JPH0373269B2 - - Google Patents

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JPH0373269B2
JPH0373269B2 JP62058881A JP5888187A JPH0373269B2 JP H0373269 B2 JPH0373269 B2 JP H0373269B2 JP 62058881 A JP62058881 A JP 62058881A JP 5888187 A JP5888187 A JP 5888187A JP H0373269 B2 JPH0373269 B2 JP H0373269B2
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JP
Japan
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retainer
heating
frozen
microwave oven
frozen food
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JP62058881A
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Masatoshi Kanetani
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Nichirei Corp
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Nichirei Corp
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Publication date
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Cookers (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷凍食品の電子レンジによる解凍調
理に関し、詳しくは、冷凍食品を水平方向に回転
するターンテーブルを有しない業務用等大型の電
子レンジにおける冷凍食品の均一な加熱による解
凍調理に関する。
本発明による冷凍食品の解凍調理は、外食産業
における予備調理された冷凍食品を、ターンテー
ブルを有しない高出力の電子レンジにおいて、解
凍調理するのに好適であつて、外食産業において
効率的に利用される。
〔技術の背景および従来技術の説明〕
電子レンジによつて食品を加熱して、調理する
こと、および調理した食べ物を温めることは、広
く行なわれている。電子レンジによる加熱は、誘
電加熱であつて、食品の加熱は食品に含まれる水
分の誘電加熱によつて行なわれる。
水には、固相の状態にある氷と液相の状態にあ
る水の状態があるが、それぞれの状態における誘
電加熱係数〔(誘電率)×(誘電力率)〕は、液相の
状態にある水が11.55であるのに対して、固相の
状態にある氷が0.003であつて、液相の状態にあ
る水は、電子レンジのマイクロ波によつて非常に
速く加熱されるのに対して、固相の状態にある氷
は、それ程速く加熱されない。
冷凍食品を電子レンジにおけるマイクロ波で加
熱する場合、冷凍食品に強く加熱された部分とそ
れ程強く加熱されない部分を生じる加熱ムラを生
じると、冷凍食品の強く加熱された部分では、そ
れ程強く加熱されない部分よりも早く、氷から水
を生成するが、水は氷よりも速く加熱されるの
で、これにより生じる加熱ムラは、より著るしい
ものになる。さらに氷が水に変態をするには、80
カロリー/1gの融解熱を必要とするが、この氷
の80カロリー/1gの熱量は、0℃の水を80℃の
水に昇温するのに必要な熱量に相当するから、電
子レンジによる冷凍食品の加熱において生じた加
熱ムラは著るしく増幅されたものになる。
一方において、偏平な形状の包装食品の周縁部
にアルミニウム箔を置き、マイクロ波で加熱した
ときの包装食品の周縁部の過熱を防止することが
提案されている。(実開昭54−64341号) また、冷凍食品を高周波で解凍するときに用い
る熱調理器であつて、複数の脚を有しかつ網状の
電波透過性部材からなる載置台の周縁部に電波透
過性の金属部材を設置したものも知られている
(特開昭59−85281号公報)。
これらのものは、電子レンジの加熱炉内での加
熱ムラの防止に有用ではあるものの、加熱炉内に
