JPH0368643A - 艶消し性にすぐれた成形体用スチレン系樹脂組成物、成形品およびその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野） 本発明は艶消し性にすぐれたスチレン系ｔ１脂組成物、
成形品およびその製造法に関し、より詳しくは艶消し性
にすぐれた成形体用スチレン系樹脂葡成物、該組成物を
射出成形してなる艶消し性にすぐれた表面を有するスチ
レン系ｍ脂成形品及び該成形品の′＃遣法に関する。

〈従来の技術） 一般用ボリスチレン、耐熱性ポリスチレン、耐衝撃性ポ
リスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ア
クリロニトリル・ブタジェン・スチレン共重合体、ポリ
メタクリルスチレンといったスチレン系樹脂は〜板状あ
るいは凹凸形状の成形品として種々の用途に用いられて
おり、特に近年高級感、防眩効果を高めるため艶消し表
面を有するものが普及してきている。従来艶消し表面を
有するスチレン系樹脂成形品を得るためには押出ロール
又は鋳込成形、圧縮成形、射出成形などの型表面を微細
に凹凸を設けて艶消し状にしたり、無機微粉体を混練押
出したり、あるいは成形後成形品に艶消しコーティング
をしたりすることが一般に行われている。

（発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の成形ロール又は金型などの成形型
表面に微細な凹凸を設けて艶消しとする場合には、その
艶消しの程度に応じて成形金型の表面加工を施こさなけ
ればならず広範な面積を均一な艶消し状態に維持するこ
とが難しく、またプレス加工、真空加工等の２次熱加工
が必要な場合には表面のｍ、ｍ凹凸が消失してしまうと
いう解決すべき課題を有していた。また艶消しコーティ
ングの場合には成形工程とは別に塗装工程が必要である
こと、広範囲な面積及び塗装しにくい部分に均一に塗装
できないなどの問題点を有していた。

本発明はこのような従来の解決すべき課題に着目してな
されたもので、量産性にすぐれて２次熱加工を施こす必
要のない射出成形法において成形型表面を艶消し表面を
加工することなく防眩性、機械的強度のすぐれた艶消し
表面を有するスチレン系樹脂成形品を得ることを目的と
する。

（課題を解決するための手段） 本発明者等は、量産性にすぐれかつ２次熱加工を龍こす
必要のない射出成形法において、鋭意検討を重ねた結果
、特定粒径の重合体微粒子をスチレン系樹脂に配合する
ことにより、上記課題を解決できることを見出し、本発
明を完成した。

本発明によればこれらの目的は、スチレン系樹脂１０（
ｌ１部に対して１〜４０μｍの粒径を有する重合体微粒
子を１〜２０重量部含有してなる艶消し性にすぐれた成
形体用スチレン系樹脂組成物によって達成される。

また、上記目的は上記スチレン系樹脂組成物を射出成形
してなる艶消し性のすぐれたスチレン系樹脂成形品によ
って達成される。

更に、上記目的はスチレン系樹脂材料を射出成形してス
チレン系樹脂成形品を得る方法において、上記スチレン
系樹脂組成物を艶消し加工の腟こされていない成形型キ
ャビティ内に射出成形する艶消し性にすぐれたスチレン
系樹脂成形品の製造法によって達成される。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明でいうスチレン系樹脂とは、一般用ポリスチレン
、耐熱性ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリ
ロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブ
タジェン・スチレン共重合体およびポリメチルメタクリ
ルスチレン共重合体等をいい、射出成形、押出成形、圧
縮成形などができるコポリマーおよび／又はホモポリマ
ーであればよく、紫外線吸収剤、熱安定剤、着色剤、フ
ィラー等の添加剤を含んでいることはなんら差し支えな
い。

本発明に用いる重合体粒子とは、架ａｍ合体微粒子又は
高重合度重合体微粒子等をいい、架橋ポリスチレン重合
体微粒子、架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子、高
重合度メタクリル酸エステル重合体微粒子あるいはこれ
らの混合物が好ましく用いられる１本発明に好ましく用
いられる上記重合体微粒子としては、スチレン又はメタ
クリル酸エステルと架橋剤、あるいはスチレン又はメタ
クリル酸エステルを主単量体成分とする共重合可能な単
量体の混合物と架橋剤とを塊状重合、鋳込重合したもの
を機械粉砕した微粉体や懸濁重合して得られる微粒子、
メタクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルを主
単量体成分とする共重合可能な単量体の混合物を重合度
５０００以上、好ましくは８０００以上に塊状重合、鋳
込重合したものを機械粉砕した微粉体や懸濁重合して得
られる微粒子、またはこれらを混合したｆＲ′＃１子を
いう。

