JPH0354285A - 再はく離型粘着剤組成物 - Google Patents

再はく離型粘着剤組成物

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JPH0354285A
JPH0354285A JP1187558A JP18755889A JPH0354285A JP H0354285 A JPH0354285 A JP H0354285A JP 1187558 A JP1187558 A JP 1187558A JP 18755889 A JP18755889 A JP 18755889A JP H0354285 A JPH0354285 A JP H0354285A
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adhesive
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contg
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JP1187558A
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Ikuo Morino
森野 郁夫
Teruo Kimura
木村 輝男
Muneaki Tsurugatani
鶴ケ谷 宗昭
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な水系再はく離型粘着剤組成物、さらに詳
しくは、転写法によって製造される帖着シ一トに用いら
れる再はく離型粘着剤組戊物に関する。
ここで再はく離型粘着剤とは、紙やプラスチックフィル
ムなどの基材に該粘着剤を塗工まfこは転写した粘着シ
ートを、被着体に接着した後、その接着部をはく離する
際に該粘着剤が被着体に残留することなくはく離除去さ
れ得る機能を有する粘着剤をいう。
また、転写法とは以下に述べる粘着シートの製造法をい
う。すなわち、紙やプラスチックフィルムにシリコン樹
脂等で離型処理を施こした離型紙等の離型シ一トに粘着
剤を塗工し、乾燥した後、基材となる紙やプラスチック
フィルムをラミネートし、粘着剤層を離型シ一トから基
材へ転写させる粘着シートの製造法をいう。特に基材が
粘着剤溶液によって影響を受けない利点を有するため、
広く粘着シートの製造法として採用されている。
(従来の技術) 再はく離型粘着剤は、その目的とする再はく離機能すな
わち、被着体に残留しないではく離除去可能な性能を発
現させるため、粘着剤ポリマーの凝集力は一般の粘着剤
に較べてかなり大きいものとして設定される。この結果
、粘着剤層の凝集破壊が防止され、同時に被着体と粘着
剤界面の界面接着力が押えられ、支持体の破壊も防止さ
れる。
更に再はく離機能を有する粘着シートを得るためには、
粘着剤と基材である紙あるいはプラスチックフィルムと
の間の接着力、すなわち基材密着性が大きい事が必須要
件になる。この基材密着性,が小さい場合には、粘着シ
ートをはく離除去するに際し、粘着剤が基材よりとれて
被着体に移行する事があり、被着体汚染をひき起す結果
となる。
特に紙を基材とした再はく離型粘着シートについては、
塗工時の紙基材の変形を避けるため、転写法による粘着
シートの製造が広く行われているが、基材密着性はこの
転写工程における乾燥ポリマーと紙基材との感圧接着性
によって支配される。本来再はく離機能を有する粘着剤
は一般の粘着剤に較べ感圧接着性に劣る。そのため転写
工程では凝集力が低く、感圧接着性の大きい状態を保持
して紙との優れた基材密着性を遠戊し、転写した後に架
橋反応によって凝集力を向上させ、再はく離機能を発現
させるシステムが紙基材再はく離粘着シートの製造に用
いられている。このシステムに適合する粘着剤として一
般に用いられているのは、イソシアネート架橋剤を組み
合わせた有機溶剤系アクリル粘着剤であり、再はく離機
能を有しない永久接着型粘着剤として用いられるものと
較べ、架橋度はより高く設定されている。この様な粘着
剤はイソシアネートと主剤ポリマーに共重合されたヒド
ロキシル基やカルボキシル基の低温反応性を利用して、
室温で静置養生する事によって転写後の架橋反応が進行
し、1週間程度で目的の架橋度、凝集力に到達して、再
はく離機能が発現する。
ところがこの様な機能溶剤系の粘着剤については、火災
