比較部7
の出力を受け、アラーム、プリアラーム、非アラ
ームの判定を行うようにした。 (実施例) 以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。 まず第1図に基づいて構成を説明すると、点線
で示す受信機1には、各監視場所に設けた複数の
アナログセンサ2a,2b〜2mが接続してい
る。 各アナログセンサ2a〜2mにて検出された煙
濃度や温度等の検出データは、所定時間ごとに不
図示のチヤンネル切換え手段で順次、受信機1内
のサンプリング回路3に供給され、A/D変換器
4にてデイジタル信号に変換される。 デイジタルフイルタ5はこのデイジタル信号を
移動平均処理し不要な高域周波数成分を取り除い
た後のサンプリングデータを出力し、このサンプ
リングデータは記憶部6に記憶される。ここで、
一つのセンサのサンプリング周期は例えば5秒に
設定されている。 比較部7は記憶部6に記憶したサンプリングデ
ータを所定の閾値レベルと比較し、この閾値レベ
ル以上か否かの結果を危険度判定部13に出力す
る。 微分値演算部8は、記憶部6のサンプリングデ
ータの単位時間当たりの変化を演算し演算処理選
択部10に出力する。 差分法演算部9は、記憶部6のサンプリングデ
ータのうち新しい2個のデータから差分法に基づ
いて予測演算し、火災が危険状態になるまでの時
間予測をしてこの予測結果を演算処理選択部10
に出力する。 演算処理選択部10では、微分値演算部8から
の演算結果と差分演算部9からの予測結果に基づ
いて火災の危険度を判断し、次の多項式演算部1
2による予測を実施するかあるいは差分演算部9
の予測結果を採択するかどうかの選択判断を行
う。 多項式演算部12は多項式近似法に基づいてサ
ンプリングデータを処理し、現在から将来的に危
険な状態になるまで所要時間(以下、危険度とい
う)を予測演算する。 尚、多項式演算部12では20個程度のサンプリ
ングデータを夫々用いて、より正確な予測演算を
行う。 危険度判定部13は、比較部7、演算処理選択
部10並びに多項式演算部12からの処理結果に
基づいて、現状が危険な状態にあるか否か等の判
定を行い、警報部14に所定の警報動作等を指示
する。 次に、かかる構成の火災警報装置の作動を第2
図ないし第4図と共に説明する。 まず、第2図ないし第4図のフローチヤートに
示す動作のスタートは不図示のタイマーによる所
定周期毎の割込み動作で行なわれる。ルーチン1
00において、アナログセンサ2a〜2mで検出
された各アナログ検出信号は、サンプリング回路
3でサンプリングされ、A/D変換器4にてデイ
ジタル信号に変換した後、デイジタルフイルタ5
にて移動平均演算が行なわれ、その結果得られた
サンプリングデータのデータ列D1,D2,D3
…Dnをルーチン110にて記憶部6に記憶する。 即ち、A/D変換器4から得られるデイジタル
信号の各データの順番をずらしながら一定の個数
ずつ平均していき、例えば、デイジタル信号のk
個(kは整数)ずつの移動平均を夫々D1,D2
…Dnとする。尚、この移動平均の結果は、各ア
ナログセンサ2a〜2mより検出される検出デー
タ毎に求めるのは勿論のことであり、同図には一
例としてアナログセンサ2aよりのサンプリング
データを示している。 又、この実施例では、デイジタルフイルタ5で
移動平均演算を行うが、A/D変換器4からのデ
イジタル信号を直接にサンプリングデータとして
用いてもよい。 次に、ルーチン120ないしルーチン140へ
に移行する。比較部7は、各サンプリングデータ
D1,D2〜Dnの各々のデータ値が予め設定さ
れているアラーム設定値Csl以上か否かの比較判
断を行い、例えば、ある時点Tiにおけるサンプ
リングデータDiがアラーム設定値Cs1以上の時は
論理値“1”を、アラーム設定値Csl未満のとき
は論理値“0”を出力し、ルーチン130,14
0,145にてEX1=1ならはアラームを発生
し、EX1=0ならばアラームを発しない。 ここで、アラーム設定値Cs1はアラームを発す
