JPH0360341B2 - - Google Patents

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JPH0360341B2
JPH0360341B2 JP59066818A JP6681884A JPH0360341B2 JP H0360341 B2 JPH0360341 B2 JP H0360341B2 JP 59066818 A JP59066818 A JP 59066818A JP 6681884 A JP6681884 A JP 6681884A JP H0360341 B2 JPH0360341 B2 JP H0360341B2
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JP
Japan
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pigment
resin
parts
quinacridone
product
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JP59066818A
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Ifureimu Jafui Edowaado
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPH0360341B2 publication Critical patent/JPH0360341B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/006Preparation of organic pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B48/00Quinacridones

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂希釈顔料の製造方法に関する。こ
の樹脂希釈顔料は様々なプラスチツク用途におけ
る対応する非樹脂希釈顔料よりもすぐれた分散性
を示す。
顔料は様々なタイプの高分子媒体中で広く使用
されている。顔料の着色物質としての効率は高分
子媒体中における顔料の分散度に著しく左右され
る。一般的に、顔料は極めて微小な粒径の製品で
ある。従つて、その製造中に凝集体をつくりやす
い。この凝集体を形成する傾向は顔料の製造中に
行なわれる乾燥工程中で特に問題となる。この凝
集体形成傾向を解消するため、凝集体の形成を阻
止または最小にする方法、例えば、使用顔料の分
散性を高める様々な方法が使用されてきた。
米国特許第2539429号明細書には、顔料と水不
溶性樹脂を、樹脂用の水混和性溶剤の存在下で一
緒に粉砕する方法が開示されている。溶剤は水と
共に除去される。
米国特許第2544636号明細書には顔料と樹脂を、
樹脂用の溶剤の存在下で一緒に粉砕し、易流動性
の顔料ベースを製造する方法が開示されている。
米国特許第2649382号明細書には顔料および可
溶性樹脂を、水と樹脂用の水混和性溶剤の混合物
と共に一緒に粉砕する方法が開示されている。
米国特許第3705816号明細書には、顔料、セル
ロースエステルおよびセルロースエステル用の水
混和性有機溶剤を粉砕する方法が開示されてい
る。
米国特許第3806464号明細書には、顔料、アク
リル系コポリマーおよびアクリル系コポリマー用
の溶剤を一緒に粉砕することからなる、アクリル
系コポリマーで封入された顔料の製造方法が開示
されている。一緒に粉砕した後、溶剤は除去され
る。
米国特許第3925096号明細書には、有機溶剤可
溶性樹脂および顔料を有機溶剤の存在下で一緒に
粉砕することからなる、粒状樹脂含有顔料組成物
の製造方法が開示されるている。
英国特許第895751号明細書には、顔料を重合ま
たは重縮合生成物の溶液と共に粉砕し、続いて重
合または重縮合生成物を沈澱させることからなる
顔料配合物の製造方法が開示されている。
英国特許第1431636号明細書には、顔料をポリ
エステル/ポリウレタン溶液と共にボールミルで
粉砕し顔料ペーストを製造する方法が開示されて
いる。
カナダ特許第554960号明細書には、顔料および
プラスチツクを、水、プラスチツク用水混和性溶
剤およびプラスチツク用水非混和性溶剤の存在下
で粉砕する方法が開示されている。
本発明の方法では、すぐれた分散性を有し、顔
料用の粒径にまで低下された粒径を有する樹脂希
釈顔料は、粗顔料を乾燥ボールミル粉砕し、続い
て、得られた材料、即ち、粉砕粉末を水性塩基、
塩基性化塩水溶液または塩基性塩(例えば
Na2HPO4またはNaPO4)溶液中で、少量の有機
液体(この液体の若干量は必らず、この水性微粉
砕工程中で独立した相として存在している)の存
在下で微粉砕することによつて製造される。本発
明の別の実施態様では、粗顔料を樹脂と共に乾燥
ボールミル粉砕し、そして、ひきつづき、水性塩
基、塩基性化塩水溶液または塩基性塩溶液中で微
粉砕し、好ましくは、少量の有機液体(この有機
液体のうちの若干量は必らず、独立した相として
存在していなければならない。しかし、樹脂希釈
顔料がポリ塩化ビニル中で使用されるような特定
の用途についてはこれは必らずしも必要がない)
中で粉砕する。有機液体は顔料と樹脂を湿潤にす
る機能があり、一般的に、顔料の結晶度を高め
る。
本発明はすぐれた分散性を有する樹脂希釈顔料
の製造方法である。この方法の特徴は、顔料の粒
径を低下させる方法において既に使用されてきた
工程以外の追加工程を必要としないことである。
所望の樹脂は乾燥予備粉砕粒径低下工程で顔料と
簡単に練込まれる。次いで、少量の有機液体(こ
の液体の若干量は必らず独立した相として存在し
なければならない)を随意に含んだ、塩基性化水
または希薄塩基性塩水溶液中で微粉砕する。この
粉砕工程中に、前記予備粉砕工程で得られた低結
晶度で凝集体形の顔料は易分散性樹脂希釈顔料に
加工される。別法として、粗顔料だけを予備粉砕
して凝集化低結晶度顔料を得、そして、樹脂は次
の水性微粉砕工程で、少量の有機液体(この液体
の若干量は必らず明瞭な独立相として存在しなけ
ればならない)の存在下で添加される。この後者
の方法は固形物のみを取り扱うことを含む予備粉
砕機よりも溶剤または液体粉砕機の方が清掃が容
易であり好都合なのでしばしば好ましい。一般的
に、低結晶度顔料はPH7〜14、好ましくは9〜
13.5の水性塩基、塩基性化塩水溶液または塩基性
塩溶液中で微粉砕される。
