JPH0338241B2 - - Google Patents

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JPH0338241B2
JPH0338241B2 JP8915289A JP8915289A JPH0338241B2 JP H0338241 B2 JPH0338241 B2 JP H0338241B2 JP 8915289 A JP8915289 A JP 8915289A JP 8915289 A JP8915289 A JP 8915289A JP H0338241 B2 JPH0338241 B2 JP H0338241B2
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JP
Japan
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repellent
pest repellent
carpet
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paper
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Isamu Nitsuta
Shigemasa Aoki
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は新しい害虫忌避剤組成物に関する。 従来の技術とその問題点 従来よりゴキブリ等の各種衛生害虫を防除する
方法としては、例えばピレスロイド系殺虫剤等の
殺虫剤を散布する方法や各種の捕虫器具等を用い
る方法が知られている。之等の方法は殺虫乃至捕
虫によつて害虫の殺滅を計り、該害虫による食害
や吸血等の被害をある程度防止できるものではあ
るが、例えば台所、畜舎、水屋、タンス等の家具
内又は人体、農作物の動植物体への害虫の飛来、
接近、侵入、汚染等を回避できるものではなく、
充分な駆除効果は奏し得ない。しかも上記方法に
おいては殺虫乃至捕虫後の害虫の処理が必要とな
り、殊に家具内等へ侵入後に死ぬ害虫の処理は困
難であると共にこれはむしろ汚染源となる弊害が
ある。一方上記害虫の飛来、侵入等を防止でき、
勿論死虫の処理を何ら必要としない害虫駆除方法
として、害虫忌避剤を用いる方法が知られてお
り、近時上記方法に利用できる害虫忌避作用を有
する各種の物質が研究開発及び提案されつつあ
る。しかしながら上記提案された各種の物質は、
いずれも尚充分に満足できる害虫忌避効果を発揮
できるものではなく、わずかにN,N−ジエチル
−メタートルアミドを始めとする数種の物質が、
スプレー、ローシヨン、クリーム等の形態で蚊、
ノミ、ナンキンムシ、サシバエ等の吸血害虫に対
する忌避剤として実用されているにすぎない。 本発明者らは上記現状に鑑み、優れた害虫忌避
効果を発揮し、害虫の侵入等をほぼ確実に防止可
能な忌避剤を提供することを目的として種々研究
を重ねた、その結果、チオシアノ酢酸イソボルニ
ルが、上記目的に合致する害虫忌避効果を発現で
きることを見出した。 本発明はこの新しい知見に基づいて完成された
ものである。 問題点を解決するための手段 即ち本発明はチオシアノ酢酸イソボルニルを有
効成分として含有することを特徴とする害虫忌避
剤組成物に係る。 本発明の害虫忌避剤組成物は、その有効成分と
してチオシアノ酢酸イソボルニル(以下これを
「SB」と呼ぶ)を含有することに基づいて、極め
て優れた害虫忌避効果を奏し得る。その忌避効果
は、ゴキブリ、ハエ、カ、アブ、ナンキンムシ等
の衛生害虫乃至吸血害虫は勿論のこと、イガ、コ
イガ等の衣料害虫、コクヌストモドキ、コスゾウ
ムシ等の貯穀害虫、更にはアリ、シロアリ及びナ
メクジ等に対しても強力なものである。従つて本
発明の害虫忌避剤は、これを家庭内の玄関、台
所、食堂等や畜舎、農園芸ハウス等の特定区域、
タンス、食物収納庫、衣装ケース、人形ケース等
の収納家具内、及び人体、動物体、植物体等に適
用することによつて、これらの場所への害虫の飛
来、接近、接触、侵入等を確実に防止し、また上
記特定区域内等での害虫の棲息、食害等及び動植
物体の刺咬、吸血等、更には汚染をみごとに回避
できる。殊に本発明害虫忌避剤組成物の有効成分
化合物は、現在繁用されているN,N−ジエチル
