JPH0343561A

JPH0343561A - 石調模様付化粧板並びにその製造方法

Info

Publication number: JPH0343561A
Application number: JP1179684A
Authority: JP
Inventors: Toshifumi Fukui; 敏文福井; Hidetoshi Matsuda; 松田　秀俊
Original assignee: Takiron Co Ltd
Current assignee: Takiron Co Ltd
Priority date: 1989-07-11
Filing date: 1989-07-11
Publication date: 1991-02-25
Anticipated expiration: 2013-10-08
Also published as: JP2807492B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、主にオフィス、駅や地下街その他の公共施設
の屋内床面或いは壁面に用いられる石調模様付化粧板並
びにその製造方法に関する。

（従来の技術）近時、天然の砂礫を樹脂やセメントで固め、その表面を
研磨し砂礫のカット面を露出させて石材調とした化粧板
が、建築内外装材或いは舗装材等として広く使用される
ようになった。亦、本出願人は、特願昭６１−１７０４
８８号（特開昭６３−０２７２４６号公報）にて、難燃
性無機質基板層の上に天然石のスライス板を接着剤等に
より積層一体とした石調模様付無機質化粧板を提案した
。

これら化粧板は、天然石の風合を有することから、装飾
効果に優れ、上記用途での実用価値が高く評価されてい
る。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上記の天然砂礫を樹脂で固めた化粧板は、天
然砂礫と合成樹脂とを混和し、これを所定の金型に充填
し熱プレスした後、表面を研磨して製せられる。而して
、金型に充填した後表面を均一に均さないと、その後の
熱プレスにより所謂片締め（粗密）がなされ、品質にバ
ラ付を生じる。

このような均し作業は一般に人手によってなされる為、
手間と労力を要し、これが製造効率を阻害する大きな要
因となり、更には人為的な品質のバラ付の原因ともなっ
ていた。

亦、上記スライス石板と無機質基板層とを積層したもの
に於いては、天然石を厚さ１〜５ｍｍにスライスカット
する必要があるが、割れを生じ易いため、切削加工、輸
送更には取扱いの際に細心の注意を払う必要があり、こ
こでも製造効率の面で問題があった。

本発明は上記に鑑みなされたもので、製品品質が一定し
且つ効率的に製造し得る新規な石調模様付化粧板とその
有効な製造方法を提供せんとするものである。

（課題を解決する為の手段）本発明を添付図面に基づき説明する。第１図は本発明化
粧板の一実施例を示す斜視図、第２図は同実施例の縦断
面図、第３図は同別態様の第２図と同様図、第４図は本
発明製造方法の一例を示す工程図、第５図は同別態様の
工程図である。

即ち、本発明の第一態様に係る石調模様付化粧板１は、
天然砂礫の骨材１１・・・及び合成樹脂結合剤１２を主
成分とし、これらの混和物を押出成型機にて板状に仮成
型した後、熱プレスし、表面を研磨加工して成ることを
要旨とするものである。

亦、第二態様に係る石調模様付化粧抜工′は、水酸化ア
ルミニウムを主たる骨材としこれに難燃性熱硬化性樹脂
結合剤を含んだ無機質基層部２と。

天然砂礫の骨材１１・・・及び難燃性熱硬化型合成樹脂
結合剤１２′を主成分として混和した表層部１とを熱プ
レスにて積層一体とし、その表面を研磨加工して成るこ
とを要旨とするものである。

更に、本発明に係る石調模様付化粧板の製造方法は、天
然砂礫の骨材１１・・・及び合成樹脂結合剤２を主成分
として混和し、該混和物１０を押出成型機４にて板状に
仮成型１００した後、熱プレス５し、表面を研磨加工す
ることを要旨とする。

上記骨材１１・・・は、山、川或いは海岸で産する天然
砂礫（砕石も含む）であって、粒径０．５〜１５ｍ、望
ましくは１〜９ｍに調粒されたものが使用される６粒径
が０．５ｍｍ未満の場合、研磨加工しても各砂礫のカッ
ト面が露出せず、石材調の風合が発現せず、また粒径１
５＋ｍｎを超えると結合剤との均一混和が難しく、押出
機４のスクリューとシリンダーとの間隙をそれ以上にす
る必要が出て来て、押出しが困難となるからである。

