JPH0371448B2 - - Google Patents

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JPH0371448B2
JPH0371448B2 JP1326981A JP1326981A JPH0371448B2 JP H0371448 B2 JPH0371448 B2 JP H0371448B2 JP 1326981 A JP1326981 A JP 1326981A JP 1326981 A JP1326981 A JP 1326981A JP H0371448 B2 JPH0371448 B2 JP H0371448B2
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JP
Japan
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parts
acid
fatty acids
polymer
glycidyl
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JP1326981A
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Inventor
Kaoru Mori
Yoichi Murakami
Toshiaki Morita
Masataka Oooka
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1326981A priority Critical patent/JPS57126803A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は優れた性能の塗膜を形成する重合体の
非水性分散液の製法に関するものである。 こゝで言う非水性分散液とは、周知の如く生成
重合体(分散重合体)を溶解しない有機液体中
で、該有機液体に溶媒和するポリマー部分(溶媒
和部分)と上記生成重合体と親和性のあるポリマ
ー部分(生成重合体親和部分)とを同時に有する
ブロツクまたはグラフト重合体を分散安定剤とし
た生成重合体の分散液のことである。 かゝる分散液の製法の一つに次の方法がある。
溶媒和部分となる不飽和基含有化合物を予かじめ
配合した有機液体中で単量体を重合させて、分散
する重合体を生成させると同時に、単量体の一部
を上記化合物にブロツクまたはグラフト重合させ
て生成重合体親和部分とした分散安定剤を生成さ
せることにより、生成重合体を有機液体中に分散
させる方法である。この方法では使用可能な周知
の化合物には、天然ゴム、ブタジエン共重合体、
乾性油、乾性油変性アルキド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等がある。しかし、これらの化合物を
使用した場合には、以下に述べるような種々の欠
点がある。溶媒和部分と生成重合体との極性が本
質的に異なることは周知の通りであるが、そのた
め両者には相溶性が欠除しているので、従来法に
よる分散液からは透明な塗膜が得られにくかつた
し、そのことが光沢、ツヤ等に悪い影響を与えて
いた。また分散液中においては個々の分散粒子の
外表面に位置している分散安定剤の溶媒和部分が
塗膜においては塗面の表面に位置する傾向にある
ため、溶媒和部分の割合が少ない場合でも、その
性質が塗膜の性能に大きな影響を及ぼすのである
から、上記化合物を溶媒和部分とした従来の分散
液から得られる塗膜はそれら化合物本来の欠点が
大きく現われる弊害がある。即ち硬化塗膜が黄変
し易く、耐候性、耐酸性、乾燥性等に劣る欠点が
大きく現われる。そしてその結果、分散液の主成
分である生成重合体本体の優れた性能を塗膜に充
分生かせない欠点がある、しかも分散液の安定性
が良好であるほど分散粒子の形のまゝ塗膜を形成
することになるので、上記傾向がより顕著に現わ
れるため、上記した欠点がより顕著に現われる。
また溶媒和部分の割合が多いほど同じ欠点がより
顕著に現われる。そのため従来法による分散液は
外装用として不適当であつた。 本発明者らは、これらの点に鑑みて、鋭意、検
討を重ねた結果、ここに、溶媒和部分となる化合
物として、不飽和二重結合を有する脂肪酸及び/
又は脂肪酸のグリシジルエステルがエステル結合
により導入され、該化合物により変性された特定
のビニル系重合体を使用することにより、上述し
た従来技術における種々の欠点を、見事に、解消
できることを見い出すに及んで、本発明を完成す
るに到つた。 すなわち、本発明は(1)有機液体と(2)該有機液体
