JPH03505889A - ヒアルロン酸およびデオキシリボ核酸を原料とする、化粧品に使用できる水性ゲルおよび調製方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒアルロン　およびデオキシ１ボ　　　２、狛と　る、Ｐ　０９１月る　　ゲル お上　；　１ 本発明は、ヒアルロン酸および高度に重合したデオキシリボ核酸を原料とする新 奇な水性ゲル、その調製方法、および皮膚処置マスク調製用化粧品におけるその 使用に関する。

ヒアルロン酸は、特に皮膚、謎、軟骨および筋肉における結合組織の細胞外マト リックスの重要な成分を形成する高分子量の多糖類である。　ヒアルロン酸は、 例えばおんどりのとさかから抽出により、そのナトリウム塩の形で得ることがで きるが、細菌を使った発酵による工業的な製造が考えられている。　　ヒアルロ ン酸は、溶液、または擬似塑性および粘弾流動特性を持ったゲルの形で非常に高 い水保持能力を発揮する。

ヒアルロン酸およびその塩、特にナトリウム塩は、特にヒアルロン酸の水溶液が 優れた水和効果を有するので、皮膚に有利な作用を示す化粧品に使用されている 。

その他では、ヒアルロン酸系の網目状になったゲルを使用し、生物学的または薬 理学的な活性を持つ物質を保持し、皮膚と接触させてこの物質を制御しながら徐 々に放出する方法が提案されている。

その様な網目状になったゲルおよびその使用方法は、例えば仏国特許第ＦＲ−＾ −２，５７４，４１４号に記載されている。

特許出願ＪＰ−Ａ−５９，１３４７０６号は、　核酸、ヒアルロン酸の様な水和 剤、および各種の活性成分を含む、皮膚を水和させるための組成物を記載してい る。　アルギン酸塩、二価金属の塩、リン酸塩、陰イオン系表面活性剤、および Ｓｉｎｇ、　ＺｎＯ，Ａｌｔｏｓ、等の充填材から成る美顔用マスクを調製する ためのゲルがヨーロッパ特許出願第ＥＰ−Ａ−００４５４９３号に記載されてい る。

本発明の目的は、一方でヒアルロン酸、および他方では皮膚に有益な作用を及ぼ すことができるもう一つの物質を含み、皮膚に塗布するのに適した、さらに詳し くは美顔用処置マスクとして適した形態になっており、少なくとも皮膚の上で、 簡単で容易に調節できる方法により、発熱あるいは毒性物質を放出または作用さ せることなく、密着した皮膜を形成する様に、非常に迅速に硬化できる特性を有 する。均質な水性ゲルを提供することである。

本発明に係わる水性ゲルは、本質的に ａ）　水性ゲルの形の、ヒアルロン酸のアルカリまたはアンモニウム塩、 ｂ）　水性ゲルの形の、高分子量デオキシリボ核酸の鉱物塩または有機性塩、 Ｃ）水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する。少なくとも一つの親水性重合 体 の均質な混合物から成る。

「水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する」の表現は、網目状になっていな いゲルまたは水溶液を形成でき、このゲルまたはこの水溶液が、適当な方法によ り１例えば不溶化または網目形成により、簡単に、迅速に密着した可塑性フィル ムに変換し得る様な親水性重合体を意味する。

本発明の好ましい実施形態では、水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する親 水性重合体として、アルカリ金属のアルギン酸塩またはアルギン酸アンモニウム 、好ましくはアルギン酸ナトリウムを使用するのが有利である。　また、アルギ ン酸ナトリウムには止血性および皮膚内の傷や切り口の回復を助けるという利点 があり、本発明のゲルの特性を改良する。

本発明では、ヒアルロン酸の塩としてヒアルロン酸ナトリウムの様なアルカリ塩 、　およびデオキシリボ核酸の塩としてナトリウム塩、カルシウム塩、マグネシ ウム塩、マンガン塩、リシン塩、またはアルギニン塩を使用するのが好ましく、 特にナトリウム塩を使用するのが好ましい。　　本発明では、デオキシリボ核酸 は、塩の形で、高度に重合していることが重要である。

