JP2791109B2 - 不透明なキナクリドンの製造方法 - Google Patents

不透明なキナクリドンの製造方法

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JP2791109B2 JP1155940A JP15594089A JP2791109B2 JP 2791109 B2 JP2791109 B2 JP 2791109B2 JP 1155940 A JP1155940 A JP 1155940A JP 15594089 A JP15594089 A JP 15594089A JP 2791109 B2 JP2791109 B2 JP 2791109B2
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Description

【発明の詳細な説明】 キナクリドン系化合物およびそれらの顔料性質は公知
であり、多数の特許や技術文献に記載されている。この
系列の化合物は、ジハロゲン誘導体やジアルキル誘導体
のような各種ジ置換キナクリドンを含んでいる。ジメチ
ル誘導体は、例えば米国特許第3,264,298号に開示され
ており、ジフロロ誘導体は米国特許第3,793,327号に、
ジクロロ誘導体は米国特許第4,015,998号に開示されて
いる。
粗製キナクリドンと称せられる合成したままのキナク
リドンは、一般に顔料として使用するには不適当であ
り、粒径、粒形、結晶構造、着色力、多形相などの必要
な顔料性質を発現させるために、さらに加工する必要が
あることは当業界においては公知である。粗製キナクリ
ドンを顔料形状に転換するため最も普通に行われている
加工方法は、粗製品を多量の無機塩とともに摩砕し、得
られた微粉末を抽出することを含んでいる。
粗製キナクリドンを微粉砕する時に塩を使用しないい
ろいろな試みが行われている。例えば、米国特許第2,85
7,400号では、粗製の顔料をボールミルで予備摩砕し、
ついでアセトン中で均質化してこのアセトンから回収し
ている。米国特許第3,017,414号では、粗製の顔料をボ
ールミルで予備摩砕し、ついでクロロベンゼンのような
水に不溶性の有機液体で水乳濁液中において処理し、こ
の乳濁液から顔料を回収している。
粗製キナクリドンから顔料キナクリドを製造する別法
として、米国特許第3,287,147号には、粗製キナクリド
ンを酸ペースト化するか、またはボールミルで摩砕し、
これを中性の水性ペーストにして加圧下で150℃ないし3
00℃に加熱して成形された製品を得る方法が記載されて
いる。加圧下で高温に加熱するために特別の装置が必要
である。
米国特許第4,024,148号は、少なくとも1個のヒドロ
キシル基を有する水に不溶性の多量の液体と、界面活性
剤との存在下において、水性スラリー中で、沈殿してい
るキナクリドンをコンデイショニングして新規な結晶形
のキナクリドンを製造する方法を開示している。界面活
性剤が顔料表面に残留する。さらに有機溶剤を使用しな
い別法として(米国特許第4,094,699号)、予備摩砕し
たキナクリドンを、カチオン界面活性剤と非イオン界面
活性剤との両者の存在下で、水性塩基中で熟成させる方
法がある。このような方法は、一般に酸性環境下高温状
態で実施される種々な操作を含むため、単純で、より経
済的な、しかも室温で実施する方法が望まれている。
米国特許第3,256,285号には、ジ置換キナクリドンの
顔料性質を改善する方法が記載されている。対応する2,
5−ジアリールアミノテレフタル酸を、例えばポリリン
酸の存在下で環化することによって粗製品を製造する。
この粗製品の水性ペーストをエタノールまたは同様な溶
