JPH0334827A - リフレクタアンテナ用プラスチック成形体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １産業上の利用分野］ 本発明は、衛星通信および衛星放送等の送受信に用いる
リフレクタアンテナ用プラスチソク成形体の製造方法に
関し、更に詳しくｉＪ、型内転写を利用したリフレクタ
アンテナ用プラスチック成形体の製造方法に関する。

「従来の技術」 宇宙開発の要請に伴う衛星技術の進歩と、高度情報化時
代を背景に、衛星通信および衛星放送の利用が急速に広
がってきており、一般家庭でも受信されるようになって
いる。

一般家庭で衛星通信および衛星放送を受信する場合には
、各家庭にアンテナを設置する方法や、特定場所にアン
テナを設置１７、各家庭までケーブルを接続する方法が
ある。現在衛星放送ｉｌｌ：、　ＮＩＩＫ局だけである
が、今後各民放局の衛星放送への参加や、期待される高
品位テレヒの開発が予想される。それに対応した家庭用
アンテナが求められており、安価で量産性のあるアンテ
ナ用電波反射鏡の製造方法が求められてきている。

従来、リフレクタアンテナ用電波反射鏡の製造方法とし
ては、金属酸形体を用いる方法、およびブラスチノク成
形体」二に金属箔を貼付したり、ブラスヂソク成形体の
成形時に金網を一体成形したり、プラスデック成形体−
Ｌに導電性塗料等を塗装することによって電波反射層を
形成する方法などの電波反射鏡の製造方法が提案されて
きた。

これらの製造方法に上って得られた電波反射鏡を用いた
アンテナは、その使用目的のため電波を発信している衛
星への見通しの良い屋外に設置される。そのため太陽光
や雷雨等に対する耐環境性や美観が要求されるので、保
護・意匠塗装が必要である。

［発明が解決しようとする課題］ 金属成形体を用いる場合は、金属成形体上に保護・意匠
塗装をし、さらに文字・図柄等を手作業で貼り付けてい
るが、これは手間がかかり、コスト高になる上、金属成
形体であるのでアンテナの重量が重いという問題もある
。

一方、プラスデック成形体を用いる場合、金属箔を用い
る方法では、プラスデック成形体への金属箔の貼り付け
、保護層・意匠塗装、さらに文字・図柄等の貼り付けと
いう工程が必要となり、手間がかかり、コスト高になる
という問題がある。

また、金網を用いる方法や導電性塗料を用いる方法でも
、同様に手間がかかり、コスト高になるという問題があ
る。

本発明はｎｉｆ記従来技術の問題点を解決したリフレク
タアンテナ用電波反射鏡に好適に用いられるプラスデッ
ク成形体の製造方法を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、支持フィルム、該支持フィルムの表面上に設
けられた剥離層、該剥離層上に形成された保護層、該保
護層の少なくとも一部分上に印刷された意匠層、該保護
層および該意匠層の全面に設：ノられた電波反射層なら
びに接着層から成る転写フィルムを成形用金型内に配置
し、接着層側から型内に溶融樹脂を射出して、樹脂を成
形すると共に、転写フィル１２から、保護層、意匠層お
上び電波反射層を樹脂成形体表面に転写することを特徴
とするリフレクタアンテナ用プラスチック成形体の製造
方法を提供するものである。

支持フィルムとしては、従来の転写フィルムの支持フィ
ルムとして使用されているものなら、いずれし使用でき
る。ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム（
たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルムなど）、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナ
イロンフィルム、アセテート樹脂フィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリフェニレン
フルフィトフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエー
テルスルホンフィルム、ボリアリレートフィルムなどの
合成樹脂フィルム、さらにはセロファンなどが使用でき
るが、中でもポリエステルフィルムが好ましい。フィル
ムの厚みは１〜２００μｍ１好ましくはｌ　０〜８０１
ｍの範囲である。

剥離層のＩＩＩも、従来の転写フィルムに使用されてい
るものでよく、たとえばアクリル系樹脂、炭化水素系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ワックス類などが挙げられる。

剥離層は、これら剥離材を常套の方法、たとえばグラビ
アコートにより支持フィルム表面に塗布して形成する。

剥離層は、支持フィルム自体の表面を変性して形成して
もよい。

保護層としても、従来既知の保護用材料を用いることが
できるが、特に、アクリル樹脂層とアクリルボリオール
ニ液型樹脂層を含んで戊る保護層が好ましい。アクリル
樹脂層は、アクリル樹脂またはその硬化剤から成る。ま
た、成型品表面の硬度を高める為、紫外線硬化型樹脂層
を用いることもできる。紫外線硬化型樹脂は、通常の紫
外線硬化型樹脂から成る。アクリル樹脂層は、アクリル
樹脂と硬化剤との混合物を適当な溶媒により希釈して粘
度を調節し、スクーン印刷等の適当な塗布方法により、
塗布し、乾燥、硬化させ形成する。

紫外線硬化型樹脂層は、紫外線硬化型樹脂を適当な溶媒
に溶解して粘度を調節し、リバースコータ、グラビアロ
ールなとの適当な手段により塗布し、乾燥して溶媒を除
去し、次いで高圧水銀灯などの紫外線源を用いて紫外線
照射して硬化させ、形成する。

文字や図形などの意匠は、保護層の」二に印刷する。印
刷インキは、いずれの材料の上に印刷するかに応じて、
適当なものを選択すればよい。印刷機としては、グラヒ
ア印刷機、シルクスクリーン印刷機などが使用できる。