の危険性や労働環境上の問題があり、その恐れのない水
系粘着剤の使用が望まれている。
一般の粘着剤用としてのアクリルラテックスにイソシア
ネート化合物を添加した水性エマルジョン型粘着剤は、
たとえば特開昭51−93936号公報により知られて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の水系粘着剤では、現行の祇基材再
はく離型粘着シートの製造システムに適合できた上で、
再はく離性が充分満足されているとは言い難い。例えば
特開昭4 9−9 6 0 6 3号公報には、相互に
熱反応し得る官能基を有する単量体を共重合したアクリ
ル系ラテックスを用い、転写工程の後にl00℃から1
80℃の温度と100〜1. O O O g/am2
の平面プレス圧で加熱、加圧処理する方法が開示されて
いる。しかしこの方広は、現行の再はく離粘着シートの
製造システムに較べ工程が繁雑になる欠点がある。また
特開昭57−31972号公報には、特定の二種類の架
橋反応を組み込んで得られた架橋ポリマーにより目的を
達する方法が、さらに特開昭57− 87481号公報
には両性界面活性剤を添加する事により紙基材との密着
性を改良して目的を達する方法が開示されている。しか
し、この様な方l去によっても、再はく離機能の点から
見て,その効果は充分なものとはいいにくい。
以上の事から、本発明は、転写法を用い、転写後室温で
静置養生する事により架橋を完結させる、紙を基材とす
る再はく離型粘着シートの従来の製造方法にそのまま適
合できる水系粘着剤を提供する事を目的とする。すなわ
ち、紙基材に転写されても大きい基材密着性を有し、そ
の後に室温養生をする事によって、充分にポリマー凝集
力が向上し、その結果として優れた再はく離性を発現す
る水系粘着剤を提供する事を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この様な目的を達成するために鋭意検討
した結果、特定のゲル分率と膨潤度を有し、特定の官能
基を有する単量体の共重合された重合体により構成され
た粒子よりなる水性分散体と、特定の組成を有する自己
乳化性多官能イソシアネート溶液よりなる水分散型粘着
剤組成物を用いる事により、所期の目的を達成し得る事
を見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、ヒドロキシル基含有単量体およびα
、β不飽和カルボン酸単量体から選ばれる少くとも1種
とその他の共重合性単量体との共重合体であって、その
ゲル分率が15%から50%、かつ重量膨潤度が10な
いし50の範囲にある共重合体粒子を含む水性分散体(
A)と、イソシアネート基を化合物中に2個以上含む多
官能イソシアネート化合物、該イソシアネート基と実質
的に反応性を有さない難水溶性有機溶剤、および界面活
性剤を混合してなる自己乳化性多官能イソシアネート溶
液(B)との脛合物であって、(A)と(B)の合計固
形分に対するイソシアネート基含有量が0.3%から1
.5%である水分散型粘着剤組成物に関する。
(発明の構成・作用) この発明における水分散性再はく離型粘着剤組或物の構
成或分である水性分散体(A)としては、0.5ないし
10重量%のヒドロキシル基含有単量体および/または
α、β不飽和カルボン酸単量体と、90ないし99.5
重量%の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、
脂肪族ジエン単量体、エチレン、その他のビニル単量体
類より選ばれた単量体が共重合されてなり、好ましくは
ガラス転移温度が−356C以下である共重合体を粒子
として含む水性分散体が用いられる。
ここにおいて、ヒドロキシル基含有単量体としては、ヒ
ドロキシル基を分子中に1個以上有するラジカル共重合
性単量体が用いられ、その例としてはアクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル
、アクリル酸2−ヒドロキシプ口ビル、メタアクリル酸
2−ヒドロキシプ口ピル、アクリル酸4−ヒドロキシブ
チル、メタアクリル酸4−ヒドロキシブチルなどが挙げ
られる。またα、β不飽和カルボン酸単量体としては、
例えばアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、フマ