発生するいわゆる定在波の影響について格別の配
慮がなされていない。そのために、完全に加熱ム
ラを解消するまでには至つていないのが現状であ
る。
本発明者は、食品の冷凍加工、調理加工などの
製造技術について永年研究を続けているが、冷凍
食品の電子レンジにおける加熱によつて冷凍食品
を解凍調理するときに、加熱ムラを生じることが
多いが、冷凍食品を、内壁の側壁面の全面にアル
ミニウム箔を貼り付けたリテイナーに入れ、これ
を電子レンジにおいて加熱すると、加熱ムラを生
じることの少なくなることに加え、さらに冷凍食
品を入れたこのリテイナーを電子レンジの加熱室
における適度の高さ、即ち定在波の影響を最も受
けない高さに保持すると、その加熱ムラがより小
さくなることを見出し、これらの知見に基づいて
本発明に到達した。
〔発明の目的および発明の要約〕
本発明の目的は、冷凍食品をターンテーブルを
有しない電子レンジにより加熱して、解凍調理す
る方法を提供することにあり、詳しくは、冷凍食
品をターンテーブルを有しない電子レンジによ
り、加熱ムラを生じることなく、均一に加熱し
て、冷凍食品を一様に解凍調理する方法を提供す
ることにある。
本発明のもう一つの目的は、電子レンジにより
冷凍食品を、加熱ムラを生じることなく、均一に
解凍調理することができる冷凍食品のリテイナー
を提供することにある。
本発明は、ターンテーブルを有しない電子レン
ジを用いて加熱により冷凍食品を解凍調理するに
際して、冷凍食品を、内壁の全側壁面をマイクロ
波を透過することなく、反射する材料で被覆し、
マイクロ波を透過する材料でつくられたリテイナ
ーに入れて、かつ該リテイナーを、リテイナー内
の冷凍食品が電子レンジ内における定在波の影響
が最も小さくなる高さに位置するように位置さ
せ、それにより冷凍食品を均一に加熱し、それに
よつて冷凍食品を解凍調理することを特徴とする
冷凍食品を解凍調理する方法である。
本発明による冷凍食品の電子レンジにおける加
熱において、リテイナーの内壁の全側壁面を被覆
するマイクロ波を透過することなく、反射する材
料は、アルミニウム箔またはアルミニウム板を使
用することができ、リテイナーを構成する材料
は、発泡ポリスチロール、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネートまたはポリ四フツ化エチレンなどの誘
電率の低いプラスチツク、ガラスあるいはセラミ
ツクスなどを使用することができ、またリテイナ
ーは、その下面に、リテイナー内の冷凍食品が電
子レンジ内における定在波の影響が最も小さくな
る高さに位置し得る長さの脚部を取り付けたもの
を使用することができ、さらに冷凍食品は、マイ
クロ波を透過する材料、たとえば、ポリエステル
のフイルムによつて包装されたものとすることが
できる。
本発明は、さらに冷凍食品を収容するのに充分
な深さを有し、その内壁の全側壁面が、マイクロ
波を透過することなく、反射する材料により被覆
された冷凍食品の収容部を有し、マイクロ波を透
過する材料により構成されると共にその下面に、
リテイナー内の冷凍食品が電子レンジ内における
定在波の影響が最も小さくなる高さに位置し得る
長さの脚部を取り付けていることを特徴とする冷
凍食品の電子レンジによる加熱用のリテイナーで
ある。
本発明の冷凍食品の電子レンジによる加熱用の
リテイナーにおいて、その冷凍食品の収容部の内
壁の全側壁面を被覆するマイクロ波を透過するこ
となく、反射する材料は、アルミニウム箔または
アルミニウム板を使用することができ、またその
リテイナーを構成するマイクロ波を透過する材料
は、発泡ポリスチロール、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネートまたはポリ四フツ化エチレンなどの誘
電率の低いプラスチツク、ガラスあるいはセラミ
ツクスなどを使用することができる。
〔発明の具体的な説明〕
第1図は、本発明の電子レンジによる冷凍食品
の解凍調理に使用するリテイナーの実施の一例の
斜視図であり、第2図は、冷凍食品を収容した状
態のリテイナーの実施の一例の一部切欠側面図で
あり、そして第3図は、リテイナーを電子レンジ
の加熱室に入れた状態の電子レンジの加熱室の内
部の側面図であつて、第3図は、本発明の実施の
一例の加熱室の状態を示す。
1は冷凍食品のリテイナーであつて、その上部
は側壁3によつて区画され、冷凍食品6の収容部
2を形成し、側壁3の収容部2の内壁面は、マイ
クロ波を透過することなく、反射する材料4によ