1に溶解もしくは膨潤し得る、しかも、下記ビニ
ル系単量体3と共重合し得る、アクリル酸又はメ
タクリル酸とそれ以外のビニル系単量体との90〜
20重量%と、不飽和二重結合を有する、炭素数が
8以上なる脂肪酸のグリシジルエステルの10〜80
重量%との反応によつて得られる、上記脂肪酸の
グリシジルエステルがエステル結合により導入さ
れた共重合性不飽和二重結合を有するビニル系重
合体2、あるいは、アクリル酸又はメタクリル酸
の(メチル)グリシジルエステルとそれ以外のビ
ニル系単量体との90〜20重量%と、不飽和二重結
合を有する、炭素数が8以上なる脂肪酸の10〜80
重量%との反応により得られる、上記脂肪酸がエ
ステル結合により導入された共重合性不飽和二重
結合を有するビニル系重合体2との存在下に、重
合前には上記有機液体1に溶解するが、重合後に
は、もはや、該有機液体1に溶解しなくなるよう
なビニル系単量体3を共重合せしめることから成
る、非水性重合体分散液の製造方法を提供するも
のである。 本発明の方法による分散液から得られる塗膜
は、不飽和二重結合を有する、炭素数が8以上な
る脂肪酸(以下、脂肪酸と略記する。)及び/又
は脂肪酸のグリシジルエステルにより変性されて
いないビニル系重合体(以下、アクリル系重合体
と略記する。)を使用したものと比較して、透明
性、乾燥性、耐溶剤性に優れている。しかも、溶
媒和部分となる化合物としてアクリル系重合体を
使用しているのであるから、得られる塗膜はアク
リル系重合体本来の優れた特性と、生成重合体本
来の優れた特性とを兼備した優れた性能を有する
ことになる。即ち着色が少なく、耐候性、耐溶剤
性、耐薬品性、耐衝撃性及び硬度等に優れた塗膜
が得られるのである。そしてこれらの優れた効果
は、分散液が安定であつても、また溶媒和部分の
割合が多くても何等損われないばかりか、むしろ
助長される場合がある。従つて本発明による分散
液は従来適用困難であつた常温乾燥用塗料の分野
にも充分使用できるため、本発明は極めて有用な
ものということができる。 こゝで言う有機液体とは、非極性または比較的
溶解力が低く、後述のビニル単量体の生成重合体
を溶解しないが、後述のアクリル系重合体を溶解
もしくは膨潤するものであり、非重合性のもので
ある。かゝる有機液体としては例えばヘキサン、
ヘプタン、オクタン等の如き脂肪族炭化水素類;
石油ベンジン、リグロイン、ミネラルスピリツ
ト、石油ナフサ、ケロシン等の如き沸点が30〜
300℃の炭化水素混合物類;シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の
如き脂環式炭化水素類;及びそれらの混合物であ
る。場合によつては50重量%(以下%で示す)程
度まで、或いはそれ以上の芳香族炭化水素類或い
はアルコール、エステル、エーテル、ケトン等の
極性溶剤を含んだものでも良い。これら有機液体
の使用量は、分散液の固型分が30〜70%、より好
ましくは40〜60%なる範囲が適当である。 これら有機液体中で重合させるビニル単量体
は、上記有機液体に溶解しない重合体(分散重合
体)を生成すると共に、アクリル系重合体を溶媒
和部分とするブロツクまたはグラフト重合体(分
散安定剤)を生成するものである。こゝで言う
「溶解しない」とは平均的分子量以上の重合体を
溶解しないということであつて、重合反応におい
て不可避的に副生する平均的分子量以下の重合体
が溶解しないことを意味しない。 本発明方法を実施するに当たつて用いられる、
前記ビニル系重合体2は、アクリル酸又はメタク
リル酸とそれ以外のビニル系単量体との90〜20重
量%と、不飽和二重結合を有する、炭素数が8以
上なる脂肪酸のグリシジルエステルの10〜80重量
%との反応によつて得られる、上記脂肪酸のグリ
シジルエステルがエステル結合により導入された
共重合性不飽和二重結合を有するものであると
か、あるいは、アクリル酸又はメタクリル酸の
(メチル)グリシジルエステルとそれ以外のビニ
ル系単量体との90〜20重量%と、不飽和二重結合
を有する、炭素数が8以上なる脂肪酸の10〜80重
量%との反応により得られる、上記脂肪酸がエス
テル結合により導入された共重合性不飽和二重結
合を有するものであり、かかるアクリル酸又はメ
タクリル酸;アクリル酸又はメタクリル酸の(メ
チル)グリシジルエステル:あるいは、それ以外
のビニル系単量体として特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸−iso−プ
ロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸−iso−ブチル、(メタ)アクリル
酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブ
チル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ベンジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドキキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アク
リル酸メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル等のアクリルエステル類、
(メタ)アクリル酸等を挙げることができ、その
他にスチレン、(無水)マレイン酸、フマル酸、
クロトン酸、イタコン酸、ドデシニル無水コハク
酸、フマル酸モノブチル(メタ)アクリルアマイ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアマイド、
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアマイド、
ジアセトンアクリルアマイド、(メタ)アクリロ
ニトリル、フマル酸ジブチル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
アリルグリシジルエーテル、ビニルトルエン及び
α−メチルスチレン等の如き、前掲されたアクリ
ル系単量体以外の他の単量体を混合して使用でき
る。 本発明で使用する当該ビニル系重合体2とは、
そのうちの10〜80重量%を、後掲される如き、不
飽和二重結合を有する、脂肪酸および/又は脂肪
酸のグリシジルエステルが占め、残りの90〜20重
量%を、カルボキシル基及び/又はグルシジル基
含有アクリル系単量体が、あるいは、該単量体及
び該単量体以外のビニル系単量体が、それぞれ、
占めるという形で得られるものであり、、しかも、
ビニル系単量体3を用いて得られる、いわゆる生
成重合体を溶解しない有機液体に溶解もしくは膨
潤する一方、脂肪酸及び/又は脂肪酸のグリシジ
ルエステルにより変性された重合体である。 本発明で使用される脂肪酸とは、炭素数が8以
上のものであり、たとえば、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、リカン
酸、リシノール酸等の不飽和脂肪酸、しな桐油脂
肪酸、あまに油脂肪酸、脱水ひまし油脂肪酸、大
豆油脂肪酸、トール油脂肪酸、綿実油脂肪酸等の
乾性油脂肪酸;オリーブ油脂肪酸、米ヌカ脂肪
酸、ひまし油脂肪酸等の半乾性油脂肪酸、ヤシ油
脂肪酸、水添ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の
不乾性油脂肪酸等が挙げられる。又、脂肪酸のグ
リシジルエステルとしては前記した各脂肪酸のグ
リシジルエステルが挙げられる。 尚、本発明でのアクリル系重合体は例えば、
()乾性油脂肪酸および/又は半乾性油脂肪酸
或いはそれらのグリシジルエステルと、カルボキ
シル基及び/又はグリシジル基含有アクリル系単
量体との相互の不飽和結合の反応により合成され
るもの、()(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロ
ピル等の水酸基含有アクリル系単量体又は/およ
び(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アク
リル酸メチルグリシジル等のグリシジル基含有ア
クリル系単量体を含有する単量体を重合して得ら
れるグリシジル基含有重合体と脂肪酸とから合成
されるもの、()(メタ)アクリル酸を含有する
単量体を重合して得られるカルボキシル基含有重
合体と脂肪酸のグリシジルエステルとから合成さ
れるもの、()カルボキシル基、グリシジル基
等の脂肪酸或いは脂肪酸のグリシジルエステルと
反応する官能基を有していないアクリル系単量体
とアリルグリシジルエーテル、(無水)マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、ドデシ
ニル無水コハク酸、フマル酸モノブチル等のグリ
シジル基、カリボキシル基等の脂肪酸又は脂肪酸
のグリシジルエステルと反応する官能基を有する
他の不飽和単量体との重合体と脂肪酸又はそのグ
リシジルエステルとから合成されるもの等であ
る。 かかるアクリル系重合体中の脂肪酸及び/又は
それらのグリシジルエステルの使用量は、脂肪酸
及び/又はそれらのグリシジルエステルとアクリ
ル系重合体2を構成する各単量体(つまり前掲さ
れた如きアクリル系単量体及び該アクリル系単量