顔料を樹脂の存在下で予備粉砕し、均質混合物
が得られる場合、水性塩基中におけるその後の微
粉砕は、ポリ塩化ビニルのような系中ですぐれた
分散性を示す顔料製品を得るのに申しない。しか
し、広範なプラスチツク用途、特に、ポリエチレ
ンについては、有機液体を水性微粉砕工程で存在
させなければならない。顔料を顔料単独で予備粉
砕し、そして、その後、樹脂、水および本明細書
に定義した少量の有機液体の存在下で散弾微粉砕
工程を行なえば、全く申し分のない顔料製品が得
られる。有機液体が所定濃度で水溶性であるなら
ば、高濃度の塩基を使用するかまたは水性塩基に
塩を添加することによつて有機液体を溶液から強
制的に相分離させ、顔料および樹脂をより一層湿
潤にし、また、粒子生長の可能性を高めることが
できる。有機液体からなる独立の相は、好ましく
は顔料の重量を基準にして5〜25%の量で存在す
る。
例えば、好ましい溶剤、即ち、n−ペンタノー
ル(これは通常、室温で水に多少溶解する。例え
ば、n−ペンタノールは22℃で2.7%まで溶解す
る)を使用し、樹脂で希釈された青紫色のβ−キ
ナクリドンを調製する場合、適当量の塩基、塩基
および塩または塩基性塩を添加することにより溶
液からn−ペンタノールを強制的に相分離させ、
かくして、該溶液を顔料用の効果的な湿潤および
生長媒体にならしめることができる。水相のイオ
ン強度が高くなればなるほど、一層多量のアルコ
ールが溶液から強制相分離される。例えば、硫酸
ナトリウム1.2gを含有する3.7%水酸化ナトリウ
ム水溶液100mlでは、ペンタノール2ml(41%)
が溶液から強制的に相分離される。同様な硫酸ナ
トリウム溶液中の量をおよそ2倍の7.3%にした
場合、68%のアルコールが溶液から強制的に相分
離される。後者の場合、一層多量のアルコールが
湿潤および粒子生長の目的に利用されることにな
る。アルコールの量が増加するのに応じて、一定
のイオン濃度で溶液から強制的に相分離されて出
るアルコールの割合も高くなる。
例えば、β−キナクリドン13.2gおよび硫酸ナ
トリウム1.2gからなるβ−キナクリドン予備粉
砕粉末13.2gを水95ml、50%水酸化ナトリウム
7.7g、エチレン95wt%およびアクリル酸wt%か
らなるコポリマー8g、およびn−ペンタノール
2ml(1.63g)と共に微粉砕すると、ポリ塩化ビ
ニル中ですぐれた分散性を示す顔料製品が得られ
る。n−ペンタノールを使用せずに同じ方法を試
験をくりかえした場合、著しく劣つた分散性を示
す顔料製品が得られる。微粉砕工程で、前記の試
験で示されたような50%水酸化ナトリウム水溶液
7.7gおよび水95mlのかわりに、50%水酸化ナト
リウム水溶液1gおよび水95mlを添加すると、n
−ペンタノールの添加の有無にかかわらず、同様
な低分酸性を示す顔料製品がもたらされる。この
場合、イオン強度は、溶液からn−ペンタノール
を強制的に相分離させるには不十分であり、従つ
て、n−ペンタノールの存在は顔料製品の分散性
にほとんど影響しない。同様な試験において、キ
ナクリドン/2,9−ジメチルキナクリドン粉末
132g(10%硫酸ナトリウム含有)、水950ml、50
%水酸化ナトリウム水溶液77g、コポリマー80g
およひn−ペンタノール20mlを使用して、予備粉
砕粉末から75/25キナクリドン/2,9ジメチル
キナクリドン固溶体を製造すると、ポリ塩化ビニ
ル中ですぐれた分散性を示す顔料製品が得られ
た。n−ペンタノールを添加せずに同じ試験をく
りかえした場合、低分散性の顔料製品が得られ
る。一方、所望量のキナクリドン、2,9−ジメ
チルキナクリドンおよび樹脂(キナクリドン37.5
g、2,9−ジメチルキナクリドン12.5g、コポ
リマー33.3gおよび硫酸ナトリウム8g)を一緒
に予備粉砕し、続いて、塩基の希薄水溶液中で微
粉砕するとポリ塩化ビニル中ですぐれた分散性を
示す青みがかつた赤色の固溶体が得られる。しか
し、有機溶剤の存在下で調製した顔料製品は望ま
しくは一層黄色つぽく、また、一層濃いことは注
目に値する。
同様に、キナクリドン30g、4,11−ジクロロ
キナクリドン20g、コポリマー33.5gおよび硫酸
ナトリウム8gを一緒に予備粉砕し、続いて、塩
基の希薄水溶液で微粉砕すると、ポリ塩化ビニル
中ですぐれた分散性を示す緋色の樹脂希釈顔料が
得られた。固溶体の二種類のキナクリドン成分を
予備粉砕し、そして、得られた予備粉砕粉末を塩
基希薄水溶液中で樹脂およびn−ペンタノールの
存在下で微粉砕すると、すぐれた分散性を示す顔
料製品が得られる。このことは、良好な固溶体お
よび大きな粒径の存在を示す一層短波長の色には
げしく変化したことを意味する。アルコールが存
在しない場合、低分散性の顔料製品が得られる。
プラスチツク類に対してすぐれた分散性を示す、
樹脂で希釈されたその他の多くの原料(例えば、
キナクリドン類および銅フタロシアニン類など)
も前記のような方法で製造できる。
顔料製品は高分散性のキナクリドンまたは銅フ
タロシアニン顔料である。これらは、粒径を顔料
用の粒径にまで低下させた後、別の独立工程で樹
脂により希釈された市販の樹脂希釈顔料と本質的
に同等の分散性および顔料の濃度さを示す。
顔料と樹脂の相対的割合は、樹脂希釈顔料の企
画用途に応じて広範囲に変化させることができ
る。樹脂希釈顔料の重量を基準にして、樹脂
10wt%程度の低い割合でも、或る種のプラスチ
ツク系中における或る種の顔料については、めざ
ましいほど有益な効果が示される。2,6−ジメ
チルキナクリドン90%およびキナクリドン10%か
らなる固溶体の場合、樹脂25wt%で希釈すると、
樹脂で希釈されていない製品に比べて著しくすぐ
れたポリ塩化ビニル中への分散性を示す製品が得
られた。半塩化銅フタロシアニンの場合、樹脂希
釈顔料の重量を基準にして50wt%で、分散性に
ついて最高の効果を示し、また、極めて複雑な方
法により調製された市販の樹脂希釈顔料に比べて
著しくすぐれている。便利さと値段の点で、樹脂
の使用量は最小限にしなければならない。しか
し、最優先検討課題は分散性である。この分散性
は一般的に、樹脂による希釈が、樹脂希釈顔料の
重量を基準にして、10〜75wt%、好ましくは、
25〜50wt%の範囲のときと最大となる。
様々な樹脂類を本発明の方法で使用できる。一
般的に、樹脂は65℃程度の高温で行われる予備粉
砕操作中に溶融してはならない。水性微粉砕工程
では、温度は通常、20〜50℃である。従つて、好
ましくは、樹脂は75℃以上の軟化点を有しなけれ
ばならない。微粉砕操作中に樹脂希釈顔料中に取
込まれるようになる金属を除去するのに使用され
る酸の希薄水溶液に対して樹脂は安定でなければ