本発明で使用されるメタクリル酸エステルとしては、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エステル、メタクリル酸
ｔ　ｅ　ｒ　ｔ、−ブチル、メタクリル酸２−エチルヘ
キシルなどの分岐脂肪族エステル、メタクリル酸アリル
などの不飽和エステルなどであり、メタクリル酸メチル
、メタクリル酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エステルが
好ましく、メタクリル酸メチルが最も好ましい、スチレ
ン又はメタクリル酸エステルと共重合可能な単量体とし
ては、たとえば主成分以外の（メタ）アクリル酸アルキ
ルエステル（（メタ）アクリル酸アルキルエステルとは
アクリル酸アルキルエステル、およびメタクリル酸アル
キルエステルをいう、以下同じ、）、（メタ）アクリル
酸ヒドロキシアルキルエステル、（メタ）アクリル酸、
（メタ）アクリルニトリル、スチレン、α−メチルスチ
レン−無水マレイン等がある。また架橋剤としては特に
限定されないが、２個以上の不飽和基を有する架橋剤を
用いるのが好ましく、たとえばエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、１，４−ブタンジオールジメタクリレート、ネオペ
ンチルゲルコールジメタクリレートなどの二官能性ジメ
タクリレートや、ジビニルベンゼン等が好ましく使用で
き、全モノマーに対し０．１〜５０重量％、好ましくは
５〜５０重量％の範囲で用いられる。これらの懸濁重合
による微粒子としては、特開昭４８−４９８３８号公報
、特開昭６２−１０１６１４号公報、特開平１−１４６
９１０号公報等で示された処方及び懸濁方法によって製
造されたもの、あるいは市販のものとして松本油脂製薬
株式会社：マツモトマイクロスフェア−Ｍ２Ｏ３（架橋
ポリメチルメタクリレート球状微粒子）、積水化成品工
業株式会社製：テクボリマーＭＢ（ポリメチルメタクリ
レート微小球状微粒子：高重合度タイプ）、同ＭＢＸ（
架橋ポリメチルメタクリレート微小球状微粒子）、チク
ポリマーＳＢＸ　（架橋ポリスチレン微小球状微粒子〉
などが好ましく使用できる１本発明に用いられる微粒子
の粒径は１〜４０μｍ、好ましくは１〜２５μｍであり
、平均粒子径は３〜１５μｍ、好ましくは３〜１０μｍ
であり、更に好ましい微粒子の態様としては、重合＃微
粒子含有変動に対する艶消し外観の安定性および艶消し
表面の均一性の観点から粒径１０μｍ未満の粒子が重量
分布で６０％以上好ましくは７５％以上占めるものであ
る。ここでいう平均粒子径とは、各粒径を重量積算し全
重量の５０％にあたる粒径を意味し、たとえば重力沈降
法により透過式粒度分布測定器（■セイシン企業製：　
５ＫＡ５０００）等により測定できる。艶消し状態の均
−性及び風合いの点から懸濁重合による球状微粒子が好
ましく使用され、粒径分布の狭い方が均一な艶消し性が
得られるのでより好ましく使用される０重合体機粒子の
粒径が４０μｍを超える場合には表面が細かく均一な艶
消し状態とならず好ましくない。

またその配合量は、目的とする用途によって異なるが、
良好な防眩性を得るためには、１．０〜２０′Ｍ量部、
好ましくは２．０〜１５重量部をスチレン系樹脂重合体
１００重量部あたり配合することが必要である。１．０
重量部未満の場合には表面のｍ消し状態が十分にならず
光沢度が上昇し美麗さが失なわれ、一方２０重量部を超
える場合には表面の艶消し状態は均一であるが、とくに
性能上好ましい影響を及ぼさずこれ以上添加しても価格
的に高価となり好ましくはない、また上記微粒子が架橋
系でなく重合度５０００未満の場合には、射出成形の混
練時機粒子が基材樹脂に溶解し艶消し状態が発現しなか
ったり、極めて不充分であったりして好ましくない０本
発明に用いる架橋ポリマー、高重合度ポリマーの艶消し
剤配合する事により艶消しが達成されるスチレン系樹脂
の代表的なものとしてポリスチレン、Ａｓ樹脂、ＡＢＳ
ｖＩＪ脂、ＭＳ樹脂等が挙げる事ができる。

