JPH0367578A

JPH0367578A - 培養装置

Info

Publication number: JPH0367578A
Application number: JP20244389A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Nakai; 達也中井
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-08-04
Filing date: 1989-08-04
Publication date: 1991-03-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は培養液を用いて植物細胞を大量に増殖させる培
養装置に関する。

（従来の技術）植物体の細胞を脱分化させてカルスを誘導する一般的手
法として１例えばペトリ皿内に栄養分とホルモンを含ん
だ寒天培地を置き、この寒天培地上に植物細胞を載せて
、脱分化、増殖させてカルスを誘導する手法があるが、
この場合、植物細胞を効率よく、脱分化、増殖させるた
めに、栄養分を含んだ寒天培地を頻繁に交換する必要が
ある。

また、植物体の細胞が寒天培地上で脱分化してカルスに
なった時点で、カルスを培養容器内の培養液中に移動し
て培養する液体培養手法もあるが、この場合１例えば２
〜３週間の周期で寒天培地を交換し、かつ培養液中に移
動後においても、培養液中の溶融酸素濃度を高めるため
に振盪したり。

撹拌して培養液への通気を実施する必要がある。

更に、培養液中へ直接通気を行う方法もあるが、この方
法の場合、容器の底壁近傍に通気孔を設け、培養液へ外
部から通気孔を介して空気を送り込み、送り込んだ空気
は小気泡にされて、培養液と空気の接触面積を広げ、こ
れにより培養液中の溶存酸素濃度が高められている。

（発明が解決しようとする課題）小気泡の状態で通気した場合、培養中の植物細胞へ小気
泡が付着し、植物細胞は水面付近を浮遊し、細胞の均一
な撹拌が行なえず、また、付着した気泡が他の細胞を引
き寄せて、細胞の集団を塊状に大きくするという問題点
が生じる。

本発明は小気泡による通気において、細胞へ付着した気
泡を細胞から取り去る為に、細胞および気泡へ衝撃を与
えることができ、かつ、細胞が塊状に大きく生長するの
を抑えることができる培養装置を提供することを目的と
する。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は液体を用いて細胞を培養増殖させる培養容器内
部に、エアリフト管を設け、培養容器に給気口、排気口
、給液口、排液口等を設けた培養装置において、エアリ
フト管の上方部に排気筒を設けたことを特徴とする培養
装置である。

即ち、本発明は、液体への通気撹拌により植物細胞を培
養するため、培養する容器には、底壁近傍に給気口があ
り、小気泡として通気できるように多孔質体が配け、ま
た、培養容器には、排気口。

給液口、排液口等が設けられ、そして、容器内部には通
気撹拌による培養液の流れを容易に起こさせる為のエア
リフト管が設けられ、エアリフト管の上方部に空気の流
れを絞る為の排気筒を設けた培養装置である。

（作　用）給気口から供給した空気が、多孔質体を通って小気泡の
状態で培養液中へ供給され、この小気泡は、エアリフト
管内の培養液中を上昇し、この小気泡の上昇とともに培
養液も上昇し、培養液はエアリフト管内を上昇し、エア
リフト管の外を下降するような循環を行い、エアリフト
管内を上昇した気泡は、更に排気筒内を上昇し、液面か
ら気相中へ放出され、排気口より培養容器外へ放出され
、排気筒が設けである部分で液面が生じ、気泡の上昇を
阻止し、かつ、培養液の循環をさまたげる。

（実施例）次に本発明の一実施例を説明する。第１図は有底円筒状
に形成された培養容器内部と、培養容器１に挿入された
培養液３と、培養容器１の底部に設けられた多孔質体４
と、多孔質体４の上部に上下方向に取り付けられたエア
リフト管５と、エアリフト管５の上部に取り付けられた
排気筒６と。

排気筒６を培養容器ｌに固定する蓋７と、蓋７に開けら
れた植付は口８と、蓋７に開けられた排気口９と、排気
口９に接続されたフィルタ１０と、培養容器１の底壁に
設けられた給気口１１ａと、給気口１１ａに接続された
加湿器１２とからなる培養装置を示している。