ならない。「希酸に対する適当な安定性」とは、
1.5%硫酸水溶液90℃で2時間曝露された場合に
樹脂が著しく有害な分解をうけないことを意味す
る。広範な樹脂類のうちいずれをも使用できる。
樹脂は成形ペレツトの形状ではなく粉末のような
微粉砕された状態のものでなければならない。
好ましい樹脂類は多くのプラスチツク系と極め
て相溶性の、エチレン/アクリル酸コポリマーの
ようなコポリマー類またはエチレンホモポリマー
である。
最も好ましい樹脂類はアクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニルおよび酸化エチレン単位からなる
群から選択されるモノマーを25wt%まで含有す
ることもできるエチレンの低分子量ポリマーであ
る。このような好ましい樹脂類はASTM E−28
で測定して、80〜140℃の軟化点を有する。
このような樹脂類は極性有機液体に本質的に不
溶性であり、また、25℃で、n−ペンタノール1
あたり5g未満まで好ましく、n−ペンタノー
ル1あたり2g未満までn−ペンタノールに溶
解する。
本明細書で使用される“予備粉砕”とは、液体
を全く存在させずに粉砕を行なうか、または、相
形成溶剤または界面活性剤のような液体類を使用
する場合には、該液体類は、該液体類中の顔料お
よび樹脂が粉末の特徴を維持するような少量また
は態様で存在させて粉砕することを意味する。
予備粉砕操作に適用できる条件は特に本発明の
絶対要件ではない。粉砕機装入量は実質的にボー
ルミル操作について慣用されている値が使用され
る。例えば、慣用の方法では、粉砕媒体の装入量
が、粉砕機の容量のおよそ半分を占め、また、粉
砕される材料が、本質的にこのような粉砕媒体の
空隙を占める。
粉砕時間を長くするにつれて装入量を増加させ
ることができる。このような条件の選択は粉砕操
作に精通した当業者にとつて極めて容易である。
粉砕機中の好ましい粉砕媒体は棒型であり、この
サイズは変化させることができる。また、粉砕操
作に、直径が1/8インチから1/2インチの範囲内の
通常の丸型鋼球を使用することもできる。水性微
粉砕操作は好ましくは、1/8インチの散弾を使用
し、塩基性のPH値で行ない、金属粉砕媒体が酸に
より腐触されることを避ける。即ち、粉砕操作中
に水素を発生させる。しかし、水溶性溶剤の場
合、溶媒のイオン強度は溶液から強制的に相分離
されるアルコールの量により決定される。従つて
塩基の一部を同等なイオン強度の中性塩でおきか
え、そして、プラスチツク系中の着色力によつて
判定されるような同等の外観を有する製品を生成
できる。水性微粉砕操作は有機液体および水性塩
基のみの存在下で実施できる。好ましい水性塩基
はアルカリ金属水酸化物類である。水酸化ナトリ
ウムおよび水酸化カリウムが特に好ましい。別法
として、水性微粉砕操作は、少量の水酸化ナトリ
ウムを添加することによつて塩基性にされた硫酸
ナトリウムまたは塩化ナトリウムの溶液のような
塩基性化塩水溶液中で実施することもできる。別
法として、水性微粉砕操作はNa2NPO4または
Na3PO4の溶液のような塩基性塩溶液中で行なう
こともできる。
粉砕操作中にn−ペンタノールは溶媒中に多少
溶解するので、溶剤溶媒として、また、分散剤と
して作用するものと思われる。かくして、高分散
性顔料製品の製造に通常必要とされる界面活性剤
が必要なくなる。水にほとんど溶解しない、o−
ジクロルベンゼンまたはパークロルエチレンのよ
うなその他の溶剤の場合、これらの溶剤を活性化
させ、かくして、プラスチツク中によく分散する
顔料製品を製造するために、界面活性剤を併用し
なければならない。
予備粉砕または有機液体の存在下における微粉
砕サイクルの長さについて範囲を決めることは不
可能である。なぜなら、予備粉砕および微粉砕と
も処理される顔料、粉砕機装入量および使用され
る粉砕機のタイプにより変化するからである。所
定の設定条件下で粒状顔料を微粉砕するための時
間の最適の長さを決めるためには、本発明を微粉
砕時間および微粉砕機装入量の両方を変化させな
がら行ない、また、最終製品のサンプルについ
て、分散性、色の濃さおよび色の純度のような特
性が最もよくバランスされているか否かについて
試験してみればよい。商業規模の微粉砕機では、
通常、各粉砕工程について5〜25時間必要であ
る。実験室規模またはパイロツトプラントではも
つと長い時間が必要である。
予備粉砕および有機液体の存在下における微粉
砕の両方にとつて好ましい方法はボールミル粉砕
法である。しかし、磨砕および剪断作用を使用し
た微粉砕または磨砕方法ならば全て使用できる。
このような磨砕および剪断作用はロツドミル、撹
拌および振動タイプのボールミル等において行な
われる。
樹脂希釈または樹脂封入顔料の製造はまた、生
成粉末の激しい爆発性をおさえるために少量の無
機塩(例えば、硫酸ナトリウム)の存在下で顔料
および樹脂を予備粉砕することによつても行なえ
る。しかし、このようなことは必ずしも必要がな
い。なぜなら、粉末粒子は高凝集性であり、さほ
ど粉立たないからである。
予備粉砕工程終了後、得られた粉砕粉末を、有
機液体を使用せず、または、好ましくは使用し
て、塩基性化水の存在下で微粉砕する。この微粉
砕処理は予備粉砕工程で使用されたものと同じタ
イプのボールミルで行なう。しかし、微粉砕機の
全容量の約1/2を占める量の1/8インチ散弾と温度
制御用手段を使用するボールミル中で行なうこと
が好ましい。使用される液体は微粉砕機中の鋼球
または粉砕媒体の高さより下にある微粉砕機中の
空隙ならびに、鋼球または粉砕媒体の高さより上
にある微粉砕機の一部を占める。微粉砕機の最大
装入量は微粉砕機の全容量の約3/4である。
予備粉砕工程は一般的に65℃以下の温度で行な
われる。有機液体の存在下における微粉砕工程は
10〜60℃で実施できる。20〜50℃が好ましい温度
範囲である。
水に不溶性か、または塩折により独立した相を
形成するため溶液から強制的に相分離させること
ができ、しかも、顔料と樹脂に対して効果的な湿
潤作用を有し、そして、顔料粒子を生長させる
か、またはその結晶度を高めることのできる有機
液体は全て使用できる。更に、有機液体は水蒸気
蒸溜によつて除去できるほどに揮発性であり、し
かも、微粉砕機および粉砕媒体に対して比腐蝕性
でなければならない。様々な種類の有機液体が好
適である。これらの液体類は顔料の性質およびそ
の溶解度により変化する。一般的に、n−ペンタ
ノールまたはシクロヘキサノールのような炭素原
子を4〜8個有するアルコール類ならびに2−ペ
ンタノンのような炭素原子を5〜8個有する脂肪