体と共重合可能な他の単量体)の総重量を基準と
して10〜80%、好ましくは20〜70%で、10%より
少ないと本発明の目的が得られないし、80%より
多いと得られる塗膜の耐酸性、耐溶剤性が低下す
る。カルボキシル基含有単量体又はグリシジル基
含有単量体の使用量は各々脂肪酸又は脂肪酸のグ
リシジルエステル1当量に対して好ましくは0.8
当量以上になるような量である。 又、本発明でのアクリル系重合体は、生成重合
体が有機液体に溶解しないビニル単量体と共重合
してアクリル系重合体のブロツク又はグラフト重
合体を生成するために分子中に適当量の不飽和基
(不飽和結合ともいう。)を含有しているのが好ま
しい。かかる重合体の鵜飽和基含有量はその数平
均分子量150〜1000000当り1個が適当である。ア
クリル系重合体に不飽和基を導入するためには、
前述の不飽和脂肪酸、乾性油脂脂肪酸、半乾性油
脂肪酸及びにこれらの脂肪酸のグリシジルエステ
ルを用いてアクリル系重合体を変性するか、ある
いは不飽和基を2個以上有する単量体を使用する
ことにより得られる。そして不飽和基を2個以上
有する単量体とはアクリル系重合体に不飽和基を
導入するもので、それにはブタジエン、イソプレ
ン等の他に反応化合物例えば(メタ)アクリル酸
(メチル)グリシジルと(メタ)アクリル酸との
エステル、(メタ)アクリル酸(メチル)グリシ
ジルとフマル酸とのエステル(モル比1:1)、
(メタ)アクリル酸(メチル)グルシジルとフマ
ル酸とのエステル(モル比2:1)等が挙げられ
る。 不飽和基含有アクルリ系重合体はブタジエン等
または上記反応化合物をその他の単量体と常法に
従つて共重合させる一段法でも製造できるし、ま
た上記反応化合物の一方の成分である反応単量体
例えば(メタ)アクリル酸をその他の単量体と共
重合させた後に他方の反応化合物例えば(メタ)
アクリル酸(メチル)グリシジルを付加或いを縮
合させる二段法でも製造できるが、反応化合物を
アクリル系重合体に組込む場合は反応制御の点で
二段法が好ましい。付加或いは縮合反応に当つて
は周知の触媒が利用できる。一段法、二段法を問
わず最終アクリル系重合体には、不飽和基が含有
される。 このように本発明で用いられるアクリル系重合
体は、好ましくは不飽和基を含有し、且つ10〜80
%の脂肪酸及び/又は脂肪酸のグリシジルエステ
ルにより変性されたものである。かゝるアクリル
系重合体の使用量は、重合させるビニル単量体
100重量部(以後部で示す)に対し2〜400部、よ
り好ましくは20〜300部の範囲が適当である。 アクリル系重合体を製造するに当つては、高知
の重合方法で行なわれるが、溶液重合によるのが
特に好ましい。そして、脂肪酸、脂肪酸のグリシ
ジルエステルによる変性はカルボキシル基及び/
又はグリシジル基含有アクリル系単量体を必須と
するビニル系単量体との公知の付加又は縮合反応
により容易に行なうことができる。付加あるいは
縮合反応に当つては周知の触媒が利用できる。
又、かかる変性は上記の官能基含有単量体と予め
反応せしめる方法、アクリル系重合体の重合反応
と同時に行なう方法、重合反応終了後に行なう方
法があり、いづれの方法も可能である。 本発明は既述の如く、有機液体中でアクリル系
重合体の存在下にビニル単量体を重合させること
により達成される。その際使用できる重合開始剤
としては例えばアゾビスイソブチロニトリルの如
きアゾ化合物、過酸化ベンゾイルの如き過酸化物
等を使用できる。その使用量は重合させるビニル
単量体100部に対し0.1〜10部が適当である。また
必要に応じて例えばラウリルメルカプタンの如き
メルカプタン類を分子量調節のため使用すること
ができる。重合反応の温度条件としては50〜150
℃、好ましくは60〜110℃が適当であり、反応時
間は2〜40時間、好ましくは4〜25時間が望まし
い。 本発明で反応するビニル単量体は前述するよう
に重合前には有機液体に溶解し、重合後の生成物
が該有機液体に溶解しないものである。かかるビ
ニル単量体としては前記せしめるアクリル系単量
体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、(メタ)アクリロニトリルまたはこれらの
各単量体と共重合可能な他の単量体等が挙げられ
る。これら各種のビニル単量体のうち、それから
得られる生成重合体(単独重合体)が前掲の有機
液体1に溶解するものもあるが、そのような単量
体を使用する場合には他の単量体と併用して用い
られる。 かくして得られる分散液には、アクリル系重合
体のブロツクまたはグラフト重合体を分散安定剤
として、有機液体中で生成重合体が分散してい
る。かかる分散液は単独、あるいは硬化促進剤及