高度に重合したデオキシリボ核酸、または高分子量デオキシリボ核酸は、イオン 力を高くした媒体中における原料の脱蛋白質作業およびアルコール媒体中におけ る繊維凝結作業から成る適切な抽出工程により、例えば魚の卵から得られる、成 熟核生物の発芽細胞から得られる市販の物質である。

この様にして得られた、　デオキシリボ核酸の鉱物塩または有機塩、好ましくは ナトリウム塩から成る物質は、脱水した状態では、数センチメートルの長さを持 つ白色ないしクリーム状白色の礒維の形をしている。

この物質は水に可溶で、擬似塑性流動する非ニユートン液体の様な挙動を示す水 溶液または水性ゲルを形成する。　　その様な溶液は、例久ば常にニエートン型 の流動性を示す、フランス薬局方による標準デオキシリポ核酸の様な、低分子量 のデオキシリボ核酸の通常の市販水溶液とは明らかに区別される。

本発明に使用できる、高分子量デオキシリボ核酸または高度に重合したデオキシ リボ核酸のナトリウム塩としては、例えば、Ｊａｖｅｎｅｃｂ　Ｃｏｍｐａｎｙ 　ｆＦｏｕｇｅｒｅｓ、Ｆｒａｎｃｅｌが販売している塩がある。

本発明の特に有利な形態では、本発明に係わる水性ゲルは、ａｌ　　Ｏ，１〜１ 重量％のヒアルロン酸のアルカリ塩またはアンモニウム塩、 ｂｌ　　１〜３重量％の高分子量デオキシリボ核酸の鉱物塩または有機性塩、 ｃｌ　　１〜３重量％の、水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を持つ、少な（と も一つの親水性重合体、 ｄ）　全体で１００％になるだけの十分な量の水を含む均質な混合物により形成 される。

また１本発明に係わるゲルは、化粧品に使用できる適当な物質、例えばデヒドロ 酢酸およびその塩、ソルビン酸、パラベン、およびＫａｔｈｏｎ　ＣＧ、　５ｅ ｐｉｃｉｄｅ　ＨＢ、　Ｇｅｒｍａｌｌ　ＩＩ、　Ｇｅｒａ＋ａｂｅｎ　ＩＩ、 　ＰｈｅｎｏｎｉｐＣＬＲ，Ｎ１ｐａｓｔａｔ、　Ｂｒｏｎｏｐｏｌ、　Ｍｅｔ ｈｏｘｙｄｅ　５ｏｄａ、　ＰｒｅｓｅｒｖａｌおよびＰａｒｉｄｏｌなどの市 販品名で知られる防腐剤の中から選択することができる防腐剤を含むのが好まし い。　　これらの防腐剤は、場合に応じて、単独で使用しても、二つ以上を組み 合わせて使用しても良い、　本発明の一実施形態では、ゲルに増粘剤を加えてヒ アルロン酸塩の使用量を少な（することができる。　この増粘剤は、ゲルの総重 量に対して、５重量％以下の量で使用するのが好ましい。　親水性の重合体およ び特にアルギン酸ナトリウムと相容性があれば、市販の、化粧品に使用できる、 との増粘剤でも本発明に使用できるが、好ましくは、ポリアクリル酸の誘導体、 セルロース誘導体、カラジーナン、グワルガムまたは力ロブガムまたはキサンタ ンガム、および例えばカーボボル（グツドリッチ）　ｆＣａｒｂｏｐｏｌｌｆＧ ｏｏｄｒｉｃｈｌの商標で市販されているポリアクリル酸から誘導された物質を 使用する。　これらの増粘剤は単独でも組み合わせでも１例えばカラジーナン／ カロブの組み合わせ、キサンタン／カロンの組み合わせ、またはキサンタン／グ アルの組合わせで使用できる。

本発明に係わる水性ゲルは、無論、主成分、防腐剤および上記の増粘剤の他に、 適当な補足原料、例えば生物学的または薬理学的な作用を持つ物質、ゲルの物理 的特性、特にその流動学的特性、またはその化学的または物理化学的特性、例え ばそのｐＨ１を最適化する機能を持つ物質、香料、色材、等を含むことができる 。

