JPH0349338Y2 - - Google Patents

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JPH0349338Y2
JPH0349338Y2 JP1984003238U JP323884U JPH0349338Y2 JP H0349338 Y2 JPH0349338 Y2 JP H0349338Y2 JP 1984003238 U JP1984003238 U JP 1984003238U JP 323884 U JP323884 U JP 323884U JP H0349338 Y2 JPH0349338 Y2 JP H0349338Y2
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valve
valve rod
cleaning liquid
rod
sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、食品機械などにおいて液体による原
材料や製品としての飲料などを流通させるパイプ
ラインに使用されるバルブに関する。
〔考案の技術的背景〕
近来、食品・醸造・乳業・化学・製品などの各
業界において、その製造プロセスの自動化が押し
進められており、多種多様な流体がパイプライン
によつて交差されたり、分岐されるようになつて
きた。特に、液体製品と洗浄液などの異種液体が
バルブによつて分けられているような場合に、こ
のバルブに要求される最も基本的な機能は、いか
なる場合であつても、これら異種液体間に混合を
生じさせず、しかも、各種の液体が付着する可能
性のある部材表面を確実に洗浄ないし減菌するこ
とのできる構成を有していることである。
しかしながら、既に提案されているこの種のバ
ルブは、上記機能が必らずしも満足のいくもので
はなかつた。すなわち、二つの配管流路相互間に
開閉弁機構が介装され、この開閉弁機構が、その
弁体を開位置と閉位置との間で往復動させる弁杆
を有するようなバルブにおいては、開閉弁機構に
おける弁体との摺動面を容易に洗浄することを要
するほかに、弁杆とその密閉摺動を許すパツキン
との間およびこのパツキンを挟んでその内外間で
移動する弁杆の特定部位をも容易に洗浄・減菌す
ることを要するにもかかわらず、洗浄・減菌が無
視あるいは軽視されていたため、その対策もほと
んどとられていなかつた。
そこで、本出願人は、上述した欠点を解消する
ために、弁杆の密閉摺動を許すパツキンを挟んで
その内外間で移動する弁杆部位に洗浄液通路を臨
ませて、その部分の洗浄を可能にすると同時に、
この部分を洗浄した洗浄液で弁開閉機構における
弁体との摺動面をも自動的に洗浄することのでき
るものを提案した。
即ち、第1図乃至第3図において、符号1は、
パイプラインに使用されるバイブであつて、この
バイブ1のケーシング2は、その内部に互に平行
なあるいは交又方向の二つの流路3a,3bと、
これらを連通する通路4とが形成されるととも
に、その上部および下部にそれぞれ開口部5,6
が形成される。7は開閉弁機構を示しており、こ
の開閉弁機構7は、相対向状に配置される一対の
上下部弁体8a,8bと、それらの相手方である
弁筒9とからなり、そのうちの下部弁体8aには
上方へ延びる第1弁杆10および下方へ延びる液
体導出管11が同軸上で一体に形成される。そし
て、この下部弁体8aは、その外周に、上記弁筒
9の内周に形成されている摺接面9aに対して密
閉摺動する環状パツキン12を備えるとともに、
その内周部における上記第1弁杆10と液体導出
管11との接続部に液溜用の環状凹部13を有
し、この環状凹部13と上記液体導出管11とが
放射状に穿設された複数の通孔14によつて連通
される。一方、上部弁体8bは、上記第1弁杆1
0に外嵌された第2弁杆15を一体に有して、こ
の第1弁杆10に対して外嵌状に配置され、その