剤とともに120℃以上の温度で撹拌する。この際高圧に
耐える特別の装置が必要となる。この方法で製造した顔
料は、なお比較的透明である。
不透明形の置換キナクリドンの製造が望まれることが
多い。一般に不透明度は、入射光線対透過光線の強度の
比で定義される。顔料の場合、不透明度は、光の吸収と
屈折率とが大きくなるに従い大となる。これらは固有の
物性である。最適の不透明度は、粒径および粒度分布を
適当なものにして光の散乱を最大にすることによって得
ることができる。不透明度は、灰色または暗色の物体
(基体)を隠蔽する目的に望ましい。
γ形の非置換キナクリドンは、追加的なコンディショ
ニング工程なしに不透明形を生成することができる。従
って、比較的低濃度の、好ましくは約3%の水酸化ナト
リウム濃度で水性メタノールまたは同様の溶剤中で(米
国特許第2,969,366号第1表)、β形6,13−ジヒドロキ
ナクリドンを酸化すると(米国特許第3,007,930号)、
比表面積が20〜30m2/gの比較的粒径の大きい不透明なγ
形キナクリドンを生成する(米国特許第2,844,581
号)。
これに対してβ形キナクリドンを製造する場合には、
先ず6,13−ジヒドロキナクリドのナトリウム塩を形成さ
せ、ついでこれを酸化してキナクリドンのナトリウム塩
とし、そのまま加水分解してβ形キナクリドンとする必
要がある。中間体のナトリウム塩を形成させるために、
水酸化ナトリウム濃度を比較的高くする必要があり、通
常は10%以上、場合により29.5%にもしている(米国特
許第2,969,366号第1表)。このように高濃度の塩基を
水性アルコールとともに使用する結果、粗製β形キナク
リドンは粒度が大きくなり、比表面積は3〜8m2/gで粒
径は1μmを超える。従って適度の不透明度となるのに
必要な最適粒径を超え、TiO2増量(チント)における色
濃度が極めて低く、暗色でかなり透明なマストーンを示
すことになる。
置換キナクリドン(例えば2,6−ジメチルキナクリド
ンまたは2,9−ジクロロを製造する場合、水性アルコー
ル中で置換6,13−ジヒドロキナクリドン先駆体の酸化
が、完全に酸化させるために、全体の液量に対して31%
という高い塩基濃度で行われる。β形キナクリドンの場
合と同様、高濃度のアルカリ媒体中で酸化を実施するた
め、生成物の粒径が非常に大きくなり(比表面積は、2,
9−ジメチルキナクリドンでは約8m2/g、2,9−ジクロロ
キナクリドンでは約10m2/g)、適当な不透明度を保つた
め必要な最小粒径を超え、TiO2増量(チント)における
色濃度も非常に低い。
従って本発明の主な目的は、不透明な置換キナクリド
ン顔料の改善された製造方法を提供することである。
本発明のその他の目的および利点は、下記の記載によ
り明らかになるであろう。
従って本発明は、下記の式で表わされる不透明なジ置
換キナクリドンの製造方法において、粗製または半顔料
(subpigmentary)キナクリドン化合物を不透明化する
のに有効な量のアルコールおよび塩基の存在下において
摩砕し、得られた不透明な化合物を単離することを特徴
とする製造方法を提供する。
および (式中、Rは互に独立的にF,Cl,Br,C1〜C3アルキル基ま
たはC1〜C3アルコキシ基を表わす。) 本発明の方法は融通性に富むものである。かなり広範
囲の不透明誘導体を製造することができる。本発明の方
法における出発原料としては、粗製、予備摩砕、または
酸ペースト化キナクリドン粉末が使用される。本発明の
方法の特別な利点としては、微粒子を成長させて所望の
平衡粒径と狭い粒度分布にするために、1段階または限
定された段階数の摩砕操作においてこの方法を、室温ま
