JPH0335782B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、モジユラ・ジヤツクを１組のワイヤ
に内部接続するための電話機の接続ブロツクに係
り、特に共通の部品により組立ての効率化を図つ
た接続ブロツクに関する。

（従来技術の説明） 接続ブロツクは、通信装置に広く用いられてお
り、電話機、モデム等が通信ケーブル及び単一回
線装置に容易にアクセスするためのものである。
この容易なアクセスは、最大８本のワイヤまでの
迅速な接続を行なうモジユールジヤツク及びプラ
グによりなされる。実際広く知られたモジユール
装置は、最近の電話及びデータ通信装置において
標準となつている。この接続ブロツクにおいて、
絶縁ワイヤの内部接続と入力ワイヤと出力ワイヤ
とモジユラジヤツクの平列接続用の結合点の提供
を行なえることが望ましい。

米国特許第4188505号にAT＆Ｔ社製42型接続
ブロツクとして示された従来の接続ブロツクは、
モジユラジヤツクと結合点とのハード・ワイヤ接
続を提供している。ここで結合点下方にネジ端子
を有し、この端子により絶縁層が取除かれたワイ
ヤの電話機コードを電気的に接続している。対応
するモジユラジヤツクが、ネジ係合コネクタの止
め金を介して下方にネジ端子に結合される。

米国特許第4597623号には、コネクタ・ブロツ
クを用いてネジ端子と絶縁層除去コネクタを組合
わせたコネクタ組立を示している。モジユラジヤ
ツクの内部接続は、個々にモジユラジヤツクにワ
イヤを接続されたネジ係合コネクタもしくはスペ
ード・コネクタにより行われる。このよなハー
ド・ワイヤ接続は、自動組立には容易に適用でき
ず、製造費が高くなり、さらに製品の均一化が難
しい。

米国特許第4580864号は、ハードワイヤとハー
ドワイヤを内部接続するモジユラ接続ブロツクを
示している。各結合点は、１つのワイヤ被覆能力
と２つの絶縁層除去接続を提供する。しかしなが
ら、モジユラ・ジヤツクを有する内部接続につい
ては何ら示されていない。

次に第５図に示された従来の接続ブロツクにつ
いて説明する。第５図には、米国特許第4369340
号に示された壁型電話機アダプタ組立と同様な従
来の接続ブロツクが示されている。接続ブロツク
５００は、銅製ベース５０１を有しており、この
ベース５０１は、モジユラ型ジヤツク５３０とコ
ネクタ組立５２０を構造的に支持している。絶縁
ワイヤ５３１は、ジヤツク５３０に組立ての前段
階で取付けられる。これらのワイヤ５３１の一端
は、特にジヤツク５３０内のフレシキブルな燐青
銅のワイヤに接続されている。このワイヤ５３１
の他端は、コネクタ組立５２０に一体的に設けら
れたスロツト内に押し込まれている。これらの２
つのコネクタ組立の各内部には、１組のＨ型のコ
ネクタが組み込まれている。このＨ型コネクタの
各足には、対向する１組のコネクタ・フインガを
有しており、このコネクタ・フインガは、絶縁層
除去用である。コネクタ組立５２０の上部にはモ
ジユラ型ジヤツク５３０からの４本もしくは６本
のワイヤが接続されており、一方この底部には８
個もしくは12個のスロツトが設けられている。こ
れらの各スロツトは、外部ワイヤ（テレフオンコ
ード）をジヤツクワイヤ５３１に内部接続を行な
うための１組の絶縁層除去接触フインガを有して
いる。ワイヤ挿入キヤツプ５１０は外部ワイヤを
スロツト内に押し込める際有用である。この第５
図の接続ブロツクは大変優れたものであるが自動
組立の採用が難しいという欠点を有している。

そこで本発明の目的は、モジユラジヤツクを有
し、複数の絶縁ワイヤと各ジヤツクワイヤとを容
易に内部接続できる結合点を設けた接続ブロツク
を提供することにある。

本発明の他の目的は、自動組立に適した接続ブ
ロツクを提供することにある。

（発明の概要） 上記の目的を達成するため本発明は、 ジヤツクワイヤを一体構造として含む偏平な 複数の電導体要素を有するリードフレームと、 構造的に安定させ各組の接触フインガ間の電気
的内部接続を行なう共通領域から上向きに伸びた
少なくとも２組の対向接触フインガを有すると共
にその共通領域がリードフレームの導電体要素の
１つに接触する同数のコネクタと、 リードフレームを受入れかつ保持するのに適
し、かつコネクタとリードフレームを受入れる穴
を有する第１の誘電体ブロツクと、 を有することを特徴とする。