び/又は過酸化物による硬化により、常温又は50
〜300℃での焼付乾燥で優れた性能の塗膜を形成
する。使用できる硬化促進剤としては、ナフテン
酸コバルト等の金属石けん、ジメチルアニリン等
の三級アミン、ナトリウムメチラート等のアルコ
ラート、ラウリルメルカプタン、N−エチルメタ
トルイジン等があり、使用量は分散液ソリツド分
に対し0.001〜3.0%が好ましい。過酸化物として
は、過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパー
オキシド、キユメンハイドロパーオキシド等があ
り、その使用量は分散液ソリツド分に対して
0.001〜3.0%が好ましい。 さらに、分散液が不飽和基(不飽和結合)以外
に官能基(反応性基)をも有する場合には、その
官能基と反応性の硬化剤を併用することも可能で
ある。その官能基が水酸基の場合は、例えばアミ
ノ樹脂、(ブロツク)パリイソシアネート樹脂等
を使用できる。また、官能基がカルボキシル基の
場合は例えばエポキシ樹脂、メトキシメチル化ア
クリルアミド樹脂等を使用できるし、更にエポキ
シ基の場合例えばアジピン酸、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂等、アマイド基の場合例えばア
ミノ樹脂、イソシアネート基の場合例えばポリエ
ステル樹脂、メチロール基及びアルコキシメチル
基の場合例えばアミノ樹脂、ポリエステル樹脂等
を使用できる。これら硬化剤の使用形態は溶液、
分散液、粉末或いは固型のいずれでも可能である
が、低温硬化、レベリング、光沢、密着性等の点
から溶液形態が望ましい。 以下に本発明を実施例に従つて説明する。 実施例 1 (A) 溶媒和成分の製造 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に tert−ブチルパーベンゾエート 2部 酢酸ブチル 200 を仕込みN2ガスを吹き込みながら120℃に加熱
し、 スチレン 20部 メタクリル酸グリシジル 169 アゾビスイソブチロニトリル 5 から成る混合液を6時間かけて滴下した。引続
き120℃に6時間保つたのち、 大豆油脂肪酸 311部 ハイドロキノン 0.2 2−メチルイミダゾール 0.1 を添加し、さらに12時間、120℃に保つたのち、
スーパーVM&Pナフサ(低芳香族炭化水素溶
剤、ジエル化学(株)製)300部を加えて溶媒和成
分Aを得た。 (B) 分散重合 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に 溶媒和成分A 1000部 スーパーVM&Pナフサ 400 を仕込みN2ガスを吹き込みながら80℃に加熱
し、 メタクリル酸メチル 350部 アクリル酸エチル 145 メタクリル酸 5 過酸化ベンゾイル 12.5 スーパーVM&Pナフサ 100 から成る混合液を3時間かけて滴下した。さら
に12時間、80℃に保ち、不揮発分51.9%、粘度
(ガードナー)Jの分散液を得た。 実施例 2 (B) 分散重合 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に、 溶媒和成分A 1000部 スーパーVM&Pナフサ 400 を仕込みN2ガスを吹き込みながら80℃に加熱
し、 メタクリル酸メチル 100部 アクリロニトリル 100 アクリル酸エチル 295 メタクリル酸 5 過酸化ベンゾイル 12.5 スーパーVM&Pナフサ 100 から成る混合液を3時間かけて滴下した。さら
に12時間、80℃に保ち、不揮発分50.9%、粘度
(ガードナー)Rの分散液を得た。 実施例 3 (A) 溶媒和成分の製造 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に、 tert−ブチルパーベンゾエート 3部 酢酸ブチル 300 を仕込みN2ガスを吹き込みながら120℃に加熱
し、次いで スチレン 100部 メタクリル酸2−エチルヘキシル 90 メタクリル酸グリシジル 114 アゾビスイソブチロニトリル 7.5 から成る混合液を6時間かけて滴下した。引き
続き120℃に6時間保つたのち、 大豆油脂肪酸 196部 メタクリル酸 1 ハイドロキノン 0.2部 2−メチルイミダゾール 0.1 を添加し、さらに12時間、120℃に保つたのち、
スーパーVM&Pナフサ200部を加えて溶媒和
成分Bを得た。 (B) 分散重合 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に 溶媒和成分B 600部 スーパーVM&Pナフサ 580 酢酸ブチル 20 を仕込みN2ガスを吹き込みながら80℃に加熱
