JPH0361291A - 乗客コンベアの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、乗客コンベアの制御装置に係り、特にスカ
ートガードと踏段間あるいは前後する踏段とライザ間に
靴などの異物が挟み込まれた時、乗客コンベアを自動停
止させて安全を確保する乗客コンベアの制御装置に関す
る。

［従来の技術］ 従来、乗客コンベアの踏段とスカートガード間等に靴な
どが挟み込まれた時に乗客コンベアを非常停止させる乗
客コンベアとしては、例えば特開昭６３−１７６２８８
号公報で知られている。

この種の乗客コンベア制御装置は、乗客コンベアの踏段
と、その左右外側面を覆うスカートガード間の隙間に靴
などの異物が挟み込まれたとき動作する安全スイッチ、
及び前後する踏段間のクリートとライザ間に靴などが挟
み込まれ、これにより後段側踏段の後輪ローラの浮き上
がった時動作する安全スイッチを設け、これら安全スイ
ッチが動作したとき、乗客コンベアを非常停止させて乗
客の足などがｔｒＪ傷されるのを未然に防止し、乗客の
安全を確保するようになっている。

また、非常停止した乗客コンベアを復帰する場合は、非
常停止の要因、即ちスカートガードと踏段間などに挟み
込まれた靴などの異物を除去する必要があるが、この場
合、異物を引っ張り程度の操作で除去し得ない時は、乗
客コンベアを分解するとか、あるいは機械室内の駆動部
をハンドル操作して踏段を異物が挟み込まれたときと逆
方向に動かすなどしていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述のような従来の乗客コンベアでは、
その非常停止後の復帰に際してスカートガードと踏段間
などに挟み込まれた異物を除去する場合、乗客コンベア
を分解するとか、手動で踏段を動かす等の方式を採って
いるため、その停止原因の除去に時間がかかり、かつ除
去作業も煩雑になる問題がある。従って、乗客の足が挾
まった場合には、−刻も早く助は出さなければならない
にも拘らず、その救出に多くの時間がかかり、被害をさ
らに大きくするなどの問題があった。

この発明は、上述のような点に鑑みなされたもので、ス
カートガードと踏段間あるいは踏段のクリートとライザ
間に異物が挾み込まれて乗客コンベアが非常停止した時
、人為的に乗客コンベアを逆方向に強制起動して異物の
除去及び検出手段の復帰を短時間にかつ容易に行い得る
ようにした乗客コンベアの制御装置を提供することを目
的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る乗客コンベアの制御装置は、乗客コンベ
アを上昇方向に運転する上昇方向電磁開閉手段と、乗客
コンベアを下降方向に運転する下降方向電磁開閉手段と
、前記乗客コンベアのスカートガードと踏段間に異物が
挟まったこともしくは踏段の浮き上がりを検出する検出
手段と、前記検出手段が作動した時前記上昇方向電磁開
閉手段もしくは下降方向電磁開閉手段をオフ制御して乗
客コンベアを非常停止させる手段と、前記乗客コンベア
が非常停止した後に前記上昇方向電磁開閉手段もしくは
下降方向電磁開閉手段を人為的にオン制御して前記乗客
コンベアを非常停止前と逆の方向に強制起動させる制御
手段と、この強制起動制御手段により乗客コンベアが逆
方向に強制運転されることにより前記検出手段が復帰し
た時乗客コンベアの逆方向運転を自動停止させる手段と
を備えてなるものである。

［作　用］ 乗客コンベアの運転時に検出手段が作動すると、上昇方
向電磁開閉手段又は下降方向電磁開閉手段がオフ動作し
て乗客コンベアが非常停止する。その後、強制起動制御
手段が人為的にオン制御されて上昇方向電磁開閉手段又
は下降方向電磁開閉手段が作動すると、非常停止した乗
客コンベアが停止前と逆の方向に強制運転され、これに
よりスカートガードと踏段間又は踏段間にこれを浮き上
がり状態に挟まれている異物を取り除く。そして異物の
除去により検出手段が復帰すると、乗客コンベアの逆方
向の運転が自動的に停止し、乗客コンベアの復帰を可能
にする。