電波反射層の材質は、導電性フィラーを分散した導電性
塗料、ペーストまたはインクで、塗膜自体の伸縮性が小
さく、しかも導電性の良好なもので、フィルム上に形成
された保護および意匠層に密着するものなら、いずれで
もよい。例えば、金、銀、銅、ニッケル、アルミ、カー
ボンブラック等を導電性フィラーとして用いた導電性塗
料、ペーストまた（まインクが好ましい。

最後に、印刷層の−Ｌに接着剤層を形成する。接着剤は
、従来の転写フィルムに用いられているものでよく、転
写を行う相手基材の材質に応じて選択４−ればよい。

転写フィルムは、支持フィルム上に、剥離層、保護層、
意匠層、電波反射層および接着層をこの順で積層して作
成する。予め文字・図柄層を設けた支持フィルム上に積
層してもよい。各層の形成方法は、各層の説明と共に先
に説明した通りであ支持フィルム」−に積層される各層
の膜厚は、１〜５００μｍの範囲で、各層の機能に応じ
て選択される。新しく層を積層するときには下地になっ
ている層を損なわないように注意する必要がある。

このようにして作成されたものを本発明の成形方法にお
いて転写フィルムとして用いる。

本発明に用いるプラスチツク１戊形体の材質は寸法精度
、耐候性、機械強度、コスト等から適切なものを選定す
る必要がある。また、支持フィルム上に積層された多層
膜を転写によってプラスチック成形体に密着させるので
、フィルムの材質、文字・図柄層、保護層、意匠層、電
波反射層の材質の組合せに応じて適切なものを選定する
必要がある。例えば、ＡＢＳ樹脂、ＡＥＳ樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンオキンド、ポリフェニレン
スルフィド、ポリエーテルスルフォン等の熱可塑性樹脂
等が挙げられる。またこれらの樹脂にフィラー、繊維、
織物等を加えた複合飼料でも良い。

本発明に用いるプラスチック成形体の成形方法は型内転
写方法による射出成形である。具体的な成形方法を、添
付図面を参照して説明する。

転写フィルムＩを、フィルム送りローラ２から繰り出し
て、雄金型３および雌金型４から成る射出成形用金型内
の所定の位置に連続的に送り、位置決めのために光電セ
ンサー５を用いるなどして、停止させる。転写フィルム
は、各層を設けた面が射出される溶融樹脂と接する向き
に固定される。

成形用金型は得られる成形体がリフレクタアンテナ用電
波反射鏡として適切な形状であり、アンテナとして屋外
で天曝されても反射面が歪まないようにゲート位置を設
計する等の必要がある。

射出成形用金型を閉じ合わせた後、溶融樹脂を射出する
３、これにより、成形と同時に文字・図柄層、保護層、
意匠層および電波反射層が接着層を介してプラスチック
成形体に転写される。

射出条件はプラスチックの種類や金型の形状、転写フィ
ルムの材質によって異なり、およそ金型温度４０〜＋８
０’Ｃ，樹脂温度２５０〜４００°Ｃの範囲である。

このようにして得られた反射鏡に一次放射器を接続して
リフレクタアンテナを作製する。得られたリフレクタア
ンテナはＩＩＯＭＩ（Ｚ〜３００ＧＨｚの周波数を用い
る衛星通信および通信放送に適している。

リフレクタアンテナには、パラボラアンテナ、ホーンリ
フレクタアンテナ、カセグレンアンテナ等が含まれ、本
発明の製造方法は、これらのいずれにも有効である。

本発明によるリフレクタアンテナ用ブラスチノク成形体
の製造方法は、文字・図柄層、保護層、意匠層および電
波反射層が同時にプラスチック成形体に転写できるため
、製造プロセスが簡略化できる。従って、安価で量産性
のあるリフレクタアンテナ用プラスチック成形体の製造
方法である。

［実施例コ 厚み５０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上
にアクリル系意旺塗訓を脱座Ｉ５μｍでスクリーン印刷
し、さらにその−」−にニソケル系導電性塗利（ＭＣＩ
”１２０三菱浦化（株）製）を膜厚３０μｍでスクリー
ン印刷して電波反射層を形成した。その転写フィルムを
金型内に取付け、ガラス繊維３０ｗｔ％入りＰＰＥ　（
ポリフェニレンエーテル）を用いて、パラボラアンテナ
用反射鏡を射出成形で作製した。成形条件は以下の通り
であった。

収□ｆｆ、ａ□□％、ｐｊニー シリンダー温度　後部　２９０℃ 中部　３００℃ 前部　３００℃ ノズル温度　　　　　　２９０℃ 金型温度　　　　　　　１２０℃ 射出圧力　−次圧　１１５０　ｋｇ／ａｘ’二次圧　　
９００　ｋｇ／ｃが 背圧　１０ｋｇ／ｃ肩２ スクリュー回転数　１１４０ｒｐｍ 得られた反射鏡は楕円反射型を有しており、反射鏡の内
側表面には電波反射層、意匠層が型内転写されている。

成形された反射鏡に一次放射器（ＳＯＮＹ社製）を取付
け、パラボラアンテナを作製し、チコーナ、デイスプレ
ィに接続したところ、反射損失０２ｄＢ以下できれいな
衛星放送が受信できた。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の製造方法に使用する型内転写装置の模
式図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、支持フィルム、該支持フィルムの表面上に設けられ
   た剥離層、該剥離層上に形成された保護層、該保護層の
   少なくとも一部分上に印刷された意匠層、該保護層およ
   び該意匠層の全面に設けられた電波反射層ならびに接着
   層から成る転写フィルムを成形用金型内に配置し、接着
   層側から型内に溶融樹脂を射出して、樹脂を成形すると
   共に、転写フィルムから、保護層、意匠層および電波反
   射層を樹脂成形体表面に転写することを特徴とするリフ
   レクタアンテナ用プラスチック成形体の製造方法。