たは室温近くで実施できることである。前記の従来方法
では一般に高温が必要でありまた数種の独特の操作を必
要としており、本発明の方法とこれらの従来の方法とは
明らかに異なる。さらに、粒度を適当に成長させるため
に、顔料生成物を摩砕スラリーから直接単離できる。ま
た得られた不透明顔料は優れた性能特性を有している。
すなわち耐光堅ろう度、耐候堅ろう度および耐溶剤性を
有している。また優れた熱安定性を有し、各種高分子材
料に使用することができる。
好ましい原料としては、両置換基がともに同一原子
で、F,Cl,Br,CH3およびOCH3からなる群から選ばれた基
を有する2,9−ジ置換キナクリドンおよび4,11−ジ置換
キナクリドンが好ましく、また3,10−ジ置換キナクリド
ンにも適用することができる。
一般に本発明方法は、粗製の、または予備摩砕した、
あるいは酸ペースト化したキナクリドンと、アルコール
と塩基とを適当な摩砕機(ミル)に仕込み、微粉砕媒体
を入れて、この系を20ないし40℃(すなわち室温または
室温近くの温度)で約24ないし96時間摩砕し、得られた
不透明なキナクリドン誘導体を単離することにより行わ
れる。
使用されるアルコールは、メタノール、エタノール、
ブタノールおよびペンタノールのような低沸点アルコー
ル、ならびにエチレングリコールのようなグリコールを
含む。アルコールは塩基の存在下で安定なものでなけれ
ばならない。メタノールおよびエタノールが好ましい。
使用される無機塩基および有機塩基には、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムのような
水酸化アルカリ金属、ならびにベンジルトリメチルアン
モニウムヒドロキシドのような第四級アンモニウムヒド
ロキシドが含まれる。水酸化ナトリウムおよび水酸化カ
リウムが好ましい。
本発明の摩砕(milling)方法により、高温状態で処
理する必要がある前記の従来方法の状況とは異なり、驚
くべきことには室温で顔料形状の高い結晶性を有する不
透明キナクリドンの形成が可能である。すなわち、一般
に最終製品である顔料微粒子が摩砕中に形成され、付加
的な加熱工程の必要がない。
前記のように、例えば粗製キナクリドンを予備摩砕ま
たは酸ペースト化して得た粗製顔料もしくは半顔料粉
を、本発明の摩砕工程に使用することができる。予備摩
砕操作は既知であり、本発明において用いられているよ
うに、相指示溶剤(phasedirecting solvent)または界
面活性剤のような液体が全くない状態で摩砕するか、ま
たは例え液体を使用するとしても、顔料が粉末としての
特質を保持できるような少量(顔料に対して最高約10重
量%)の液体を使用するか、顔料が粉末としての特質を
保持するような性質の液体を使用して摩砕する操作であ
る。この予備摩砕は、摩砕粉末が爆発するのを防止する
ために必要があれば少量、10%またはそれ以下の無水硫
酸ナトリウムのような塩の存在下で行なう。予備摩砕
は、スチールボール、釘、スチールショット、セラミッ
クボールまたはセラミックビーズのような各種の摩砕媒
体を用いて行なうことができる。予備摩砕をスチール製
の摩砕媒体を用いて行なう場合には、本発明の摩砕操作
が終った時点で希鉱酸を用いて顔料スラリーを抽出し
て、摩砕操作中に媒体の磨耗で生じた金属を除去するの
が望ましい。
酸ペースト化とは、粗製顔料を濃硫酸に溶解し、つい
でこの顔料溶液を水に直接添加するか、烈しく撹拌しな
がら添加して半顔料微粒子を生じる操作をいう。
本発明の塩基性化アルコール摩砕操作には、例えばス
チールショットまたはセラミックビーズのような各種の
摩砕媒体が適している。スチールショットとしては、3.
