JPH0338600Y2 - - Google Patents

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JPH0338600Y2
JPH0338600Y2 JP5881986U JP5881986U JPH0338600Y2 JP H0338600 Y2 JPH0338600 Y2 JP H0338600Y2 JP 5881986 U JP5881986 U JP 5881986U JP 5881986 U JP5881986 U JP 5881986U JP H0338600 Y2 JPH0338600 Y2 JP H0338600Y2
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temperature
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pressure side
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自動車用空調装置の冷房サイクルに組
み込まれる膨張弁に関するものである。
「従来の技術」 従来の膨張弁は第4図に示す如く、ダイアフラ
ム50は上蓋51と下蓋52とによりその周縁を
気密に挾着させて、この上下蓋内を該ダイアフラ
ムで二分して第1、2気密室53,54を構成す
る。而して第3図に示した冷房システム30にお
ける蒸発器35の出口側の冷媒温度は、第1気密
室53内に充填された冷媒に受熱され、第1気密
室53は冷媒の蒸気圧力となつてダイアフラム5
0の上側を加圧する。また、蒸発器35の出口側
通路58内の圧力は、本体57の均圧孔55を伝
わつて第2気密室54、即ち、ダイアフラム50
の下側を加圧するもので、このダイアフラム50
の上下受圧力のバランスに対向するスプリング2
3の復帰力が弁26から作動杆59を介して上記
ダイアフラム50の下面に作用し、第1、2気密
室53,54のそれぞれの圧力のバランスによつ
て弁26の開度が決定される。しかるに、ボンネ
ツト内などの取付空間の制約によりダイアフラム
50を小型化する要求に対して以下のような問題
点がある。ダイアフラムの板厚を下げるには、
強度及び組立限度があるので、ダイアフラムの剛
性が増し、弁の所定開度を得るためには大きな差
圧を必要とし、冷房システムを運転させるには弁
の流調性を低下させて過熱度適性調整を行なうた
め制御性が低下した。ダイアフラムの板径を小
さくすることにより、ダイアフラムの剛性が高く
なると繰返し耐久性能が低下してしまうものであ
つた。
更に又、蒸発器の出口側冷媒温度の受熱によつ
て作用する第1気密室53内の圧力値をシステム
の効率化の為に変えたい要求に対しては以下のよ
うな問題点がある。○イ冷房システム内冷媒と異な
る冷媒を充填しても、冷媒の蒸気圧は一義的に決
定されるので該システムの効率化が図れない。○ロ
充填冷媒は液充填の為に時定数が小さく、膨張弁
のハンチングを起こしやすかつた。
「問題点を解決するための手段」 本考案は上述の如き問題点に鑑みてなされたも
ので、その構成は高圧側通路と低圧側通路を有し
た本体の上部に蓋体を気密に固着して形成した凹
入室内にダイアフラムを配し、このダイアフラム
の下面に一端を当接させた作動杆の他端と、前記
高圧側通路端に設けた弁口に後方からスプリング
で付勢されて着座する弁に突合させた温度式自動
膨張弁に於いて、上下2枚のダイアフラムの全周
を気密に接合して内部に気密室を設けた該ダイア
フラムを上記凹入室内に収容し、一方のダイアフ
ラムを前記蓋体に接着支持し、他方のダイアフラ
ムには内部に吸着剤を収容した感温筒を気密に連
結して本体内に収容し、前記蓋体に貫通させた冷
媒充填管内と気密室と感温筒とを連通し、この感
温筒の下端を上記作動杆の上端に突合させた構成
を上記問題点の解決を図る手段とするものであ
る。
「作用」 弁の弁開量に相当するダイアフラムの変位量を
2枚のダイアフラムに分割したため、各ダイアフ
ラムの変位量が小さくてよくその結果、ダイアフ
ラムの径を小型化でき、且つ、上下ダイアフラム
内に設けた気密室の容積も小さいので、吸着剤を
収容する感温筒を小型化できた。
「実施例」 1は膨張弁の本体で、この本体の中心に位置さ
せた中心線2に沿つて連通孔3を上下に貫通させ
て形成し、この本体の上部には該連通孔3と同心
円状に設けた立上部4内に蓋体5を気密に固着し
て内部に凹入室6を形成する。この蓋体5の中央
部分を下方に突出させた凸部7には、内部に冷媒
を充填させた冷媒充填管8の端部を連通する。1
5は上下ダイアフラム16,17の周縁を気密に
接着させて形成した気密室で、前記凸部7の下端
に上下ダイアフラム16の中央部分を接着支持し
てある。18は一端を後記する冷房システム30
の圧縮機31に連通し、他端を蒸発器35側に連
結した第1低圧側通路で、本体1の上方に形成し
てある。19は本体1の下方に設けた第2低圧側
通路、また、20は本体1の下部に設けた高圧側
通路で、この第2低圧側通路19と高圧側通路2
0を弁口21で連結すると共に、前記中心線2に
沿つて設けた連通孔3により前記凹入室6と第1
低圧側通路18と第2低圧側通路19と弁口21
と高圧側通路20を連通する。
23は高圧側量路20の端部に設けた弁室で、
前記弁口21に高圧側から弁24を装着し、スプ
