JPH0344127B2 - - Google Patents

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JPH0344127B2
JPH0344127B2 JP58012772A JP1277283A JPH0344127B2 JP H0344127 B2 JPH0344127 B2 JP H0344127B2 JP 58012772 A JP58012772 A JP 58012772A JP 1277283 A JP1277283 A JP 1277283A JP H0344127 B2 JPH0344127 B2 JP H0344127B2
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JP
Japan
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kgf
bolt
tensile strength
bar
delayed fracture
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JP58012772A
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JPS59226116A (ja
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Toshio Hijikata
Eiji Yamashita
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Koshuha Netsuren KK
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Koshuha Netsuren KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/0093Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for screws; for bolts

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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐遅れ破壊特性を有する高張力ボルト
とおよびその製造方法に関する。 近年、高張力ボルトの需要は部材の軽量化等の
必要から急激に増加しつつある。しかるに、JIS
規格で制定されたF13T(引張り強さ130Kgf/mm2
以上)に該当する高張力ボルトは過去の実施例で
遅れ破壊事故が多発したため、現在では使用禁止
措置がとられている。 高張力ボルトの遅れ破壊について材料面からみ
た場合、σBが120〜130Kgf/mm2以上のものに遅れ
破壊現象が発生し、かつ強度レベルが高くなるに
つれて遅れ破壊感受性が著しく増加する。当該遅
れ破壊現象を惹起せしめる要因として、外部環
境が腐蝕性雰囲気である場合に発生する応力腐蝕
割れと、鋼材そのものに起因する水素脆化割れ
との2点が挙げられている。前者は使用状態の問
題として扨措き、後者に限つてさらに言及すれ
ば、鋼材中の水素含有量の多少が水素脆化割れに
大きく関連する事は当然であるが、たとえ水素含
有量が同一であつても強度レベルが高くなるほど
水素脆化割れが発生し易くなり、かつ締付応力が
高いほど短時間でボルトの破断を招来する。この
点に関し、従来、鋼材内部での微視的応力勾配が
高くなるほど水素原子の移動度が高くなり、粒界
等の応力集中部にこれが集結して脆性破壊をおこ
すと云われている。遅れ破壊現象の低減にはSi元
素を鋼材に添加すれば有効であることが試験結果
から判明しているが、Si添加鋼材からなる従来高
張力ボルトも未だ充分信頼を保証される境には達
していない。 本発明者は上記現況に鑑み、引張り強さ130Kg