2mmのスチールショットが適しており、セラミックビー
ズとしては、直径、成分ともいろいろなものが使用でき
る。ジルコニアとシリカとを溶融して作った結晶性ジル
コニア相と非晶性シリカ相とからできている直径が1.6
ないし2.5mmまたは2.5ないし3.15mmの粉砕ビーズ(grin
ding beads)がとくに適している。少量の酸化マグネシ
ウムを含有している酸化ジルコンのビーズも同様に適し
ている。前記のとおり、スチール媒体を使用した場合
は、摩砕後顔料スラリーを酸抽出するのが好ましい。
アルコールおよび塩基の濃度は、顔料性質を最適にす
るように選ばれる。一般にアルコール量は顔料に対して
5ないし25重量倍、好ましくは12ないし20重量倍の範囲
である。一方、塩基は一般にアルコールに対して0.5な
いし10重量%、好ましくは1.0ないし5.0重量%の範囲の
量で水溶液として存在する。
塩基が適当量存在しないと、微粒子変化または成長が
最低限に止まる。塩基の濃度が望ましい範囲にある場合
には、キナクリドンのカリウム、ナトリウムまたは第四
級アンモニウム塩の形成は肉眼では認められない。もし
これら塩が形成されると、はっきりした青色を呈し容易
に識別することができる。しかしながら、摩砕操作中、
新らしい表面が発生するので、微粒子成長の機構は、極
めて僅かに塩が形成されるが、この塩はキナクリドン自
体よりもアルコールに易溶であってこれが微粒子成長
し、ついで顔料にアルコーリシスされるものと信じられ
る。このような動的な微粒子熟成体系により、最終的に
全体の形状転換が行われ、希望する平衡粒径へと微粒子
成長する。
必要があれば、各種の界面活性剤または増量剤を、塩
基性化アルコール摩砕工程に添加することができが、こ
れら添加剤は塩基性媒質と不溶性なものでなければなら
ない。液体摩砕操作に陰イオン(塩形成が起る)、陽イ
オンまたは非イオン界面活性剤を単に添加すると、これ
ら材料が水不溶性と仮定すると、アルコール除去中に顔
料表面に均一に現われるようになり、その結果、顔料性
質を屡々変化させる。
液体摩砕工程でほぼ最終的な粒径となるため、摩砕媒
体を分離した後、酸抽出が不要の場合には、摩砕スラリ
ーから直接的に製品を単離することができる。しかしな
がら、蒸留によりアルコールを除去した後、顔料を単離
するのが最善である。摩砕媒体を取り除き、この媒体か
ら顔料を洗い落した後、得られた顔料スラリーを水蒸気
蒸留するか、水で希釈し外部加熱してアルコールを蒸留
して残留物にアルコールが本質的にないようにする。こ
のようにしてアルコールが回収され、不燃性スラリーを
濾過して顔料が単離される。単離した後、顔料を水で洗
浄して顔料中の塩基を除去する。得られた顔料はX線回
析により優れた結晶性を示し、一般に従来方法で製造し
た顔料より優れた顔料が得られる。
他の多くの顔料同様、本発明の製品も、既知方法で表
面処理することにより、自動車やその他の各種の仕上げ
システムにおける顔料性能を有利に改善することができ
る。凝集を減らしたり防止したりする添加剤や、顔料の
分散安定性を向上させる添加剤を有利に使用することが
できる。このように処理した場合、顔料はアクリル、ア
ルキド、ポリエステル等の組成物のように、例えば自動
車仕上剤のような各種組成物において顔料自体または配
合剤として優れた性能を示す。2−フタルイミドメチル
キナクリドン、キナクリドンスルホン酸またはその他の
同様な誘導体は、凝集防止添加剤として使用できる。あ
る種の系においては、高分子分散剤の添加がこれら顔料
の性能をさらに改善する。
本顔料を物質混合物の一成分として含有し、他の成分
に添加できることのできる顔料着色システムとしては、