リング25で弁口21側に付勢させてあり、26
は弁室23の下部に螺合させた調整蓋体で、この
蓋体26を回動させて受片27を介してスプリン
グ25の圧力を調整するものである。
28は内部に吸着剤29を収容する感温筒で、
下ダイアフラム17の中央下面に気密に固着し、
且つ、前記連通孔3の上方を拡大させて設けた感
温筒収容部22内に前記感温筒28を収容し、こ
の感温筒28の下端と前記弁24との間に作動杆
30を介在させ、且つ前記連通孔3内に上下動下
能に収容してある。
次に、本実施例の作用について説明すると、先
ず、冷房システム31に於いて、圧縮機32によ
り圧縮された高温、高圧の冷媒は凝縮器33によ
つて冷却されて液化し、受液器34を介して送ら
れた温度式の膨張弁35で断熱膨張して圧力を低
下し、冷起フアン(図示せず)を介して蒸発熱を
吸収し、蒸発器36の内部で蒸発して気体とな
り、再び圧縮機32に送られ、これを繰返すもの
である。
而して、感温筒28で感知した蒸発器36の出
口側冷媒温度は、該感温筒内の吸着剤29に伝熱
され、感温筒28内の冷媒ガスは該吸着剤29か
ら放出或いは吸着され、温度相当圧力はダイアフ
ラム内の気密室15内を加圧する。また、蒸発器
36の出口圧力は第1低圧側通路18から感温筒
収容部22内を通つて凹入室6にも伝わり、前記
気密室15及び凹入室6内の両圧力は上下ダイア
フラム16,17の内外をそれぞれ加圧し、その
差圧によつて前記ダイアフラムがそれぞれ変位す
る。この場合、上ダイアフラム16は蓋体の凸部
7に接合支持されているので、上下ダイアフラム
16,17のそれぞれの変位置は、全変位として
下ダイアフラムに気密に取付けた感温筒28をダ
イアフラムの変位と共に上下動させ、この感温筒
28の下面に突合している作動杆30が弁24を
スプリング25に抗して移動させ、それによつて
弁口21の弁開量を決定するものである。
「考案の効果」 本考案は以下のような効果を有するものであ
る。
ダイアフラムを小径化すると上下方向の変位
量が小さくなるが、小型のダイアフラム2枚の
周囲を密着すると共に、一方のダイアフラムを
支持させて上下方向に差圧が得られるように構
成したので、大きなダイアフラムと等しい変位
置が得られ、従来の弁部構成を変更することな
くダイアフラムの小型化が可能となる。
ダイアフラムを小型化することにより、周囲
を密着させた上下ダイアフラム内の気密室の容
積を小さくでき、そのため、吸着剤を使つた温
度感知の充填方式が、、少量の吸着剤充填で車
両冷房システムに使う範囲の特性出しが可能と
なり、この吸着剤を収容する感温筒を小型化出
来るので、感温筒を膨張弁の本体内に収容する
ことが可能となる。
1枚のダイアフラムと2枚のダイアフラムと
の変位量、即ち弁開量を同一とした場合、後者
は前者に比べて変位量が少なくてすむので疲労
が少なく、ダイアフラムの繰返し疲労に対する
耐久性を向上できる。
吸着剤を使つた温度感知の充填方式におい
て、吸着剤の充填量によつて、冷房システムの
効率化を図つた感温部の温度−内部圧力値の設
定が出来る。
吸着剤を使つた温度感知方式の為に、吸着剤
への伝熱遅れや、冷媒の吸着或いは放出の遅れ
による応答遅れがあるので、感温部の高周波的
な温度変動によるハンチングは発生せず、その
ため、安定した冷房システム運転が図れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
全体の縦断面図、第2図は要部拡大断面図、第3
図は冷房システムのフローチヤート、第4図は従
来のものの縦断面図である。 6……凹入室、15……気密室、16,17…
…ダイアフラム、28……感温筒、29……吸着
剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高圧側通路と低圧側通路を有した本体の上部
    に、蓋体を気密に固着して形成した凹入室内にダ
    イアフラムを配し、このダイアフラムの下面に一
    端を当接させた作動杆の他端を、前記高圧側通路
    端に設けた弁口に他側からスプリングで付勢させ
    て着座する弁に突合させた温度式自動膨張弁に於
    いて、上下2枚のダイアフラムの全周を気密に接
    合して内部に気密室を設けた該ダイアフラムを上
    記凹入室内に収容し、一方のダイアフラムを前記
    蓋体に接着支持し、他方のダイアフラムには内部
    に吸着剤を収容した感温筒を気密に連結して本体
    内に収容し、前記蓋体に取付けた冷媒充填管内と
    気密室と感温筒とを連通し、この感温筒の下端を
    上記作動杆の上端に突合させて成る膨張弁。
JP5881986U 1986-04-21 1986-04-21 Expired JPH0338600Y2 (ja)

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Cited By (4)

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US10240831B2 (en) 2013-09-11 2019-03-26 Denso Corporation Expansion valve

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