べきか否かの判断の基準となる閾値であり、EX1
=1はアラームを発すべきことを、EX1=0はア
ラームを発しないことを意味する。 次に、ルーチン150に移行する。ここでは、
微分値演算部8が、一定時間ごとのサンプリング
データD1〜Dnの変化分を演算する。即ち、一
定時間を△Tとし、この△T周期でデータのサン
プリングを行い、サンプリングデータの変化量が
△Dsならば、△Ds/△Tを演算することで変化
分の算出が行える。 次にルーチン160ないしルーチン190へ移
行する。微分値演算部8は、変化分△Ds/△T
が、予め設定してある閾値CsO以上の場合には論
理値“1”を、閾値CsO未満の場合には論理値
“0”を発生し、夫々EX2=1あるいはEX2=0
とし、△T時間毎に所定の期間T(T≧△T)の
間で得られるEX2の論理値データ列を記憶する。 ここで、△DS/△Tは煙や温度等の物理的現
象の単位時間当たりの変化分を示し、この変化分
が閾値CsOよりも大きいときにEX2=1、小さい
ときにEX2=0となる。即ち、この変化分が大き
くてEX2=1となるときは火災の進行が速い等の
危険な状態を意味する。 尚、ルーチン160からルーチン180では、
算出した変化分△Ds/△T毎にEX2の設定を行
うようにしているが、これに限らず、例えば、変
化分△Ds/△Tを3個算出し、これらのうち△
Ds/△T≧CsOの場合が2個以上あればEX1=
1し、1個以下の時はEX1=0としてもよい。即
ち、複数の変化分△Ds/△Tの内の所定数が△
Ds/△T≧CsOを満足するかでEX2を設定すれ
ば、サンプリングデータに一時的に特殊な変動が
含まれているような場合であつても判断の誤りを
除去することができ、該変化分の全体的な変化傾
向を知ることが出来る。 次に、ルーチン200に移行し、差分法演算部9
において、例えば現時点Tpにおけるサンプリン
グデータDpと現時点から時間△Ts前のサンプリ
ングデータとの差分演算をして火災による物理的
現象の変化を予測し、この予測した結果が予め設
定してある閾値Csdに至るまでに要する時間tを
算出し演算処理選択部10に出力する。ここで時
間△Tsは、微分演算部8で演算を行う場合の時
間△Tより長い時間(n×△T)となる。これ
は、火災が発生し煙が生じた場合、煙濃度の変化
は上昇下降を不規則に繰り返しながら徐々に上昇
する場合があり、例えば、サンプリングしたデー
タが△T前のデータと比べると下がつてしまうこ
ともあり、このような場合の予測演算は無意味な
ものになる。そこで差分法演算部による予測演算
では△Tsを△Tより長くすることで予測演算の
信頼性を高めている。 即ち、第5図に示すように現時点Tpにおいて、
時間△Ts以前に実線で示すようなサンプリング
データが得られ、このデータに基づいて現時点
Tpより以後の変化を点線に示すように予測する。 そして、この予測結果が閾値Csdに到達するま
での所要時間tを算出する。 また、閾値Csdは煙濃度や温度等が危険な状態
にあると判断する際の基準値であり、所要時間t
が短いほど危険度は高いことになる。 演算処理選択部10では、ルーチン210ない
しルーチン270の処理を行う。これら一連のル
ーチンではルーチン200にて算出した危険度を
示す時間tに基づいて危険の程度を判別する。 まず、ルーチン210において予め設定してあ
る閾値td1よりも差分法演算部9で算出された時
間tのほうが短いときはルーチン220へ移行し
て論理値“00”を発生しEX3=00とし、ルーチン
230へ移行する。一方、ルーチン210におい
てtd1<tならばルーチン240へ移行する。 ここで、閾値td1は最も短い時間が設定され、
例えば第6図の曲線L1のように現時点Tpから
閾値Csdに達するまでの予測時間tXがtd1≧tXな
らば明らかに火災であると判断出来るようにして
いる。 ルーチン240では、明らかに火災ではないと
判断することができる程度の長時間に設定してあ
る閾値tnと比較し、第6図の曲線L2のように現
時点Tpから時間tnが経過しても閾値Csdに至らな
