JPH0359731B2 - - Google Patents

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JPH0359731B2
JPH0359731B2 JP59120739A JP12073984A JPH0359731B2 JP H0359731 B2 JPH0359731 B2 JP H0359731B2 JP 59120739 A JP59120739 A JP 59120739A JP 12073984 A JP12073984 A JP 12073984A JP H0359731 B2 JPH0359731 B2 JP H0359731B2
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JP
Japan
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slurry
sulfite
orp
calcium
flow rate
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JP59120739A
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JPS61433A (ja
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Naohiko Ugawa
Atsushi Tatani
Masakazu Onizuka
Kenji Inoe
Hiroshi Shimizu
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は排煙脱硫方法に関するもので、詳しく
は石灰石や消石灰やドロマイトなどのカルシウム
化合物を吸収剤原料として、燃焼排ガス中のSO2
を除去するいわゆる湿式石灰・石膏法排煙脱硫方
法の改良に関するものである。 (従来の技術) 湿式石灰・石膏法排煙脱硫装置での吸収工程で
は、SO2を含む排ガスとCa(OH)2、CaCO3
CaSO3・1/2H2O、CaSO3・2H2Oのような溶
解度の小さなカルシウム化合物を含むスラリーと
を接触させ、排ガスからSO2を吸収するものであ
るが、そのSO2の吸収反応を総括反応式で表わす
と、 SO2+Ca(OH)2→CaSO3 ・1/2H2O+1/2H2O …(1) SO2+CaCO3+1/2H2O→CaSO3 ・1/2H2O+CO2 … であり、排ガス中の酸素によつて一部は次の酸化
反応も生じる。 CaSO3・1/2H2O+1/2O2+5/2H2O →CaSO4・2H2O …(3) このように総括反応式は単純であるが、実際の
反応メカニズムはかかる単純なものでなく、種々
の溶解イオン、例えばCa2+,Mg2+,SO4 2- 4
Ma+,SO2- 3,HSO- 3,CO2- 3,HCO- 3,H2SO3
H2CO3,Cl-,F-,Al3+,Mn2+,S2O2- 6,H+
OH-などが極めて複雑に関与したものであり、
解明されていない部分も多い。 従来、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭
酸カルシウムなどを吸収剤としてSO2と反応させ
得られた亜硫酸化合物を酸化して石膏を回収する
方法として大別して以下の通り二種類あることが
知られている。 その一つは、前出(1)および(2)の反応を吸収装置
で行なわせ、得られた亜硫酸カルシウムの酸化反
応(3)は吸収装置とは別個に設けた酸化装置で行な
わせる方法である。また他の方法は吸収装置本体
に吸収液を循環供給する液溜めに空気の微細な気
泡を発生する機構を設けて、吸収液中の亜硫酸カ
ルシウムを酸化する方法である。 いずれも酸化剤としては一般に空気を利用し酸
化装置として通気槽を用いるが、酸化速度を向上
させ、通気量の低減を計るため種々の工夫が為さ
れてきた。 酸化装置を別置きする場合には、操作圧力を1
〜5Kg/cm2とし、酸素の利用率を高める方法が一
般的である。吸収装置本体で酸化を行なわせる場
合には被処理ガスである排ガスが常圧であること
から、加圧下で運転可能な液溜めを設置すること
は経済的に不利であるため、酸化反応を促進する
マンガン等の液相触媒を添加する方法等が公知で
ある。 両者に共通する欠点として亜硫酸カルシウムの
硫酸カルシウムへの転換率を連続的かつ簡単に測
定する方法が見当たらず、従つて硫酸カルシウム