外周部に上記弁筒9の上端内周に形成されている
テーパ状の弁座面9bおよび上記下部弁体8aの
外周上面16の双方に対向する環状パツキン17
を備える。また、上部弁体8bの下端部内周と第
1弁杆10の基端部外周との間にガイドシール1
8が介装される。一方、第1弁杆10の上端部
に、第2弁杆15の内周面に摺接するOリングか
らなるシール材19が配設される。
つぎに、上記ケーシング2における上下部の各
開閉口部5,6には、これらを塞ぐようにそれぞ
れスリーブ20,21が一体に固着される。そし
て、上部スリーブ20は、上記上部流路3aの外
部において、第2弁杆15を外套するとともに、
その上端部および下端部にそれぞれパツキン22
a,22bを備え、これらのパツキン22a,2
2bによつて上記第2弁杆15が往復密閉摺動自
在に支持される。また、上部スリーブ20の上端
部には、その上下の各パツキン22a,22b相
互間において洗浄液注入口23が穿設されるとと
もに、この洗浄液注入口23と上記開閉弁機構7
との間にわたつて、これらを連絡する洗浄液通路
24が形成される。図示例において、この洗浄液
通路24は、上部スリーブ20と第2弁杆15と
の間の環状空間24a、この環状空間24aの下
部に対応して第2弁杆15に円周方向にして、し
かも、等ピツチおきに形成された通孔24b、第
2弁杆15と第1弁杆10との間の環状空間24
cならびにこの環状空間24cの下部から上部弁
体8bの下面外周に向けて放射状に貫設された通
孔24dとからなり、その終端である通孔24d
の開口部には、放射状のすべての通孔24dの開
口部を連絡する環状溝25が形成される。一方、
下部スリーブ21も上部スリーブ20と同様にそ
の上端部および下端部にそれぞれパツキン26
a,26bを備えており、これらのパツキン26
a,26bによつて上記液体導出管11が密閉摺
動自在に支持される。そして、下部スリーブ21
の下端部には、上記各パツキン26a,26bの
相互間において洗浄液注入口27が開設され、こ
の洗浄液注入口27が、下部スリーブ21と液体
導出管11との間の洗浄液通路28に連通し、ま
た、この洗浄液通路28が液体導出管11に形成
された複数の通孔29によつて液体導出路30に
連通される。
一方、31は開閉弁機構7の駆動部を示す。こ
の駆動部31は、ピストン32と、このピストン
32を内蔵したシリンダ33と、シリンダ33に
対して出退自在でかつ相互に摺動自在な一対の杆
体34,35と、相互にラツプする状態で同心的
に配設された内外一対の圧縮コイルスプリング3
6,37とを備える。すなわち、一対の杆体3
4,35のうち、一方の杆体34は、シリンダ3
3をその軸心上で貫通するように配設されるとと
もに、その中間部に段付部34aを有し、かつ、
この段付部34aに対向してリング34bが保持
される。これに対して、上記ピストン32は、そ
の中央部が外周部に対して陥没状となるように円
錐台状に構成されており、その円錐台部32aの
中心部が、上記一方の杆体34に外嵌されるとと
もに、その段付部34aとリング34bとの間に
スペーサ38を介して挟持状に係止される。そし
て、このピストン32の外周部と、このピストン
32に対向するシリンダ後部端壁33aとの間に
上記コイルスプリング36が介在される。一方、
他方の杆体35は、シリンダ前部端壁33bを挟
む内外間に配置され、しかも、一方の杆体35に
対して外嵌された筒状部材からなり、その一端部
に鍔部35aを備える。そして、この鍔部35a
とピストン32の円錐台部32aとの間に上記コ
イルスプリング37が介在される。
上記した開閉機構駆動部31は、シリンダ33
を倒立状とされて、その一方の杆体34が上記し
た第1弁体10に同軸上で結合され、また、他方
の杆体35が第2弁杆15に突合わされる。そし
て、開閉機構駆動部31の重量をケーシング2で
支持させるために、シリンダ33とケーシング2
との間に窓付きヨーク41が介在される。
