JPH0370794A - 冷凍機用潤滑油 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、冷凍機用潤滑油に間し、詳しくは、特定の構
造を有するポリグリコールよりなるか、またはこれを主
成分とするフロン系冷媒の存在下で安定な冷凍機用潤滑
油に関する。

〔従来の技術〕

フロン系冷媒を使用する冷凍機の圧縮機としては、往復
動式、遠心式、および回転式（ロータリ式）などの各種
のものが使用されているが、特に近年では高Ｅ　Ｅ　Ｒ
（Ｅｎｅｒｇｙ　Ｅｆｆｉｃｉｅｎｃｙ　Ｒａｔｅ）化
のため、これらの圧縮機の吐出部の温度条件が高くなり
、従って潤滑油に対する熱負荷も大きくなっている。そ
れが故に、冷媒雰囲気下における潤滑油の安定性が、そ
の潤滑油としての性能を維持する上で非常に重要である
。

従来、フロン系冷媒を使用する潤滑油としては、ナフテ
ン系、パラフィン系などの鉱油、アルキルベンセン、ポ
リ−α−オレフィン、ポリグリコールなどの合成油が使
用されているが、近年の冷凍機において要求される上記
のような高性能化を考慮すれば、これら基油基準単独で
は高温での冷媒雰囲気下における安定性は必ずしも十分
だとは言えない。特にポリグリコール油は粘度特性に優
れ、高温におけるシール性、低温流動性などの面で回転
式圧縮機用潤滑油として好ましく、さらに、近年のフロ
ン規制による代替冷媒として有力であるＨＦＣ−１３４
ａとの溶解性も優れているが、フロン系冷媒に起因する
劣化を起こしやすいため、単独での使用には問題がある
。

一方、フロン系冷媒存在下における潤滑油の安定性を向
上させる手段として、フェニルグリシジルエーテル、エ
ポキシ化脂肪酸モノエステル、エポキシ化植物油などの
エボシキ化合物を添加することが知られていて（特開昭
４９−９７３５１号公報、特公昭５７−４２１１９号公
報など）、それによるとこれらの化合物は、冷媒の分解
により生成する酸を捕捉する作用を有する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明者らは、上記化合物の作用に着目し、研究を重ね
た結果、特定の構造を有するポリグリコールが、単独で
使用してもフロン系冷媒の存在下での安定性に優れ、か
つ、優れた粘度特性および冷媒との溶解特性を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。

本発明は、優れた粘度特性および冷媒との溶解特性を有
すると同時に、従来のポリグリコールでは得ることので
きなかった優れた安定性を有する冷凍機用潤滑油を提供
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明は、−数式、 で表されるポリオキシアルキレングリシジルエーテルよ
りなるか、またはこれを主成分とする冷凍機用潤滑油を
提供するものである。

以下、本発明の内容をより詳細に説明する。

本発明の冷凍機用潤滑油は、−数式 で表されるポリオキシアルキレングリシジルエーテルよ
りなるか、またはこれを主成分とすることを特徴とする
。式中、Ｂは２〜８個の水酸基を有する化合物の残基で
ある。

また、Ａ、Ｏ，Ａ２０およびＡ３０は炭素数２〜１８の
オキシアルキレン基を示し、Ｒは炭素数１〜２４の炭化
水素基を示す。ａ、ｂ、およびＣは１〜１００となる整
数を示１７，１は１〜８．ｍおよびｎはそれぞれＯ〜７
であり、かつ１１．　ｍ。

ｎの合計は２〜８の整数である。

Ｂを残基とする２〜８個の水酸基を有する化合物として
は、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコール、ヘプタメチレン
グリコール、オクタメチレングリコール、ドデシレング
リコール、オクタデシレンゲリコール、ジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、スチレングリコール
、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、１，３．５
−ペンタントリオール、エリスリトール、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソ
ルビタン、ソルバイト、ソルビトールグリセリン縮合物
、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニ
トールなどの多価アルコール類、カテコール、レゾルシ
ン、ハイドロキノン、フロログルシンなどの多価フェノ
ール類、キシロース、アラビノース、リポース、ラムノ
ース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マン
ノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソ
マルトース、トレハロース、シュクロース、ラフィノー
ス、ゲンチアノース、メレジトースなどの糖類、ならび
にこれらの部分エーテル化物および部分エステル化物な
どが挙げられる。