結合剤１２（１２’）としては、透明性の点からポリエ
ステル樹脂が最も望ましいが、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリジフェニルオキシド樹脂等
の樹脂及びその誘導体等も採用可能である。特に、第二
態様に係る難燃性熱硬化型合成樹脂結合剤１２′として
は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂を除くこれら熱硬
化型樹脂が使用される。

上記骨材１１・・・と結合剤１２との混和物を押出機４
にて板状に仮成型する場合、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、酸化ベリリウム、水酸化カルシウム、酸化亜
鉛等の増粘剤を添加することが望ましい。促成型時の形
状保持性及び押出し性を向上させんとする為である。こ
の他に、押出し性や化粧版１の諸性性を向上させる為の
滑剤やカップリング剤、炭酸カルシウム、珪砂、方解石
粉。

珪酸カルシウム粉等の無機系増量剤、着色顔料等を適宜
添加することも可能である。

上記骨材及び合成樹脂結合剤を主成分とする混和物中、
骨材は６０〜９０重量％、結合剤は５〜２０重量％、増
粘剤を用いる場合は０．１〜３゜０重量％（望ましくは
０．３〜０．７重量％）とされる。骨材の量が６００重
量％未満場合、表面に露見される骨材の量が少なくなり
、石調模様が発現されず、一方９０重量％を超えると結
合剤による結合力が弱くなる。また、結合剤の量が５重
量％未満の場合は結合力が弱く、１０重量％を超えると
樹脂リッチとなって石調感が減退する。更に、増粘剤が
０．１重量％未満の場合、増粘効果が十分でなく、３．
０重量％を超えると押出成型が難しくなる。

第二態様に係る化粧板に於ける無機質基層部２は、水酸
化アルミニウム（ＡＱ２０３・３Ｈ，○）を主骨材とす
るが、補助骨材として、炭酸カルシウム、珪砂、方解石
粉、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリン、ベントナ
イト、酸性白土等も用いられる。更に、補強材として、
鉱物質繊維（石綿等）、無機繊維（ガラス繊維、セラミ
ックス繊維）、金Ｒｍ維（鉄繊維、アルミ繊維、ウィス
カー等）、天然繊維（木綿、麻綿等）、合成化学繊維（
ビニロン、ナイロン、テトロン等）の繊維チョップも用
いられる。本態様に於ける難燃性熱硬化型結合剤として
は、上掲の難燃性熱硬化型樹脂が使用される。

上記水酸化アルミニウム粉末は、基部層２の機械的強度
材となるもので、全体量に対し４０〜９７重量％（好ま
しくは５０〜８５重量％）配合され、成型温度である２
００℃以下では熱変化しないが、周囲温度が３００〜５
００℃となると、結晶水を放出して燃焼の抑制を行い同
時に耐熱材としてのＡＱｚＯ３となる為、基層部２に準
不燃性或いは不燃性を与える。配合量が４０％より少な
いと準不燃性を得るに不充分となり、逆に９７％を越え
ると結合力が低下し、上記５０〜８５％が望ましい範囲
とされる。しかし、不燃性を与えるには７０〜９７％位
配合されることが必要である。

補助骨材は、基層部２の機械的強度を向上させ、増量に
よりコストを引き下げ、或は補助結合剤として且つ成型
時の流動性付与・増量等の為に用いられるもので、使用
量は全体量に対し７７％以下であり７７％を越えると不
燃性が損われ、１５〜４５％が望ましい範囲とされる。

補強材は基層部２の機械的強度を更に改善する為に用い
られ、１５％迄、好ましくは２〜１０％加えられる。

結合剤は、上記材料相互に成型流動性を与え熱圧により
硬化し得る難燃性熱硬化性樹脂であり、その使用量は３
〜１２％である。３％より少量であると結合力に不足し
、逆に１２％を越えると水酸化アルミニウムの量を大と
しても不燃材となり得ない。望ましくは６〜１０％であ
る。