f/mm2以上の高張力ボルトの実用化に敢て取組む
べく、遅れ破壊現象についてさらに解明を試み
た。これを以下に述べる。 確かに鋼材にSiを添加することは遅れ破壊感受
性を低減する一助とはなる。しかし、Si添加の有
無に拘らず、焼入れ焼戻しして得た鋼材の強度が
120Kgf/mm2以下である場合には遅れ破壊現象は
あまり問題とはされず、強度が120Kgf/mm2を越
えて高強度になるに従つて遅れ破壊感受性が増加
するのは何故か。この観点からすると鋼材の表面
状態も遅れ破壊に無視出来ない大きな影響を及ぼ
していることが明らかとなる。即ち、ボルトに荷
重がかかつた場合、鋼材表面の微細な切欠きやピ
ツト等に応力集中がおこるが、120Kgf/mm2を越
えて高強度になるほど、対応荷重に対して応力集
中の度合が急激に高まり、上記切欠きやピツト等
を核として微細クラツクが発生することによつて
急激に感受性が増加し遅れ破壊現象の発現へと導
くものと判断した。 本発明者は上記判断を基本として従来高張力ボ
ルトに存する欠点を解消する目的で本発明をなし
たものであつて、これにより遅れ破壊感受性を大
巾に低減するとともに従来品に比べより高強度の
高張力ボルトを提供するものである。 本願第1発明の要旨は、 (1) 重量%でC;0.3〜0.6、Si;1.2以上を必須含
有成分とする低合金鋼を素材とした、 (2) 表面層が微細パーライト組織となり、 (3) 中心部が引張り強さ150Kgf/mm2以上である
マルテンサイト組織となつていて、 (4) 端部に転造ねじを有する熱処理棒材の引張り
強さが130Kgf/mm2以上であることを特徴とす
る 耐遅れ破壊特性を有する高張力ボルトにある。 而して本願第1発明高張力ボルトを製造する方
法である本願第2発明の要旨は、 (1) 、重量%でC;0.3〜0.6、Si;1.2以上を必須
含有成分とする低合金鋼棒材に、 (2) 全断面にわたる焼入れ焼戻しを施して当該棒
材の引張り強さを150Kgf/mm2以上に仕上げ、 (3) ついで棒材の表面層のみを上記焼戻し温度よ
り高温の所定温度まで高周波誘導加熱手段をも
つて急速加熱のうえ急速冷却して再焼戻し処理
することにより微細パーライト組織としたの
ち、 (4) 棒材端部に転造ねじ加工を施し、 (5) 引張り強さが130Kgf/mm2以上のボルトとす
ることを特徴とする 耐遅れ破壊特性を有する高張力ボルトの製造方法
にある。 これを以下に詳述する。 本発明に用いる素材鋼材としては低合金鋼では
あるが、下記元素を所定重量%含有していること
を必須条件とするものである。 C;0.3〜0.6% C含有量の少いほど基本的には
遅れ破壊を惹起しにくいとされてはいるが、
引張り強さ150Kgf/mm2以上を保有させるた
めの焼入れ性を確保するには0.3%以下では
十分ではなく、また0.6%以上は不要である。 Si;1.2%以上 フエライト強化元素として、ま
た前述の如く内蔵水素原子の移動を拘束する
ものとして添加するが、その含有量について
は下記の試験データによるものである。 即ち第1表に示す含有成分の9.5mmφ熱間圧延
鋼棒を酸洗、中和後9.1mmφに冷間引抜きし、つ
いで高周波誘導加熱により焼入れ焼戻しを行つて
150Kgf/mm2レベルの引張り強さおよびその他プ
レストレストコンクリート用鋼棒として要求され
る所要機械的性質を満足する試験材としたうえ、
試験材それぞれに対して行つた応力腐蝕割れ試験
および水素チヤージによる遅れ破壊試験の結果か
ら求めた鋼材中のSi含有量と破断時間との関係を
示す第1図aおよびbに示される線図から効果の
顕著なる1.2%Si以上を請求の範囲とした。
【表】
【表】 而して本発明の高張力ボルトは上記必須成分を
含有する低合金鋼からなる熱処理棒材の端部に転
造ねじを有しているものであるが、表面層は微細
パーライト組織で例えば引張り強さ100Kgf/mm2
程度となつており、当該表面層を除く中心までの
残余の部分は引張り強さ150Kgf/mm2以上とした