ペースト,フラッシュペースト,薬剤、印刷着色材、水
性塗料、バインダー着色材(エナメル)または、物理的
かつ酸化的乾燥ラッカーやワニス、さらに酸、アミン、
過酸化物硬化ワニスもしくはポリウレタンワニスのよう
にあらゆる種類のラッカーやワニスが含まれる。本顔料
はまた、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリエステルのような熱可塑性樹脂や、フェノプラ
スト、アミノプラスト、ゴムのような合成、半合成もし
くは天然高分子物質中に存在させることもできる。本顔
料はまた、ガラス、ケイ酸塩、石綿、木材セルロース、
アセチルセルロース、ポリアクリロニトリル、ポリエス
テル、ポリウレタンおよびポリ塩化ビニル繊維のような
天然、再生、もしくは合成繊維またはこれらの混合物と
の混合物中に存在させることもでき、さらに、例えば有
機または無機顔料のような粉末に存在させることもでき
る。
本発明の顔料を活性着色成分として含有する物質の混
合物は、固体、弾性体、ペースト状、あるいは粘稠な、
流動性のまたはチキソトロピー性のコンシステンシー混
合物とすることができる。これらは通常の方法で得るこ
とができる。水性ペーストは、例えば顔料を水に加え、
できれば湿潤剤または分散剤を添加して撹拌するか、水
できれば有機溶剤または油の存在下で分散剤中に顔料を
加えて撹拌もしくは混練して得られる。このようなペー
ストは、例えばフラッシュペースト、印刷着色材、水性
塗料、プラスチック分散物および紡糸液の製造に使用す
ることができる。本発明の顔料は、水、有機溶剤、不乾
性油、乾性油、ラッカー、ワニス、プラスチックまたは
ゴム中に、撹拌、ロール練り、混練もしくは摩粉砕によ
り添加することができる。さらに、有機または無機塊状
物、顆粒、繊維状物質、粉末および他の顔料と本発明顔
料とを乾式混合して物質混合物にすることもできる。
本発明の顔料は、高結晶性であるのみでなく、耐光堅
ろう度や耐候堅ろう度のような一般的な堅ろう度が良好
で、耐溶剤性や耐軟化剤性を有する。また高温に対し優
れた耐性を有しているのも特徴である。例えば、本顔料
は、耐熱性を有するので、加工時の温度の影響により色
相に曇りを生ずることなく、高密度および低密度ポリエ
チレンまたはポリプロピレンに練り込むことが可能とな
る。
下記の実施例は、本発明の実施態様をさらに説明する
ものである。各実施例において、特記しない限り部はす
べて重量部を表わす。
実施例1 本実施例は、粗製の出発原料から粒径の大きい不透明
な2,9−ジメチルキナクリドンを直接製造する例を記載
する。
236mlの摩砕機(ミル)に、直径が1.6ないし2.5mm
で、平均的にZrO2が約69%、SiO2が約31%からなるセラ
ミックビーズ300g、粗製2,9−ジメチルキナクリドンの6
g、メタノールの79gおよび44%水酸化カリウム水溶液7.
5gを仕込む。ミルを約30℃で72時間、その臨界速度の約
74%で回転する。
顔料スラリーをビーズから分け、ビーズをメタノール
で洗浄する。この洗浄スラリーと顔料スラリーとを一緒
にして、水性顔料懸濁液の温度が95℃に達するまで水蒸
気蒸留を行う。この温度を約10分間保持してから、顔料
を濾取し、水で塩基を洗浄除去して乾燥する。80℃で乾
燥した後の顔料重量は5.6gである。本実施例で得た顔料
と市販の2,9−ジメチルキナクリドンとを、石版印刷用
ワニス練合わせ比較試験をしたところ、本実施例の顔料
はマストーンにおいて遥かに明るくより不透明であり、
比表面積は41.4m2/gである。
摩砕媒体を顔料スラリーから分け、この顔料スラリー
から顔料を単離し、洗浄、乾燥することによって事実上