なお、シリンダ33の後部端壁33a上には必
要に応じてリミツトスイツチなどを内蔵した制御
ボツクス39が配置される。また、40a,40
pはシリンダ33に形成されている給排圧ポート
を示す。
従つて、上述したパイプライン用バルブは、シ
リンダ33の内部に作動圧力が供給されないとき
は、外部コイルスプリング36の付勢によつてピ
ストン32が押下げられ、これに伴なつて、この
ピストン32に係止されている一方の杆体34お
よびこの杆体34に結合されている第1弁杆10
が押下げられて、下部弁体8aがその下限位置で
二つの流路3a,3bを連通する通路4を閉塞す
る。これに対して、上部部弁体8bは、内部コイ
ルスプリング37の付勢によつて他方の杆体35
および、これに突合わされた第2弁杆15が押下
げられるのに伴なつて、その下限位置に設定さ
れ、その環状パツキン17が弁筒9の弁座面9b
に圧接されて上記通路4を閉塞する。この状態に
おいては、上部流路3aと通路4、下部流路3b
と通路4とがそれぞれ上部弁体8b、下部弁体8
aによつて遮断されており、これら相互間での液
の流通は生じない。また、下部弁体8aと上部弁
体8bとの間には一定の間隙Sが保持される。こ
の場合に、たとえば、下部弁体8aの環状パツキ
ン12に不良が生じると、下部流路3bを流通す
る飲料のみがそのシール不良部分を通過して上記
間隙S内に流入し、さらに、環状凹部13、通孔
14および液体導出路30を伝つて外部へ流出す
る。したがつて、下部弁体8aの環状パツキン1
2の不良が的確に早期発見できる。逆に、上部弁
体8bの環状パツキン17に不良が生じた場合に
は、上部流路3aを流通する洗浄液のみがそのシ
ール不良部分を通過し、上記した経路を伝つて外
部へ流出するので、上部弁体8bの環状パツキン
17の不良が直ちに確認できる。このような場合
においても、シール不良部分を通過した液が他の
流路3bまたは3aに流入することはないので、
二液が混合するおそれはない。
この状態から二つの流路3a,3bを切換え
て、下部流路3bを洗浄する際には、下部流路3
bへの飲料供給を停止させた後、下部弁体8aお
よび上部弁体8bを第3図に示す位置まで上方へ
往動させて通路4を開放し、この通路4を経て上
部流路3aの洗浄液を下部流路3bへ流入させ
る。この操作は、シリンダ33内部へ給圧してピ
ストン32を外部コイルスプリング36の付勢に
抗して押上げることによつて行なわれる。すなわ
ち、ピストン32が押上げられると、このピスト
ン32とともに一方の杆体34および第1弁杆1
0が上昇され、第1段階として、下部弁体8aの
外周上面16が上部弁体8bの環状パツキン17
に圧接し、第2図に示されるように、上記間隙S
が塞がれる。つぎに、第2段階として、上部弁体
8bが下部弁体8aにより、内部コイルスプリン
グ36の付勢に抗して押上げられ、これらの弁体
8a,8bが一体となつて第3図で示されている
それらの上限まで往動して通路4が開放される。
したがつて、上部流路3aを流通していた洗浄液
が通路4を経て下部流路3bに導入される。この
操作中においては、上記第1段階で下部弁体8a
と上部弁体8bとの間隙Sが確実に塞がれるの
で、第2段階でこれらの弁体8a,8bが上部流
路3a内へ往動しても、この上部流路3a内の洗
浄液がその間隙Sを通り、さらに環状凹部13、
通孔14および液体導出路30を経て外部へ流出
することがなく、洗浄液の損失は全く生じない。
次に、通路4を閉塞して通常のパイプライン操
作に移行させるには、シリンダ33内部を排圧す
る。この操作によつて外部コイルスプリング36
の付勢によつてピストン32が押下げられるか
ら、それに伴なつて一方の杆体34および第1弁
杆10が下動し、下部弁体8aが通路4内に挿入
されて、その環状パツキン12が弁筒9aの摺接
面9aに圧接して通路4を閉塞する。また、上部
弁体8bは、内部コイルスプリング37の付勢に
よつて当初は下部弁体8aに追従して上記間隙S