マルテンサイト組織となつていて、総合的にみれ
ば引張り強さ130Kgf/mm2以上のボルトとなつて
いることが特長とされる。これは、前述発明者の
考察結果から導いた判断にもとづき、鋼棒材の表
面にたとえ微細な切欠きやピツト等が存在してい
ても、当該鋼棒材の表面が100Kgf/mm2程度の強
度としておけば、応力集中の度合が低くなるので
上記切欠きやピツト等を核とした微細クラツクの
発生が阻止され、遅れ破壊感受性が低減されるこ
ととなり、かつ当該鋼棒材の上記表面層を除く中
心までの残余の部分を引張り強さ150Kgf/mm2
上に保持しておけば、ボルトの強度を130Kgf/
mm2以上とすることが可能となるからである。かく
して鋼棒材内部組織上からはSi元素の添加によつ
て内蔵水素原子の移動を拘束し、表面では強度を
押えることによつて応力集中の度合を低くした、
両者の相乗効果が引張り強さ130Kgf/mm2以上を
保証し、かつ耐遅れ破壊特性にすぐれた高張力ボ
ルトをもたらすものである。 本発明にかかる高張力ボルトをその強度に相当
する荷重−伸び曲線で示せば、第2図aの如くな
る。図において縦軸には荷重を応力に換算した値
Kgf/mm2を、横軸には伸び%をとつて引張り強さ
130Kgf/mm2レベルのボルトの中心部のみ、表面
層のみおよび両者を総合したボルト自体それぞれ
の荷重−伸び曲線をA,BおよびCとして模式的
に表わした。また、本発明にかかる高張力ボルト
の断面硬さ分布を第2図bに示す。図において縦
軸に硬さHRCを、横軸に棒材の中心から両外周ま
での距離mmをとし、引張り強さ130Kgf/mm2レベ
ルのボルトの硬さ分布曲線を模式的に表わした。 ところで上記特性を有する本発明にかかる高張
力ボルトの製造方法を以下に詳述する。 まず重量%でC;0.3〜0.6%、Si;1.2%以上を
必須含有成分とする低合金鋼からなる棒材を通常
の前処理…即ち酸洗・中和および引抜きしたの
ち、当該棒材を全断面にわたり焼入れ焼戻しして
引張り強さ150Kgf/mm2以上に仕上げる。ついで
焼入れ焼戻し済の棒材の表面層のみを高周波誘導
加熱手段を用いて上記焼入れ時に施した焼戻し温
度より高い所定温度まで急速加熱のうえ、急速冷
却して再焼戻し処理する。再焼戻し処理が施され
る上記表面層の厚みは棒材の径の大小に関係なく
例えば1mm以下、技術的に可能であれば後工程で
施されるねじ転造でねじ底に再焼戻し層が残留す
る程度に薄いほど好ましく、薄くすることにより
ボルトの強度をより高く維持しうることとなる。
而して上記再焼戻しの目的とするところは棒材の
表面層のみの強度を例えば100Kgf/mm2程度に低
下せしめた微細パーライト組織となすことにある
し、そのため当該再焼戻し加熱温度は、勿論鋼種
によつて異るため一率には論じられないが、焼入
時の焼戻し温度より少くとも100℃以上高温とな
る。かくして得た熱処理棒材を所定長さとしてそ
の端部に転造によるねじ加工を施し製品とする。
ねじ加工を転造によるのは棒材強度から切削より
も転造の方が加工容易であるのは勿論有効断面積
が切削ねじ加工に比し大きくとれ、かつ転造加工
による組織の強化が得られるので、平行部の強度
に比べて低下するねじ部のそれを最小限とすると
ともに、遅れ破壊感受性の低減に資する。上記製
造方法によつて得たボルトは130Kgf/mm2以上の
引張り強さを有する耐遅れ破壊性に極めて富んで
いる。 本発明によつて例えば150Kgf/mm2あるいは180
Kgf/mm2以上の超高強度の高張力ボルトその他の
緊張材を得たいときには、棒材を最初に焼入れす
る際の加熱手段を急速加熱例えば高周波誘導加熱
あるいは直接通電加熱とし急速冷却し、また焼戻
しも同様の手段による急速加熱・急速冷却によれ
ば鋼材組織の粗大化が阻止されるので、例えば
180Kgf/mm2あるいは200Kgf/mm2以上に仕上げて
も伸び・絞り等の他の高張力ボルト等の緊張材に
必要とされる諸性質を満足する焼入れ済棒材が得