ール酸などが用いられる。その他の単量体としての(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体として用いられ
るのは、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸ブチル
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸シクロ
エキシルなどがある。脂肪族ジエン単量体としてはブタ
ジエン、イソブレンなどが挙げられる。その他のビニル
単量体類としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類1 (メタ
)アクリルニトリル等のシアン化ビニル類、スチレン等
の芳香族ビニル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハ
ロゲン化ビニル類がある。
この様な共重合体の単量体組成のうち、ヒドロキシル基
含有単量体およびα、β不飽和カルボン酸単量体から選
ばれる少くとも1種の単量体の量は、0. 5ないし1
0重量%、好ましくは2ないし6重量%の範囲から選ば
れる。0. 5重量%を下廻ると、多官能イソシアネー
ト化合物が適量混合されても得られる粘着剤の凝集力は
低いものに留まり、粘着シートの再はく離性の劣ったも
のしか得られない。逆に10重量%を越えると、粘着剤
の耐湿性が低下し、接着後高湿度下で放置された粘着シ
一トを再はく離する際の再はく離性などの点で充分な性
能を発揮し得ない。
また粘着剤の感圧接着性、すなわちタックやはく離接着
強さを充分なものとするためには、共重合体のガラス転
移温度は−35°C以下のものが好ましい。
本発明において、紙基材に転写する方法により作製して
も、優れた再はく離性を発現する粘着シートが得られる
粘着剤となし得るためには、そのゲル分率が15から5
0%であり、かつ重量膨潤度が10ないし50の範囲に
ある共重合体を粒子として含む水性分散体を用いる必要
がある。ここにおいてゲル分率とは、トルエンを溶媒に
して、ほぼ50μの厚みを有する乾燥塗膜を20°Cで
1週間浸漬し、その不溶解分を濾過分離した後、その乾
燥重量を測定する事により次式で求められるものをいう
以下 余白 P;テストに供した重合体塗膜の乾燥総重量Q:重合体
のトルエン不溶解部分の乾燥重量また重量膨潤度とは、
トルエンを溶媒にして、重合体乾燥塗膜を20°Cで1
週間浸漬した後、不溶解部分を濾過分離し、直後にその
重量を測定する事により、次式で求められるものをいう
り R;重合体のトルエン不溶解分に吸収されたトルエンの
重量 共重合体のゲル分率が15%を下廻る場合には、多官能
イソシアネート化合物が適量混合された組或物を用いて
も、架橋完結後の粘着剤の凝集力が不足する結果得られ
た粘着シートの再はく離性は充分でない。また共重合体
のゲル分率が50%を越えるものを用いると、はく離紙
上で乾燥された粘着剤組或物を紙基材に転写する工程で
粘着剤の流動性が低くなり、得られた粘着シートの粘着
剤基材間の基材密着性が不足する結果、再はく離時に粘
着剤の被着体への移行などが起こり、再はく離型粘着シ
ートとしては不充分な性能のものしか有しないものにな
る。
共重合体の重量膨潤度が10を下廻る場合にも、転写工
程における粘着剤組成物乾燥塗膜の流動性が低くなり、
得られた粘着シートの粘着剤基材間の基材密着性が不足
する結果、再はく離性の劣った粘着シートしか得られな
い。また共重合体の重量膨潤度が50を上廻る場合には
、多官能イソシアネート化合物が適量混合された組成物
を用いて、架橋反応が終結するまで充分静置養生された
粘着シートにおいても、粘着剤の凝集力が充分に向上で
きない結果として、劣った再はく離性しか示さない。
この様な特定のゲル分率と重量膨潤度を有する共重合体
を粒子として含む水性分散体はいくつかの公知の方法で
製造可能であり、その製造方法は問わない。その代表的
な製造方法としては、ゲル分率と重量膨潤度を調節する
ために、特定の架橋性単量体による架橋と連鎖移動剤に
よる分子量コントロールを併用した乳化重合法があげら
れる゛。
また架橋性モノマーを用いず、特定のラジカル発生剤を
用い、特定の組成の単量体の生長反応と分岐あるいは架
橋反応を同時に起こさせる様な乳化重合方法によっても
目的の重合体を得る事が可能である。本発明の粘着剤組