さらに本発明は、リードフレームを含むために
第１の誘電体ブロツクと協動すると共に、リード
フレームのジヤツクワイヤ部分とコネクタの支持
部材を受入れるためのジヤツクフレームを設ける
のに適した第２の誘電体ブロツクを有しているこ
とを特徴としている。

（実施例の説明） 第１図は本発明の第１の実施例であり、取付け
ネジ、両面接着テープもしくは磁石により表面上
に取付けられる表面取付け接続ブロツクとして用
いられる。この接続ブロツクは、自動組立装置に
より容易に組立できる多くの部品を有している。
カバー１００とベース１６０は、モールドされた
誘電体材料であり、互いに接合されその構造内
に、電気接続を含み、かつ絶縁を行なつている。
ベース１６０内に含まれる開口部１６１は、この
ブロツクを表面に取付ける取付ネジ用である。

誘電体ブロツク１２０も同様に誘電体材料から
モールドされたものであり、８個の絶縁層除去用
コネクタ１４０を受入れるために穴１２６，１２
７（第２図参照）を有している。コネクタ１４０
が誘電体ブロツク１２０に挿入された後、リード
フレーム１５０がその内へプレスされる。このリ
ードフレーム１５０の狭い部分１５１は、コネク
タ１４０の下方に伸びた接触フインガ１４４と
各々電気的に接続している。金属製のコネクタ１
４０は、各々２組の上方にのびた接触フインガ１
４１，１４２を有し、それらはその内に挿入され
たワイヤの絶縁層を除去して、電気接続を行な
い、さらに、固定位置にワイヤを機械的に支持
し、絶縁ワイヤの内部接続を容易にしている。２
組の上方へ伸びた接触フインガ１４１，１４２が
設けられているのは、代表的な電話機において入
力及び出力ワイヤを取扱うために一般的に必要だ
からである。単一ワイヤ対に対するブリツジ接続
は、スター結線配置より好ましい。

コネクタ１４０は、15ミル（1/1000インチ：約
0.38mm）の打ち抜き金属材料にから作られてい
る。接触フインガ１４１，１４２，１４４の先端
の傾斜は、ワイヤの絶縁を切断しやすくするため
形成されている。接触フインガ１４１，１４２，
１４４は、共通領域１４３を共有し、この共通領
域１４３は、構造的に堅固にし電気的な内部接続
ができるようになつている。

誘電体ブロツク１２０には、さらにジヤツクフ
レーム１３０を収納するためにジヤツク支持部材
１２２が設けられている。このジヤツク支持部材
１２２は、肩部１３３と係合するための受入れ部
１２３を有する２つの上方立設部材を備えてい
る。ジヤツクフレーム１３０は、さらに、その
各々側面に１つ設けられた１組のタブ１３４が１
組とタブ収納溝１２４と互いに噛み合う。本発明
に用いられるモジユール・ジヤツク及びジヤツク
の仕様は、FCC部品68、500登録規則のサブパー
トＦ（Subpert Ｆ OF the FCC part 68、500
Regisration Rules）に記載されている。開口部
１３５は、従来のモジユラ・ジヤツクを受入れる
のに適している。

リードフレーム１５０は、15ミルの金属材料か
ら打ち抜かれた内部接続パターンであり、ジヤツ
クワイヤ１５３の領域で選択的に金メツキされて
いる。このリードフレーム１５０は、単一の頑丈
な部品であり、その外面支持部材は示されていな
い。リードフレーム１５０は、リードフレーム１
５０と同一のパターンを有する溝を持つた誘電体
ブロツク１２０の底面にはめ込まれる。リードフ
レーム１５０は、８個の偏平な導電要素を持つて
おり、この導電要素は個々にジヤツクワイヤ１５
３の１つにコネクタ１４０の１つを内部接続す
る。各導電要素は、広い部分１５２と狭い部分１
５１を有している。この狭い部分１５１は、各コ
ネクタ４０の下方に伸びた接触フインガ１４４と
内部接続している。

ワイヤが側面の開口部（図示せず）から接続ブ
ロツクに入りさらに端子ストリツプ１２１内に含
まれるワイヤ・スロツト内に押し込まれる。ワイ
ヤは、ワイヤ絶縁キヤツプによりスロツト内に押
され、ここで絶縁層が除去されると共に電気接続
がコネクタ１４０の１組接触フインガ１４１又は
１４２となされる。