られ、当該焼入れ済棒材の表面層を上記と同様に
再焼戻しして製品とすればよい。 本発明において、ねじ部の強度を平行部のそれ
とほぼ等しく保つて、より高強度のボルトを得た
い場合には、棒材端部に転造ねじ加工を施したの
ち300〜350℃でのブルーイング処理をすればよ
い。 本発明者は本発明の効果を証するため次の実験
を行つた。 実験例 1 (1) 供試体の作成 a素材;JIS規格S35C相当鋼成分に特にSiを1.5重
量%となるように調整した熱間圧延線材9.5φ
と、SCM440H相当熱間圧延線材9.5φとを用
い、それぞれを酸洗・中和のうえ冷間引抜きに
より9.2φとして、Si添加材はこれを2分して供
試体()および()とし、SCM440H材は
そのまま供試体()とした。各供試体の微量
含有成分は第2表のとおりであつた。
【表】 b 熱処理;線材供試体()には本発明の製造
方法を実施した。即ち焼入れ焼戻しには高周波
誘導加熱手段を用いて焼入れ焼戻し処理を施し
たうえで、高周波誘導加熱手段で再焼戻しを施
したが、当該熱処理において供試体()を2
分割してイおよびロとしたうえで焼入れ焼戻し
を行い、供試体()−イは引張り強さ170Kg
f/mm2に仕上げ、また供試体()−ロは引張
り強さ150Kgf/mm2に仕上げたうえで、それぞ
れの供試体()−イおよび()−ロを所定温
度の再焼戻し処理に付し、引張り強さ150Kg
f/mm2および130Kgf/mm2相当とした。それぞ
れについての焼戻し温度および再焼戻し温度は
下記のとおりである。 供試体 ()−イ ()−ロ 焼戻し温度 530℃ 580℃ 再焼戻し温度 720℃ 720℃ 線材供試体()および()にはそれぞれ同
じく高周波誘導加熱手段を用いて焼入れ焼戻し
処理を施したが、それぞれの供試体()およ
び()をそれぞれを2分割して熱処理し、そ
れぞれ引張り強さ150Kgf/mm2と130Kgf/mm2
供試体()−イと()−ロおよび()−イ
と()−ロに仕上げ、それぞれを所定長さに
切断のうえ供試体とした。 (2) 遅れ破壊試験 上記供試体それぞれを下記試験条件のもとにロ
ダンアンモン溶液による遅れ破壊試験に付し、
破断時間を測定した。 浸漬溶液;NH4SCN 20% 溶液温度;50℃ 供試体への負荷加重;母材(焼入れ焼戻し後
の線材供試体)実荷重の80% (3) 試験結果 第3図に示すとおりであつた。第3図は縦軸
に破断時間hrを、横軸に母材の引張り強さKg
f/mm2をとつた座標上に各供試体それぞれの破
断時間をプロツトし、かつ種別ごとの傾向曲線
を画いた。()は本発明を実施した供試体の、
また()および()はそれぞれ従来方法に
よる供試体の傾向曲線であつて、本発明供試体
()は引張り強さ130Kgf/mm2レベルで供試体
()の4倍弱、供試体()に対しても5割
増の破断に至るまでの経過時間があり、150Kg
f/mm2レベルでは供試体()および()に
対してそれぞれ5倍および2.5倍の破断に至る
までの経過時間があることが看取される。 本発明者はさらに上記実施例1に引続いて次の
実験を行つた。 実験例 2 (1) 供試体 実験例1に使用した熱処理線材 ()−イ,()−ロ,()−イ, ()−ロ,()−イ,()−ロ および、上記(),()とは焼入れ工程までが
同じであるが、第3表の如く()については焼
戻し工程と再表層焼戻し工程とが異なる()−
ハ,()については焼戻し工程が異なる()−
ハ、を用いて所定長さに切断のうえ、供試体外周
に転造ダイスを用いてM1O×1.25メートル細目
ねじを冷間塑性加工した。
【表】 (2) 遅れ破壊試験 実験例1と同一試験方法による (3) 試験結果 第4図に示す通りであつた。第4図は縦軸に破
断時間hrを、横軸に母材の引張り強さKgf/mm2
とつた座標上に各供試体(N=3)をそれぞれの
断時間をプロツトし傾向線図を求めた。()は
本発明を実施した供試体の、()および()
はそれぞれ従来方法による供試体の試験結果を示
している。 第4図から本発明供試体()は引張り強さ