成物には、水性分散体(A)の固形分濃度が40〜65
重量%のものが好ましく用いられる。
本発明の水分散性再はく離型粘着剤組成物の構戊成分で
あるイソシアネート溶液(B)としては、イソシアネー
ト基を化合物中に2個以上含む多官能イソシアネート化
合物と、該イソシアネート基と実質的に反応性を有しな
い難水溶性有機溶剤、および界面活性剤を混合してなる
自己乳化性多官能イソシアネート溶液が用いられる。
イソシアネート基を化合物中に2個以上含む多官能イソ
シアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのような脂肪族イソシアネ一ト、m一及びp−フ
エニレンジイソシアネート、トリレン、2,4−および
2,6−ジイソシアネート、ジフエニルメタン−4,4
′−ジイソシアネート、ナフチレン−1. 5−ジイソ
シアネート、クロルフエニレン−2,4−ジイソシアネ
ート、ジフエニレン−4,4′−ジイソシアネート、4
,4′ −ジイソシアネート−3,3′−ジメチルジフ
ェニル、3一メチルージフエニルメタン−4,4′−ジ
イソシアネート、ポリメチレンボリフェニルインシアネ
ートおよびジフエニルエーテルジイソシアネートのよう
な芳香族イソシアネート、およびシクロヘキサン−2,
4−および−2,3−ジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートのような脂環族イソシアネートが用いら
れる。またこの様な多官能インシアネート類を水酸基含
有化合物や水などの第三或分との反応により多量体化し
た多官能イソシアネートアダクト類も用いる事ができる
。これらの多官能イソシアネート化合物の中では、水と
の反応速度が相対的に遅い脂肪族および指環族イソシア
ネート類またはそのアダクト類が特に好適に用いられる
また難水溶性有機溶剤は、イソシアネート基と実質的に
反応性を有しないものであり、好ましくは多官能イソシ
アネート化合物を完全に溶解し得るものが用いられる。
これらの難水溶性有機溶剤の代表例としては、トルエン
、キシレン、ベンゼン、エチルベンゼン、シクロヘキサ
ンなどの芳香族および指環族炭化水素が挙げられる。難
水溶性有機溶剤の添加量は多官能インシアネート化合物
を100重量部として20重量部ないし300重量部が
好ましい。添加量が20重量部以下では、該有機溶剤の
添加目的である分散媒としての水と多官能インシアネー
トの反応を遅延させて、水分散性粘着剤組成物のポット
ライフを延長する効果が不充分となり、ポットライフの
短いものしか得られにくい。300重量部を越すと水分
散性粘着剤組成物の分散安定性が低下し好ましくない。
また、自己乳化性を付与する界面活性剤としては、その
親水基がイソシアネート基との反応でその機能を失わな
いポリエチレングリコール基を親水基として含有する各
種の界面活性剤が好適に使用される。この界面活性剤の
添加量は多官能インシアネート化合物と難水溶性有機溶
剤を合わせた量100重量部に対して3重量%ないし1
5重量%の添加が好ましい。これらの界面活性剤は多官
能イソシアネート化合物の難水溶性有機溶剤溶液にあら
かじめ添加しておいてもよく、前記(A)と(B)との
混合直前に、該多官能イソシアネート化合物の難水溶性
有機溶剤溶液に対して添加する事もできる。
本発明において規定する水分散性再はく離型粘着剤組成
物を構成する(A)としての特定の共重合体を粒子とし
て含む水性分散体と、(B)としての自己乳化性多官能
イソシアネート溶液は、粘着剤組成物として塗工される
直前に混合されて用いられるが、そのd合比は該粘着剤
組成物の固形分中のイソシアネート基含有量が0.3重
量%から1.5重量%の範囲である事が必要である。こ
こにおいて粘着剤組成物固形分中のイソシアネート基含
有量とは、粘着剤組或物において水、難水溶性有t4溶
剤等の揮散成分を除き、最終的に固形皮膜を形或する固
形分中において、分子量42のイソシアネート基が占め
る重量%をいい、次式で表わされる。
d H:多官能イソシアネート添加量 ■:多官能イソシアネート中のNGO含有量(%) J・粘着剤組威物中の全固形分量 該粘着剤組成物中において、インシアネート基含有量が
0.3重量%を切れば、得られる粘着剤の凝集力は低い
ものに留まり、粘着シートの再はく離性は劣ったものし
か得られない。逆に1.5重量%を越えると、得られた