また、／’に＋　Ｏ，Ａ２０およびＡ、Ｏ，としては、
具体的には例えば、オキシエチレン基、オキシプロピレ
ン基、オキシトリメチレン基、オキシブチレン基、１．
２−ジメチルオキシエチレン基、１−メチルオキシトリ
メチレン基、２−メチルオキシトリメチレン基、オキシ
テトラメチレン基、オキシペンタメチレン基、オキシヘ
キサメチレン基、オキシヘプタメチレン基、オキシオク
タメチレン基、オキジノナメチレン基、オキシデカメチ
レン基、オキシウンデカメチレン基、オキシドデカメチ
レン基、オキシトリデカメチレン基、オキシテトラデカ
メチレン基、オキシペンタデカメチレン基、オキシヘキ
サデカメチレン基、オキシヘプタデカメチレン基、オキ
シオクタデカメチレン基などが挙げられ、その中でもオ
キシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン
基、オキシテトラメチレン基がより好ましい。

また、Ｒとしては、具体的には例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基
、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、
オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキセ
ニル基、トコシル基、トコセル基、テトラデシル基なと
の直鎖構造または分枝構造を有するアルキル基、エチニ
ル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキ
セニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、
デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセ
ニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサ
デセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノ
ナデセニル基、エイコシル基、ヘキサデセニル基、トコ
セニル基、トコセニル基、テトラデシル基なとの直鎖構
造または分校構造を有するアルケニ基、シクロヘキシル
基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基
などのシクロアルキル基、フェニル基、メチルフェニル
基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフ
ェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、
ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェ
ニル基、デシルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ド
デシルフェニル基、トリデシルフェニル基、テトラデシ
ルフェニル基、ペンタデシルフェニル基、ヘキサデシル
フェニル基、ヘプタデシルフェニル基、オクタデシルフ
ェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、エチルナフ
チル基、プロピルナフチル基、ブチルナフチル基、ペン
チルナフチル基、ヘキシルナフチル基、ヘプチルナフチ
ル基、オクチルナフチル基、ノニルナフチル基、デシル
ナフチル基、ウンデシルナフチル基、ドデシルナフチル
基、トリデシルナフチル基、テトラデシルナフチル基な
どの芳香族基など、各種の炭化水素基が用いられる。

さらに本発明におけるポリオキシアルキレングリシジル
エーテルにおいては、−分子中に炭素数が異なるオキシ
アルキレン基が存在してもよく、またこの場合、該オキ
シルアルキレン基は、ランダム共重合していてもよく、
ブロック共重合していてもよい。

また、本発明におけるポリオキシアルキレングリシジル
エーテルの分子量は特に限定されるものではないが、圧
縮機の密封性をより向上させる点から、数平均分子量が
２００〜４０００のものが好ましく使用され、数平均分
子量が３００〜３５００のものがより好ましく使用され
る。

本発明の冷凍機用潤滑油は、上記ポリオキシアルキレン
グリシジルエーテルを単独で用いてもよいが、必要に応
じて公知の冷凍機油基油を混合して使用することもでき
る。この基油として好ましいものは、ポリオキシルアル
キレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールモ
ノエーテル、ポリオキシアルキレングリコールジエーテ
ル、ポリオキシアルキレングリコールグリセロールエー
テルなどのポリグリコール油であるが、パラフィン系お
よびナフテン系などの鉱油、ポリα−オレフィン、アル
キルベンゼンなども使用できる。これらの油は単独でも
、数種組み合わせて用いてもよい。

これらの基油の配合量は、本発明の冷凍機用潤滑油の優
れた性能を損なわない範囲であれば特に限定されるもの
ではないが、潤滑油全量に対し通常５０重量％以下、好
ましくは３０重量％以下である。