第２図は、リードフレーム１５０、誘電体ブロ
ツク１２０及びジヤツクフレーム１３０の関係を
示す詳細図である。リードフレーム１５０は、そ
の導電要素の広い部分１５２に小さな穴（図示せ
ず）を有している。これらの穴に、誘電体ブロツ
ク１２０の底面にある溝内にモールドされた円柱
状のピンが挿入される。リードフレーム１５０が
一旦設置されれば、ピンは変形してその場所に保
たれる。ジヤツクワイヤ１５３は、誘電体ブロツ
クの切り欠き部１２５内で上方に変形される。ジ
ヤツクフレーム１３０は、その後縦のくし状の歯
１３６内にジヤツクワイヤ１５３を個別に係合さ
せられ挿入される。くさび状のタブ１３４により
ジヤツクフレーム１３０がその場所で保持され
る。

第３図は、本発明の第２の実施例であるフラツ
シユ取付け接続ブロツクを示している。これは従
来の電力ソケツトと類似しており、壁からの突出
部が最小となるように壁面上に取付けられるよう
に設計されている。寸法的にもフレーム３００
は、電力ソケツトと同じサイズであり、取付けが
便利なように同じ壁面箱が使用され、さらに同じ
壁面板を受入れる。ジヤツクフレーム３３０、ス
プリング・ブロツク３６０及び誘導体ブロツク３
２０は、誘電体の部品であり、リードフレーム３
５０及び絶縁層除去用コネクタ３４０を包み、ぱ
ちんと締め付けられれる。

リードフレーム３５０は、ジヤツクワイヤ３５
３を有し、このジヤツクワイヤ３５３は、スプリ
ング・ブロツク３６０と係合後上方に曲げられ
る。スプリング・ブロツク３６０は、ジヤツクワ
イヤ３５３を含むためその内に溝を備えた支持部
材３６１を有し、この支持部材３６１の周りにジ
ヤツクワイヤが下方に曲げられる。このようにジ
ヤツクワイヤが曲げられた後、ジヤツクフレーム
３３０は、スプリング・ブロツク３６０と一体と
なりタブ３３４によりその場所に保持される。

Ｙ字型のコネクタ３４０は、リードフレーム３
５０の導電路と電気的に内部接続され、さらに誘
電体ブロツク３２０の穴３２６内にスライドして
挿入される。端子ストリツプ３２１内に押し込ま
れたワイヤは、コネクタ３４０により絶縁層が除
去され、良好な電気的接続及び機械的接続となつ
ている。

第４図は、本発明の第３の実施例を示すもので
あり、接続ブロツク及び壁に取付けられる電話機
の支持面としての両方の機能を有している。この
実施例は、第１図及び第３図に示されたものと類
似しているが、コネクタが同じリードフレームを
構成する部品である点及び絶縁層除去用コネクタ
を支持する端子ストリツプが２つの部分からなる
構造である点が異つている。

ブラケツト４６０は、単一部品のモールドされ
た誘電体であり、リードフレーム４５０及び誘電
体ブロツク４２０と共に組立てが容易な壁面取り
付け接続ブロツクを提供する。このブラケツト４
６０は、４つのピン４６３を備えており、このピ
ン４６３により、リードフレーム４５０及び誘電
体４２０を互いに所定の位置に固定している。溝
（図示せず）がブラケツト４６０内にモールドさ
れ、この溝は、リードフレームの導電要素の形と
一致し、その場所にリードフレームを保持してい
る。フエイスプレート４００は、壁面取付け電話
機セツトを支持することができる取り付けスタツ
ド４０１を用いてブラケツト４６０と結合する。
ピン４６３は変形して誘電体ブロツク４２０を本
来の位置に保持している。

リードフレーム４５０は、外側キヤリア部材
（図示せず）を有しており、この外側キヤリア部
材により、リードフレームがブラケツト４６０と
結合した後まで、個々の導電要素４５２を互いに
所定の位置に固定している。その後外側キヤリア
部材は切断される。リードフレーム４５０は、第
１図及び第３図に示されたリードフレームで用い
られたものと同じ材料から打ち抜きされる。絶縁
層除去用コネクタ４５１は、一体部分としてリー
ドフレーム４５０内に含まれている。開示された
他のコネクタと同様に、その両端部は鋳造された
コネクタ内に押し込まれるワイヤを覆う絶縁の切
断を容易にしている。