本発明における艶消し性にすぐれた成形体用スチレン系
樹脂組成物とは、前記スチレン系ｔＭＦ１重合体１００
１１Ｌ量部に対して、１〜４０μｍの粒径を有する前記
重合＃微粒子を１〜２０重量部含有するものであり、た
とえばスチレン重合体および前記微粒子をヘンシェルミ
キサーなどで攪拌混合したものあるいは混合後押出成形
機にかけてベレット状したものなどをいう、前記組成物
は安定に保存するため、あるいは成形機への喰い込みを
良くするため、ペレット状にしたものが好ましく用いら
れる。

本発明の成形体用組成物は押出成形あるいはｑ（出成形
などの成形体用材料として使用されるが、押出成形では
樹脂を押出した後の成形ロールとの接触状態により艶消
し状態が左右されやすいため、このような問題のない射
出成形に好適であり、射出成形体用スチレン系ｖＩ４ｆ
ｆｉｆ組成物として好ましく使用される。

本発明における射出成形条件は本発明の本質的な構成要
件ではなく、通常の射出成形機を用い通常の射出条件下
で前記スチレン系樹脂組成物を艶消し加工の施こされて
いない成形型キャビティに射出成形することにより、艶
消し性にすぐれたスチレン系ｍ脂成形品を製造すること
ができ、たとえば前記ポリスチレン重合体および前記微
粒子をヘンシェルミキサーなどで攪拌混合したものある
いは混合後押出成形機にかけベレット状にしたものを射
出成形機で鏡面金型キャビティ内に射出成形することに
より、均一な艶消し表面を有するスチレン系樹脂成形品
を得ることができる。

上述の如くして得られる本発明のスチレン系樹脂成形品
は、良好な機械的強度と防眩性のすぐれた艶消し表面を
呈するが、基材樹脂と重合体微粒子の屈折率がほぼ等し
い時には成形後所定の表面部分を研磨することにより容
易に透明にすることができるので、部分的に透明部分を
有する成形品を製造することができ、また艷ありとした
い場合には研磨することにより容易に艶をもつ成形品を
製造することができ有用である。

（実施例） 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。

なお、実施例、比較例における「％」および「部ｊはす
べて「重量％ノおよび「重量部Ｊをそれぞれ表わし、ま
た実施例および比較例により得られたスチレン系樹脂成
形品の性能は以下の方法により測定、評価した。

色且且Ｅ 室内において蛍光灯を試料上に反射させて目視観察し、
試料の艶消し状態を次の記号で表わした。

○・・・・・・蛍光灯の輪郭が認められないかほとんど
認められない。

Δ・・・・・・蛍光灯の輪郭は認められるが不明瞭であ
り表面の凹凸がある。

×・・・・・・蛍光灯の輪郭が明瞭に認められ、表面の
凹凸がほとんどない。

監艷盈盪亙１文 ＪＴＳＫ７１０５に準拠して積分球式光線透過率測定装
？ｌ！（■村上色彩研究所ト光線透過率・反射率計ＲＭ
−１５）により測定し、全光線透過率、平行光線透過率
を算出した。

Ｌ仮亙 ＪＴＳＫ７１０５の光沢度測定に準拠して光沢度計（ス
ガ試験機■製：ＳＭカラーコンピューター）により６０
”−６０部反射にて測定した。

友皿皿上 Ｊ　Ｉ　５ＢＯ６０１に準拠して表面粗さ計（■小板研
究所：万能表面形状測定１１１ｓＥ−３Ｃ）により十点
平均粗さ（Ｒｚ）を測定した。

実施例１ ポリスチレン（三菱モンサント■製：ダイヤレックスＨ
Ｆ−７７−以下同じ）１００部に対して、２〜２０　Ｂ
　ｍの粒度分布を有し平均粒子径８μｍ（１０μｍ未満
の粒子は重量分布で７８％）の架橋ポリメチルメタクリ
レート微粒子（８［水化成品工業特製：テクボリマーＭ
ＢＸ−８）を１部、２部、５部、１０部、１５部、２０
部それぞれ添加しヘンシェルミキサーで混合攪拌の後、
それぞれ押出ＩＩ（中央機械製作新製、ＶＳＫ−４０＞
で押出してペレット化し、このペレットを鏡面のキャビ
ティを有する金型を取り付けた射出成形ｍ＜東芝機械■
製：　ＴＳ−２５ＢＰ）により成形温度２００〜２４０
℃、金型温度５０℃の条件で成形し、厚さ２＋ｗ＋の平
板成形品を得た。