を塞いだまま一体に往動し、その環状パツキン1
7が弁筒9の弁座面9bに圧接した時点でその往
動が停止し、同時に通路4を閉塞する。したがつ
て、第1図のように、下部弁体8aと上部弁体8
bとの間には、再び当初の間隙Sが保持される。
このように、開閉機構7の開閉作動により、弁
筒9の摺接面9aや各環状パツキン12,17に
は、上部流路3aあるいは下部流路3bを流通す
る飲料などの液体が付着し、これが時間の経過に
よつて腐食などを起こして、再度の開閉作動時に
各流路3a,3b内の液体に混入するおそれがあ
るため、これを洗浄して除去しておく必要があ
る。また、第2弁杆15および液体導出管11に
は、上記開閉作動時に上部スリーブ20のパツキ
ン22aおよび下部スリーブ21のパツキン26
bの内外間で移動する部分が存在するため、この
部分が外気に直接接触してごみ、細菌などを付着
させることがある。そのため、何らかの原因で洗
浄液通路24,28内部に飲料などが滞留した場
合には、この細菌などが飲料中に混入されるおそ
れがある。その可能性は極めて低いものではある
ものの、やはり、このようなごみ、細菌などは除
去・減菌しておく必要がある。
このような洗浄・減菌作業は、上部スリーブ2
0の洗浄液注入口23および下部スリーブ21の
洗浄液注入口27から洗浄液を注入して行なわれ
る。すなわち、上部スリーブ20の洗浄液注入口
23から洗浄液を注入すると、この洗浄液で第2
弁杆15の外気と接触した部分15aが洗浄され
る。つづいて、この洗浄液は環状空間24a、通
孔24b、環状空間24cを通つた後、放射状の
通孔24dから噴出して弁筒9の摺接面9aおよ
び環状パツキン12,17と接触し、さらに環状
溝25、環状凹部13、通孔14および液体導出
路30を通つて外部へ排出されるから、これら一
連の壁面が容易に洗浄される。特に、上記摺接面
9aおよび環状パツキン12,17に対しては、
洗浄液自体の洗浄力のほかに、通孔24dから噴
出された洗浄液の力学的作用が付加されるので、
それらが洗浄される。また、液体導出管11の外
気と触れる部分は、下部スリーブ21の洗浄液注
入口23から洗浄液を注入すれば、容易に洗浄さ
れる。又、液体導出管11を通して排出される洗
浄液は必要に応じて回収されるようになつてい
る。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら、上述したパイプライン用バルブ
は、洗浄・減菌操作時、上部スリーブ20の洗浄
注入口23から洗浄液を注入する関係上、この洗
浄注入口23からの洗浄液は、洗浄液通路24を
構成する環状空間24a、通孔24b、環状空間
24cを通つた後、放射状の通孔24dから噴出
して、弁筒9の摺接面9aや環状パツキン12,
17を洗浄し、さらに、環状溝25、環状凹部1
3、通孔14及び液体導出路30を洗浄しながら
外部排出されるけれども、上記第1弁杆10は、
下部弁体8aをガイドシール18を介して保持さ
れているため、洗浄・減菌時に流下する洗浄液の
圧力によつてふれ動されて振動や騒音を発するば
かりでなく、上記下部弁体9aが弁筒9の摺動面
9aを磨耗して、これに起因して閉弁時、漏洩す
るおそれがある。
〔考案の目的〕
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、洗浄液を供給する環状空間による洗浄
液通路をスパイラルを形成する螺旋状にして、弁
杆の振動や騒音の発生を防止すると共に、併せ
て、注入される洗浄液に旋回流を付勢して噴射
し、洗浄・減菌効果の向上を図るようにしたこと
を目的とするパイプラインバルブを提供するもの
である。
〔考案の概要〕
本考案は、ケーシングに形成された二つの流路
相互間に開閉弁機構が介在され、この開閉弁機構
が、その弁体を開位置と閉位置との間で往復動さ
せる弁杆を有してなるものにおいて、この弁杆を
上記ケーシングの外部へ突出させるとともに、そ