への転換率を高めに維持しようとすれば、負荷変
動等を考慮して空気流量を常に過剰に供給せざる
を得ないのが現状であつた。すなわち循環液を随
時サンプリングし、ヨウ素による酸化還元適定法
により亜硫酸カルシウム濃度を測定し、所定濃度
以下となるように空気流量を間欠的に調整する
が、この際、亜硫酸カルシウム濃度が増加すると
最終副製品である石膏の品位が低下するととも
に、特に前記吸収装置本体で酸化を行なう方式に
於いてはSO2の吸収性能の低下、吸収剤であるカ
ルシウム化合物との反応性低下等の不都合がおき
ることを見い出しており前述のとおり通気流量を
過剰供給する必要があつた。通気流量を過剰に供
給することはランニングコストの増大につながり
従来の通気酸化方法の主たる欠点であつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来法の欠点を一掃するものであ
り、特に吸収液循環液溜め内で酸化反応を行なわ
せる方法に最適な方法を提案するものである。 (発明者の知見) 本発明者らは、前記の種々の成分が、脱硫性能
へ与える影響について詳細に実験究明していく過
程で、吸収塔循環スラリーの酸化還元電位(以
下、ORPという)とスラリー中の亜硫酸カルシ
ウム濃度に一定の関係があることを見出した。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上記知見によつて完成されたものであ
つて、SO2を含む排ガスを吸収塔にてカルシウム
化合物を含む吸収塔循環スラリーと接触させて脱
硫処理する方法に於いて、該スラリー中に酸素を
含む気体を吹き込み、該スラリーの酸化還元電位
を連続的に検知することによつて前記酸素を含む
気体の流量を制御し、スラリー中の亜硫酸カルシ
ウムを完全酸化するよう調整することを特徴とす
る排煙脱硫方法である。 第1図はSO21300ppmを含む排ガスをカルシウ
ム化合物を含むスラリーと接触させて脱硫処理し
た場合の循環液のORPと亜硫酸濃度の関係につ
き一例を示したものである。 液中の亜硫酸濃度にORPは鋭敏に関係し、極
く僅かの亜硫酸が存在してもORPは低値を示す
一方、亜硫酸濃度が下がると急激に高値を示す。 また、循環液中の亜硫酸濃度は吸収塔下部に設
けた液溜めに供給する空気の供給量と第2図に例
示したような相関のある実験結果を得た。すなわ
ち、空気流量を増加していくと酸化速度が増加
し、従つて亜硫酸濃度が減少し、ついで図中B点
を越えると亜硫酸が消失することを見い出した。
また第2図に併記したようにB点までは脱硫率は
顕著に向上することが観察された。 本発明者らは、第1図と第2図の事実に着目
し、本発明を提案するに至つたものである。すな
わち従来第2図の関係は運転中間欠点に循環液を
サンプリングしヨウ素による酸化還元法等の手分
析により得ていたため自ずと分析頻度には限界が
あつた。排ガスの量、SO2の濃度等は排出源であ
るボイラー等の負荷条件により大幅に異なりその
変化速度も一般に急激である。上述の分析事情か
ら負荷変動等を考慮して脱硫性能を維持するため
には、空気酸化量を第2図のB点より過剰側に設
定せざるを得ないことになり、ランニングコスト
上好ましくなかつた。 第1図に示したORPと亜硫酸濃度の相関関係
を一度求めて検定線を得ておけば、循環液中の亜
硫酸濃度が消失するよう、すなわちORPが第1
図中Am▽となるよう空気流量を連続的に設定す
ることが可能になる。すなわち、ORPがAm▽以
下であればその偏差に応じて空気流量を増加し
ORPがAm▽以上となつた場合にはその偏差に応
じて空気流量を減じるいわゆる比例制御が適用可
能である。 第1図、第2図に示したとおり亜硫酸濃度の低
い領域ででは亜硫酸濃度により脱硫性能は著しく
影響されるが、この領域では同時にORPの変化
も顕著である。従つてORPによつて亜硫酸濃度
の僅かな変化を検知し、前述の比例制御により亜
硫酸が消失するのに最小限必要な空気流量に設定
調整することができ、これにより必要な脱硫性能
を保持することが可能となる。 ORPは電極を循環液に浸すだけで極めて容易
に測定でき、測定時間の遅れもないため、測定の
遅れを考慮して過剰の空気を供給する必要もな
く、負荷変動に対する追従性も良好である。常時
必要最小限の空気を供給することは、ランニング
コストの削減上非常に有利である。 次に本発明の実施態様を明らかにするため第3
図にもとづいて説明する。 第3図に於いてSO2を含む排ガスはダクト1を
通つて吸収塔2に導入され、浄化後のガスはダク