つて被覆される。5はリテイナー1の下面の脚部
であり、そして6は冷凍食品である。10は電子
レンジの加熱室であり、11は加熱室10の床面
のアンテナであり、また12は加熱室10の天井
面のアンテナであつて、マイクロ波はアンテナ1
1および12から加熱室10全体に放射される。
そして13は電子レンジの被加熱物を置くガラス
トレーである。
本発明により冷凍食品を解凍調理するには、冷
凍食品6をリテイナー1の収容部2に収容し、冷
凍食品6を収容したリテイナー1を電子レンジの
加熱室10のガラストレー13の上に置き、アン
テナ11および12からマイクロ波を放射して、
リテイナー1の収容部2に収容された冷凍食品6
を加熱し、それによつて冷凍食品6を解凍調理す
る。
リテイナー1は、ここに収容する冷凍食品6が
上部に突出することがない深さを有し、収容部2
を区画する側壁3の内壁面は、マイクロ波を透過
することなく、反射する材料4によつて被覆され
る。収容部2に冷凍食品6を収容したリテイナー
1を電子レンジの加熱室10において加熱すると
きに、収容部2の冷凍食品6は、上下方向から進
入するマイクロ波によつて加熱されるが、電子レ
ンジの加熱室10の壁面に反射して水平方向から
リテイナー1に進入するはずのマイクロ波は、側
壁3の内壁面を被覆する、マイクロ波を透過する
ことなく、反射する材料4によつて反射するか
ら、リテイナー1の収容部2にまで届かない。も
しも、この収容部2を区画する側壁3の内壁面を
被覆する、マイクロ波を透過することなく、反射
する材料4がなかつたならば、収容部2の冷凍食
品6の周縁部は、上下方向から進入するマイクロ
波と水平方向から進入するマイクロ波の双方によ
つて加熱されるはずであるから、上下方向から進
入するマイクロ波だけによつて加熱される冷凍食
品6の中心部より速く昇温し、そのために冷凍食
品6は加熱ムラを生じるはずであるが、リテイナ
ー1の収容部2を区画する側壁3の内壁面は、マ
イクロ波を透過することなく、反射する材料4に
よつて被覆され、それによつて水平方向から進入
するマイクロ波を遮断するから、収容部2に収容
された冷凍食品6は、その全体が上下方向から進
入するマイクロ波だけによつて加熱され、それに
よつてその全体が均一に加熱されるのである。
リテイナー1は、その下面にリテイナー1の収
容部2を電子レンジ4の加熱室10内の適当な高
さ、即ち、電子レンジ内における定在波の影響が
最も小さくなる高さを保持するのに必要な高さの
脚部5を有する。なお、ここでいう定在波とは、
電子レンジの加熱室内では電磁波が側壁面で反射
を繰り返し、その入力波と反射波とが干渉して生
じる波をいい、このような定在波の発生により、
加熱室内で場所によりマイクロ波は電解が異な
り、加熱分布の不均一を招いている。本発明のリ
テイナー1は、冷凍食品がそのような定在波の影
響を最も受けない位置に位置させるような高さの
脚部を有しており、それにより加熱の不均一が生
じるのを防いでいる。
マイクロ波を透過することなく、反射する材料
4は、ここに示した性能を有するものであれば、
いかなるものであつても、これを使用することが
できるが、アルミニウム箔またはアルミニウム板
を使用するのが簡便かつ経済的である。リテイナ
ー1の本体、側壁3および脚部5を構成する材料
は、マイクロ波を透過する材料であれば、いかな
るものであつても、これを使用することができる
が、発泡ポリスチロール、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネートまたはポリ四フツ化エチレンあるいは
ポリエステルを使用するのが好ましい。しかしな
がら、側壁3だけは、マイクロ波を透過すること
なく、反射する材料によつて構成することがで
き、側壁3を、マイクロ波を透過することなく、
反射する材料により構成した場合は、その内壁面
のマイクロ波を透過することなく、反射する材料
4による被覆を省略することができる。
さらに本発明により解凍調理される冷凍食品
は、マイクロ波を透過する材料、たとえばポリエ
ステルのフイルムにより包装されたものであつて
もよい。
〔実施例〕
実施例 ポリエステルフイルムにより包装した冷凍ピラ
フ(270g)2袋を、50mmの高サの脚部5を取り
付け、収容部2の側壁3の内壁面をアルミニウム
箔で被覆した発泡ポリスチロールのリテイナー
〔収容部2の寸法:120mm(幅)×180mm(長サ)×
25mm(深サ)〕の収容部2に収容し、このリテイ
ナーを、ターンテーブルを有しない業務用の電子