粘着剤はタックやはく離接着強さの劣ったものとなり、
好ましくない。
この様な水分散性粘着剤組成物を紙基材再はく離型粘着
シートに用いる場合は、ドライ25μ程度の膜厚で離型
紙上に塗工し、乾燥した後、乾燥直後に紙基材とラミネ
ートする。離型紙に適性に塗工するために必要であれば
、各種増粘剤や湿潤剤および消泡剤などを添加し得る。
また粘着性能のコントロールの目的で、各種可塑剤や粘
着付与剤樹脂も添加する事ができる。
この様にして得られた、離型紙により被覆された紙基材
再はく離型粘着シートは、転写後20°C〜400C程
度の温度で静置養生することにより架橋を完結させ得る
ことができ、たとえば20°Cの温度条件下では1週間
程度の養生によって最終的性能に到達し、良好な再はく
離性を発揮する様になる。 また本発明によって得られ
る再はく離型粘着剤組成物は、基材に直接塗工する方法
によって得られる粘着シートにおいても良好な再はく離
性を発揮し、好適に用いる事ができる。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明
がこれらの実施例に限定されない事はいうまでもない。
また文中で部とあるのはすべて重量部を意味する。
なおタック、はく離接着強さ、再はく離性の測定は以下
の方法によった。
粘着シート試験片の作製 粘着剤組成物を離型紙に乾燥膜厚25μになる量塗工し
、105℃のオーブン中で2分間乾燥させた。得られた
乾燥粘着剤層と基材となる上質紙を合せ、80’Cの加
熱ロールにより、線圧L Kg/amの条件でラミネー
トした。転写により得られた紙を基材とする粘着シート
を20℃、65%相対湿度の条件下で1週間養生しテス
トに用いた。
タック(初期粘着性) 上記の方法で得られた粘着シートを25mm巾、250
mm長さに切断し、得られた試験片を用いて、J[S 
Z − 0237に定めるポールタック測定装置を用い
、かつ測定方法も同規格に定められた方法に従って球転
法によるタックを測定した。なお傾斜板の角度は30度
とし、試験環境は20℃、相対湿度70%であった。
はく離接着強さ 25mm巾、250mm長さの試験片を用い、200C
、相対湿度70%の条件下で、これを各種の被着体に2
Kgローラーをl往復させる荷重で圧着した。接着後、
同じく20°C、相対湿度70%の条件下に30分およ
び4週間放置した後、同じ環境条件下でテンシロン型定
速引張り試験機を用い、3 0 0 mm/分の引張り
速度で接着部を引きはがし、この時のはく離接着強さを
測定した。被着体はSOS 430 BA, HIPS
板、硬質pvc板を用い、いずれもエタノールで脱脂処
理した後試験に供した。
色佳左蓋ゑ はく離接着強さ測定後の被着体と粘着シート試験片のは
く離面を観察し、被着体表面の粘着剤残留状況、および
粘着シート試験片の紙基材と粘着剤層の接着状態から再
はく離性を判定した。その際の判定基準は以下の通りで
あった。
◎;被着体に粘着剤の残留なし、基材からの粘着剤の浮
きなし。
○;被着体に粘着剤の残留なし。基材からの粘着剤の浮
きが点状に認められる。
△;被着体に粘着剤の残留なし。基材からの粘着剤の浮
きが著しい。
×;被着体に粘着剤が残る。
××・基材破壊 参考例1 アクリル酸2−エチルヘキシル520部、メタアクリル
酸6部、メタアクリル酸グリシジル3部、メタアクリル
酸2−ヒドロキシエチルll部、nードデシルメル力ブ
タン0.55部、ラウリル硫酸ナトリウム4部、ポリオ
キシエチレンアルキルフエニルエーテル硫酸ナトリウム
系界面活性剤(レベノールWZ一花王株式会社製、固形
分26%)15部、過硫酸アンモニウム2部、イオン交
換水240部を乳化槽に仕込み、ホモジナイザーで撹拌
乳化して均質な乳化液を得た。続いて撹拌機、コンデン
サー、温度計および温度制御装置を備えた反応器に、あ
らかじめイオン交換水140部と過硫酸アンモニウムl
部を入れ、80℃に昇温した。この反応槽中に、充分な
撹拌のもとで反応槽温度を80°Cに保持しつつ前記乳
化液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、内温を80
℃に保って1時間撹拌を継続し、反応を完結させ安定な
ラテックスA(固形分55.1重量%)を得た。このラ
テックスのポリマー成分のゲル分率と重量膨潤度は表1
に示す通りであった。
参考例2 n−ドデシルメルカブタンの量を0. 2部とした以外