同一の顔料が得られる(練り合せ、X線回析および比表
面積において)。従って蒸留工程は必須ではなく、また
すべての操作は室温で行うことができる。
実施例2 本実施例は、単一相の比較的不透明な2,9−ジメチル
キナクリドンの製造について記述する。
実験用のミルに、スチールボール(直径=0.0127m)
1,500g、屋根釘1,500g、粗製2,9−ジメチルキナクリド
ンの50gおよび無水硫酸ナトリウムの5gを仕込む。ミル
を臨界速度の約75%で48時間回転させる。スチールボー
ルと釘とを篩で分け、乾態の摩砕粉末を得る。
つぎに直径が1.6ないし2.5mmのセラミックビーズの2,
500g、メタノールの791gおよび50%水酸化ナトリウム水
溶液の75gを充填した2.84の実験用ミルに、前記の微
粉末50gを仕込む。ミルを臨界速度の約74%で、約30℃
において72時間回転させる。ミルの内容物を篩上に排出
し、セラミックビーズを分ける。このビーズをメタノー
ルの632gで洗浄し、これにより事実上全部の顔料がスラ
リーとして集められる。この塩基性スラリーを、撹拌
機、温度計、ディーンスターク(Dean Statk)管および
冷却器を備えた4つ口フラスコに移す。水蒸気をスラリ
ーに通し、内容物の温度が95℃になるまでメタノールと
いくらかの水とを留出させる。
スラリーを80℃まで冷却し、20%硫酸でpH1.5に酸性
にして、約95℃に加熱し、この温度に1時間保つ。つい
で製品を濾取し、熱水で洗浄して酸を除去する。生成物
を80℃で乾燥して、米国特許第3,264,289号(黄色型、
実施例3)に記載されたものと同一のX線回析図形を有
する2,9−ジメチルキナクリドンの41gを得る。この顔料
の比表面積は42.4m2/gである。
着色性はフーバー磨砕機(Hoover Muller)で調製し
た石版印刷用ワニスでの練合せを利用して測定する。こ
の装置は60サイクル、110〜22Vの1/2馬力のモーターと
2枚のガラス板とを備えている。この磨砕機は25回転、
50回転、75回転または100回転すると停止するように調
節可能で、50回転を標準と考えた。ガラス板間に680kg
の圧力をかけるため3個の分銅を用いた。いずれの場合
にも、下側のガラス板上で乾燥顔料0.6gと石版印刷用ワ
ニス乾燥剤1.2gとをへらで混合する。上側ガラスを下側
ガラスにロックし、50回転後モーターが停止するように
設定する。ガラス板を離し、インク分散液となった顔料
を採集し、再度下側ガラス板上に拡げる。この操作をさ
らに6回繰り返す。マストーンインクと称しているイン
ク分散液としての顔料を、同一の方法で調製した適当な
対照物に対して比較する。試料の色濃度を評価するた
め、得られたマストーンインク(masstone ink)(0.18
g)と酸化亜鉛ペースト(10g)との計算量を正確に秤量
し、磨いたガラス板上でへらで混合する。チント(tint
s)と称しているこの増量体を、同一方法で調製した適
当な対照物に対して比較する。マストーンとチントとの
両者について、湿った状態と、室温で数日間乾燥した後
の状態とを目視比較を行う。
本実施例の顔料を石版印刷用ワニスに練合わせた場
合、比較的明るい不透明なマストーンとなる。
実施例3 本実施例は酸ペースト化して後、塩基性アルコール中
で摩砕することによる顔料2,9−ジメチルキナクリドン
の製造について記述する。
粗製2,9−ジメチルキナクリドンの10gを濃硫酸100gに
溶解する。この溶液を氷水1,000中にゆっくり注ぎ入
れ、得られた混合物を最高温度3℃で30分間撹拌する。
顔料を濾取し、酸を水で洗浄除去し、80℃で乾燥する。
結晶性の極めて小さい(X線回析図形により)生成物9.