レンジ〔MR−1400、日立社製品、加熱室の寸
法:365mm(幅)×405mm(奥行)×245mm(高サ)、
マイクロ波出力:1400W/700W〕に入れ、
1400Wの出力において3分間加熱して、冷凍ピラ
フを解凍調理した。
解凍調理後のピラフは、全体が均一に加熱され
ていて、直ちに食用に供することができるもので
あつた。
比較例 1 (リテイナーを使用しない例) 実施例の発泡ポリスチロールのリテイナーを使
用することなく、それ以外は実施例と同様にし
て、冷凍ピラフを解凍調理した。
3分間加熱後のピラフは、アンテナの直上部分
が過熱により、乾燥に近い状態であるのに対し
て、それ以外のアンテナから外れた部分が適度に
加熱調理された状態である、という加熱ムラを生
じていた。
比較例 2 (リテイナーの収容部2の内壁のアルミニウム
箔のない場合に相当する例) 比較例1において、高サ50mmの脚部を取り付け
たプラスチツクストレーを電子レンジの加熱室に
置き、その上に冷凍ピラフを置き、比較例1と同
様にして、冷凍ピラフを解凍調理した。
3分間加熱後のピラフは、包装体の中心部分が
適度に加熱調理された状態であるのに対して、包
装体の周縁部分が過熱により乾燥に近い状態であ
る、という加熱ムラを生じていた。
比較例 3 (比較例2において、冷凍食品をアンテナから
遠くした例) 比較例1において、高サ100mmの脚部を取り付
けたプラスチツクストレーを電子レンジの加熱室
に置き、その上に冷凍ピラフを置き、比較例1と
同様にして、冷凍ピラフを解凍調理した。
3分間加熱後のピラフは、包装体の中心部分が
適度に加熱調理された状態であるのに対して、包
装体の周縁部分が過熱により乾燥に近い状態であ
る、という加熱ムラを生じていた。
比較例 4 (リテイナーの収容部をアンテナに近付けた
例) 実施例のリテイナーにおいて、脚部5を取り外
したものを使用し、それ以外は実施例と同様にし
て、冷凍ピラフを解凍調理した。
解凍調理後のピラフは、アンテナの直上部分が
過熱により乾燥に近い状態であるのに対して、そ
れ以外のアンテナから外れた部分は、加熱の不充
分により、調理不足の状態である、という加熱ム
ラを生じていた。
比較例 5 (リテイナーの収容部をアンテナから遠く離し
た例) 実施例のリテイナーにおいて、100mmの高サの
脚部を取り付けたものを使用し、それ以外は実施
例と同様にして、冷凍ピラフを解凍調理した。
解凍調理後のピラフには、それ程大きい加熱ム
ラを生じていなかつたが、包装体の周縁部の一部
に調理の不充分な部分があつた。
〔実施例および比較例の考察〕
実施例に使用した電子レンジは、加熱室10の
天井部および床面部に、各700Wのマイクロ波を
放射する回転アンテナ11および12を有する
が、被加熱物を加熱室内において水平方向に回転
するターンテーブルを有しない高出力の電子レン
ジである。
そして、電子レンジにおいて、マイクロ波はア
ンテナから加熱室内に放射状に放射されるが、電
子レンジの加熱室の壁面は、マイクロ波を透過す
ることなく、反射する材料(すなわち、金属)に
より構成されるから、マイクロ波の加熱室の壁面
における反射の角度によれば、加熱室内の水平方
向のマイクロ波を生じる(加熱室内の水平方向の
マイクロ波)。またマイクロ波の加熱室の壁面に
おける反射の角度によれば、加熱室内の一定の径
路をぐるぐる廻るマイクロ波を生じ、互いに干渉
しあう(加熱室内に定在するマイクロ波)。
比較例2は、実施例において使用したリテイナ
ーの収容部2の内壁のアルミニウム箔の被覆がな
いことにおいて、実施例と異なるものに相当する
例であるから、実施例において使用したリテイナ
ーは、その収容部2の内壁にアルミニウム箔の被
覆を設けることによつて、ピラフの包装体の周縁
部の過熱に起困する冷凍ピラフの加熱ムラを防止
することができることがわかる。
比較例2と実施例の結果の比較から、実施例に
おいて使用したリテイナーの収容部2の内壁のア
ルミニウム箔の被覆がない場合(比較例2)は、
冷凍ピラフの包装の周縁部は、加熱室内の上下方
向のマイクロ波および加熱室内の水平方向のマイ
クロ波の双方によつて加熱されるが、冷凍ピラフ
の包装の中心部は、加熱室内の上下方向のマイク
ロ波によつて加熱されるだけであるから、冷凍ピ
ラフの包装の中心部と周縁部に加熱ムラを生じる
のに対して、リテイナーの収容部2の内壁のアル
ミニウム箔の被覆がある場合(実施例)は、加熱
室内の水平方向のマイクロ波が、このアルミニウ
ム箔によつて遮断され、それによつて冷凍ピラフ