基層部２の裏面には、その補強や反り曲がり等を阻止す
る為の補強層２１或は裏当層２２等が併用される。該補
強Ｍ２１としては、ガラス繊維のクロス・ネット等が用
いられる。また、裏当層２２としては、熱硬化性樹脂或
は熱可塑性樹脂を繊維性基材に含浸・乾燥させたものが
用いられる。

これら補強層２１及び裏当層２２は単独若しくは組合せ
て用いられ、上記熱プレス時に基層部２の裏面に一体化
されるものである。

（作用）便宜上第−態様及び第三態様に係る発明を纏めて説明す
る。本態様に於ける石調模様付化粧板１は、天然砂礫の
骨材工１・・・及び合成樹脂結合剤１２を主成分とする
混和物１０を押出機４により板状に板底型１００した後
、熱プレス５して得られるから、熱プレス５の前では押
出成型により一定形状の板状体１００とされ、従ってこ
こでは従来のような均し作業を一切要しない。また、断
力する人為的作業が必要とされなくなる結果、作業ムラ
による形状のバラ付もなく、熱プレス５した後は骨材１
１・・・と結合開立２とが緻密に押し固められ、均−且
つ一定品質の成型板１００ａが得られる。そして、この
成型板１００ａの表面を研磨加工すると、表面部に存置
する骨材１１・・・がカットされ、これが結合剤１２に
よる硬化層の研磨面内に垣間見られ恰も石材の如き風合
を呈する。

亦、第二態様に係る化粧板に於いては、水酸化アルミニ
ウムを主たる骨材として難燃性熱硬化型合成樹脂結合剤
により結合された無機質基層部２と、天然砂礫の骨材１
１・・・と難燃性熱硬化型合成樹脂結合剤１２’　との
熱プレス成型体１００ａの表面を研磨した表層部１とを
積層一体としてなるから、その表面は上記と同様石材の
如き風合を呈する上に、全体が準不燃乃至不燃性となり
、建築物の内装材としての適正を具備することになる。

また。

基層部２と表層部１とは、その熱プレスの際に双方に含
有される熱硬化型合成樹脂結合剤の相互融着硬化により
極めて強固に一体化され、層間での剥離の懸念も生じな
い。

（実施例）次に実施例について述べる。

（実施例−１）・・・第４図参照（ｉ）石調模様付化粧板の原料の調合；下記第１表に示
す如き配合で各原料を調合した。

上記調合品を混合機３で混和し、押出機４により押出し
成型して板状の板底製品１００を得た。

この板底製品１００では骨材１１・・・間に結合創立２
が完全に充填されていないので、ポーラスであり、表面
にはその空隙による凹凸が残存していた。

（市）熱プレス成型；上記板底製品１００を熱プレス５に導入し、１５０℃、
２００　ｋｇ／ａｄで１０分間熱プレスした。

ここでは、骨材１工・・・間に結合剤１２が完全に充填
されて硬化し緻密且つ表面が平坦な熱プレス成型品１０
０ａが得られた。

（ｉｖ）表面の研磨加工；上記熱プレス成型品１００ａの表面を研磨機で２ｍｍ程
度研磨した。得られた研磨加工品１は、表面部の骨材１
１・・・がカットされ、これが結合剤１２の硬化層内に
散見され、恰も石材の如き風合を呈した６（実施例−２）・・・第５図参照（ｉ）基層部材料の調合；下記第２表に示す如き配合で基層部材料を調合した。