−メタートルアミド等とは異なつて、特異臭乃至
不快臭を有しておらず、しかも光や温度に対して
も安定で着色等のおそれもないため、人体に直接
適用したり、人体周辺への適用に好適であり、全
く違和感を生じない。 本発明の害虫忌避剤組成物は、上記有効成分化
合物をそのまま害虫忌避を要求される区域等に適
用することもできるが、通常好ましくは適当な担
体その他の配合剤を用いて適用区域、適用方法等
に適した各種の形態例えば液剤、個剤等に調製し
て利用される。液剤の形態に調製するに当り用い
られる担体としては例えばメチルアルコール、エ
チルアルコール等のアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、ケ
ロシン、パラフイン、石油ベンジン等の脂肪族炭
化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素類、酢酸エチル等のエステル類、ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類等を例示できる。之
等の液剤の形態の本発明害虫忌避剤には更に通常
の塗膜形成剤、乳化剤、分散剤、展着剤、湿潤
剤、安定剤、噴射剤等の添加剤を配合することが
でき、塗料形態、接着剤形態、乳剤、分散剤、懸
濁剤、ローシヨン、クリーム、噴霧剤、エアゾー
ル剤等の形態で利用することができる。之等の添
加剤としては、例えばニトロセルロース、アセチ
ルセルロース、アセチルブチルセルロース、メチ
ルセルロース等のセルロース誘導体、酢酸ビニル
樹脂等のビニル系樹脂、アルキツド系樹脂、エチ
レン酢酸ビニル樹脂、ユリア系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、シ
リコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴム、ポリ
ビニルアルコール等の塗膜形成剤、石けん類、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオ
キシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフエニルエーテルなどのポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、
ソルビタン脂肪酸エステル、高級アルコールの硫
酸エステル、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
などのアルキルアリルスルホン酸塩等の界面活性
剤、液化石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロ
カーボン等の噴射剤、カゼイン、ゼライン、アル
ギン酸、CMC等を例示できる。 また固剤の形態に調製するに当り用いられる担
体としては、例えばケイ酸、カオリン、活性炭、
ベントナイト、珪藻土、タルク、クレー、炭酸カ
ルシウム、陶磁器粉等の鉱物質粉末や、木粉、大
豆粉、小麦粉、でん粉等の植物質粉末等やシクロ
デキストリン等の包接化合物等を例示できる。更
に該固剤の形態に調製するに当つては、例えばト
リシクロデカン、シクロドデカン、2,4,6−
トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、
トリメチレンノルボルネン等の昇華性担体やパラ
ジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳等の昇華性
防虫剤を用い、上記有効成分化合物を溶融混合又
は擂漬混合後成型して、昇華性固剤とすることも
できる。 また本発明の害虫忌避剤組成物は、例えばポリ
ビニルアルコールやCMC等を用いたスプレード
ライ法、ゼラチン、ポリビニルアルコール、アル
ギン酸等を用いた液中硬化法、コアセルベーシヨ
ン法等に従つてマイクロカプセル化した形態に調
製することもできる。 更に本発明の害虫忌避剤組成物には、公知の害
虫忌避剤、効力増強剤、酸化防止剤、分解防止
剤、殺虫剤、げつ歯類動物駆除及び忌避剤、殺菌
剤、防黴剤、除草剤、肥料、着香料、着色料等を
配合することでができる。配合可能な他の害虫忌
避剤としては、N,N−ジエチル−メタートルア
ミド(以下AHという)、2,3,4,5−ビス