いような予測結果が得られた場合は、tn<tであ
るから論理値“11”を発生しルーチン250にて
EX3=11とし、次にルーチン260へ移行する。 一方、ルーチン240において、Tn≧tなら
ば、ルーチン270へ移行し、論理値“01”を出
力してEX3=01とし、ルーチンBへ移行する。 即ち、EX3=00は、td1≧tの関係にあること
を示し、EX3=01は、td1<t≦tnの関係にある
ことを、EX3=11は、tn<tの関係にあることを
夫々示している。 ここで、td1<tnの関係にあり、例えば、第6
図の曲線L3やL4のような場合はルーチン240
ないしルーチン270で識別される。 次に、ルーチン230では、前記ルーチン16
0ないし180にて記憶された論理値EX2、即
ち微分値演算部8による演算結果が現時点まで連
続して“1”であるかを判別し、連続する場合は
ルーチン290で警報部14にてアラームが出さ
れると共に危険度τが表示される。 一方、連続しない場合はルーチンBへ移行す
る。 ここで、EX2=1が続くということは、第6図
の曲線L1のように、単位時間当たりの変化が大
きく、それが常に増加傾向にあることを示し、迅
速な警報を必要とする事を意味する。 この迅速な警報に対処する為、前記ルーチン2
00において差分法演算部9で、サンプリングデ
ータに基づいて差分法により将来の火災の状況を
予測演算し、危険度判定部13はこの予測結果が
閾値Csdに達するまでの予測到達時間tを危険度
τとして利用することにより演算処理の迅速化を
図つている。 一方、ルーチン230で、微分値演算部8によ
る演算結果EX2が現時点まで連続して“1”で
ない場合は、第6図の曲線L1のような単調増加
する場合と異なり、変化の途中に変極点を有する
ような場合であり、この様に変極点があると差分
法では予測演算する時点によつては予測結果が異
なることがあることから多項式近似法により更に
精度良く予測演算を行うためにルーチンBへ移行
する。 前記のルーチン240でtn≧tとなる場合は、
第6図の曲線L3あるいはL4のような場合であり、
火災か非火災かの判断をつけにくいため、ルーチ
ンBへ移行して多項式近似法による演算処理を行
う。 ルーチン260では、EX2=0が連続した場合
には、ルーチンCへ移行し、EX2=0が連続しな
い場合はルーチンBへ移行する。 ここで、ルーチンCへ移行するような場合とし
ては、第6図の曲線L2のように長時間経過して
も閾値Csdに達しない場合であつて、差分法演算
部9で求めた予測到達時間tを危険度τとし、ル
ーチン350では警報を行なわない。 一方、ルーチン260からルーチンBに移行す
る場合は、第6図の曲線L2のような場合と異な
り、変化の途中に変極点を有するような場合であ
り、この様に変極点があると予測が困難であるこ
とから多項近似法により更に精度良く予測演算を
行うためにルーチンBへ移行する。 以上、ルーチン210からルーチン270まで
の判別条件についてまとめると次表となる。
【表】 次に、ルーチン300ないしルーチン370を
説明する。ここでは、多項式近似法により予測し
て得られる予測結果が閾値Csdに到達するまでの
時間τ(危険度)を算出し、この危険度τの値に
応じて警報するか否か等の判断を行なう。 まず、ルーチン300において多項式演算部1
2は、サンプリングデータD1〜Dnに基づき多項
式近似法により将来的の火災の物理的現象の変化
状況を予測し、この予測結果が閾値Csdに達する
までの予測到達時間τ(危険度)を算出する。例
えば第6図において、曲線L3が現時点Tpより閾
値Csdに達するまでの時間τXが危険度となる。
尚、前記ルーチン200で演算した時間tも危険
度を示すが、危険度τは多項式近似法にて、より
正確に求められる。この危険度τは危険度判定部
13に出力され、危険度判定部13はルーチン3
10ないしルーチン370の処理を行う。 まず、ルーチン310では、予め設定してある
閾値td1と危険度τとの関係において、td1≧τの
関係にある時はルーチン350へ移行して警報部