（ｉｆ）表層部材料の調合；下記第３表に示す如き配合で表層部材料を調合した。

（ｉｉｉ）基層部材料と表層部材料との層積；メラミン
樹脂液に１２０ｇ／ｒｒ？のクラフト紙を浸漬してその
後これを乾燥し、メラミン樹脂が（５０％（１８０ｇ／
ｒｒｆ）含浸担持された真当材２２をベルトコンベア７
上に置き、更にこの上にガラスネット２１を重ね合せた
。上記基層部材料２０をコニーダ６で混練し、これをベ
ルトコンベア７上の真当材２２及びガラスネット２１の
上に一定の層厚となるよう連続的に供給しながらロール
ブラシ７１にてその表面を均した。更に混合８！３で混
和した表層部材料１０を、均されながら連続的に給送さ
れてくる基層部材料２０の上に一定層厚となるよう連続
的に供給すると共にその表面をロール７２で軽く圧しつ
つ均した。

（ｉｖ　）熱プレス成型；上記層積品１００′を一定長毎に熱プレス５に導入し、
上記と同条件で熱プレスした。ここでは、基層部２と表
層部１とが裏当材２２及びガラスネット２１と共に完全
一体に硬化され、表層部１では骨材１１・・・間に結合
剤１２′が完全に充填され且つ表面が平坦とされた熱プ
レス成型品↓ＯＯａ’が得られた。

（ｖ）表面の研磨加工；上記熱プレス成型品１００ａ’の表面を研磨機で２Ｉｎ
程度研磨した。得られた研磨加工品ｔ′は、表面部の骨
材１１・・・がカットされ、これが結合剤１２′の硬化
層内に散見され、恰も石材の如き風合を呈した。また、
該研磨加工品ｔ′は、不燃性材料に十分合格するもので
あった。

尚、上記実施例に限定されるものではなく、本発明を逸
脱しない限り他の変更が可能であることは云うまでもな
い。

（発明の効果）取上のごとく、第−及び第三態様に係る本発明の石調模
様付化粧板及びその製造方法に於いては、天然砂礫の骨
材及び合成樹脂結合剤の混和物が板状に押出成型された
後熱プレスされるから、プレス前の均し作業が不要とさ
れ、しかも均一に押し固められた一定品質の化粧板が得
られ、増産が可能とされる。

亦、第二態様に係る化粧板の場合、基層部及び表層部の
原料を調合し、これらを層積して熱プレスにより一体と
されるから、従来の如く石材をスライスカットする場合
のように割れの発生による歩留が低下するようなことが
ない。しかも両層がいずれも難燃性であるから、準不燃
或いは不燃性の建築用板として使用可能とされる。

そして、上記いずれの化粧板も、研磨加工された表面に
骨材のカット面が露見され、結合剤樹脂の硬化層と相俟
って恰も天然石材の如き風合を呈し、天然石材に代る屋
内用床材或いは壁材としてその実用価値は極めて大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明化粧板の一実施例を示す斜視図、第２図
は同実施例の縦断面図、第３図は量刑態様の第２図と同
様図、第４図は本発明製造方法の一例を示す工程図、第
５図は量刑Ｓ様の工程図である。（符号の説明）１．１′・・・石調模様付化粧板（表層部）、　１工・
・・骨材、　　１２．１２′・・・合成樹脂結合剤、　
２・・・基層部、　４・・・押出機、　５・・・熱プレ
ス。 −以上−

Claims

【特許請求の範囲】１、天然砂礫の骨材及び合成樹脂結合剤を主成分とし、
これらの混和物を押出成型機にて板状に仮成型した後、
熱プレスし、表面を研磨加工して成る石調模様付化粧板
。２、水酸化アルミニウムを主たる骨材としこれに難燃性
熱硬化型樹脂結合剤を含んだ無機質基層部と、天然砂礫
の骨材及び難燃性熱硬化型合成樹脂結合剤を主成分とし
て混和した表層部とを熱プレスにて積層一体とし、その
表面を研磨加工して成る石調模様付化粧板。３、天然砂
礫の骨材及び合成樹脂結合剤を主成分として混和し、該
混和物を押出成型機にて板状に仮成型した後、熱プレス
し、表面を研磨加工することを特徴とする石調模様付化
粧板の製造方法。４、上記骨材及び結合剤の混和物に更に増粘剤を含有す
る請求項３記載の製造方法。