の中心部および周縁部の双方共、加熱室内の上下
方向のマイクロ波によつて加熱されるだけである
から、冷凍ピラフ全体が均一に加熱され、それに
よつて加熱ムラを生じないと考えられる。
比較例4は、実施例において使用したリテイナ
ーの下面の脚部5を取り外した(すなわち、リテ
イナーの冷凍食品の収容部2を床面のアンテナに
近付けた)ことにおいて、実施例と異なる例であ
るから、実施例において使用したリテイナーは、
その下面に脚部5を取り付けることによつて、ピ
ラフの中心部の過熱に起困する冷凍ピラフの加熱
ムラを防止することができることがわかる。
前述のとおり、マイクロ波は、電子レンジの加
熱室内にアンテナから放射状に放射されるが、マ
イクロ波が放射状に放射される場合、その放射源
に近付くと、放射源に近い部分のマイクロ波の密
度は大きくなるのに対して、放射源から離れた部
分のマイクロ波の密度は小さくなるから、比較例
4の場合は、アンテナから冷凍食品までの距離と
それによるマイクロ波の密度の相違によつて、冷
凍ピラフにおける加熱ムラを生じたものと考えら
れる。
比較例5は、実施例において使用したリテイナ
ーの脚部の高サを高くした(すなわち、リテイナ
ーの冷凍食品の収容部2を床面のアンテナから遠
くした)ことにおいて、実施例と異なる例である
から、実施例において使用したリテイナーは、そ
の下面に適当な高サの脚部5を取り付けることに
よつて、冷凍ピラフの加熱ムラを防止することが
できることがわかる。
前述のとおり、電子レンジの加熱室内には、一
定の径路を反覆して廻つて互いに干渉しあうマイ
クロ波(定在波)があるが、加熱室内にはその定
在波の影響を強く受ける場所、比較的受けない場
所がある。実施例は、加熱室内で定在波の影響を
比較的受けない場所に冷凍ピラフを置いた場合
で、比較例5は加熱室内で定在波の影響を大きく
受ける場所に冷凍ピラフを置いた場合と考えられ
る。
加熱室内での定在波の影響の大小は、電子レン
ジの形式および加熱室の金属壁面の形状などによ
つて変わると考えられるが、個々のものまたはそ
の形式ごとに実験的に求めることが可能である。
比較例1および3は、比較例4および5におい
て使用したリテイナーにおいて、収容部2の内壁
面のアルミニウム箔の被覆を取り外した例に相当
するから、その結果が比較例4および5の結果と
傾向を同じくすることは、比較例4および5の結
果から考えられたことが誤つていないことを示
す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の電子レンジによる冷凍食品
の解凍調理に使用するリテイナーの実施の一例の
斜視図、第2図は、冷凍食品を収容した状態のリ
テイナーの実施の一例の一部切欠側面図、そして
第3図は、リテイナーを電子レンジの加熱室に入
れた状態の電子レンジの加熱室の内部の側面図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ターンテーブルを有しない電子レンジを用い
    て、加熱により冷凍食品を解凍調理するに際し
    て、冷凍食品を、内壁の全側壁面をマイクロ波を
    透過することなく、反射する材料で被覆し、マイ
    クロ波を透過する材料により構成されたリテイナ
    ーに入れ、かつ該リテイナーを、リテイナー内の
    冷凍食品が電子レンジ内における定在波の影響が
    最も小さくなる高さに位置するように位置させ、
    それにより冷凍食品を均一に加熱し、それによつ
    て冷凍食品を解凍調理することを特徴とする冷凍
    食品を解凍調理する方法。 2 冷凍食品を収容するのに十分な深さを有し、
    その内壁の全側壁面を、マイクロ波を透過するこ
    となく、反射する材料により被覆された冷凍食品
    の収容部を有し、そしてその本体が、マイクロ波
    を透過する材料により構成されると共に、その下
    面に、リテイナー内の冷凍食品が電子レンジ内に
    おける定在波の影響が最も小さくなる高さに位置
    し得る長さの脚部を取り付けていることを特徴と
    する冷凍食品の電子レンジによる加熱用のリテイ
    ナー。
JP62058881A 1987-03-16 1987-03-16 冷凍食品を電子レンジにより解凍調理する方法およびそのための冷凍食品のリテイナ− Granted JPS63226268A (ja)

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