即ち、１はガラス等で有底円筒状に形成された培養容器
で、この培養器１の中に植物細胞２を増殖させる為の培
養液３が満され、培養容器１の底部に多孔質体４が設け
られ、その多孔質体４の上部にエアリフト管５が上下方
向に取り付けられ、エアリフト管５の上部に排気筒６が
培養容器１の蓋７から支えられ、培養容器ｌの蓋７には
植物細胞を投入する植付口８と排気口９が設けられ、排
気口９には雑菌の侵入を防止する為の除菌フィルタ１０
ａが接続してあり、培養容器１の底壁には給気口１１ａ
を設け、給気口１１ａの他端は加湿器１２内に接続され
、加湿器１２には加湿用の無菌水１３が満され、加湿器
１２の無菌水１３へ給気口１１ｂは開口し、給気口１１
ｂへは除菌フィルタ１０ｂ、およびエアーポンプ１４を
接続し、また、培養容器１の上部壁には給液口１５が設
けてあり、給液口１５の他端は培養液供給タンク１７に
接続され、タンク１７の培養液３中へ開口し、培養液３
はローラーポンプ１６を用いて培養容器１へ送り込まれ
、培養液供給タンク１７には通気口１８を設け１通気口
１８には除菌フィルタ１０ｃを接続し、培養容器１の底
部近傍の壁には培養液３を排出する為の排液口１９が取
り付けられ、排液口１９には弁２０が接続しである。

この装置において、植物細胞を増殖させる場合、まず最
初にポンプ１６を駆動させ、タンク１７の培養液３を給
液口１５を通して培養容器１へ供給し、培養容器１の培
養液３の液面が排気筒６内になるように液面を調節し、
増殖すべき植物細胞を植付口８から培養液３へ投入し、
エアーポンプ１４を駆動させ、空気をフィルタ１０ｂお
よび加湿器１２を経由して、培養容器１の多孔質体４の
下面へ供給する。

なお、多孔質体４の下面へ供給された空気はフィルタ１
０ｂで除菌され、無菌状態になっており、また加湿器１
２によってほぼ飽和状態まで加湿されている。

エアーポンプ１４で多孔質体４の下面へ供給された空気
は、この多孔質体４の微小間隙を通って、多孔質体４の
上面へ出、微小気泡となってエアリフト管５の培養液３
を培養液３を伴いつつ、液面へ向かって上昇し、液面付
近では気泡は排気筒６内へすべて集まり、排気筒６外と
培養容器１の間の空間は閉鎖されているので、気泡が排
出できる部分がなく、よって、排気筒６の下面部の高さ
まで空気が充満し、液面が一定に保たれ、この液面によ
りエアリフト管５の培養液３の上昇流を妨害し、乱流を
起こす、培養液３はエアリフト５の外側を下降し、培養
容器１の培養液３は均一に撹拌され、気泡はすべて排気
筒６に集まり、フィルタ１０ａを通して培養容器１の外
へ排出される。

培養容器ｌに排気筒６を設けたことにより、液中の気泡
が気相へ排出される液面を限定することができ、この液
面の限定により培養液３の流れに乱れを生じさせること
ができ、この乱流により培養中の植物細胞に対して適度
の剪断力を与え、細胞へ付着した気泡を離し、植物細胞
が塊状に大きく生長する現像を抑制させることができる
。

〔発明の効果〕

排気筒を設けたことにより、乱流を生しさせ。

培養中の細胞へ適度な剪断力を与えることができ、これ
により、細胞が塊状に大きく生長する現象を抑制するこ
とができ、また乱流により細胞へ付着した気泡を離すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す培養装置の構成図であ
る。１・・・培養容器　　　　　　３・・・培養液４・・・
多孔質体　　　　　　５・・・エアリフト管６・・・排
気筒　　　　　　　７・・・蓋８・・・植付は口１２・・・加湿器９・・・排気口

Claims

【特許請求の範囲】

有底円筒状に形成された容器と、この容器に挿入された
培養液と、前記容器の底部に設けられた多孔質体と、こ
の多孔質体の上部に上下方向に取り付けられたエアリフ
ト管と、このエアリフト管の上部に取り付けられた排気
筒と、この排気筒を前記容器に固定する蓋と、この蓋に
開けられた植付け口と、前記蓋に開けられた排気口と、
この排気口に接続されたろ過装置と、前記容器の底壁に
設けられた給気口と、この給気口に接続された加湿器と
からなる培養装置。