14へ警報動作の指示をする。 即ち、第6図のように閾値td1は火災であると
判断するための基準でありそれより小さく危険な
状態であるのでルーチン350にて警報を出す。 一方、ルーチン310において、td1<τの場
合には320へ移行し、ルーチン320において
所定の閾値td2と危険度τとの関係がtd2≧τの時
はルーチン330へ移行する。 このtd2は閾値td1とtnの間の所定値に設定して
あり、例えば第6図において、曲線L3のように
火災の危険性の高い場合に警報を出し、曲線L4
のように火災の危険性は低いが可能性のある場合
にはプリアラームを出す為の判別の基準値であ
る。 ルーチン330においてEX2が現時点まで連続
して“1”の場合は、火災と判断してルーチン3
50へ移行し、警報部14へ警報動作の指示す
る。 即ち、ルーチン320とルーチン330を介し
てルーチン350へ移行する場合は、確実に拡大
傾向にある火災であることを意味するのでルーチ
ン350にて警報を出す。 ルーチン330においてEX2が現時点まで連続
して“1”でない場合としては、煙濃度や温度等
の変化が不連続な場合であつて、将来の火災の傾
向が掴みにくく火災の危険があるので、ルーチン
360にてプリアラームを発生する。 又、ルーチン320において、td2<τの場合
にはルーチン340へ移行し、ルーチン340に
おいて所定の閾値td3と予測到達時間τとを比較
してtd3≧τの時はルーチン360へ移行し警報
部14へプリアラーム動作の指示をし、td3<τ
ならばルーチン370へ移行して警報部14の警
報動作を行なわない。 ここでtd3は閾値td2とtnとの間の所定の値であ
り、この閾値td3を基準としてプリアラームとす
べきか警報を発しないとすべきかの判断すること
で更に正確さを期している。 以上、警報方法の選択ルーチン310ないしル
ーチン370をまとめると次表となる。
【表】
【表】 尚、多式近似法で得られた危険度τはルーチン
290,350,360,370において不図示
の表示装置にも表示される。 以上、特にルーチン300ないしルーチン37
0にて説明したように、この実施例によれば、ア
ラームと判断すべきか否かの判断が困難な場合で
あつても、ルーチン330において、現時点で得
られるサンプリングデータの値が所定の閾値Ds1
より大きければアラームを発生し、該閾値より小
さければプリアラームを発生するようにしたの
で、火災警報の精度を向上させることが出来る。 尚、以上の実施例では予測手段を受信機側に設
けたがこれに限らず、感知器側に設けてもよい。 ところで、第1図に示す受信機1内において、
A/D変換器4の出力をデイジタルフイルタ5に
直接供給するように構成してあるがこれに限ら
ず、第7図に示すように、A/D変換器4とデイ
ジタルフイルタ5との間に比較器15を設け、こ
の比較器15でもつてA/D変換器4からのデイ
ジタル信号のレベルを所定の閾値レベルと比較
し、該デイジタル信号の内の一つのデータでもレ
ベルが該閾値レベルと越えた時には、その時点か
ら予測演算処理に必要な所定の時間分のデイジタ
ル信号をA/D変換器4からデイジタルフイルタ
5に供給するようにしてもよい。この場合の閾値
レベルは、例えば第6図の閾値Cs1に比べて低い
レベルに設定する。 この様に構成すると、アナログセンサ2a〜2
m毎に得られるデイジタル信号をデイジタルフイ
ルタ5で移動平均演算するために記憶するための
メモリ(記憶装置)を節約することができる。 (発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、アナログ
センサから出力された検出信号の振幅が比較器に
設定されている閾値以上の場合に火災と判断する
が、この比較器が火災と判断しない振幅であつて
も、微分値演算部、差分法演算部、多項式演算部
などを基に演算処理することによつて、より精度
の高い判定を行なう様にしたので、従来の予測方
式を採用した火災警報装置と較べて、該予測に基