(Δ2−ブチレン)−テトラヒドロフルフラール
(以下AGという)、ジ−n−プロピルイソシンコ
メロネート(以下ACという)、ジ−n−ブチルサ
クシネート(以下ADという)、2−ヒドロキシ
エチルオクチルサルフアイド(以下AEという)、
2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール(以
下AAという)、3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シアニソール(以下ABという)、1−エチニル
−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3−
テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、
1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,
2−ジメチル−3−(2′,2′−ジクロルビニル)−
シクロプロパン−1−カルボキシレート、1−エ
チニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2′−メチル−1′−プロペニル)−シ
クロプロパン−1−カルボキシレート、N−ヘキ
シル−3,4−ジクロルマレイミド(以下AFと
いう)等を例示できる。また効力増強剤としては
N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ−[2,2,
1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボキシイミ
ド、6−(プロピルプペロニル)−ブチルカルビチ
ルエーテル、N−(2−エチルヘキシル)−1−イ
ソプロピル−4−メチルビシクロ[2,2,2]
オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド
等を、酸化防止剤としてはブチルヒドロキシアニ
ソール、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフエ
ロール、γ−オリザノール等を、分解防止剤とし
てはフエニルグリシジルエーテル等を、殺虫剤と
しては一般名アレスリン及びその幾何及び(又
は)光学異性体等のピレスロイド類を、げつ歯動
物駆除及び忌避剤としてはα−ナフチルチオウレ
ア、シクロヘキシミド等を、防菌防黴剤としては
サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、p−クロロ
−m−キシレノール、2−(4′−チアゾイル)ベ
ンズイミダゾール等を、防黴剤としてはα−ブロ
モシンナミツクアルデヒド、N−−ジメチル−N
−フエニル−N′−(フルオロジクロロメチル)チ
オスルフアミド等を夫々例示できる。 かくして調製される各種形態を有する本発明の
害虫忌避剤組成物は、その使用に当り忌避効果を
要求される害虫の侵入区域例えば農作物栽培畑、
果樹園等や一般家庭、穀物倉庫、食堂の厨房、収
納家具、押入れ、玄関、洗面所等に、載置、撒
布、噴霧、塗布、貼り付け等により、また動植物
自体に撒布、噴霧、塗布により適用できる。 本発明害虫忌避剤組成物中の有効成分化合物量
及び該忌避剤の適用量は、その剤型や適用方法、
適用場所に応じて適宜に決定すればよく、限定的
ではないが、通常分散剤や水和剤等の液剤を形態
で用いる場合、有効成分化合物を1〜80重量%好
ましくは5〜40重量%含有させればよく、粉剤等
の固剤の形態とする場合1〜50重量%好ましくは
2〜20重量%含有させればよく、その適容量は、
例えば塗布使用の場合、塗布すべき面積1cm2当り
に有効成分化合物を約0.001mg以上好ましくは約
0.001〜0.05mgとするのがよく、固剤その他の形
態で用いる場合、適用空間1m3当り有効成分化合
物を約1mg以上存在させるのが適当である。 本発明はまた、基材に保持させた形態の上記害
虫忌避剤組成物をも提供するものである。該害虫
忌避剤は、その基材の特性を利用して害虫忌避性
を有するフイルム乃至シートや家具部材等として
用いられる。ここで基材としては例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニデリン、ポリエステル等の合成