5gを得る。この生成物は非常に凝集し易く、練合わせで
暗色のマストーンとなり、また非常に弱いチントとな
る。
前記の酸沈殿生成物6gを、セラミックビーズの300g、
メタノールの79gおよび50%水酸化ナトリウム水溶液5.4
gを充填した236mlの実験用ミルにより約30℃で72時間摩
砕する。顔料スラリーをビーズから分け、ビーズをメタ
ノールで洗浄する。合せた顔料スラリーを還流温度に30
分間加熱し、ついで分散液の温度が95℃に達するまで水
蒸気蒸留を行う。この温度に約10分間保持する。顔料を
濾取し、塩基を水で洗浄除去して乾燥する。比表面積4
1.9m2/gを有する顔料5.7gを得る。得られた顔料のX線
回析図形と練合わせ特性とは、実施例2で得られた顔料
と極めて類似している。
実施例4 本実施例は、粗製出発原料から比較的不透明な2,9−
ジクロロキナクリドンを直接製造することについて記述
する。
セラミックビーズ(実施例1参照)2,500g、メタノー
ルの791gおよび50%水酸化ナトリウムの75gを充填した
2.84の実験用ミルに、粗製2,9−ジクロロキナクリド
ンの50gを仕込む。このミルを臨界速度の約74%で約30
℃で72時間回転する。
つぎに顔料スラリーをビーズから分け、実施例2に記
載したような4つ口フラスコに移す。30分間還流させた
後、顔料スラリーに水蒸気を通して、温度が95℃に達す
るまでメタノールといくらかの水とを蒸留する。スラリ
ーを80℃に冷却し、生成物を濾取し、塩基がなくなるま
で熱水で洗浄する。80℃で乾燥後、比表面積が40.7m2/g
である比較的不透明な顔料46.0gを得る。この顔料のX
線回析図形は、米国特許第3,157,695号(γ型2,9−ジク
ロロキナクリドン)に記載された図形と極めて類似して
いて鮮明度が良く、生成物の結晶度が高い。
要約すると、本発明は比較的不透明なキナクリドン誘
導体の改善された製造法を提供する。特許請求の範囲に
よって定義された本発明の範囲から逸脱することなく、
比率、手順および材料において種々の変化を行うことが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−6261(JP,A) 特開 昭60−38470(JP,A) 特開 昭63−135459(JP,A) 特開 昭64−69664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/20 C07D 471/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) および式(II) (上記両式中、Rは互いに独立的にF、Cl、Br、C1−C3
    アルキル基またはC1−C3アルコキシ基である)の不透明
    なジ置換キナクリドン化合物の製造方法において、上記
    式に相当する粗製または半顔料キナクリドンをキナクリ
    ドンの重量の5乃至25倍の量のアルコール及び該アルコ
    ールに対して0.5乃至10重量%の量の塩基の存在下で摩
    砕し、そして得られた不透明な化合物を単離することを
    特徴とする不透明なジ置換キナクリドン化合物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】キナクリドン化合物が、両置換基が同一で
    あり且つF、Cl、Br、CH3基またはOCH3基である2,9−ジ
    置換キナクリドンもしくは4,11−ジ置換キナクリドンで
    ある請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】化合物が、2,9−ジクロロキナクリドンで
    ある請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】化合物が、2,9−ジメチルキナクリドンで
    ある請求項2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】化合物が、4,11−ジクロロキナクリドンで
    ある請求項2記載の製造方法。
  6. 【請求項6】アルコールが低沸点であり且つアルカノー
    ル類およびグリコール類からなる群から選ばれる請求項
    1記載の製造方法。
  7. 【請求項7】アルコールが、メタノール、エタノール、
    ブタノール、ペンタノールおよびエチレングリコールか
    らなる群から選ばれる請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】アルコールが、メタノールである請求項7
    記載の製造方法。
  9. 【請求項9】塩基が水酸化アルカリ金属または第四級ア
    ンモニウムヒドロキシドである請求項1記載の製造方
    法。
  10. 【請求項10】塩基が水酸化カリウムまたは水酸化ナト
    リウムである請求項9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】アルコールがメタノールであり、塩基が
    水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムである請求項1
    記載の製造方法。
  12. 【請求項12】半顔料キナクリドン化合物が、粗製キナ
    クリドン化合物を乾式予備摩砕もしくは酸ペースト化し
    て得られる請求項1記載の製造方法。
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