族ケトン類が好ましい。o−ジクロルベンゼンま
たはパークロルエチレンのような塩素化炭化水素
も使用できるが、界面活性剤を配合して顔料と溶
剤とを十分に接触させなければならない。
有機液体の選択は、樹脂で希釈すべき特定の顔
料、使用される樹脂の性質、値段、回収の容易さ
および使用の危険性などによつて左右される。一
般的に、高沸点体類は除去しにくい。一方、n−
ペンタノールのような比較的に低沸点の液体類は
値段が安く、しかも、比較的に無毒性であるが引
火しやすい傾向がある。一般的に、有機液体は、
顔料粒子を顔料用サイズにまで発達させるか、ま
たは少なくとも粒子の結晶度を高め、そして、樹
脂を湿潤するのに十分な溶剤作用を発揮しなけれ
ばならないが、顔料に対して過度の可溶化作用を
発揮してはならない。n−ペンタノールは最も好
ましい溶剤である。
一般的に、有機液体は25℃で溶剤1あたり、
使用されている樹脂を5gよりも多く、好ましく
は、25℃で溶剤1あたり樹脂を2g以上溶解さ
せてはならない。
微粉砕操作および溶剤の水蒸気蒸溜が完了した
後、樹脂希釈顔料は通常約1.5%硫酸のような温
希酸水溶液で抽出し、微粉砕中に樹脂希釈顔料に
会合するようになつた金属を除去する。抽出工程
に続いて、顔料を乾燥させる。通常の顔料加工に
おいては、乾燥の際、ほとんど粒子の凝集がおこ
る。本発明の方法では、樹脂が存在するので、乾
燥工程中に凝集はほとんど、あるいは、全くおこ
らない。キナクリドン類の場合、抽出工程中に顔
料製品を2−フタルイミドメチルキナクリドンで
処理すると、顔料の熱安定性が高められる。しか
し、この処理は必らずしも行なう必要はない。実
際、ほとんどの用途について、この処理は不必要
である。
ポリエチレンまたはアクリル酸で変性されたポ
リエチレンのような低極性の樹脂で顔料を希釈し
てプラスチツク系中で有用な製品を製造する場
合、予備粉砕またはその後の微粉砕操作中にある
程度まで樹脂で被覆された顔料は有機液体の作用
から顔料を保護する。これは粒子の生長抑制の原
因となる。抑制の程度は使用されている樹脂の性
質により左右される。かくして、樹脂の存在下で
行なわれた同様な操作により製造された製品に比
べて粒径の小さな製品がもたらされる。本発明の
方法によつて製造された樹脂希釈顔料の粒径が小
さかつたとしても、これらの製品は凝集性が低
く、そして、高分散性である。従つて、これらの
製品の固有の色の濃さおよび透明性は最終の用途
分野でも容易に得ることができる。
樹脂希釈顔料の加工において、均合粒径が得ら
れ、そして、最終の酸抽出操作を行なつた後、顔
料粒子の表面上の樹脂は疏水性なので濾過および
洗浄は極めて迅速であり、必須の顔料単離工程を
経済的に実施できる。
有機顔料は一般的に本発明の方法で使用するの
に適する。このような顔料は例えば、様々な銅フ
タロシアニン類(塩素および/または臭素でポリ
ハロゲン化され、部分的にクロル化されたα相お
よびクロル化されていないβ相を有するものを含
む);α,βおよびγ−キナクリドン;2,9−
ジメチルキナクリドン、2,9−ジクロルキナク
リドン、2,9−ジフルオロキナクリドン、4,
11−ジクロルキナクリドン、4,11−ジフルオロ
キナクリドンおよびキナクリドンキノンのような
置換キナクリドン;前記のようなキナクリドンの
2種以上と共に米国特許第3650510号明細書に開
示されているようなジヒドロキナクリドンを有す
る、または、有しない固溶体類;Indanthrone
Blue;Flavanthrone;Thioindigo;およびモノ
アゾならびにジアゾ顔料などである。
本発明で使用されている好ましいキナクリドン
類は次式で示される。
または、 若しくは前記の化合物類からなる固溶体類ある
いは混合物類で次式のキナクリドンを15wt%ま
で含有する。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は水素、
フツ素、塩素、臭素、メチルまたはメトキシであ
り;R7、R9およびR10は水素または塩素であり;
R8は水素、塩素、臭素、ニトロ、炭素原子を1
〜5個有するアルキル基、炭素原子を1個または
2個有するアルコキシ基、またはベンゾイルアミ
ノ基であり;mは1〜4の整数である。) 水性微粉砕工程において有機液体の存在下で製
造された、銅フタロシアニンまたは75%キナクリ
ドンと25%2,9−ジメチルキナクリドンからな
る固溶体のような40%樹脂希釈顔料のポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンまたはポリプロピレン中での
分散性は、樹脂を存在させずに製造した同じ顔料
よりもはるかにすぐれており、このことは色の濃
さおよび色の純度がすぐれていることを示すと共
に、更に重要なことは、斑点または縞がほとんど
あるいは全く存在しないことを示す。
また、本発明の樹脂希釈顔料は或る種の顔料の
熱安定性を高める。この熱安定性の改善により、
この顔料は、高密度ポリエチレンのようなプラス
チツクに練込まれている時の熱の影響による部分
的あるいは完全な多形変化(温度により部分的変
化か完全変化か異なる)をうけない。例えば、商
業的方法により製造された、75%キナクリドン/
25%2,9−ジメチルキナクリドンの赤色固溶体
は高加工温度で次第に青色を帯びる明白な傾向を
有する。この減少は非置換キナクリドン(これは
固溶体中に存在しない)が一部分、青紫色のβ−
キナクリドン結晶形に相転換されることに基づ
く。本発明の方法により製造された樹脂希釈顔料
はこの傾向をほとんど有しない。熱安定性の改善
は、400〜600〓の範囲内の温度で加工されたポリ
エチレンチツプを試験することによつて容易に確
認される。
以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。下記の実施例において部は全て重量基準で
ある。
実施例 1 本実施例では、水性スラリー中で独立した相と
して存在する溶剤の存在下で、また、不存在下で
コポリマー樹脂により希釈された2,9−ジメチ
ルキナクリドン/キナクリドン固溶体の製造を例
証する。
パイロツトプラント規模のボールミルに“Cyl
−Peds“(直径約1/2インチ(0.0127m)、長さ約1/
2インチ(0.0127m)のスチール製円筒状物)
1000部、長さ4インチ(0.1m)のくぎ100部、粗
2,9−ジメチルキナクリドン36部、粗キナクリ
ドン4部および無水硫酸ナトリウム4部を装入し
た。このミルを臨界速度の約74%の速度に相当す
る40rpmで55−60℃で48時間回転させた。(“臨界
速度”とは、遠心力が重力をしのぎ、粉砕媒体が