樹脂シート、動植物質又は無機質繊維体シート
(紙、布、不織布、皮革等)、之等合成樹脂と無機
質繊維又は粉体との混合シート又は混紡布、上記
合成樹脂と動植物繊維との混紡布又は不織布、ア
ルミニウム、ステンレス、亜鉛等の金属の箔乃至
フイルム及び上記各種シートの積層シートを例示
できる。更に上記基材としては家具部材とする天
然木材例えばキリ、ペンシルシダ、クス等やプラ
スチツク例えば塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の成型物
をも有効に利用できる。之等基材への本発明害虫
忌避剤組成物の保持手段は、特に制限はなく、例
えば塗布、含浸、滴下、混練等により行ない得
る。保持量も制限はなく適宜に決定できるが、通
常家具部材等への含浸による場合は、飽和含浸量
迄の量とするのが好ましい。 基材に保持させた形態の本発明害虫忌避剤の好
ましい一実施例態様としては害虫忌避カーペツト
を例示できる。害虫忌避カーペツトは、例えばパ
イル、第一基布、パツキング剤及び第二基布より
なる通常のカーペツトを作成後その表面及び(又
は)裏面に、液剤形態を有する本発明害虫忌避剤
組成物を噴霧塗布するか、上記カーペツトの作成
に先立ち、パイル、第一基布及び第二基布のいず
れか少なくとも1種に本発明害虫忌避剤組成物を
混練し、之等を用いてカーペツトを作成するか、
或はバツキング剤に本発明害虫忌避剤組成物を混
入し、これを用いてプレコート方式又はジユート
バツク方式に従いカーペツトを作成することによ
り得られる。上記において、プレコート方式とは
第一基布にパイルを固定化するために予めバツキ
ング剤を塗布処理し、後にこの処理部に更にバツ
キング剤を塗布処理し、第二基布を接着させる方
法をいう。上記の如くして作成される害虫忌避カ
ーペツトは、通常好ましくはカーペツト1平方メ
ートル当り、約5〜200gの有効成分化合物を保
持しているのがよく、これにより充分に所期の効
果を奏し得る。 実施例 以下本発明を更に詳しく説明するため実施例を
挙げる。 実施例 1 紙(5×10cm)に、供試化合物の所定量を含
浸させ、これを供試化合物無含浸紙と一対とし
て、その夫々に角砂糖各1個をのせ、アミメアリ
200匹を入れたシヤーレ(径30cm)内に並べ、10
分間、1時間及び6時間放置後、各紙のアリ数
を計数し、無含浸紙上における数を基準とし
て、下式に従い供試化合物の忌避効果を判定す
る。 忌避効果(%)=無含浸紙上アリ数(匹)−供
試紙上アリ数(匹)/無含浸紙上アリ数(匹)×10
0 得られた結果を次の基準により判定し、下記第
1表に示す。 +++……忌避効果91%以上 ++…… 〃 70〜90% +…… 〃 50〜70% ±…… 〃 30〜50% −…… 〃 30%未満
【表】
【表】 実施例 2 実施例1に使用した紙と同様のものを作成
し、ケナガコナダニに対する忌避効果を調べた、
即ち、シヤール(径11cm)に入れた約1gのダニ
飽和培地の上にダンボール紙(6×6cm)を置
き、更にこの上に黒上質紙(6×6cm)、供試
紙(5×5cm)、黒上質紙(4×4cm)を順次詰
み重ねた後25℃RH80%条件下に放置する。24時
間後、48時間後に上部黒上質紙にいるダニ数を計
数する。また未処理紙を設置したブランクのダ
ニ数を計数した忌避効果を判定する。 忌避効果(%)=未処理紙上ダニ数(匹)−供
試紙上ダニ数(匹)/未処理紙上アリ数(匹)×10
0 得られた結果を第1表と同様の基準に従い、下
記第2表に示す。
【表】 実施例 3 純毛の布(モスリン布10×10cm)に供試化合物
を下記第3表のとおり含浸させ、これを無含浸布
と1対にしてコイガ幼虫30頭を入れた直径30cmの
シヤーレ内に並べて入れ7日間又は14日間放置
後、各布の食害の程度を調べ、無含浸布の食害量
を基準として含浸布の忌避効果を次式により算出
する。 忌避効果(%)=ブランク布食害量(mg)−供
試布食害量(mg)/ブランク布食害量(mg)×100 その結果を第1表と同様の基準により下記第3
表に示す。
【表】
【表】 実施例 4 供試化合物を含浸した円形紙(径11cm)及び
無処理紙の夫々中央部に角砂糖各1ケを置きこ
れら1対をチヤバネゴキブリ成虫雄雌各25頭を飼
育している飼育箱に重ならないように並べ12時
間、24時間放置後、各紙上角砂糖の重量減少量