また、本発明は、擬似塑性を有するゲルをヒアルロン酸のアルカリ塩またはアン モニウム塩から調製し、それに水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する少な くとも一つの親水性重合体を加え、高分子量デオキシリボ核酸の鉱物塩または有 機性塩から擬似塑性を持つ非二ニートン型のゲルを調製し、そのゲルをヒアルロ ン酸塩の該ゲルに加λ、全体を均質なゲルが得られる様に混合することを特徴と する、上記の水性ゲルを調製する方法にも関する。

ヒアルロン酸塩のゲルは１％水溶液から調製したゲルであり、デオキシリボ核酸 のゲルは５％水溶液から調製したゲルであるのが好ましいが、これらの値は必要 とする特性に応じて修正できる。

本発明に係わる。ヒアルロン酸およびデオキシリボ核酸を原料とする水性ゲルは 、化粧品に使用し、処置すべき皮膚に少なくとも一層のゲルを塗布し、該ゲル層 にガーゼを被せ、そのガーゼ上に第二のゲル層を被せ、第二のゲル層を可塑性の 皮膜に変換し、その様にして形成された可塑性皮膜を後で除去し、第一の転換し ていないゲル層は皮膚上に残すことにより、美顔処置用マスクを形成することが できる。

水性皮膜形成ゲルを形成する特性を有する親水性重合体が、アルカリ金属のアル ギン酸塩またはアルギン酸アンモニウム、特にアルギン酸ナトリウムである場合 、アルギン酸塩を含むゲル層を皮膜へ転換するには、その層の表面全体に、化粧 品に使用できるアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩の水溶液を吹き付け、 該ゲル層が完全に可塑性皮膜に転換するのに十分な時間、そのゲル層上でその溶 液を作用させるのが好ましい。

皮膜を形成するためにゲル表面に吹き付ける水溶液中の塩は、好ましくは塩化カ ルシウムである。

本発明の特徴および利点を以下に記載する実施例でさらに詳しく説明するが、本 発明はこの実施例に限定されるものではない。

実施例 下記の組成を持つ水性ゲルを、ヒアルロン酸ナトリウムの水溶液にアルギン酸ナ トリウム、次いで高分子量デオキシリボ核酸（ＡＤＮＩｎｔｅｇｒａｌ、Ｊａｖ ｅｎｅｃｈｌのナトリウム塩の５重量％水性ゲルを加え。

混合することによって調製する（他に指定がない限り、百分率および比率は重量 で示す）。

ヒアルロン酸ナトリウム（１重量％の水性ゲル）　　　　　７７．８％高分子量 デオキシリボ核酸ｆＤＮＡ）のゲル（ＤＮＡのナトリウム塩の５重量％水性ゲル ）　　　　　　　２０．０％アルギン酸ナトリウム（Ｐｒｏｔａｎ　Ａ／Ｓ社、 ノルウＸ−１販売のＰｒｏｔａｎａｌ、　ＳＦＩ　　　　　　　　　　　　　　 　　　　２．０％防腐剤（ソルビン酸）０．２％ このゲルは、　顔および首に美顔処置マスクを施すのに使用できる。