従って、この発明にあっては、異物の挟み込みに伴い乗
客コンベアが非常停止しても、乗客コンベアの異常状況
を迅速にかつ容易に解消し得る。

［実施例コ 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明による乗客コンベアの制御装置の一
実施例を示すシーケンス回路である。同図において、１
は乗客コンベアを上昇方向に運転するための上昇方向電
磁開閉器で、常開接点１ａ。

ｌｂ、ｌｃと常閉接点１ｄ、ｌｅを備えている。

２は乗客コンベアを下降方向に運転するための下降方向
電磁開閉器で、常開接点２ａ、２ｂ、２ｃと常閉接点２
ｄ、２ｅを備えている。３は乗客コンベアの運転リレー
であり、常開接点３ａ、３ｂ。

３ｃと常閉接点３ｄを備えている。４は乗客コンベアが
停止した後一定時限動作する運転タイマであり、常開接
点４ａを備えている。

また、５は乗客コンベアが上昇方向に運転していること
を記憶する上昇方向記憶リレーであり、自己保持用の常
開接点５ａと常閉接点５ｂ、５ｃを備えている。６は乗
客コンベアが下降方向に運転していることを記す、Ｉ！
する下降方向記憶リレーであり、自己保持用の常開接点
６ａ及び常閉接点６ｂ、６ｃを備えている。７は安全ス
イッチが作動した時動作する安全スイッチ作動リレーで
、常開接点７ａ〜７ｃ及び常閉接点１ｆ、７ｇ、７ｈを
備えている。また、８は乗客コンベアが逆方向に強制運
転された時一定時限動作する逆方向強制起動タイマで、
常開接点８ａ及び常閉接点８ｂを備えている。９は逆方
向強制起動管理リレーで、乗客コンベアが逆方向に強制
起動されて安全スイッチが復帰して停止し、逆方向強制
起動タイマ８による一定時限後に乗客コンベアを両方向
に起動可能にするためのものであり、常開接点９ａ、９
ｂを備えている。

次に、前記電磁開閉器１，２、タイマ４，８及びリレー
５．６，７，８．９の接続関係について説明する。

上昇方向電磁開閉器ｌは、安全スイ、ツチ群１５、スカ
ートガードと踏段間に異物が挟まったことを検出する検
出スイッチ１０及び踏段の後輪の浮き上がりを検出する
スイッチ１１のブレーク接点、運転停止スイッチ１４、
上昇運転スイッチ１２、下降方向電磁開閉器２の常閉接
点２ｄ、及び上昇方向記憶リレー５の常閉接点５ｃを介
して直流電源ラインＬＬ、Ｌ２間に接続されており、そ
して常閉接点５ｃには逆方向強制起動管理リレー９の常
開接点９ａと安全スイッチ作動リレー７の常閉接点７ｇ
との直流回路が並列に接続され、さらに前記上昇運転ス
イッチ１２には、運転リレー３の常開接点３ｂと自己保
持用常開接点との直列回路が並列に接続されている。

また、下降方向電磁開閉器２は、安全スイッチ１５、検
出スイッチ１０．１１のブレーク接点、運転停止スイッ
チ１４、下降運転スイッチ１３、上昇方向電磁開閉器１
の常閉接点１ｄ及び下降方向記憶リレー６の常閉接点６
ｃを介して直流電源ラインＬｌ、Ｌ２間に接続されてお
り、モして常閉接点６ｃには、逆方向強制起動管理リレ
ー９の常開接点９ｂと安全スイッチ作動リレー７の常閉
接点７ｈと直列回路が並列に接続され、さらに前記下降
運転スイッチ１３には、運転リレー３の常開接点３ｂと
自己保持用常開接点２ａとの直列回路が並列に接続され
ている。