(食害量)を測定し次式により忌避効果を算出す
る。 忌避効果(%)=ブランク区食害量(mg)−供
試区食害量(mg)/ブランク区食害量(mg)×100 その結果を第1表と同様に下記第4表に示す。
【表】 実施例 5 供試化合物5gの無臭灯油を加え全量を100g
とし油剤の形態を有する害虫忌避剤を製造する。
かくして得られた油剤を無臭灯油を対照として下
記の方法にて効果を測定した。 即ち各油剤を、入口内寸4×30cmのベニヤ板製
箱(内寸20×30×4cm)の各内壁5面に供試化合
物量約2mg/cm2となる量(対照油剤にあつてはこ
れを相当する量)を噴霧塗布し、得られた各箱を
チヤバネゴキブリ400頭を飼育しているケース内
に6時間又は12時間放置し、チヤバネゴキブリの
上記箱内への侵入住居数を計数する。得られた結
果より下記基準に従い、各油剤の忌避効果を判定
する。 +++……住居数0で非常に有効 ++…… 〃 1〜4頭でかなり有効 +…… 〃 5〜9頭で有効 −…… 〃 10頭以上で無効 結果を第5表に示す。
【表】 実施例 6 供試化合物を15%となるようジクロルメタンに
添加した溶液に桐製板(15×150×2cm)を浸漬
し、15Kg/cm2で加圧処理して該板に上記溶液を含
浸させ防虫木材とし、これを用いて家具引出
(115×42×15cm)形態の害虫忌避材を製造した。
得られた引出を用いてイガに対する効果を試験し
た。即ち引出に通常使用されるように衣類を約8
割入れ、積重ねられた該衣類の上部、中部、下部
の各所にイガ35日令幼虫10頭づつを入れたナイロ
ンゴウス袋を設置し、2週間及び1ケ月経過後下
記基準により、その幼虫を判定した。 +++……100%致死 ++……80〜99%致死 +……50〜79%致死 −……50%未満致死 その結果を第6表に示す。
【表】 実施例 7 10×5cmに裁断したカーペツト(未防虫処理市
販品)の表面に供試化合物のアセトン溶液3mlを
スプレーして処理する(薬量は0.6g/m3)。この
処理カーペツトと、同じ大きさの未処理カーペツ
トとの長辺で間隙なくつなぎあわせ、その上にプ
ラスチツクの円筒を置く。別に30頭のアミメアリ
(職蟻)を入れた直径3cmの小型シヤーレを用意
し、未処理カーペツト上に伏せておく。しばらく
放置してアリの活動を安定させた後シヤーレを取
り除き、時間の経過に伴つて処理カーペツトに侵
入するアリの数を観察して忌避効果を判定した。
結果を第7表に示す。
【表】 実施例 8 カーペツトの防虫化を目的とし、下記第8表の
仕様No.A〜Nでカーペツト形態の本発明害虫忌避
剤を作製した。
【表】 上記で得られた害虫忌避カーペツトサンプルNo.
A〜Nにつき、以下の試験を行なつた。 <試験法1>アリ忌避試験 16×22×8cmのバツト内に50頭アミメアリを放
し、そのバツト底部5×5cmに切断したサンプル
及びブランクカーペツト各2枚を各コーナーに交
互に計4枚放置後、カーペツト上に5%砂糖水を
含ませた脱脂綿の小片をのせ、カーペツト上に集
まるアリ数をカウントし次式により忌避率を求め
る。 忌避率(%)=ブランク上のアリ数−サンプル
上のアリ数/ブランク上のアリ数×100 <試験法2>ケナガコナダニ忌避試験 ケナガコナダニ飽和培地上にダンボール紙(6
×6cm)、黒上質紙(6×6cm)、カーペツトサン
プル(5×5cm)、黒上質紙(4×4cm)を順に
重ねて設置する。48時間後にカーペツト上、黒上
質紙上及びカーペツト下の黒上質紙(中央部4×
4cm内)にいるダニ数をカウントし、アリと同様
の方法にて忌避率を求める。 <試験法3>チヤバネゴキブリ忌避試験 カーペツトサンプル(15×15cm)中央部に予め
重量を測定した角砂糖1ケを置き同様にセツトし
たブランクカーペツトの一対にしてチヤバネゴキ
ブリ成虫雄雌各25頭を入れたバツト(35×40×23
cm)底部に重ならないように並べ2日間放置後カ
ーペツト上の角砂糖残存量を測定し、減少量を算
出する。各々減少量からアリと同様の方法にて忌
避率を求める。 各試験を夫々3回繰返した結果、サンプルNo.A
〜Nのいずれのサンプルも対アリ忌避率(%)、
対ケナガコナダニ忌避率(%)及び対チヤバネゴ
キブリ忌避率(%)において略80%の越える優れ
た忌避効果を示した。 また上記で得た害虫忌避カーペツトサンプルJ
及びMについては、之等各サンプルに混入させた