さらに、本発明における冷凍機用潤滑油に対して、その
性能をさらに向上させるため、必要に応じて従来より公
知の冷凍機油添加剤、例えばジーｔｅｒｔ−ブチルーｐ
−クレゾールなどのフェノール系、フェニール−α−ナ
フチルアミン、Ｎ、Ｎ’−ジ（２−ナフチル）−ｐ−フ
ェニレンジアミンなどのアミン系の酸化防止剤、ジチオ
リン酸亜鉛、リン酸エステル、塩素化リン酸エステルな
どの摩耗防止剤、塩素化パラフィン、硫黄系などの極圧
剤、脂肪酸などの油性剤、シリコーン系などの消泡剤、
ベンゾトリアゾールなどの金属不活性化剤、フェニルグ
リシジルエーテル、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキ
シ化植物油、グリシジルメタクリレート、亜リン酸エス
テルなどの塩酸捕捉剤などの添加剤を単独で、または数
種組み合わせて配合することも可能である。

これらの添加剤の配合量は、通常、潤滑油全量に対し１
０重量％以下、好ましくは５重量％以下である。

本発明の、ポリオキシアルキレングリシジルエーテルよ
りなるか、またはこれを主成分とする冷凍機用潤滑油は
、通常、冷凍機油として使用されている程度の動粘度お
よび流動点を有していればよいが、低温時の潤滑油の固
化を防ぐためには流動点が一１０℃以下、好ましくは一
２０℃〜−５０℃であることが望ましい。また、圧縮機
との密封性を保つためには１００℃における動粘度が２
ｃＳｔ以上、好ましくは３ｃＳｔ以上が望ましく、低温
における流動性および気化器における熱交換の効率を考
慮すると、１００℃における動粘度が、５０ｃＳｔ以下
、好ましくは２０ｃＳｔ以下であるのが望ましい。

本発明の冷凍機用潤滑油は、往復動式や回転式の圧縮機
を有するエアコン、除湿機、冷蔵庫、冷凍庫　冷凍冷蔵
倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プラントなどの
冷却装置などに特に好ましく使用できるが、遠心式の圧
縮機を有するものにも好ましく使用できる。

〔実　施　例〕

以下、本発明の内容を、実施例および比較例によりさら
に詳細に説明する。

１〜４お　　び　　　　　１陶３ 各実施例および比較例に用いた冷凍機用潤滑油の動粘度
および流動点を第１表に示した。

これらの冷凍機潤滑油の安定性を以ドに示すシールドチ
ューブ試験法に従って評価し、その結果も第１表に併記
した。

［シールドチューブ試験法］ 試料油と冷媒の等容量混合物を鉄、銅、アルミニウムの
触媒とともにガラス管に封入し、１７５℃で１６８時間
加熱した後の油および触媒の変色を観察し評価した。

なお、油の変色は黒褐色を８、無色を０として９段階に
変色度を分類した。また金属触媒の変色は光沢を失う程
度であれば問題ないが、鉄触媒が銅メツキされてしまう
と不良である。

〔発明の効果〕

第１表に示す結果から明らかなように、本発明に係る冷
凍機用潤滑油は、いずれもフロン系冷媒の存在下での安
定性に優れている。それに対して、比較例に示す冷凍機
用潤滑油は、触媒が黒変するか、または銅メツキが発生
した。

以上のように、本発明の冷凍機用潤滑油は、特に、フロ
ン系冷媒の存在下での安定性に優れ、その他の各種性能
にも優れた冷凍機用潤滑油である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （上記式中、Ｂは２〜８個の水酸基を有する化合物の残
   基を示し、Ａ＿１Ｏ、Ａ＿２ＯおよびＡ＿３は同一でも
   異なっていてもよく、それぞれ炭素数２〜１８のオキシ
   アルキレン基 を示し、Ｒは炭素数１〜２４の炭化水素基 を示す。また、ａ＝１〜１００、ｂ＝１〜 １００、ｃ＝１〜１００、ｌ＝１〜８、ｍ＝０〜７、ｎ
   ＝０〜７となる整数を示し、ｌ＋ｍ＋ｎ＝２〜８である
   。） で表されるポリオキシアルキレングリシジルエーテルよ
   りなるか、またはこれを主成分とする冷凍機用潤滑油。 ２、流動点が−１０℃以下である請求項１に記載の冷凍
   機用潤滑油。 ３、１００℃における動粘度が２〜５０ｃＳｔである請
   求項１記載の冷凍機用潤滑油。