運転リレー３の一端は上昇方向電磁開閉器ｌの常開接点
１ｂ又は下降方向電磁開閉器２の常開接点２ｂを介して
上昇運転スイッチ１２と常閉接点２ｄとの接続点又は下
降運転スイッチ１３と常閉接点１ｄとの接続点に接続さ
れ、他端は直流電源ラインＬ２に接続されている。

運転タイマ４は運転スイッチ３の常開接点３ａを介して
直流電源ラインＬｌ、Ｌ２間に接続されている。

上昇方向記憶リレー５は、その自己保持用の常開接点５
ａ、下降方向電磁開閉器２の常閉接点２ｅ及び下降方向
記憶リレー６の常閉接点６ｂを介して直流電源ラインＬ
ｌ、Ｌ２間に接続され、さらに常開接点５ａには安全ス
イッチ作動リレー７の常閉接点７ｆと上昇方向電磁開閉
器ｌの常開接点１ｃとの直流回路が、また常閉接点６ｅ
には安全スイッチ作動リレー７の常開接点７ａがそれぞ
れ並列に接続されている。

下降方向記憶リレー６は、その自己保持用常開接点６ａ
、上昇方向電磁開閉器ｌの常閉接点１ｅ及び上昇方向記
憶リレー５の常閉接点５ｂを介して直流電源ラインＬｌ
、Ｌ２間に接続され、さらに常開接点６ａと常閉接点１
ｅとの接続点は下降方向電磁開閉器２の常開接点２ｃを
介して前記常開接点７ｆと１ｃとの接続点に接続され、
常閉接点１ｅには安全スイッチ作動リレー７の常開接点
７ｂが並列に接続されている。

安全スイッチ作動リレー７の一端は、運転リレー３の常
閉接点３ｄ及び運転タイマ４の常開接点４ａを介して検
出スイッチ１０．１１のメーク接点に接続され、その他
端は直流電源ラインＬ２に接続されている。また、常閉
接点３ｄと常開接点４ａの直流回路には自己保持用の常
開接点７ｃが並列に接続されている。

逆方向強制起動タイマ８は、安全スイッチ作動リレー７
の常開接点７ｄ及び運転スイッチ３の常開接点３Ｃを介
して直流電源ラインＬｌ、Ｌ２間に接続され、常開接点
７ｄには自己保持用の常開接点８ａが並列に接続されて
いる。

逆方向強制起動管理リレー９は、逆方向強制起動タイマ
８の常閉接点８ｂを介して直流電源ラインＬｌ、Ｌ２間
に接続されている。

次に、上記のように構成された本実施例の動作について
説明する。

乗客コンベアが正常な状態では、安全スイッチ作動リレ
ー７は消勢状態にあり、逆方向強制起動タイマ８も消勢
状態にあるため、ＬＬ−８ｂ−９Ｌ２の閉回路で逆方向
強制起動管理リレー９が付勢され、その接点９ａは閉成
している。

かかる状態で、上昇運転スイッチ１２がオンされると、
Ｌｌ−１５〜１０−１１−１４−１２２ｄ−９ａ−７ｇ
−１−Ｌ２の閉回路により上昇方向電磁開閉器１が付勢
されると共に、常開接点ｌｂの閉成により運転リレー３
も付勢され、そして、常閉接点３ｂ、ｌａの閉成により
上昇方向電磁開閉器１及び運転リレー３が自己保持され
る。

上昇方向電磁開閉器１が付勢されると、乗客コンヘアの
駆動装置が起動され、図示しない電磁ブレーキが開放し
て乗客コンベアを上昇方向に駆動する。

一方、運転リレー３が付勢されると、その常開接点３ａ
が閉成するため、Ｌｌ−３ａ−４−Ｌ２の閉回路で運転
タイマ４が付勢される。また、上昇方向電磁開閉器１が
付勢されることにより、その常開接点ＩＣが閉成するた
め、Ｌｌ−’７ｆ−１ｃｍ２　ｅ−６ｂ−５−Ｌ２の閉
回路で上昇方向記憶リレー５が付勢され、その常開接点
５ａの閉成により自己保持されると共に、乗客コンベア
の上昇方向運転を記憶する。そして、常閉接点５ｂの開
放により下降方向記憶リレー６をインクロックする。同
様にして、上昇方向電磁開閉器１が付勢された時も、そ
の常閉接点１ｄの開放により下降方向電磁開閉器２をイ
ンターロックする。