これらの成形品の性能評価結果は第−表に示すが、細か
く均一な艶消し表面を有するものが得られた。

実施例２ ポリスチレン１００部に対して重合度９３００で１〜２
４μｍの粒度分布を有し平均粒子径７μｍ　（１０μｍ
未満の粒子は重量分布で８２％）の高重合度ポリメチル
メタクリレート微粒子（ｍ水化成品工業＠製チクポリマ
ーＭＢ−８＞を１部、２部、５部、１０部、１５部−２
０部それぞれ押出機でペレット化し、このペレットを実
施例１と同様に射出成形し厚さ２−の平板成形品を得た
。

これらの成形品の性Ｆｌ評価結果を第１表に示すが、細
かく均一な艶消し表面を有するものが得られた。

実施例３ ポリスチレン１００部に対して一１〜１６μｍの粒度分
布を有し平均粒径７μｍ（１０μｍ未満の粒子は重量分
布で９１％〉の架橋ポリスチレン重合体微粒子（Ｍ水化
成品工業■製：テクボリマ−８ＢＸ６）を１０部添加し
、実ａＰＩｉと同様にして平板成形品を得た。ＡｌｔＩ
かく均一な艶消し表面を有するものが得られた。

実施例４ ポリスチレン１００部に対して、４〜４０μｍの粒度分
布を有し平均粒子径２０μｍ（１０μｍ未満の粒子は重
量分布で４％）の高重合度ポリメチルメタクリレート微
粒子を１０部添加し、実施例１と同様にして平板成形品
を得た。均一な艶消し表面を有するものが得られた。

実施例５ アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン共重合体（東
し■製：トヨラック３００）、アクリルニトリル・スチ
レン共重合体（ダイセル化学■製：セビアンーＮ０２０
）−ポリメタクリルスチレン（新日鉄化学■製：エスチ
レジＭＳ−３００）の、いずれか１種１００部に対し、
架橋ポリメチルメタクリレート微粒子（ＭｎＸ−８）　
、高重合度ポリメチルメタクリレート微粒子（ＭＢ−８
＞　、および／または架橋ポリスチレン微粒子（ＳＢＸ
−６）それぞれ１０部を添加し、実施例１と同様にして
平板成形品を得た。いずれも細かく均一な艶消し表面を
有するものが得られた。

実施例６ ５Ｊのセパラブルフラスコに、懸濁分散剤として重合度
２１２０、鹸化度７９．４％のポリビニルアルコール（
［クラレ製ＰＴＡ４２０）１８゜３７ｇを２６２５ｍＪ
の蒸溜水に溶解させ、モノマー系としてメタクリル酸ス
テアリル３００ｍ才、エチレングリコールジメタクリレ
ー）３００ｍｊ、トルエン４００ｍｊ、ラウロイルパー
オキサイド１．２００ｇの溶液を加えた。この混合液を
ラボディスパーザ−（三田村理研■製Ｘ−１０２０型）
を用い、顕Ｗｋ鎖で観察した粒径が最大のもので２０μ
ｍになるまで分散させた。フラスコに温度計、攪拌装置
、冷却管をとりつけ、窒素気流下８０℃で６時間重合反
応を行なった。得られたスラリーを吸引枦遇し、戸別し
た微粒子を再び蒸溜水に分散させて付着しているポリビ
ニルアルコールを洗浄し濾過した。これを１００℃で２
日間真空乾燥して希釈剤のトルエンを蒸発させ光学顕微
鏡で観察したところ粒径が２〜２０μｍで平均粒子径７
μｍ（１０μｍ未満の粒子は重量分布で８４％以上）の
架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子を得た。

ポリスチレン１００部に対して、上記架橋メタクリル酸
エステル重合体微粒子を２部、５部、１０部、１５部を
それぞれ添加し実施例１と同様にして混合ペレット化し
て成形し厚さ２ｍの平板成形品を得た。これらの成形品
はいずれも細かく均一な艶消し表面を有するものが得ら
れた。

