JPH0341822B2 - - Google Patents

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JPH0341822B2
JPH0341822B2 JP5031579A JP5031579A JPH0341822B2 JP H0341822 B2 JPH0341822 B2 JP H0341822B2 JP 5031579 A JP5031579 A JP 5031579A JP 5031579 A JP5031579 A JP 5031579A JP H0341822 B2 JPH0341822 B2 JP H0341822B2
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JP
Japan
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paper
pulp
moisture content
quality
medium
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JP5031579A
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JPS55142799A (en
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子写真複写機、印刷機及びコンピ
ユーターのラインプリンター等に使用される電子
写真転写用紙に関するものである。 従来、電子写真におけるトナー像転写のための
転写用紙は、複写時の用紙の走行性、コピー質、
画像の定着性等の電子複写機に適合する特性を満
たす事が必要であり、このような条件を満足する
ものとして主に化学パルプ100%から成る上質紙
と総称される用紙が用いられてきた。 本発明者等は複写にかかるコストを低減させる
ため、高収率パルプを含有する紙、いわゆる中質
紙に注目し中質紙の複写機適用化の研究を行つ
た。 ところでここで言う高収率パルプとは、通常の
化学パルプよりも高い蒸解収率のもとに製造され
るパルプを指し、通常のグランドパルプ(GP)、
ケミグランドパルプ(CGP)、リフアイナーグラ
ンドパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ
(TMP)、セミケミカルパルプ(SCP)等を含む
ものであるが、これらの中質紙は複写適性に対し
重大な欠点を有していることが判明した。 即ち、高収率パルプにはセルロースに比べて、
吸湿性の高いヘミセルロースが多量に含有されて
いるためヘミセルロースの含有率の低い化学パル
プに比べ同一環境下で含有水分が高くなる。 一般的に中質紙の製品時の含有水分は6.5〜8.0
%である。これを電子写真複写機に使用した場合
トナー定着時加熱された表面からの水分蒸発量が
多くなり紙の表裏の水分差が大きくなる。従つて
カールが大きくなる。 又、一般に用紙は含有水分が高くなると、こわ
さが低下する。そしてカールが大きいこととこわ
さが低いことのために紙詰り、用紙排出トレイ集
積不良、ソーター(自動丁合機)性不良、及び複
写後の紙揃え、製本等に支障をきたす。 この欠点を解消する手段として、含有水分を低
くする方法が考えられる。これは、電子写真複写
機のトナー定着装置で紙を加熱した場合、含有水
分の高い用紙に比べ、用紙の加熱面からの蒸発水
分を少なくし用紙表裏の水分差を少なくするため
である。含有水分とカールの関係については電子
写真複写機富士ゼロツクスFX3600機を使用して
十条製紙製用紙“ピレーヌ”(坪量66.3g/m2
について測定した値を図−1に示す。又含有水分
とこわさの関係については電子写真複写機
FX3101を使用し同じ用紙を用いて測定した図−
2に示す。また初期の含有水分と定着器を通した
ときの蒸発水分との関係を富士ゼロツクス3103機
を使用して測定した位を図−3に示す。 しかし含有水分を少くしただけでは、紙の表面
電気抵抗が高くなつてしまい、電子写真複写機に
使用した場合、種々のトラブルが発生する。 例えば、表面電気抵抗が高いために用紙の製造
や断裁加工時に静電気が発生しやすく、又、残留
しやすいため、例えば給紙時に用紙が2枚以上同
時に送られるいわゆる重送、感光体すなわち感光
ドラム及び感光ベルトからの用紙の剥離不良、用
紙表面に帯電される静電気量が多いため、トナー
の部分的な飛散すなわちトナーエクスプロージヨ
ン等によるコピー質不良、残留静電気量が多いた
めに発生する用紙間の附着による用紙排出トレイ
集積不良及び用紙排出時の人体との接触による電
撃等があげられる。 従来、中質紙は含有水分の高いもの、吸湿しや
すいものという既成概念があり、一般にこれに吸
湿性のある導電剤を添加したり含有水分を下げる
というような試みはなされていなかつた。 本発明によれば、用紙パルプ全量の20%以上の
高収率パルプおよび導電剤を含有してなり、製品
時の含有水分を2.5〜6.5%とした用紙であつて、
JIS P8111の測定条件における表面電気抵抗が1.0
×109〜1.0×1011Ωcmである電子写真転写用紙が
提供され、この電子写真転写用紙によつて、中質
紙に電子写真複写機用転写用紙としての適正を付
与することに成功した。例えば抄紙工程で一般の
中質紙に塩化ナトリウムとデンプンを混合し表面
塗工によつて、両面で0.05〜0.1g/m2塗工(塩
化ナトリウムのみ)し含有水分を2.5〜6.5%にす
ることによつて得られる。ここで言う含有とは、
表面塗工、内添、含浸等を意味する。 上記処万によつて得られた本発明の用紙は、含
有水分を下げたことによつて紙のこわさが大きく
なり、又、定着後の紙のカールが減少するため電
子写真複写機における紙送り適性が向上する。 又、製品水分を下げたことによる紙の表面電気
抵抗の上昇は導電剤の含有によつて抑えられ、前
述の重送、感光体からの剥離不良、コピー質不
良、用紙排出トレイ集積不良、残留静電気による
人体への電撃等のトラブル発生はない。 従つて本発明の高周率パルプ含有用紙は、従来
の中質紙に比べ電子写真複写機における紙送り適
性が格段に優れている。 本発明に使用される導電剤は、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化リチウム、アルミン酸ソ
ーダ、リン酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化
マグネシウム、硫酸ナトリウム等の無機塩、及び
蟻酸カリウム、臭酸ナトリウム等の有機酸塩、及
び石けん、リン酸塩、カルボン酸塩等の界面活性
剤、及び4級アンモニウム塩、ポリアクリル酸
塩、スチレン−マレイン酸コポリマーの塩、ポリ
スチレンスルホン酸塩等の高分子電解質、及びシ