ミルの外壁に対して保持される速度のことであ
る。)ミルを開放し、内容物を篩上にとり出し、
“Cyl−Pebs”とくぎを除いた。
次いで、得られた粉砕粉末の一部(0.029部)
を実験室規模のボールミルに、エチレン/アクリ
ル酸コポリマー(軟化点、108℃;密度、0.93
g/c.c.;140℃におけるブルツクフイールド粘度、
500cps(0.5Pa・s);酸価、40mgKOH/g;25℃
におけるn−ペンタノールへの溶解度、1g/
未満)0.018部、直径1/8インチ(0.0032m)のス
チール製散弾1.32部、水0.20部、50%水酸化ナト
リウム水溶液0.034部および6−ペンタノール
0.0036部と共に装入した。このミルを、その臨界
速度の約74%の速度で72時間回転させた。ミルの
内容物を篩上にあけ出し、スチール製散弾を除去
した。この散弾を水(約0.44部)で洗浄し、本質
的に全部の顔料をスラリーとして捕集した。この
塩基性スラリーを撹拌し、そして、希硫酸で酸性
化させて水酸化ナトリウムを中和し、PH値を約
1.4〜1.5にした。温度が85±2℃に達するまでこ
のスラリー中に蒸気を通し、n−ペンタノールを
水蒸気蒸溜して除き、そして、温度を85±2℃の
まま1時間維持しつづた。次いで、2−フタルイ
ミドメチルキナクリドン0.0008部および水0.01部
からなるスラリーを添加し、そして、85±2℃で
更に1時間加熱しつづけた。生成物を濾過により
単離し、温水で酸がなくなるまで洗浄し、そし
て、80℃で乾燥させた。青みがかつた赤色の粉末
が0.043部得られた。
次の方法でこの生成物を試験したところ、ポリ
塩化ビニルへのすぐれた分散性が確認された。白
色の可塑化軟質ポリ塩化ビニル(0.0485部)を前
記のようにして調製された樹脂希釈顔料0.00044
部と、小さなガラス製広口ビン中でヘラでかきま
ぜ、続いて、この広口ビンを練りロール機上で1
分間回転させることによつて混合した。得られた
混合物を白色の可塑化軟質ポリ塩化ビニル0.44部
に添加した。この可塑化軟質ポリ塩化ビニルは2
本ロール機上で30秒間微粉砕することによつて軟
化されていた。また、ロールは150℃にまで予備
加熱されており、15rpmで回転させた。15秒間ロ
ールがけした後、装入材料を5回交互切りかえし
した。この装入材料をロール機からとり出した。
回収装入材料を室温にまで法令し、得られたシー
トの中央部から少量のサンプルを切りとつた。シ
ートの残りをロール機にもどし、更に10回交互切
りかえしを行なつた。そして、同様にサンプルを
切りとつた。分散性は着色度およびサンプル中の
斑点および縞の発生度により判定した。
分散性に関して、本発明による新規な製品は、
複雑きわまりない事後粒径加工技術により製造さ
れた市販の50%樹脂希釈製品と全く同等であつ
た。
同じ粉砕粉末をn−ペンタノールを含有しない
こと以外は全く前記のとおりの水性媒体中で微粉
砕し、そして、前記と全く同じ抽出および単離方
法を使用したところ、青みがかつた赤色の粉末が
0.042部得られた。前記の方法で、この製品のポ
リ塩化ビニル中における分散性を評価したとこ
ろ、n−ペンタノールの存在下で製造した製品よ
りも著しく劣つていた。
実施例 2 本実施例では、水性スラリー中で独立した相と
して存在する溶剤の存在下で、また、不存在下
で、別のコポリマー樹脂(86%ポリエチレン/14
%酢酸ビニル)で希釈された2,9−ジメチルキ
ナクリドン/キナクリドン固溶体顔料の製造を例
証する。
実施例1に延べたとおりに予備粉砕粉末を製造
し、続いて、実施例1に述べたとおりにn−ペン
タノール存在下で直径1/8インチ(0.0032m)の
スチール製散弾により水性微粉砕した。ただし、
本実施例では、エチレン/アクリル酸コポリマー
0.018部のかわりに等量のエチレン/酢酸ビニル
コポリマー(軟化点、95℃;密度、0.92g/c.c.;
140℃におけるブルツクフイールド粘度、550cps
(0.5Pa・s);酢酸ビニル含量、14%;25℃にお
けるn−ペンタノールへの溶解度、1g/未
満)を使用した。その他の方法は実施例1に述べ
た方法と全く同一であつた。ポリ塩化ビニルへの
分散性に関して、本実施例の製品はn−ペンタノ
ールの不存在で製造された類似の製品よりもすぐ
れており、また、複雑きわまりない事後粒径加工
技術により製造された市販の樹脂希釈製品とほぼ
同等であつた。
実施例 3 本実施例では、n−ペンタノール、少量の水酸
化ナトリウム(PH値を12.5にまで上昇させる)お
よび水性微粉砕工程中の水相のイオン強度を実施
例1に述べた水相のイオン強度のレベルに至らせ
るのに必要な量の硫酸ナトリウムの存在下で、エ
チレン/アクリル酸コポリマー樹脂で希釈された
2,9−ジメチルキナクリドン/キナクリドン固
溶体顔料の製造を例証する。
実施例1に述べたとおりの方法で調製した予備
粉砕粉末(0.029部)を、直径1/8インチ(0.0032
m)のスチール性散弾1.32部、水0.22部、50%水
酸化ナトリウム水溶液0.002部、実施例1で使用
されたエチレン/アクリル酸コポリマー0.018部、
n−ペンタノール0.036部および無水硫酸ナトリ
ウム0.0188部の装入された実験室規模のボールミ
ル中で72時間微意粉砕した。
ミルの内容物を実施例1に述べた方法と全く同
じ方法で酸性化させることによつて仕上げ処理し
た。乾燥後、青みかがつた赤色の粉末が0.043部
得られた。
ポリ塩化ビニル中で試験したところ、本実施例
の製品は実施例1に述べた5および15回切返しビ
ニル分散性試験により極めて良好な分散性を示し
た。この製品は実施例1で得られた製品と本質的
に同一であつた。n−ペンタノールを配合せずに
本実施例をくりかえせば、ポリ塩化ビニル分散性
について著しく劣つた製品が得られる。
実施例 4 本実施例では、非イオン界面活性剤を使用し、
または使用せずに、o−ジクロルベンゼンの存在
下でエチレン/アクリル酸コポリマーで希釈され
た2,9−ジメチルキナクリドン/キナクリドン
固溶体顔料の製造を例証する。
実施例1に述べたとおりの方法で調製した予備
粉砕粉末(0.029部)を、直径1/8インチ(0.0032
m)のスチール製散弾1.32部、水0.20部、50%水
酸化ナトリウム水溶液0.034部、実施例1で使用
されたエチレン/アクリル酸コポリマー0.018部、
o−ジウロルベンゼン0.0057部およびIgepal CO
−630(ノニルフエノールとエチレンオキシド)の
縮合生成物)0.0013部の装入された実験室規模の
ボールミル中で72時間微粉砕した。ミルの内容物
を実施例1に述べた方法と全く同じ方法で酸性化