ジヤツクワイヤ４５３は、打ち抜きにより予め
作られ、支持部材４６４及びジヤツクフレーム４
３０と一緒にモジユラ型ジヤツクを提供してい
る。工具４２２は、誘電体ブロツク４２０の一部
としてモールドにより作られるが容易に外れるよ
うになつている。この工具４２２を用いると誘電
体ブロツク４２０ブラケツト４６０とが一体とな
ることにより作られたスロツト内へのワイヤの挿
入が容易となる。使用後、この工具は、工具４２
２内にモールドされた穴に通じるピン上に保存さ
れる。くし状のスロツト４２１，４６１は、組合
わさつてワイヤ・スロツトを形成し、絶縁層除去
用コネクタ４５１上の各組の相対向するフインガ
ーを一列にしている。

（発明の効果） 本発明によれば、部品の共通化、自動組立、丈
夫な構造、高い信頼性、早くて知られた絶縁層除
去コネクタ及び一貫した製造ライン等を提供でき
る効果がある。これらの効果は第１図、第２図及
び第４図に示された３つの異なる実施例にいずれ
も備わつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例による表面取
付け接続ブロツクを示す図；第２図は、本発明に
よる誘電体ブロツク・リードフレームとジヤツク
フレームとの間の内部接続及び協同関係を示す
図；第３図は、本発明の第２の実施例によるフラ
ツシユ取付け接続を示す図；第４図は、本発明の
第３の実施例による壁型取付け接続ブロツクを示
す図；第５図は、従来の接続ブロツクを示す図で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 導電体要素１５１，１５２を有し、この導電
   体要素１５１，１５２がその一端で近接して配置
   されたワイヤ１５３で終端するリードフレーム１
   ５０と、 接触フインガ１４１，１４２の共通部分１４３
   が前記リードフレーム１５０の他端で導電体要素
   １５１，１５２の１つと係合するコネクタ１４０
   と、 前記リードフレーム１５０を保持し、前記コネ
   クタ１４０の上方に伸びる接触フインガ１４１，
   １４２を収納する誘電体ブロツク１２０と、 モジユラ型電話機のプラグを収納し、上記リー
   ドフレーム１５０に近接して配置されたワイヤ１
   ５３を収納する誘電体ジヤツクフレーム１３０と を有することを特徴とするモジユラジヤツク接続
   ブロツク。 ２ 各コネクタ１４０の共通領域１４３が、上記
   リードフレーム１５０の導電体要素１５１，１５
   ２の１つに係合する接触フインガ１４４を有する
   ことを特徴とする請求項１記載のブロツク。 ３ 共通領域がリードフレーム１５０の１つの導
   電体要素と一体であることを特徴とする請求項１
   記載のブロツク。 ４ 上記誘電体ブロツク１２０は、少なくとも１
   つの端子ストリツプ１２１を有し、この端子スト
   リツプ１２１が、少なくとも１つのスロツト１２
   ６を有しこのスロツトによりワイヤを接触フイン
   ガ１４１，１４２に接触させることを特徴とする
   請求項１記載のブロツク。 ５ 上記誘電体ブロツク１２０は、コネクタ１４
   ０を配置する複数のくぼみを備えた少なくとも１
   つの端子ストリツプ１２１を有し、このくぼみは
   他のくぼみと電気的に絶縁されると共に、各くぼ
   みはその一端にコネクタ１４０の１つを収納する
   スロツト１２６，１２７を有していることを特徴
   とする請求項１記載のブロツク。 ６ 端子ストリツプ１２１の各くぼみが、さらに
   その他端に１組のスロツトを有し、このスロツト
   によりワイヤを導き、コネクタ１４０の接触フイ
   ンガ１４１，１４２と接触させることを特徴とす
   る請求項５記載のブロツク。 ７ 誘電体ブロツク１２０がその一方の面にリー
   ドフレーム１５０の形と実質的に適合する溝パタ
   ーンを有し、この溝パターンによりリードフレー
   ム１５０を所定の位置に保持することを特徴とす
   る請求項１記載のブロツク。 ８ 誘電体ジヤツクフレーム１３０は、複数のく
   し状の歯を有し、この歯が誘電体ブロツク１２０
   上の溝パターンと共に、近接して配置されたワイ
   ヤ１５３を互いに分離し、所定位置に保持するこ
   とを特徴とする請求項７記載のブロツク。 ９ ジヤツクフレーム１３０及び誘電体ブロツク
   １２０は、機械的にインターロツクする手段を有
   することを特徴とする請求項８記載のブロツク。