ト3を通つて大気に放出される。 吸収塔2内では排ガスとライン4を通つて吸収
塔2内にスプレーされる吸収液が接触しSO2は吸
収液中に吸収され亜硫酸カルシウム(CaSO3)と
なる。CaSO3を含む吸収液は、吸収塔2の下部に
ある循環液溜め5内で、ライン6をとおり分散ノ
ズル7より細かい気泡となつて吹き込まれる空気
と接触し、石膏(CaSO4)を生成する。もちろん
排ガス中に存在する酸素により吸収塔2内でも
CaSO3の一部が酸化されるが、通常は酸素濃度が
低く、酸化を完了するためには、液留め5内への
空気吹き込みが必要であることが多い。循環液の
ORPは液留め5内に設置した電極8により検出
する。ORPの設置位置は液留め5内に限定する
ものではなくライン4の途中に設置することも、
もちろん可能である。電極8としては通常使用さ
れている白金電極が適用可能である。電極8によ
り検知されたORPはライン9により調節計10
に送られ、ここであらかじめ設定されたORP電
圧との偏差に応じてコントロールバルブ12の開
閉信号をライン11を通じて送る。コントロール
バルブ12により液留め5内に供給する必要最小
限の空気流量が設定される。 CaSO3が酸化消失した吸収液は循環ポンプ14
によりライン4を通じて再度吸収塔2内にスプレ
ーされる。吸収液のpHはライン13により供給
される炭酸カルシウムスラリーにより調整され又
循環液の一部はライン15により抜き出され石膏
を分離される。 調節計10にはあらかじめORP電圧を入力す
る必要があるが、これは亜硫酸濃度とORPの相
関関係を求めて検量線を作成し、その結果から設
定する必要がある。この際ORPは亜硫酸以外の
溶解液成分にも多少影響されるため対象排脱装置
固有の検量線を作成する必要がある。 次に本発明の作用効果を明らかにするため実施
例を示す。 実施例 第3図に示した実施態様に於いて、ボイラー排
ガスの一部を約8000m3N/h分取し排ガスを24時
間連続処理したところライン6より供給される空
気流量の平均値は次のとおりであり、負荷追従時
も含め、変動幅は±20m3N/hであつた。
【表】 24時間平均の空気流量は379m3N/hであつた。
なお入口SO2は約2000ppmで一定であり、脱硫率
は96%以上を維持できた。運転期間中に供給した
吸収剤である炭酸カルシウムの総量は、排ガスよ
り吸収したSO2総量の1.04モル比相当であつた。 又確認のため循環液を1回/hrの頻度でサンプ
リングし亜硫酸濃度を測定したところいずれも
0.5mmol/以下であつた。 比較例 第3図に示した実施態様に於いてORPによる
空気制御系すなわち電極8、調節計10、ライン
9及びライン11を排除しコントロールバルブ1
2を手動により調整し、他は実施例と全く同じ条
件で排ガスを処理したところ24時間平均の空気流
量は415m3N/hであり変動幅は±60m3N/hで
あつた。なお入口SO2は実施例と同じ約2000ppm
で一定であり、脱硫率は94%以上であつた。 運転期間中に供給した炭酸カルシウムの総量は
排ガスより吸収したSO2総量の1.08モル比相当で
あつた。 空気流量の調整は循環液を1回/hrの頻度でサ
ンプリングし実施したが、亜硫酸濃度の最大値は
3.5mmol/であつた。 以上実施例と比較例より、本発明の方法によれ
ば空気流量の削減と脱硫性能の維持が達成できる
ことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明を提案する根拠となる
循環液中の亜硫酸濃度とORP及び循環液中の亜
硫酸濃度と液留め供給空気量の関係を示す相関図
であり、第3図は本発明の一実施態様を示す図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 SO2を含む排ガスを吸収塔にてカルシウム化
    合物を含む吸収塔循環スラリーと接触させて脱硫
    処理する方法に於いて、該スラリー中に酸素を含
    む気体を吹き込み、該スラリーの酸化還元電位を
    連続的に検知することによつて前記酸素を含む気
    体の流量を制御し、スラリー中の亜硫酸カルシウ
    ムを完全酸化するよう調整することを特徴とする
    排煙脱硫方法。
JP59120739A 1984-06-14 1984-06-14 排煙脱硫方法 Granted JPS61433A (ja)

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