JPH0363561B2 - - Google Patents

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JPH0363561B2
JPH0363561B2 JP57120819A JP12081982A JPH0363561B2 JP H0363561 B2 JPH0363561 B2 JP H0363561B2 JP 57120819 A JP57120819 A JP 57120819A JP 12081982 A JP12081982 A JP 12081982A JP H0363561 B2 JPH0363561 B2 JP H0363561B2
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JP
Japan
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neutral
lipid metabolism
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JP57120819A
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Makoto Yoshihama
Tsuyoshi Nakamura
Yasuyoshi Takeshita
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なハトムギ多糖物質及びこのもの
を含有する新規な脂質代謝改善剤に関する。 従来、ペクチンやグルコマンナン等のいわゆる
「ダイエタリー・フアイバー」は、血清コレステ
ロールの上昇を抑制する作用を有するといわれて
いるが、ペクチン等の作用は、まだ充分に解明さ
れていない。 また、米ぬかを原料として得られるセルロー
ス、ヘミセルロース、リグリンを主成分とする物
質にコレステロール上昇抑制作用があることも知
られている(特開昭55−141415号公報)。 本発明者らは、心臓等循環器疾患の原因と考え
られている高脂血症、動脈硬化症に対し治療効果
のある強力な脂質代謝改善剤を探求した結果、ハ
トムギぬか中より得られたハトムギ多糖物質が高
い脂質代謝改善効果を有することを見出し、そし
て、このハトムギ多糖物質が新規物質であること
を確認し、本発明をなすに至つた。 すなわち、本発明は下記性質を有するハトムギ
多糖物質である。 a 重量平均分子量:約50万 b 糖組成:キシロース36.4重量%、アラビノー
ス34.4重量%、グルコース17.6重量%、ウロン
酸7.4重量%、ガラクトース重量%、マンノー
ス(微量) c 比旋光度:〔α〕24 D=−97.5゜ d 赤外吸収スペクトル:900cm-1及び1650cm-1
に吸収帯を有する e 溶解性:水に可溶、アルカリ水溶液に可溶、
アセトン、ベンゼン、アルコール、含水アルコ
ール、クロロホルムにそれぞれ不溶 f 呈色反応:アニリン・フタル酸反応(+)、
アンモニア・硝酸銀反応(+)、ニンヒドリン
反応(+)、塩基第二鉄反応(±) g 塩基性、酸性、中性の区別:中性 h 性状:白色ないし淡褐色(凍結乾燥粉末)無
味、無臭、 i 生理活性:脂質代謝改善作用 また、本発明は、ハトムギ多糖物質又は(及
び)該物質を含有する組成物を有効成分として含
む脂質代謝改善剤である。 本発明の脂質代謝改善剤は、コレステロール等
の血清指質成分に対する低下作用が極めて高く、
しかも毒性や副作用がないから、高脂血症や動脈
硬化症の治療に有効に使用することができる。 前述のように、米ぬかのヘミセルロース等にコ
レステロール上昇抑制作用があることは公知であ
るが、ハトムギぬかから優れた脂質代謝改善作用
を有する多糖物質が得られたことはこれまで報告
されていない。 本発明のハトムギ多糖物質は次の性質を有す
る。 a 高速液体クロマトグラフイー法による重量平
均分子量は約50万である。 b 糖組成は、キシロース36.4重量%、アラビノ
ース34.4重量%、グルコース17.6重量%、ウロ
ン酸7.4重量%、ガラクトース4.1重量%、マン
ノース(微量)である。 c 比旋光度〔α〕24 Dは−97.5゜(濃度88mg/100ml)
である。 d 赤外吸収スペクトルは、900cm-1にβ−D−
グルコシド結合による吸収、及び、1650cm-1
ペプチド結合による吸収を示す。 e 溶解性については、本物質は冷水、温水に可
溶であり、このものの水溶液は若干粘性を示
す。 また、各種濃度のアルカリ水溶液に可溶であ
る。アセトン、ベンゼン、アルコール、含水ア