の突出部分を密閉摺動自在に保持するパツキンを
備えたスリーブを上記ケーシングに一体に設け、
上記弁体の開閉動作に伴なつて上記スリーブの内
部と外部との間で移動する弁杆部位に対向するよ
うに、上記スリーブに洗浄液注入口を形成し、こ
の洗浄液注入口と上記開閉弁機構における弁体に
対する摺接面との間にわたつて、これらを連絡す
る洗浄液通路を螺旋状に形成して構成したもので
ある。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図示の一実施例について説明す
る。
なお、本考案は、上述した具体例と同一構成部
材には同じ符号を付して説明する。第4図乃至第
6図において、符号2は、パイプラインに使用さ
れるバルブ1のケーシングであつて、このケーシ
ング2内には、上・下一対をなす流路3a,3b
が形成されており、この両流路3a,3bのケー
シング2の中程には、通路4が上記両流路3a,
3bに連通するように跨つて形成されている。
又、この通路4の直上に位置する上記ケーシング
2には、開口部5が設けられており、この開口部
5には、スリーブ20がパツキンを介して立設さ
れている。又、このスリーブ20の上・下開口部
には、輪状をなすパツキン22a,22bが付設
されており、上記スリーブ20には弁杆Iを構成
する第1弁杆10及び第2弁杆15が同心的に、
しかも、上・下方向(軸方向)に摺動自在に嵌装
されている。さらに、上記通路4の近傍に位置す
る上記第1弁杆10には、液体導出管11を連設
した円錐状の下部弁体8aが、上記弁筒9の弁座
面9bに接触するようにして設けられており、上
記下部弁体8a内には、環状凹部13及び複数の
通孔14が上記液体導出管11の液体導出路30
に連通するようにして設けられている。
一方、上記下部弁体8aの直上に位置する上記
第2弁杆15には、上部弁体8bが上記弁筒9の
弁座9bに当接するようにして設けられており、
この上部弁体8bには、第4図に示されるよう
に、パツキング8cがシート押え部材8dによつ
て一体的に設けられている。なお、上記シート押
え部材8dには複数の通孔24d及びこれに連通
する環状溝25が形成されている。他方、上記両
パツキン22aと22bとの間に位置する上記ス
リーブ20には洗浄液注入口23が穿設されてお
り、この洗浄液注入口23に連通する上記スリー
ブ20と上記第2弁杆15の間には、洗浄液通路
24の一部を形成する環状空間24aが設けられ
ている。又、この環状空間24aの下部に位置す
る上記第2弁杆15には、円周方向にして、しか
も、等ピツチによる複数の通孔24bが穿設され
ており、この各通孔24bは、上記環状空間24
aに連通されている。
又一方、上記第2弁杆15に嵌装された第1弁
杆10の中程の外周には、洗浄液通路24をスパ
イラル状に形成する螺旋溝部42が設けられてお
り、この螺旋溝部42の下位には、スプレツダー
43が、第5図及び第6図に示されるように、上
記第1弁杆10に設けられている。又、このスプ
レツダー43には、上記螺旋溝42に連通した複
数の噴射孔44が前記弁筒9の摺接面9aに向け
て穿設されており、上記螺旋溝42によつて付勢
された洗浄液による旋回流体は、上記各噴射孔4
4から摺接面9aに向つて噴射洗浄するようにし
てなつている。
なお、上記スリーブ20の下部20aには窓付
きヨーク41が上記洗浄液注入口23を囲むよう
にして設けられており、この窓付きヨーク41の
上部には、前述した具体例と同じ構成の開閉弁機
構7の駆動部としての開閉機構駆動部31が設け
られている。又、この開閉機構駆動部31の杆体
34は、上記第1弁杆10に連結されており、上
記開閉機構駆動部31の杆体35は、上記第2弁
杆15に当接されている。
従つて、上記開閉機構駆動部31は、前述の具
体例における第2図及び第3図に示されるよう
に、開閉弁機構7を開閉作動し得るようになつて
いる。
一方、洗浄・減菌操作をする場合、第4図に示