させることによつて仕上げ処理した。乾燥後、青
みがかつた赤色の粉末が0.043部得られた。
ポリ塩化ビニル中で試験したところ、この製品
は2本ロール機で加工された5回〜15回切返しシ
ートについても実質的に着色力が高まることな
く、すぐれた分散性を示した。これに対して、
Igepalを使用せずに全く同じ方法で実験をくりか
えしたところ、ポリ塩化ビニルへの分散性が著し
く劣つた製品が得られた。
実施例 5 本実施例では、2−ペンタノンの存在下でエチ
レン/アクリル酸コポリマーで希釈された2,9
−ジメチルキナクリドン/キナクリドン固溶体顔
料の製造を例証する。
実施例1に述べたとおりの方法で調製された予
備粉砕粉末(0.029部)を、直径1/8インチ
(0.0032m)のスチール製散弾1.32部、水0.20部、
50%水酸化ナトリウム水溶液0.034部、実施例1
で使用されたエチレン/アクリル酸コポリマー
0.018部および2−ペンタノン0.0071部の装入さ
れた実験室規模のボールミル中で72時間微粉砕し
た。
ミルの内容物を実施例1に述べた方法と全く同
じ方法で酸性化させることによつて仕上げ処理し
た。乾燥後、青みがかつた赤色の粉末が0.042部
得られた。
この製品はポリ塩化ビニル中ですぐれた分散性
を示し、2本ロール機で加工された5および15回
切返しシートで実質的に同じ着色力を示した。こ
の試験により、分散性は市販の樹脂希釈顔料と少
なくとも同等であつた。
実施例 6 本実施例では、樹脂で希釈した、および希釈し
ていない、両方の銅フタロシアニン顔料の製造を
例証する。
塩素を4.5wt%含有する粗半塩化銅フタロシア
ニン(これは、4−クロルフタル酸および無水フ
タル酸を尿素および塩化第1銅と反応させること
によつて得られた)30部および実施例1で使用さ
れたエチレン/アクリル酸コポリマー20部をパイ
ロツトプラント規模のボールミルに装入した。こ
のミルにはあらかじめ、“Cyl−Peds”(直径約1/
2インチ(0.0127m)、長さ1/2インチ(0.0127m)
のスチール製円筒状物)1000部および厚さ4イン
チ(0.1m)のくぎ100部が装入されていた。得ら
れた粉末の爆発性をおさえるために、無水硫酸ナ
トリウム5部も添加されていた。このミルを臨界
速度の74%の速度で15分間回転させ、その後、ミ
ルの内容物を篩上にあけ出し、“Cyl−Peds”と
くぎを除去した。得られた粉砕粉末の一部
(0.047部)を直径1/8インチ(0.0032m)のスチ
ール製散弾1.32部、水0.21部、50%水酸化ナトリ
ウム水溶液0.017部およびn−ペンタノール0.036
部の装入された実験室規模のボールミルに装入し
た。このミルを臨界速度の約75%の速度で72時間
回転させた。ミルの内容物を篩上にあけ出してス
チール製散弾を除去した。この散弾を十分な量の
水で洗浄し、ミルから顔料をスラリー全部を捕集
した。この塩基性スラリーを撹拌し、そして、希
硫酸で酸性化させて水酸化ナトリウムを中和し、
PH値を約1.4〜1.5にした。温度が85℃に達するま
でこのスラリー中に蒸気を通した。85±2℃で2
時間維持した後、生成物を濾別した。これを温水
で酸がなくなるまで洗浄し、そして、80℃で乾燥
させた。暗青色の粉末が0.04部得られた。
この製品を次のような方法で試験したところ、
低密度ポリエチレンへのすぐれた分散性が確認さ
れた。フイルム用低密度ポリエチレン(0.386部)
を60℃と120℃にそれぞれ加熱され、そして、表
面速度35フイート/分および45フイート/分
(10.7m/分および13.7m/分)の表面速度でそ
れぞれ回転された長さ6インチ(0.15m)の2本
のロールを有する2本ロール機に装入した。低密
度ポリエチレンが軟化したら、粉末状低密度ポリ
エチレン0.055部および前記のようにして調製さ
れた樹脂希釈顔料0.0022部(有機顔料基準)から
なる、あらかじめ調製しておいた混合物を手で撹
拌しながら添加し、そして、50〜60秒間ロールが
けすることによつてこの材料を完全に練り込ん
だ。装入材料を5回交互切返しした。この材料を
ロール機から取り出し、室温にまで放冷し、そし
て、得られたシートの中央部から小さなサンプル
片(3インチ×4インチ)(0.076×0.1m)を切
りとつた。残りのシートをロール機にもどし、更
に5回交互切返しを行ない、そして、サンプルを
切りとつた。同じ処理方法をくりかえし、全部で
15〜20回切りかえした。このサンプルを別々に、
3インチ×5インチ(0.0762m×0.127m)、20ミ
ル(0.0005m)の金型中で、低密度ポリエチレン
と金型との間にポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを使用し、174℃で加圧した。ポリエチレン
テレフタレートフイルムを除去する前に加圧材料
を冷却した。得られたサンプルを顕微鏡下で視覚
により検査した。顔料は完全に分散されており、
視認できるような粒子は全く存在していなかつ
た。これは、別の事後粒径加工方法により製造さ
れた市販の樹脂希釈顔料に匹敵する。
顔料を樹脂で希釈しなかつたこと以外は同様な
方法で製造された製品には大きな非分散顔料の凝
集体の存在が確認された。
顔料は、低密度ポリエチレン中に分散した場
合、顔料の着色力を測定することによつても評価
できる。低密度ポリエチレン(0.44部)を2本ロ
ール機に装入した。このロール機は前ロールが
138℃に加熱されており、また、後ロールは121℃
に加熱されていた。更に、前ロールは45フイー
ト/分(13.7m/分)で、一方の、後ロールは35
フイート/分(10.7m/分)で回転していた。低
密度ポリエチレンが軟化したら、50/50低密度ポ
リエチレン/白色に二酸化チタン顔料濃厚物
0.017部を添加し、5回交互切返しを行ない、白
色顔料を練込んだ。次いで、前記のようにして製
造した顔料0.00044部(有機顔料基準)を添加し、
そして、約1分間かけてこの材料を完全に練込ん
だ。ついで、この装入材料を5回交互切返して、
前記のように中央部のサンプルを切取り、続い
て、10、15および20回交互切返しを行なうつどに
中央部のサンプルを切取つた。3インチ×5イン
チ×20ミル(0.072m×0.127m×0.0005m)のサ
ンプルを金型中で加圧し、そして、色の濃さを比
較した。顔料によつて示された着色力は市販の樹
脂希釈顔料の着色力に匹敵するものであつた。n
−ペンタノールを使用せずに微粉砕工程をくりか
えした場合、前記の方法で評価すると、ポリ塩化
ビニル中で良好な分散性を示すが、若干劣つた着