ルコール、クロロホロムに不溶である。 f 呈色反応については、アニリン・フタル酸反
応(+)、アンモニア・硝酸銀反応(+)、ニン
ヒドリン反応(+)、塩化第二鉄反応(±)で
ある。 g,h 本物質は、中性の物質であり、凍結乾燥
粉末化したものの色は白色ないし淡褐色であ
り、また、無味無臭である。 i 生理活性として強力な脂質代謝改善作用を示
す。 本発明の多糖物質は通常ハトムギぬかから得ら
れ、次のような方法で抽出することができる。ハ
トムギぬかを有機溶剤等で処理して脱脂した後、
化学処理又は酸素処理し、得られた処理液を過
して殿粉質等を液として除去した後残渣を得
る。この残渣を0.5Nアルカリ水溶液にとかし、
その可溶分をヘミセルロース区分として分取す
る。このものはハトムギ多糖物質を主体とし他に
粗蛋白質、リグニン、セルロース、灰分を含有す
る組成物である。このものを含むアルカリ水溶液
を中和した後蛋白質を沈殿除去し、上澄液を透折
した後エタノールを加えて本発明の多糖物質が沈
殿として取得する。 本発明はハトムギ多糖物質又は(及び)該物質
を含有する組成物と有効成分として含む脂質代謝
改善剤である。本剤は、後記実験例で示すように
経口投与により血清中の各種コレステロール、遊
離脂肪酸、中性脂肪、リン脂質及びβ−リポ蛋白
質等の値を低下させ、著しい脂質代謝改善作用を
有するものである。また、本剤には毒性や副作用
は認められない。 本発明の脂質代謝改善剤は通常経口投与され、
経口投与量は1日当り50〜100mg/体重Kgであり、
長期連用が可能である。 剤形については、通常の経口剤形が適用され、
例えば水溶剤、殿粉や乳糖とともに打錠した錠
剤、あるいは粉末剤、顆粒剤など、好ましい剤形
を選択することが可能である。 次に、脂質代謝改善作用の実験例を示す。 〔実験例A、脂質代謝改善作用〕 実験動物としてラツトを用いたが、ラツトにお
ける実験結果がヒトに相応することは、よく知ら
れいる。 体重約60gのSD系雄ラツト32匹を下記の高コ
レステロール飼料で8日間予備飼育した後、それ
ぞれ尾静脈より採血して血清コレステロール値が
平均化していることを確かめた。1郡8匹づつ4
群に分け、1群は直ちに断頭、採血し後記第1表
の測定項目について調べ測定平均値を「投与開始
時」の数値とした。多の3群については、それぞ
れ下記の対象照料A、実験飼料、同を与えて
8日間飼育し、その後に断頭、採血し同様に測定
して「投与終了時」の数値とした。 上記の飼料はこの種の実験に通常用いられてい
るもので、その組成は次のとおりである。 高コレステロール飼料:シヨ糖、カゼインを主成
分とし、コレステロール1%、胆汁酸ナトリウ
ム0.25%を含むもの 対照飼料A:シヨ糖、カゼインを主成分とするも
の 実験飼料:前記対照飼料Aのシヨ糖の一部を本
発明の物質0.5%で置換したもの 実験飼料:前記対照飼料Aのシヨ糖の一部を本
発明の物質1%で置換したもの 実験結果は第1表に示すとおりであつた。
〔実験例B、コレステロール上昇抑制作用の経日変化〕
実験動物として体重約60gのSD系雄ラツト16
匹を用い、これを下記コレステロール無添加飼料
で10日間飼育した後、体重が平均化するように1
群8匹づつ2群に分け、1群に下記のコレステロ
ール添加飼料(対照飼料B)を投与し、投与後5
日目、9日目、18日目にラツトの尾静脈より採血
し血清コレステロール値を測定した。また、他の
1群に下記のコレステロール及び本発明物質添加
飼料(実験飼料)を投与し、同様にして5日目、
9日目、18日目の血清コレステロール値を測定し
た。 コレステロール無添加飼料:カゼイン22%、ラー
ド9%、コーン油(ビタミンA、D、E含有)
1%、塩類混合物4%、ビタミン混合物(ハー
パー配合:水溶液ビタミンをすべて含有)0.85
%、塩化コリン0.15%、シヨ糖63% 対照飼料B:前記コレステロール無添加飼料にお
いてシヨ糖を61.75%とし、コレステロール1
%及び胆汁酸ナトリウム0.25%を追加したもの 実験飼料:前記対照飼料Bにおいてシヨ糖を
61.25%とし、本発明の物質0.5%を追加したも
の 実験結果は第2表に示すとおりであつた。
【表】 第2表によれば、9日目、18日目の血清コレス
テロール値は、推計学的処理による有意差の検討
を行なつた結果5%という小さい危険率で有意に
低い値であつた。以上の結果から、本物質は、血
清コレステロールの上昇を抑制すると判断され
る。 さらに、実験終了後、断頭採血し、血清分離
後、総コルステロール及びHDL−コレステロー
ル値の分析を実施し、動脈硬化指数を算出した。 その結果は、以下のとおりである。
〔物質の抽出〕
ハトムギぬか400gにn−ヘキサン4を加え、
一晩放置し脱脂を行つた。次いでn−ヘキサンを