されるように、洗浄液注入口23から洗浄液によ
る圧力流体を注入すると、この洗浄液による圧力
流体は、環状空間24a、各通孔24b、から、
スパイラル状の螺旋溝部42へ流入し、これによ
つて旋回流を付勢し、上記スプレツダー43の各
噴射孔44から噴射され、この噴射流が上記弁筒
9の摺接面9aや上部弁体8bを洗浄・減菌する
ようになつている。
しかして、仕事を了えた洗浄液は、各通孔14
を通つて液体導出管11の液体導出路30へ回収
されて機外へ取出されるようになつている。
特に、本考案による第1弁杆10の螺旋溝部4
2は、洗浄液を旋回流を付勢して、スプレツダー
43から四方へ噴射して噴射効率を向上させると
共に、上記螺旋溝部42の位置する第1弁杆10
の外周面が上記第2弁杆15の内周面に当接して
いるので、上記第1弁杆10が洗浄液の流れによ
つて振動したり、騒音を発するおそれはなくな
り、静粛に洗浄・滅菌作業を施すことができるよ
うになつている。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、ケーシング
に形成された二つの流路相互間に開閉弁機構が介
在され、この開閉弁機構が、その弁体を開位置と
閉位置との間で往復動させる弁杆を有してなるも
のにおいて、弁杆を上記ケーシングの外部へ突出
させるとともに、その突出部分を密閉摺動自在に
保持するパツキンを備えたスリーブを上記ケーシ
ングに一体に設け、上記弁体の開閉動作に伴なつ
て上記スリーブの内部と外部との間で移動する弁
杆部位に対向するように、上記スリーブに洗浄液
注入口を形成し、この洗浄液注入口と上記開閉弁
機構における弁体に対する摺接面との間にわたつ
て、これらを連絡する洗浄液通路を螺旋状に形成
してあるので、洗浄・滅菌操作時、開閉弁機構内
を有効適切に洗浄・滅菌できるばかりでなく、洗
浄時の振動や騒音の発生を防止して静粛に洗浄作
業をすることができると共に、構成も簡素である
から組立や保守点検も容易となる等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、既に提案されているパイプライン用
バルブの断面図、第2図及び第3図は、上記パイ
プライン用バルブの作用を説明するための各図、
第4図は、本考案によるパイプライン用バルブの
要部を示す断面図、第5図は、本考案に組込まれ
るスプレツダーの半分を断面して示す側面図、第
6図は、同上平面図である。 2……ケーシング、3a,3b……流路、4…
…通路、8a……下部弁体、8b……上部弁体、
9……弁筒、10……第1弁杆、11……液体導
出管、15……第2弁杆、20……スリーブ、3
1……開閉機構駆動部、42……螺旋溝部、43
……スプレツダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシングに形成された二つの流路相互間に開
    閉弁機構が介在され、この開閉弁機構が、その弁
    体を開位置と閉位置との間で往復動させる弁杆を
    有してなるものにおいて、この弁杆を上記ケーシ
    ングの外部へ突出させると共に、その突出部分を
    密閉摺動自在に保持するパツキンを備えたスリー
    ブを上記ケーシングに一体に設け、上記スリーブ
    に嵌装される弁杆を第1弁杆と第2弁杆とにして
    同心的に設け、上記第1弁杆の外周に洗浄液通路
    を形成する螺旋溝部を設け、上記スリーブに洗浄
    液注入口を上記螺旋溝部へ連通するように設け、
    この螺旋溝部の下位の上記第1弁杆にスプレツダ
    ーを設け、このスプレツダーに複数の噴射孔を上
    記螺旋溝部へ連通するようにすると共に、弁筒の
    摺接面へ旋回流を生成するように穿設したことを
    特徴とするパイプライン用バルブ。
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