色力を示し、更に、ポリエチレンのTiO2非含有
フイルム中に多数の非分散粒子が認められる製品
が得られた。
実施例 7 本実施例では、樹脂および別に予備粉砕した半
塩化銅フタロシアニンを一緒に水性微粉砕するこ
とを例証する。
実験室規模のボールミルに直径1/8インチ
(0.0032m)のスチール製散弾1.32部、水0.21部、
50%水酸化ナトリウム水溶液0.017部、前記の実
施例で使用されたエチレン/アクリル酸コポリマ
ー0.026部、および、樹脂と硫酸ナトリウムを存
在させなかつたこと以外は実施例6に述べたとう
りに予備粉砕した半塩化銅フタロシアニン0.026
部を装入した。このミルを臨界速度の約75%の速
度で72時間回転させた。ミルの内容物を篩上にあ
け出し、スチール製散弾を除去し、この散弾を十
分な量の水で洗浄し、ミルから顔料スラリー全部
を捕集した。
このスラリーを実施例6に述べた方法で酸性化
させ、そして、抽出した。暗青色の粉末が0.05部
得られた。この製品は実施例1に述べたようにし
て試験した場合、ポリ塩化ビニル中ですぐれた分
散性を示し、更に、実施例6に述べたように
TiO2を使用し、また使用せずに試験した場合に、
ポリエチレン中ですぐれた分散性を示した。ポリ
エチレン中のこの顔料により示された着色力は市
販の樹脂希釈顔料の着色力と少なくとも同等であ
つた。水性微粉砕工程でn−ペンタノールを除い
た場合、ポリエチレン中の分散性が著しく劣つた
製品が得られた。
実施例 8 本実施例では、n−ペンタノールを有する、お
よび有しない樹脂希釈β−キナクリドンバイオレ
ツトの製造を例証する。
実験室規模のボールミルに直径1/2インチ
(0.0127m)の鋼球3.3部、屋根くぎ0.33部、粗β
−キナクリドン0.11部および無水硫酸ナトリウム
0.011部を装入した。このミルを臨界速度に約74
%の速度で72時間回転させることによつてミルの
装入材料を微粉砕し、その後、ミルの内容物を篩
上にあけ出し、鋼球とくぎを除き、そして、乾燥
粉砕粉末を回収した。
次いで、別の実験室規模のミルに、直径1/8イ
ンチ(0.0032m)のスチール製散弾1.32部、前記
粉砕粉末0.029部、実施例1で使用されたエチレ
ン/アクリル酸コポリマー0.018部、水0.21部、
50%水酸化ナトリウム水溶液0.017部およびn−
ペンタノール0.0036部装入した。このミルをその
臨界速度の約75%の速度で72時間回転させ、その
後、ミルの内容物を篩上にあけ出し、スチール製
散弾を除去し、これを十分な量の水で洗浄し、ほ
とんど全部の顔料をミルから回収した。得られた
スラリーを希硫酸で酸性化させて、PH値を1.4〜
1.5にした。温度が±2℃に達するまでスラリー
中に蒸気を通した。85±2℃の温度を1時間維持
した後、2−フタルイミドメチルキナクリドン
0.0007部および水0.011部からなるスラリーを添
加し、そして、更に1時間加熱を続けた。生成物
を濾過して単離し、温水で酸がなくなるまで洗浄
し、そして、80℃で乾燥させた。暗青紫色の粉末
が0.043部得られた。
この製品なポリ塩化ビニル中ですぐれた分散性
を示し、一層青色がかつていた。また、別の複雑
きわまりない方法によつて製造された市販の製品
と少なくとも同程度の分散性を示した。
この製品は水性微粉砕工程でn−ペンタノール
を使用せずに同一の方法で製造した製品よりもは
るかにすぐれた分散性を示した。
実施例 9 本実施例では、樹脂希釈γ−キナクリドンの製
造を例証する。
商業生産規模のボールミルに直径1/2インチ×
1インチ(0.00127m×0.0254m)のスチール製
円筒状物20000部、鉄道用大くぎ2000部、明ばん
(硫酸アルミニウム・5水和物)300部および粗γ
−キナクリドン900部を装入した。ミルを14時間
回転させることによつて装入材料を微粉砕し、そ
の後、ミルの内容物を篩上にあけ出し、スチール
製円筒状物および鉄道用大くぎを除去し、そし
て、乾燥粉砕粉末を回収した。
直径1/8インチ(0.0032m)のスチール製散弾、
水0.21部、50%水酸化アルミニウム水溶液0.017
部(この塩基の量は前記の粉砕粉末中に含まれる
酸性明ばん全部を中和するのに必要な量より多
い)実施例1で使用されたエチレン/アクリル酸
コポリマー0.018部、n−ペンタノール0.0036部
および前記粉砕粉末0.035部の装入された実験室
規模のボールミルをその臨界速度の約75%の速度
で72時間回転させた。スラリーからスチール製散
弾を除去した後、このスラリーを実施例7に述べ
た方法と全く同じ方法で酸性化させ、そして、仕
上げ処理した。暗赤色の粉末が0.043部得られた。
この製品を実施例1に述べた5回および15回切
返し方法で評価した場合、ポリ塩化ビニル中です
ぐれた分散性を示した。また、市販のプラスチツ
ク用γ−キナクリドン製品と比較した場合、斑点
および縞の点ではるかに優秀であつた。
この製品は、水性微粉砕工程でn−ペンタノー
ルを使用せずに同じ方法で製造された顔料に比べ
て分散性が飛躍的に改善されていた。
実施例 10 本実施例では、60%キナクリドンおよび40%
4,11−ジクロルキナクリドンからなる樹脂希釈
固溶体の製造を例証する。
実験室規模のボールミルに直径1/2インチ
(0.0127m)の鋼球3.3、屋根くぎ0.33部、粗γ−
キナクリドン0.066部、粗4,11−ジクロルキナ
クリドン0.044部および無水硫酸ナトリウム0.011
部を装入した。装入材料を粉砕し、そして、実施
例8に述べたようにして粉砕粉末を単離した。
次いで、別の実験室規模のボールミルに1/8イ
ンチ(0.0032m)スチール製散弾、前記粉砕粉末
0.29部、水2.09部、50%水酸化ナトリウム水溶液
0.17部、実施例1で使用されたエチレン/アクリ
ル酸コポリマー0.18部およびn−ペンタノール
0.036部を装入した。このミルをその臨界速度の
約75%の速度で75時間回転させ、その後、スラリ
ーから粉砕媒体を分離した。
スラリーを希硫酸でPH1.4〜1.5まで酸性化させ
た。温度が90±2℃に達するまでこのスラリー中
に蒸気を通した。そして、この温度を1時間維持
した。次いで、2−フタルイミドメチルキナクリ
ドン0.066部および水0.044部からなるスラリーを
添加し、90±2℃の温度を更に1時間維持した。
この生成物を濾過により単離し、温水で酸がなく
なるまで洗浄し、そして、80℃で乾燥させた。暗
褐色をした深紅色の粉末が0.42部得られた。
この生成物はポリ塩化ビニル中ですぐれた分散
性を示した。また、この生成物は液体微粉砕工程
でn−ペンタノールを存在させずに同一に方法で