比較＃４１ ポリスチレン１００部に対し、１０〜２００μｍの粒度
分布を有し平均粒子径５０μｍの高重合度ポリメチルメ
タクリレート微粒子１０部を添加し、実施例１と同様に
して平板成形品を得た。均一な艶消し表面にはならず微
粒子が凝集したようなマダラ状の表面を示した。

比較例２ ポリスチレン１００部に対し、３０〜２００　Ｂｍの粒
度分布を有し平均粒子径１００μｍの架橋ポリメタクリ
レート微粒子（積木化成品工業１１１１：テクボリマー
ＭＢＸ−１００）１０部を添加し、実施例１と同様にし
て、平板成形品を得た。均一な艶消し表面にならずマダ
ラ状の表面を示した。

比較例３ 型転写シートの性能を第１表に示す、型転写シートＡは
艶消し状態のかるいもの、型転写シートＢは艶消し状態
のきついものの例である。

以下余白。

（発明の効果） 本発明は以上説明したように、スチレン系樹脂１００重
量部に対して一１〜４０μｍの粒径を有する重合体微粒
子を１〜２０重証部含有してなる艶消し性にすぐれた成
形体用スチレン系樹脂組成物であるから、配合する重合
体微粒子の粒径および添加量により艶消し状態を変化さ
せることができるので、簡便に種々の艶消し状態を有す
る成形体用の組成物を提供することができる。特に量産
性にすぐれた射出成形材料として有用である。

また、上記艶消し性にすぐれた成形体用スチレン系樹脂
組成物を射出成形してなる艶消し性にすぐれたスチレン
系樹脂成形品であるから、２成熟加工を施こす必要がな
い射出成形品であるので大量に安価に供給でき、種々の
艶消し表面を有する照明カバー、デイスプレー、グレー
ジングあるいは計器カバー等として有用である。特に基
材樹脂として透明性を有するスチレン系樹脂を使用した
場合には透光性にすぐれ、省エネ効果の高い成形品とし
て有用であり、また透明基体樹脂と重合体微粒子の屈折
率がほぼ等しい場合には、成形後所定の表裏部分を研磨
することにより容易に透明にすることができるので、部
分的に透明部分を有する成形品を製造することができる
ので有用である・更に本発明は、上記スチレン系樹脂組
成物を艶消し加工の施こされていない成形金型キヤビテ
イ内に射出成形する艶消し性にすぐれたスチレン系樹脂
成形品の製造方法であるから、キャビテイ面を＠細加工
するとか、十分に鏡面に研磨する必要がなく安価に金型
を製作することができ、また一つの金型で成形材料を変
えることにより種々の艶消し品と鏡面品を製造できるの
で、安価、簡便にかつ多種類の艶消し表面状態を有する
スチレン系樹脂成形品を提供することができ有利である
。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）スチレン系樹脂１００重量部に対して、１〜４０
   μｍの粒径を有する重合体微粒子１〜２０重量部含有し
   てなる艶消し性にすぐれた成形体用スチレン系樹脂組成
   物。
2. （２）微粒子が架橋ポリスチレン重合体微粒子である請
   求項１記載のスチレン系樹脂組成物。
3. （３）微粒子が架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子
   および／または高重合度メタクリル酸エステル重合体微
   粒子である請求項１記載のスチレン系樹脂組成物。
4. （４）微粒子がメタクリル酸メチルを主成分とする、架
   橋重合体微粒子および／又は高重合体微粒子である請求
   項１記載のスチレン系樹脂組成物。
5. （５）微粒子が架橋ポリメチルメタクリレート微粒子お
   よび／又は高重合度ポリメチルメタクリレート微粒子で
   ある請求項１記載のスチレン系樹脂組成物。
6. （６）請求項１乃至５記載のスチレン系樹脂組成物を射
   出成形してなる艶消し性にすぐれたスチレン系樹脂成形
   品。
7. （７）スチレン系樹脂材料を射出成形してスチレン系樹
   脂成形品を得る方法において、請求項１乃至５記載のス
   チレン系樹脂組成物を艶消し加工を施こされていない成
   形型キャビティ内に射出成形することを特徴とする艶消
   し性にすぐれたスチレン系樹脂成形品の製造法。