JPH0343071Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は自動車の後面に設けられ、車種名やグ
レード別などを表示するオーナメントの構成に関
するものである。

〓従来の技術〓 従来のこの種のオーナメントには第４図に示す
ようなものがあり、通常には自動車１の後面左右
両端には、方向指示灯２ａ、尾灯２ｂなどが組合
された一対のテールランプアセンブリ２が設けら
れているが、このテールライトアセンブリ２の一
部、例えば尾灯２ｂの部分をデザイン的に車両中
央部まで延長、連接して延長部３０とし、この延
長部に背面側より車種名、あるいはグレード別な
どを印刷するなどの手段で文字部３０ｂを形成し
てオーナメントとするものであり、このときに前
記延長部３０は前記した様に尾灯２ｂの部分を延
長したものであれば、第５図に示すように同じ色
彩である赤色の樹脂材で形成された表面レンズ３
０ａの前記文字部３０ｂ以外の地紋部３０ｃには
前記尾灯２ｂと同様なレンズカツトが施されてデ
ザイン的な統一が為され、前記文字部３０ｂは前
記地紋部３０ｃよりも突出するように形成され印
刷３０ｄが行い易くされているものである。な
お、この延長部３０の背面側には前記尾灯２ｂと
異なり光源は設けられ無いものである。

〓考案が解決しようとする問題点〓 しかしながら、このオーナメントである延長部
３０は光源を持たないものであるので、前記に説
明したように如何にデザイン的に考慮して形成し
ても夜間時には全く観視することができなくな
り、車種名などの表示が出来ず、設けた目的を達
することが出来ないと云う問題点を生ずるもので
あつた。

〓問題点を解決するための手段〓 本考案は前記した従来のものに生ずる問題点を
解決するための具体的手段として、自動車の後面
左右両端部に配設された一対のテールランプアセ
ンブリを適宜に前記後面中央部まで延長連接して
延長部を形成し、該延長部の背面側に車種名など
の文字部が形成されて成る車両用オーナメントに
おいて、前記延長部は前記テールランプアセンブ
リと整合する色彩でかつ前記文字部以外はレンズ
カツトが施された表面レンズと、該表面レンズの
背面側に配設され前記文字部に対応する位置以外
は塗料などによる遮光マスクで覆われた拡散板
と、該拡散板の更に背面側に配設されるEL発光
板とから成る構成とされたことを特徴とする車両
用オーナメントを提供することで、夜間時にも視
認できるようにして前記従来の問題点を解決する
ものである。

〓実施例〓 つぎに、本考案を図に示す一実施例に基づいて
詳細に説明する。

尚、理解を容易にするために従来例と同じ部分
には同じ符号を付して説明し、重複する部分につ
いては一部その説明を省略する。

第１図に符号２で示すものは従来例のものと同
様に自動車１の後面左右に設けられた一対のテー
ルランプアセンブリであり、延長部３も従来例の
ものと同様な形状に設けられ、これらはモール２
ｃなどでデザイン的に一体化されているものであ
る。この延長部３を更に詳細に示すものが第２図
であり、該延長部３には表面レンズ３ａが従来例
と同様に文字部３ｂ、地紋部３ｃがある。更に本
考案により前記表面レンズ３ａの背面側には例え
ば乳白色のアクリル板などによる拡散板４が設け
られ、該拡散板４の表面４ａには前記表面レンズ
３の文字部３ｂ以外の位置、即ち地紋部３ｃに対
応する位置には不透明な塗料により印刷などの手
段で遮光マスク５が設けられ、これにより前記文
字部３ｂに対応する位置は前記拡散板４が露出し
た抜文字となつている。前記拡散板４の更に背面
側には前記文字部３ｂを充分に覆う面積を持つ
EL（エレクトロルミネセンス）発光体６が配設さ
れていて、該EL発光体６はインバータなど適宜
の電源装置（図示せず）を介して自動車のライテ
イングスイツチに接続されている。この様に構成
したことで本考案のオーナメントは、昼間時には
前記表面レンズを介する拡散板４の外光の反射で
車種名などが表示され、夜間時にはEL発光体の
発光により同様に車種名などが表示されるものと
なる。

第３図に示すものは本考案の別の実施例であ
り、前記表面レンズ３ａの文字部３ｂに例えばク
ロムを厚さ200〜300Å蒸着、あるいはスパツタす
ることで半透鏡７を形成したものであり、他の部
分は前の実施例で説明したものと同じであるので
省略してある。この様にしたことで昼間時には外
光を前記半透鏡７が反射し、金属光沢で車種名な
どが表示されるので、自動車の他の部分に多く用
いられているクロムメツキと調和のとれた表示と
することが可能であり、夜間時には前記半透鏡７
を透過する前記EL発光体６の光で表示されるも
のである。

〓考案の効果〓 以上に説明したように本考案により車両用オー
ナメントを、延長部はテールランプアセンブリと
整合する色彩でかつ文字部以外はレンズカツトが
施された表面レンズと、該表面レンズの背面側に
配設され前記文字部に対応する位置以外は塗料な
どによる遮光マスクで覆われた拡散板と、該拡散
板の更に背面側に配設されるEL発光板とから成
る構成としたことで、昼間時には前記拡散板の反
射により従来のものと同様に無光源で車種名など
の表示を行うオーナメントとし、夜間時には前記
EL発光体の発光により表示を行うようにして、
昼夜に係わらず表示が行えるものとして、この種
のオーナメントが設けられた目的を充分に達成す
ると云う優れた効果を奏するものであり、更に前
記EL発光体の採用により薄形低消費電力でこの
種のオーナメントが構成できると云う効果も奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る車両用オーナメントの一
実施例の取付状態を示す正面図、第２図は第１図
の−線に沿う断面図、第３図は本考案の別の
実施例を要部で示す断面図、第４図は従来例を示
す正面図、第５図は第４図の−線に沿う断面
図である。 ２……テールランプアセンブリ、２ａ……方向
指示灯、２ｂ……尾灯、３……延長部、３ａ……
表面レンズ、３ｂ……文字部、３ｃ……地紋部、
４……拡散板、５……遮光マスク、６……EL発
光体、７……半透鏡。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車の後面左右両端部に配設された一対の
   テールランプアセンブリを適宜に前記後面中央
   部まで延長連接して延長部を形成し、該延長部
   背面に車種名などの文字部が形成されて成る車
   両用オーナメントにおいて、前記延長部は前記
   テールランプアセンブリと整合する色彩でかつ
   前記文字部以外はレンズカツトが施された表面
   レンズと、該表面レンズの背面側に配設され前
   記文字部に対応する位置以外は塗料などによる
   遮光マスクで覆われた拡散板と、該拡散板の更
   に背面側に配設されるEL発光板とから成る構
   成とされたことを特徴とする車両用オーナメン
   ト。 (2) 前記表面レンズの文字部、あるいは前記拡散
   板の前記文字部に対応する位置のいずれか一方
   にはクロムメツキなどによる半透鏡が設けられ
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第(1)項記載の車両用オーナメント。