製造された製品よりもはるかに優秀であつた。
実施例 11 本実施例では、予備粉砕操作の際に樹脂を添加
することからなる実施例10に述べた固溶体の製造
を例証する。
実験室規模のボールミルに、直径1/2インチ
(1.27cm)の鋼球3.3部、屋根くぎ0.33部、粗γ−
キナクリドン0.066部、粗4,11−ジクロルキナ
クリドン0.044部、実施例1で使用されたエチレ
ン/アクリル酸コポリマー0.073部、および無水
硫酸ナトリウム0.018部を装入した。このミルの
臨界速度の約75%の速度で95時間にわたり装入材
料を粉砕した。実施例8に述べたようにして粉砕
粉末を単離した。
別の実験室規模のボールミルに1/8インチ
(0.0032m)スチール製散弾、前記粉砕粉末0.47
部、水2.09部、50%水酸化ナトリウム水溶液0.17
部およびn−ペンタノール0.036部を装入した。
このミルの臨界速度の75%の速度で72時間回転さ
せることによつて装入材料を微粉砕した。実施例
10に述べたようにスラリーを分離し、そして、処
理した。深い暗褐色をした深紅色の粉末が0.41部
得られた。
この製品はポリ塩化ビニル中ですぐれた分散性
を示した。また、この製品は実施例10に述べた樹
脂希釈固溶体製品よりもはるかに赤味が深く、し
かも、強かつた。
X−線回折図によれば、この製品は実施例10の
同様な製品に比べて粒計が著しく小さいことが示
された。この種類のキナクリドンを樹脂と一色に
粉砕すれば明らかに、水性微粉砕工程で粒径の生
長抑制がおきる。
実施例 12 本実施例では、75%キナクリドンおよび25%
2,9−ジメチルキナクリドンからなる樹脂希釈
固溶体の製造を例証する。
実験室規模のボールミルに、直径1/2インチ
(0.0127m)の鋼球3.3部、屋根くぎ0.33部、粗γ
−キナクリドン0.083部、粗2,9−ジメチルキ
ナクリドン0.028部および無水硫酸ナトリウム
0.011部を装入した。このミルの臨界速度の約75
%の速度で96時間回転させて装入材料を粉砕し
た。実施例8に述べたようにして粉砕粉末を単離
した。
次いで、この粉砕粉末を実施例1で使用された
エチレン/アクリル酸コポリマーの存在下で水性
微粉砕し、そして、得られたスラリーを実施例10
で述べたとおりに処理した。暗青色がかつた赤色
の粉末が0.43部得られた。
この製品はポリ塩化ビニル中ですぐれた分散性
を示した。5回および15回切返しビニルシートは
本質的に同じ強さを示し、斑点および縞は実質的
に存在せず、更に、分散性は、液体微粉砕工程で
n−ペンタノールを存在させずに同じ方法で製造
された製品よりもはるかにすぐれていた。
高密度ポリエチレン中で熱安定性を試験したと
ころ、製品(同じ方法で一層小規模に製造して得
られたもの)はすぐれた色純度を示すばかりでな
く、樹脂による希釈を行なわない別の方法で製造
された同様な顔料組成物の市販製品に比べて、
400〜600〓の範囲をこえる飛躍的な熱安定性の改
善がみとめられた。
実施例11の方法どおりに行ない、また、二種類
の固溶体成分類をコポリマーと共に予備粉砕(即
ち、乾燥粉砕)し、更に、その後、水性微粉砕を
実施例11に述べたとおりに行なつた場合、本実施
例に述べた製品に対して、ポリ塩化ビニル中で同
様な性能特性を有する製品が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粗有機顔料を低結晶度の高凝集化顔料生成物
    に加工し、続いて、かくして得られた生成物を、
    顔料の重量を基準にして10〜75重量%の水不溶性
    熱可塑性樹脂およびPH7〜14の水の存在下で微粉
    砕することからなる樹脂希釈顔料の製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法であつて、
    水微粉砕工程において、樹脂を湿潤化し、そし
    て、顔料粒子の結晶度を高め、また樹脂希釈顔料
    製品の回収に効果的な有機液体からなる独立した
    相が、顔料の重量を基準にして、5〜25重量%存
    在している、前記方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法であつて、
    水のPH値が9〜13.5である、前記方法。 4 特許請求の範囲第3項記載の方法であつて、
    顔料がキナクリドンまたはその誘導体、若しくは
    2種以上のキナクリドン類あるいはキナクリドン
    誘導体類からなる固溶体または銅フタロシアニン
    または部分的に、あるいは完全にハロゲン化され
    た銅フタロシアニンである、前記方法。 5 特許請求の範囲第4項記載の方法であつて、
    樹脂はアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニルお
    よび酸化エチレン単位からなる群から選択される
    モノマーを25%まで含有するエチレンのポリマー
    である、前記方法。 6 特許請求の範囲第5項記載の方法であつて、
    樹脂はASTM E−28で測定して80〜140℃の軟
    化点を有する、前記方法。 7 特許請求の範囲第6項記載の方法であつて、
    低結晶度の高凝集化顔料生成物は乾燥粉砕によつ
    て得られる、前記方法。 8 特許請求の範囲第7項記載の方法であつて、
    有機液体は炭素原子を4〜8個有するアルコール
    類、炭素原子を5〜8個有するケトン類、および
    界面活性剤の存在下で炭素原子を2〜8個有する
    ハロゲン化脂肪族または芳香族化合物類から選択
    される、前記方法。 9 特許請求の範囲第8項記載の方法であつて、
    有機液体はペンタノールである、方法。 10 特許請求の範囲第9項記載の方法であつ
    て、顔料は本質的に、キナクリドンまたは次式 あるいは のキナクリドン若しくはこれらの固溶体類あるい
    は混合物類、および、次式 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は水素、
    フツ素、塩素、臭素、メチルまたはメトキシであ
    り;R7、R9およびR10は水素または塩素であり;
    R8は水素、塩素、臭素、ニトロ、炭素原子を1
    〜5個有するアルキル基、炭素原子を1個または
    2個有するアルコキシ基またはベンゾイルアミノ
    基であり;mは1〜4の整数である。)のキナク
    リドン15重量%以下からなる、前記方法。
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