130Kgf/mm2は勿論のこと、150Kgf/mm2も冷間転
造ねじ加工によつて、さらに耐遅れ破壊特性が増
加したことが証明された。ただ引張り強さ165Kg
f/mm2レベルのものについては結果にばらつきが
大きく、160Kgf/mm2前後に限界点があるものの
ように看取された。 上記実験結果から、本発明はSi元素を不可避成
分とするボルトに対してはもとより、Si添加材か
らなるボルトに対しても耐遅れ破壊性にすぐれ、
特に高強度になるほどその耐遅れ破壊特性が顕著
となることが確認された。 尚第5図は本発明にかかる供試体()−イの
母材断面の硬さ(HRC)測定結果を示す硬さ分
布曲線図である。 従来、ボルトの特定部分(非ねじ部)に軟化表
層部を形成するものが提案されているが、ボルト
一本一本の非ねじ部分の表面層に再焼戻し処理
(急速高温加熱冷却処理)を施すのは、手間がか
かる上、その為の処理装置も必要とするという欠
点がある。 本発明にかかる高張力ボルトは上述の如く従来
品に比べて高強度になればなるほど遅れ破壊感受
性が低減する傾向にあり、本発明は従来品が遅れ
破壊事故多発によつて使用禁止となつている
F13Tまたはそれ以上の強度のボルト使用解禁の
可能性が期待される耐遅れ破壊特性を有する高張
力ボルトおよびその製造方法として建設業界その
他関係業界の部材軽量化要請に充分に応えうるも
のである上、素材全長の表面層に再焼戻し処理を
施すから、ボルト一本一本の非ねじ部分の表面層
に再焼戻し処理を施す場合に比して手間が少なく
て済み、実用的であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよびbはそれぞれ耐遅れ破壊性低減
の目安となる鋼材中のSi含有量と応力腐蝕割れ破
断時間および水素チヤージによる水素脆化破断時
間との関係を示す線図、第2図aおよびbはそれ
ぞれ本発明高張力ボルトの強度を模式的に示す荷
重−伸び曲線図および硬さ分布曲線図、第3図お
よび第4図はそれぞれ実験例1および実験例2に
おける各供試体の耐遅れ破壊感受性を試験するロ
ダンアンモン溶液による試験結果を示す線図、第
5図は本発明にかかる供試体()−イの母材断
面硬さ分布曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%でC;0.3〜0.6、Si;1.2以上を必須含
    有成分とする低合金を素材とした、全長にわたる
    表面積が微細パーライト組織であり中心部が引張
    り強さ150Kgf/mm2以上であるマルテンサイト組
    織となつていて、端部に転造ねじを有する熱処理
    棒材の引張り強さが130Kgf/mm2以上であること
    を特徴とする耐遅れ破壊特性を有する高張力ボル
    ト。 2 重量%でC;0.3〜0.6、Si;1.2以上を必須含
    有成分とする低合金鋼棒材に、全断面にわたる焼
    入れ焼戻しを施して当該棒材の引張り強さを150
    Kgf/mm2以上に仕上げ、ついで棒材の全長にわた
    る表面層のみに上記焼戻し温度よの高温の所定温
    度まで高周波誘導加熱手段をもつて急速加熱のう
    え急速冷却して再焼戻し処理することにより微細
    パーライト組織としたのち、棒材端部に転造ねじ
    加工を施し、引張り強さが130Kgf/mm2以上のボ
    ルトとすることを特徴とする耐遅れ破壊特性を有
    する高張力ボルトの製造方法。 3 再焼戻し処理により微細パーライト組織とし
    て転造ねじ加工を施したのち、ブルーイング処理
    をし、引張り強さが130Kgf/mm2以上のボルトと
    することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の耐遅れ破壊特性を有する高張力ボルトの製造方
    法。
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