防菌防黴剤による防黴効力を、以下の通り試験し
た。即ちアスペルギルス ニガー(Asp.niger
ATCC9642)の胞子懸濁液106個/ml及びペニシ
リウム シトリナム(P.citrinum ATCC9849)
の胞子懸濁液106個/mlの夫々2mlを畳表(10×
10cm)に塗布植菌した後、この畳表の上にカーペ
ツトサンプル(5×5cm)をのせ、1週間25℃、
RH70%の条件下に保持した。保持後サンプル下
の畳表にカビが発生しているか否かを観察し、各
サンプルの防黴効果を下記基準により判定した。 +……カビ発生 −……カビ認められず その結果ブランクでは+の判定が得られたがカ
ーペツトサンプルJ及びMの使用では、いずれも
−であつた。 実施例 9 上記実施例5で用いた本発明の供試化合物10g
に香料微量、エチルセロソルブ20ml及び無臭灯油
の全体を150mlとする量を加え、これと液化石油
ガス及びジメチルエーテル混合物(50:50容積
比)の150mlとをエアゾール用耐圧缶(内容400
ml)に充填して噴射装置に取り付け密封してエア
ゾール剤の形態の本発明害虫忌避剤を得る。 かくして得られた各エアゾール剤を用い、実施
例5と同様にしてチヤバネゴキブリに対する忌避
効果試験を行なつた所、第5表記載の結果と同等
の結果を得た。 実施例 10 実施例5で用いた本発明の供試化合物5g、ニ
トロセルロース25g、シンナー25g及びジブチル
フタレート2gを混合溶解して、塗料形態の本発
明害虫忌避剤を得る。 かくして得られた各塗料を用い、実施例5と同
様に忌避効果試験を行なつた所、第5表記載の結
果と同様の結果を得た。 実施例 11 実施例5で用いた本発明の供試化合物の5gを
効力増強剤としてのN−(2−エチルヘキシル)−
ビシクロ−[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3
−ジカルボキシイミド5gとn−ヘキサン1に
希釈し、不織布(ポリエチレン−木綿(3:1重
量比)製、厚さ300μ、面積1m2)に、供試化合
物が30gとなるように含浸後乾燥して、シート状
形態の本発明害虫忌避材を得る。 得られたシートを、入口内寸4cm×30cmのベニ
ヤ板製箱(内寸20×30×40cm)の各内壁5面に合
つた大きさに切断後貼り合せ、実施例5と同様に
忌避効果試験に供した所、第5表記載の結果のほ
ぼ同等の結果を得た。 実施例 12 実施例5で用いた本発明の供試化合物3重量
部、酸化ケイ素1重量部及びシクロドデカン96重
量部を充分に擂潰混合後、300Kg/cm2の加圧下に
10g/錠に打錠し、錠剤の形態を有する本発明害
虫忌避剤を得る。 得られた錠剤を実施例5記載のベニヤ板製箱内
に各箱2錠づつ入れ、同様の忌避効果試験を行な
つた所略々同様の結果を得た。 実施例 13 実施例5で用いた本発明の供試化合物を酸化ケ
イ素の同重量と充分撹拌混合後粉状化して、粉末
状形態の本発明害虫忌避剤を得る。 得られた粉末3gを布製袋に充填してその各1
袋を実施例5と同様にベニヤ板製箱内に入れ同様
の忌避効果試験に供した所、ほぼ同様の結果を得
た。 実施例 14 実施例5で用いた本発明の供試化合物6重量部
を2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−
トリオキサン94重量部と混合後約90℃で加熱溶解
した液中に、桐製板(15cm×150cm×2cm厚さ)
を浸漬し、15Kg/cm2で加圧処理して、木材重量の
約25%となる量の液を含浸させて害虫忌避剤保持
木材の形態の本発明害虫忌避剤を得る。 得られた各木材を用いて実施例5記載の箱と同
一寸法の箱を貼合せ作製し、この箱(有効成分保
持量約15g)につき同様の害虫忌避効果試験を行
なつた所ほぼ同様の結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チオシアノ酢酸イソボルニルを有効成分とし
    て含有することを特徴とする害虫忌避剤組成物。 2 基材に保持させた形態の請求項1記載の害虫
    忌避剤組成物。
JP8915289A 1989-04-07 1989-04-07 害虫忌避剤 Granted JPH01308213A (ja)

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