顔にこのマスクを施す前に、皮膚をクレンジングローションまたはマイクロビー ズを含むクリームで洗浄する。

ゲルの第一層を顔および首に塗布し、マツサージを行ない、ゲル中に含まれる活 性成分の表皮第一層への吸収開始を促進させる。

次いでゲルの第二層を塗布し、顔と首をガーゼで覆うが、このガーゼは処置すべ き全表面を覆うゲルに密着していなければならない。

細かい霧状にした１０重皿％の塩化カルシウムＣａＣ１＊の水溶液を注意深くゲ ルの表面全体に吹き付ける。

この溶液を約３０分間作用させ、マスクの表面近くの層を事実上完全に可塑化し 、密着した可塑性皮膜を形成する。

次いでこの皮膜を除去し、通常の方法で洗顔する。

このゲルの水和効果が非常に高いため、この処置により、皮膚の水と脂肪の平衡 状態が回復する。

特に、皮膚の上に次の様な有益な効果が認められる。

−強力なしわ防止効果。

一皮脂分泌の改善、および表面近くの水−脂肪皮膜の調整。

−外皮の弾性および安定性が著しく増加する。

−顔色の新鮮さを著しく増す効果、 −非常に効果的な光防止力、 一適当な試験により検出できる、　表皮成分の好ましい構造的な改試験により、 本発明に係わる上記のゲルは全く無害であることが分かった。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．本質的に ａ）水性ゲルの形の、ヒアルロン酸のアルカリ塩またはアンモニウム塩、 ｂ）水性ゲルの形の、高分子量デオキシリボ核酸の鉱物塩または有機性塩、 ｃ）水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する、少なくとも一つの親水性重合 体 の均質な混合物から成ることを特徴とする水性ゲル。
2. ２．ａ）０．１〜１重量％のヒアルロン酸のアルカリ塩またはアンモニウム塩、 ｂ）１〜３重量％の高分子量デオキシリボ核酸の鉱物塩または有機性塩、 ｃ）１〜３重量％の、水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する、少なくとも 一つの親水性重合体、ｄ）全体で１００％になるだけの十分な量の水を含むこと を特徴とする請求の範囲第１に項記載のゲル。
3. ３．該水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する親水性重合体が、アルカリ金 属のアルギン酸塩またはアルギン酸アンモニウムであることを特徴とする請求の 範囲第１項および第２項に記載のゲル。
4. ４．デオキシリポ核酸の鉱物塩または有機性塩を、ナトリウムの、カルシウムの 、マグネシウムの、マンガンの、リシンの、およびアルギニンの塩の中から選択 することを特徴とする請求の範囲第１項および第２項に記載のゲル。
5. ５．ゲルが、そのゲルの総重量の５重量％以下の量の増粘剤をも含むことを特徴 とする前記請求の範囲のいずれか１項に記載のゲル。
6. ６．ゲルが防腐剤をも含むことを特徴とする前記請求の範囲のいずれか１に項記 載のゲル。
7. ７．増粘剤を、ポリアクリル酸の誘導体、セルロース誘導体、カラジーナン、ク ワルガムまたはカロブガムまたはキサンタンガムから、単独で、または組み合わ せで選択することを特徴とする請求の範囲第５項に記載のゲル。
8. ８．処置すべき皮膚に少なくとも一層のゲルを塗布し、該ゲル層にガーゼを被せ 、そのガーゼ上に第二のゲル層を被せ、第二のゲル欝を可塑性の皮膜に変換し、 その様にして形成された可塑性皮膜を後で除去し、第一の転換していないゲル層 は皮膚上に残すことにより、美顔処置用マスクを形成することを特徴とする、請 求の範囲第１項〜第７項のいずれか１項に記載のゲルの化粧品における使用。
9. ９．アルギン酸塩を含むゲル層の皮膜への転換を、その層の表面全体に、化粧品 に使用できるアルカリ金属塩またはアルカリ上類金属塩の水溶液を吹き付け、該 ゲル属が完全に可塑性皮膜に転換するのに十分な時間、そのゲル層上でその溶液 を作用させることを特徴とする、請求の範囲第３項に記載のゲルの、請求の範囲 第８項に記載の化粧品における使用。
10. １０．該化粧品に使用できる塩が塩化カルシウムであることを特徴とする請求の 範囲第９項記載の化粧品における使用。
11. １１．擬似塑性を有するゲルをヒアルロン酸のアルカリ塩またはアンモニウム塩 から調製し、それに水性の皮膜形成ゲルを形成する特性を有する少なくとも一つ の親水性重合体を加え、高分子量デオキシリポ核酸の鉱物塩または有機性塩の、 擬似塑性を持つ非ニュートン型のゲルを調製し、そのゲルをヒアルロン酸塩の該 ゲルに加え、全体を均質なゲルが得られる様に混合することを特徴とする請求の 範囲第１項〜第７項のいずれか１項に記載の水性ゲルの調製方法。
12. １２．ヒアルロン酸のゲルは１％水溶液から調製したゲルであり、デオキシリボ 核酸のゲルは５％水溶液から調製したゲルであることを特徴とする請求の範囲第 １１項に記載の方法。