し、 メタクリル酸メチル 490部 アクリル酸エチル 203 メタクリル酸 7 過酸化ベンゾイル 17.5 スーパーVM&Pナフサ 100 から成る混合液を3時間かけて滴下した。さら
に12時間80℃に保ち、不揮発分52.6%、粘度
(ガードナー)Eの分散液を得た。 実施例 4 (A) 溶媒和成分の製造 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた
反応器に、 tert−ブチルパーベンゾエート 2部 酢酸ブチル 200 を仕込みN2ガスを吹き込みながら120℃に加熱
し、 スチレン 114部 メタクリル酸 86 アゾビスイソブチロニトリル 5 から成る混合液を6時間かけて滴下した。引き
続き120℃に6時間保つたのち オレイン酸グリシジル 300部 ハイドロキノン 0.2 2−メチルイミダゾール 0.1 を添加し、さらに12時間、120℃に保つたのち、
スーパーVM&Pナフサ300部を加えて溶媒和
成分Cを得た。 (B) 分散重合 実施例1の溶媒和成分Aに代えて溶媒和成分
Cを使用した他は実施例1と全く同様にして不
揮発分51.0%、粘度(ガードナー)、Q−Rの
分散液を得た。 比較例 1 温度計、撹拌器および還流冷却器をそなえた反
応器に、 tert−ブチルパーベンゾエート 5部 酢酸ブチル 200 スーパーVM&Pナフサ 300 を仕込みN2ガスを吹き込みながら120℃に加熱
し、 スチレン 100部 メタクリル酸2−エチルヘキシル酸 390 メタクリル酸 10 アソビスイソブチロニトリル 12.5 から成る混合液を6時間かけて滴下した。引き続
き120℃に6時間保つたのち、 メタクリル酸グリシジル 2部 ハイドロキノン 0.2 トリエチルアミン 0.1 を添加し、さらに12時間、120℃に保ち溶媒和成
分Dを得た。 (B) 分散重合 実施例1の溶媒和成分Aに代えて溶媒和成分
Dを使用した他は実施例1と全く同様にして不
揮発分50.8%、粘度(カードナー)M−Nの分
散液を得た。 比較例 2 (B) 分散重合 実施例1の溶媒和成分Aに代えてベツコゾー
ルP−470−70X(大豆油変性アルキド樹脂、油
長65%、大日本インキ化学工業(株)製)714部、
スーパーVM&Pナフサ200部、酢酸ブチル86
部を使用した他は実施例1と全く同様にして不
揮発分51.6%、粘度(ガードナー)P−Qの分
散液を得た。 実施例 3 (B) 分散重合 実施例3の溶媒和成分Bに代えてベツコゾー
ル1307(大豆油変性アルキド樹脂、油長41%、
大日本インキ化学工業(株)製)を使用した他は実
施例3と全く同様にして得られた分散液は安定
性が悪く、放置すると分離した。 比較例3を除く各例の分散液のソリツド分に
対し、6%ナフテン酸コバルト2%、24%ナフ
テン酸鉛2%を添加し、6ミリのアプリケータ
ーによりボンデライト処理軟鋼板に塗装し、常
温乾燥を行ない塗膜試験を行なつた。 その結果を表1に示す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機液体1と、該有機液体1に溶解もしくは
    膨潤しうる、しかも、下記ビニル系単量体3と共
    重合しうる、アクリル酸又はメタクリル酸とそれ
    以外のビニル系単量体との90〜20重量%と、不飽
    和二重結合を有する、炭素数が8以上なる脂肪酸
    のグリシジルエステルの10〜80重量%との反応に
    よつて得られる、上記脂肪酸のグリシジルエステ
    ルがエステル結合により導入された共重合性不飽
    和二重結合含有ビニル系重合体2、あるいは、ア
    クリル酸又はメタクリル酸の(メチル)グリシジ
    ルエステルとそれ以外のビニル系単量体の90〜20
    重量%と、不飽和二重結合を有する、炭素数が8
    以上なる脂肪酸の10〜80重量%との反応によつて
    得られる、上記脂肪酸がエステル結合により導入
    された共重合性不飽和二重接合含有ビニル系重合
    体2との存在下に、重合前に上記有機液体1に溶
    解するが、重合後には、もはや、該有機液体1に
    溶解しなくなるようなビニル系単量体3を共重合
    せしめることを特徴とする、非水性重合体分散液
    の製造方法。
JP1326981A 1981-01-31 1981-01-31 Production of polymer dispersion Granted JPS57126803A (en)

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