は参考例1と同じ方法を用いて乳化重合を行い、安定な
ラテックスB(固形分55.0重量%)を得た。同じく
n−ドデシルメルカブタンの量を0.4部としてラテッ
クスC(固形分55.1重量%)0. 8部としてラテ
ックスD(固形分55.1重量%)l.■部としてラテ
ックスE(固形分55.0重量%)を得た。これらのラ
テックスのポリマー成分のゲル分率と重量膨潤度は表1
に示す通りであった。
参考例3 メタアクリル酸グリシジルの量を2部および6部に変え
た以外は参考例1と同じ方法を用いて乳化重合を行い、
安定なラテックスF(固形分54.9重量%)とラテッ
クスG(固形分55.5重量%)を得た。これらのラテ
ックスのポリマー成分のゲル分率と重量膨潤度は表1に
示す通りであった。
表 】 実施例1 多官能イソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイ
ソシアネートアダクトであるデュラネート24A−10
0 (旭化.或製)を50部と、難水溶性有機溶剤とし
てトルエンを50部、さらに界面活性剤としてソルビタ
ン系界面活性剤であるニューコール85(日本乳化剤製
)を10部混合して、再はく離型粘着剤組成物のB液で
ある自己乳化性多官能イソシアネート溶液を得た。次に
参考例1で得たラテックスA. 1 0 0部に対し、
サンノブコ社製のポリエーテル系増粘剤SNシックナー
A806を1、5部添加して、再はく離型粘着剤組或物
のAtLを得た。このA液を100部とB液を3.4部
混合し、プロペラ型撹拌機で10分間撹拌して再はく離
型粘着剤組成物を得た。この絹成物を用い、前記の粘着
シート試験片の作製方法に従って、粘着シート試験片を
得て、同じく前記の方法により、タック、はく離接着強
さ、再はく離性を測定し、表2に示した。またこの組成
物固形分中のイソシアネート基含有量は0.65重量%
であった。
実施例2、比較例l 再はく離型粘着剤組或物のA液として、ラテックスB1
ラテックスc1ラテックスD1ラテックスE、ラテック
スF、ラテックスGをそれぞれ実施例lと同量のSNシ
ックナ〜A 8 0 6で増粘したものを用いた以外は
、実施例1と同じB液を用い、A液とB液の混合比も同
じとして6種の再はく離型粘着剤組成物を得た。この組
或物を用いた粘着シー1・のタック、はく離接着強さ、
再はく離性の測定を行い、表2に示した。
実施例3、比較例2 再はく離型粘着剤組成物のA液とB液は実施例1と同じ
ものを用い、両者の混合比を変えることによって、組或
物固形分中イソシアネート基含有量か変なる組成物を作
製した。これらの組或物の混合比は、A液1oo部に対
してB液は1. 0部、2.0部、5.0部、7. 0
部、9. 0部であり、これらの混合比に対応する組成
物固形分中のイソシアネート基含有量はそれぞれ、0.
19重量%、0.39重量%、0.94重ffi%、1
,30重1jk%、1.64m量%であった。これらの
組成物を用いた粘着シートのタック、はく離接着強さ、
再はく離性を測定し、表3に示した。
(以下余白), 表 3 以上表2、表3に示された結果から明らかな様に、本発
明で規定する再はく離型粘着剤組或物は、紙基材に転写
する工程で製造される再はく離性粘着シートにおいて、
タック(初期粘着性)と再はく離性の両面で優れた性能
を発揮し、かつはく離接着強さの経時変化も少ない特徴
を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ヒドロキシル基含有単量体およびα,β不飽和カルボン
    酸単量体から選ばれる少なくとも1種とその他の共重合
    性単量体との共重合体であって、そのゲル分率が15%
    から50%、かつ重量膨潤度が10〜50の範囲にある
    共重合体粒子を含む水性分散体(A)と、 イソシアネート基を化合物中に2個以上含む多官能イソ
    シアネート化合物、該イソシアネート基と実質的に反応
    性を有さない難水溶性有機溶剤、および界面活性剤を混
    合してなる自己乳化性多官能イソシアネート溶液(B)
    との混合物であって、(A)と(B)の合計固形分に対
    するイソシアネート基含有量が0.3重量%から1.5
    重量%である水分散性再はく離型粘着剤組成物。
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