上述のようにして乗客コンベアが上昇方向に運転されて
いる時、乗客の靴などの異物がスカートガードと踏段間
の隙間に挟み込まれると、検出スイッチＩＯが動作し、
メータ接点ｍ側へ切り替わる。これと同時に上昇方向電
磁開閉器１の閉回路が開くため、該上昇方向電磁開閉器
ｌが消勢し、図示しない駆動モータ及び電磁ブレーキへ
の通電が断たれる。これによりブレーキが動作して制動
をかけると共に、乗客コンベアを非常停止させる。

上昇方向電磁開閉器ｌが消勢すると、その常開接点１ａ
、ｌｂが開放するため、運転リレー３が消勢し、運転タ
イマ４も消勢する。この時、運転タイマ４の常開接点４
ａは一定時限閉じた状態におかれ、かつ運転リレー３の
常閉接点３ｄが閉成しているので、ＬＬ−１５−１０−
３ｄ−４ａ７−Ｌ２の閉回路で安全スイッチ作動リレー
７が付勢され、その常開接点７Ｃの閉成により自己保持
される。従って、一定時限後に常開接点４ａが開いても
安全スイッチ作動リレー７は付勢状態を保持する。

一方、安全スイッチ作動リレー７の常閉接点７ｆが開き
、常開接点７ａが閉じるので、Ｌ・１−５ａ−７ａ−６
ｂ−５−Ｌ２の閉回路で上昇方向記憶リレー５は付勢さ
れたままとなる。この時、乗客コンベアを強制的に動か
そうとして上昇運転スイッチ１２をオン操作しても常閉
接点５ｃ、７ｇが開いているので、上昇方向電磁開閉器
１を付勢することができない。次に下降運転スイッチ１
３をオン操作すると、Ｌｌ−１５−１ｅ−１４−１３−
１ｄ−６ｃ−２−Ｌ２の閉回路で下降方向電磁開閉器２
が付勢され、これにより図示しない電磁ブレーキが解放
動作すると同時に駆動モータが下降方向に起動され、乗
客コンベアを下降方向に駆動する。

下降方向電磁開閉器２が付勢されると、その常開接点２
ｂが閉成されるため、Ｌｌ−１５−７ｅ１４−１３−２
ｂ−３−Ｌ２の閉回路で運転リレー３が付勢され、そし
て、常開接点２ａ、３ｂが閉じることにより、下降方向
電磁開閉器２及び運転リレー３が自己保持される。また
、常開接点３Ｃが閉成することにより、ＬＬ−７ｄ−３
ｃ８−Ｌ２の閉回路で逆方向強制起動タイマ８が付勢さ
れ、その常開接点８ａの閉成で自己保持されると共に、
限時接点８ｂが開くことにより、逆方向強制起動管理リ
レー９が消勢される。

上述のようにして乗客コンベアが人為的に逆方向に強制
起動されると、スカートガードと踏段間に挟まっている
異物が取り除かれる。これに伴いスカートガードが元の
位置へ戻るため、検出スイッチ１０も元の状態に戻る。

即ち、検出スイッチ１０がブレーク接点す側へ切り替わ
るため安全スイッチ作動リレー７が消勢し、その常開接
点７ａが開くことによって上界方向記憶リレー５が消勢
する。この時、その常閉接点５ｂが閉じるため、Ｌｌ−
７ｆ−２ｃｍ１ｅ−５ｂ−６−２Ｌの閉回路で下降方向
記憶リレー６が付勢する。下降方向記憶リレー６が付勢
されると、その常閉接点６ｃが開放し、かつ常開接点９
ｂも開いているので、下降方向電磁開閉器２が消勢し、
乗客コンベアが停止すると共に、運転リレー３も消勢す
る。運転リレー３の消勢により、その常開接点３ｃが開
くと、逆方向強制起動リレー８も消勢する。そして、逆
方向強制起動リレー８の限時接点８ｂが一定時限後に閉
じると、逆方向強制起動管理リレー９が付勢され、その
常開接点９ａ、９ｂが閉じるので、上昇及び下降方向の
電磁開閉器１．２が付勢可能状態となる。