リカ、アルミナ、モンモリオナイト等の無機導電
性物質等の紙の導電性を高め得るものであればい
かなるものでもよい。 これらの導電剤によつて処理した用紙は、温度
20℃、相対湿度65%において調湿された状態
(JIS P8111の規定)での表面電気抵抗が1.0×109
〜1.0×1011Ωの値を示すものである。 従つて導電剤の種類および添加量は処理した用
紙の表面電気抵抗値が上記の値の範囲内にあるよ
うに選択することができる。 なお、紙はJIS−P−8111に従つて前処理した
後、表面電気抵抗はJIS−C−2318、含有水分は
JIS−P−8127、こわさはJIS−P−8143に従つて
測定した。また、高収率パルプ、特にGP、
RGP、TMPを含有した中質紙は化学パルプだけ
の上質紙と比べて不透明度が高い。 従つてPPC用紙として両面コピーした場合裏
移りがしないこと、そのためにコピーされたイメ
ージが読みやすいこと、コピーされた原稿をオリ
ジナルとして重ねて使用する場合上の頁のイメー
ジがコピーされないこと、プラテンの汚れがコピ
ーされないこと等の利点かある。(坪量64〜67
g/m2の紙で不透明度を比較した場合、GP30%
含有の中質紙で不透明度は88〜92%、上質紙で81
〜84%である;不透明度測定方法:JIS P−
8138)。 本発明の用紙は、電子写真複写用紙以外の用途
としても、印刷機、及びコンピユータのラインプ
リンター等に使用出来る。 本発明の用紙は、従来の中質紙に比べ水分が低
く、残留静電気が少ないため、印刷後の紙揃えや
製本が容易になり、又コンピユータのラインプリ
ンターの連続伝票用紙として使用しても紙送り性
や紙揃えが改良されており、広範囲の用途に使用
出来る。 更に高収率パルプの含有量が用紙のパルプ全量
の20%以上であるときに製造コストの点でも極め
て有利である。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 1 表−1の試料番号1と通り坪量66.3g/m2でパ
ルプ配合をNBKP20%、LBKP50%、RGP(リフ
アイナーグランドパルプ)30%とした中質紙にお
いて、抄紙工程中のサイズプレスによつてデンプ
ン5.0重量%、塩化カリウム0.3重量%を表面塗工
し、液塗工量を固形分換算でデンプン1.2g/m2
塩化カリウム0.07g/m2とし、かつ最終的に含有
水分が4.5%であるような用紙を作成した。 この用紙の物理特性、及び走行性を試験した結
果を表−3に示す。 実施例 2 表−1の試料番号2の処方によつて実施例1と
同様にして含有水分が3.5%になるよう作成した
用紙の物理特性、走行性を試験した結果を表−3
に示す。 実施例 3 表−1の試料番号3の処方によつて実施例1と
同様にして含有水分が5.5%になるよう作成した
用紙の物理特性、走行特性を試験した結果を表−
3に示す。 比較例 1 表−2の試料番号1の通り坪量66.3g/m2でパ
ルプ配合をNBKP5%、LBKP65%、CGP(ケミ
カルグランドパルプ)25%、GP(グランドパル
プ)5%とした中質紙において、抄紙工程中のサ
イズプレスによつてデンプン5.0重量%を表面塗
工し、液塗工量を固形分換算で1.2g/m2の用紙
を作成した。 この用紙の物理特性、走行特性を試験した結果
を表−3に示す。 比較例 2 表−2の試料番号2の処方によつて比較例1と
同様にして作成した用紙の物理特性、走行特性の
試験結果を表−3に示す。 比較例 3 表−2の試料番号3の処方によつて比較例1と
同様にして作成した用紙の物理特性、走行特性の
試験結果を表−3に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は転写紙の含有水分とカールの関係を示
すグラフであり、第2図は転写紙の含有水分とこ
わさの関係を示すグラフであり、第3図は転写紙
の初期水分と加熱定着時の蒸発水分との関係を示
すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 用紙パルプ全量の20%以上の高収率パルプお
    よび導電剤を含有してなり、製品時の含有水分を
    2.5〜6.5%とした用紙であつて、JIS P8111の測
    定条件における表面電気抵抗が1.0×109〜1.0×
    1011Ωcmである電子写真転写用紙。
JP5031579A 1979-04-25 1979-04-25 Paper containing high yield pulp Granted JPS55142799A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5031579A JPS55142799A (en) 1979-04-25 1979-04-25 Paper containing high yield pulp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5031579A JPS55142799A (en) 1979-04-25 1979-04-25 Paper containing high yield pulp

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55142799A JPS55142799A (en) 1980-11-07
JPH0341822B2 true JPH0341822B2 (ja) 1991-06-25

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ID=12855458

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57128346A (en) * 1981-02-02 1982-08-09 Honshu Paper Co Ltd Paper for electrophotography and form
JPS6167038A (ja) * 1984-09-11 1986-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用転写紙
US4806410A (en) * 1986-09-18 1989-02-21 Ranpak Corp. Processes for the production of antistatic or static dissipative paper, and the paper products thus produced, and apparatus utilized
JP2543005B2 (ja) * 1993-07-15 1996-10-16 富士ゼロックス株式会社 複写方法

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