完全に除去して脱脂ぬか200gを得た。 この脱脂ぬか100gに0.1重量%グリコアミラー
ゼ水溶液5及びトルエン数滴を加え、よく撹拌
した後、恒温器内で40℃、24時間酸素反応をさせ
た。得られた反応液をガラスフイルターで過
し、残渣を水洗後、0.5N水酸化ナトリウム溶液
1中に加えた。この液を、窒素ガスを充填した
容器内に入れ密詮した後、室温で18時間振とう
し、アルカリ可溶のヘミセルロース区分を抽出し
た。このものはハトムギ多糖物質含有組成物であ
り、ハトムギ多糖物質67.9重量%、粗蛋白質23.3
重量%(全窒素量×5.83)、リグニン11.1重量%、
セルロース0.4重量%、灰分3.4重量%を含むもの
であつた。 前記ヘミセルロース区分抽出液を遠心分離し沈
殿を除去した後、上澄液を氷酢酸で中和し、次い
でトリクロル酢酸を最終濃度が7重量%となるよ
う添加し蛋白質を沈殿除去した。得られた上澄液
を3日間透析した後、99.5重量%エタノール溶液
を4倍量添加して沈殿を得た。この沈殿を蒸溜水
200mlに溶解した後、液を凍結乾燥したところ淡
褐色の粉末物質5gを得た。 このものはハトムギ多糖物質の前記諸性質を有
していた。 実施例 2 〔剤の製造〕 打錠用配合粉末(バレイシヨ殿粉51%、乳糖30
%、アビセル8%、デキストリン8.5%、ステア
リン酸マグネシウム0.5%、炭酸カルシウム2%
の混合粉末)500gに、実施例1で得られた多糖
物質5g又は該物質含有組成物5gを均一に混合
し、直接打錠機を用いて打錠して、それぞれ錠剤
を得た。 本発明のハトムギ多糖物質を有効成分とする剤
は、下記第4表にみるとおり、血清総コレステロ
ール低下効果において米ぬかヘミセルロースより
も明らかにまさつており、優れた脂質代謝改善効
果を有するものである。
【表】 は投与9日目の値である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記性質を有するハトムギ多糖物質。 a 重量平均分子量:約50万 b 糖組成:キシロース36.4重量%、アラビノー
    ス34.4重量%、グルコース17.6重量%、ウロン
    酸7.4重量%、ガラクトース4.1重量%、マンノ
    ース(微量) c 比旋光度:〔α〕24 D=−97.5゜ d 赤外吸収スペクトル:900cm-1及び1650cm-1
    に吸収帯を有する e 溶解性:水、アルカリ水溶液にそれぞれ可
    溶、アセトン、ベンゼン、アルコール、含水ア
    ルコール、クロロホルムにそれぞれ不溶 f 呈色反応:アニリン・フタル酸反応(+)、
    アンモニア・硝酸銀反応(+)、ニンヒドリン
    反応(+)、塩化第二鉄反応(±) g 塩基性、酸性、中性の区別:中性 h 性状:白色ないし淡褐色(凍結乾燥粉末)無
    味、無臭、 i 生理活性:脂質代謝改善作用 2 下記性質を有するハトムギ多糖物質又は(及
    び)該物質を含有する組成物を有効成分として含
    む脂質代謝改善剤。 a 重量平均分子量:約50万 b 糖組成:キシロース36.4重量%、アラビノー
    ス34.4重量%、グルコース17.6重量%、ウロン
    酸7.4重量%、ガラクトース4.1重量%、マンノ
    ース(微量) c 比旋光度:〔α〕24 D=−97.5゜ d 赤外吸収スペクトル:900cm-1及び1650cm-1
    に吸収帯を有する e 溶解性:水に可溶、アルカリ水溶液に可溶、
    アセトン、ベンゼン、アルコール、含水アルコ
    ール、クロロホルムにそれぞれ不溶 f 呈色反応:アニリン・フタル酸反応(+)、
    アンモニア・硝酸銀反応(+)、ニンヒドリン
    反応(+)、塩化第二鉄反応(±) g 塩基性、酸性、中性の区別:中性 h 性状:白色ないし淡褐色(凍結乾燥粉末)無
    味、無臭、 i 生理活性:脂質代謝改善作用
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US7879370B2 (en) * 2006-04-26 2011-02-01 Merican Corporation Composition of which chief ingredient is polysaccharides having an immunoregulatory function
CN106337309B (zh) * 2015-07-08 2018-03-09 中国中医科学院西苑医院 一种高纯度和高收率薏苡水溶性纤维素制备方法

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