づく判断結果よりも高精度の火災警報を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による火災報知装置の一実施例
の構成を示すブロツク図、第2図,第3図,第4
図は第1図の火災報知装置の作動を説明するフロ
ーチヤート、第5図,第6図は作動原理を示す説
明図、第7図は他の実施例の構成を示すブロツク
図、第8図は従来の警報動作の原理を示す説明図
である。 1……受信機、2a〜2m……アナログセン
サ、3……サンプリング回路、4……A/D変換
器、5……デイジタルフイルタ、6……記憶部、
7……比較部、8……微分値演算部、9……差分
法演算部、10……演算処理選択部、12……多
項式演算部、13……危険度判定部、14……警
報部、15……比較器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 火災により生じる物理的現象の変化を検出す
    るセンサと、該センサからのデータを△T周期で
    サンプリングするサンプリング回路と、該サンプ
    リング回路で得られたサンプリングデータに基づ
    いて火災の危険度の判定を行う危険度判定部13
    を備えた火災報知装置において、 現時点のサンプリングデータが警報を行う所定
    のしきい値Csl以上になつた際に論理値“1”を、
    該しきい値Csl未満であれば論理値“0”を前記
    危険度判定部13に出力する比較部7と、 現時点のサンプリングデータと該サンプリング
    データの△T前のサンプリングデータとの微分演
    算を行い変化分を算出し、該変化分が、予め設定
    した危険な状態を示す変化分CsO以上であれば論
    理値データ“1”を、該変化分Cso未満であれば
    論理値データ“0”を出力する微分演算部と、 現時点のサンプリングデータと前記△Tより長
    い△Ts前のサンプリングデータとの二つのデー
    タで差分法演算を行い、予め設定してある前記所
    定のしきい値Cslより高いしきい値Csdに到達す
    るまでの到達時間tを算出し、該到達時間tが予
    め設定してある危険レベルを表す時間td1以下の
    際は論理値データ“00”を、該時間td1を越え予
    め設定してある安全レベルを表す時間td2以下の
    際は論理値データ“01”を該時間td2を越える場
    合は論理値データ“11”を出力する差分法演算部
    と、 該差分法演算部から出力された論理値データ
    “00”であつて、前記微分演算部の論理値データ
    “1”が連続している場合または、該差分法演算
    部から出力された論理値データ“11”であつて、
    前記微分演算部にて論理値データ“0”が連続し
    ている場合にはその情報を前記危険度判断部13
    に出力すると共に、該差分法演算部の論理値デー
    タが“00”であつて、前記微分演算部の論理値デ
    ータ“1”が連続していない場合、該差分法演算
    部の論理値データが“01”の場合、該差分法演算
    部の論理値データが“11”であつて前記微分演算
    部にて論理値データ“0”が連続していない場合
    に、多項式演算部12に出力を行う演算処理選択
    部10と、 該演算処理選択部10の出力を受け、現時点の
    サンプリングデータと該現時点のサンプリングデ
    ータより前の、△T周期で得られる複数のサンプ
    リングデータにより演算を行い、前記予め定めた
    しきい値Csdに達する時間τを算出し、該時間τ
    によりアラーム、プリアラーム、非アラームの演
    算・出力を行う多項式演算部12とを設け、 前記危険度判定部13は該多項式演算部12か
    らの出力、前記演算処理選択部10からの出力、
    前記比較部7の出力を受け、アラーム、プリアラ
    ーム、非アラームの判定を行うことを特徴とする
    火災報知装置。
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