また、乗客コンベアの下降運転時にスカートガードと踏
段間に異物が挟み込まれて検出スイッチ１０がメーク接
点ｍ側へ切り替わったり、あるいは前後する踏段間のク
リートとライザ間に異物が挟まることによって後輪が浮
き上がり、これにより検出スイッチＩＩがメータ接点ｍ
側へ切り替わったりすると、上記と同様にして下降方向
電磁開閉器２が消勢して乗客コンベアを非常停止させ、
その後、上昇運転スイッチ１２を人為的にオン操作すれ
ば乗客コンベアは上記と逆に上昇方向へ起動され、挟み
込まれた異物は取り除かれると共に、その除去によって
検出スイッチｌＯ又は１１が元に戻ると、乗客コンベア
の上昇運転は自動的に停止することになる。

以上のように本実施例にあっては、スカートガードと踏
段間に異物が挟まったり、踏段が浮き上がったりして乗
客コンベアが非常停止しても、この乗客コンベアを異物
が挟み込まれた方向と逆の方向に人為的に起動させ、異
常状況を解消して自動的に乗客コンベアを停止させるこ
とができる。

従って、乗客の足がスカートガードと踏段間に挟まれた
時のような緊急事態の発生時には、その救出、対応を迅
速に行うことができると共に、従来のような乗客コンベ
アの分解１手動により踏段を動かす、という煩雑な作業
も不要になる。

なお、この発明における制御装置は、上記実施例に示す
リレ一方式の回路構成に限定されない。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、スカートガードと踏
段間あるは前後する踏段間のクリートとライザ間に異物
が挾まって検出手段が作動した時、乗客コンベアを非常
停止させると共に、この乗客コンベアを異物挟み込み時
と逆の方向にのみ人為的に起動して異物を取り除き、そ
して検出手段が復帰した段階で逆方向の強制運転を自動
停止できる構成としたので、異物がスカートガードと踏
段間などに挟まれた後の異物の取り除き及び検出手段の
復帰を迅速に、かつ容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による乗客コンベアの制御装置の一実
施例を示す回路図である。 ｌ・・・上昇方向電磁開閉器、２・・・下降方向電磁開
閉器、３・・・運転リレー、４・・・運転タイマ、５・
・・上昇方向記憶リレー、６・・・下降方向記憶リレー
、７・・・安全スイッチ作動リレー、８・・・逆方向強
制起動タイマ、９・・・逆方向強制起動管理リレー　１
０゜１１・・・検出スイッチ、１２・・・上昇運転スイ
ッチ、１３・・・下降運転スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 乗客コンベアを上昇方向に運転する上昇方向電磁開閉手
   段と、乗客コンベアを下降方向に運転する下降方向電磁
   開閉手段と、前記乗客コンベアのスカートガードと踏段
   間に異物が挟まったこともしくは踏段の浮き上がりを検
   出する検出手段と、前記検出手段が作動した時前記上昇
   方向電磁開閉手段もしくは下降方向電磁開閉手段をオフ
   制御して乗客コンベアを非常停止させる手段と、前記乗
   客コンベアが非常停止した後に前記上昇方向電磁開閉手
   段もしくは下降方向電磁開閉手段を人為的にオン制御し
   て前記乗客コンベアを非常停止前と逆の方向に強制起動
   させる制御手段と、この強制起動制御手段により乗客コ
   ンベアが逆方向に強制運転されることにより前記検出手
   段が復帰した時乗客コンベアの逆方向運転を自動停止さ
   せる手段とを備えてなる乗客コンベアの制御装置。