JPH0333880A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH0333880A
JPH0333880A JP16941689A JP16941689A JPH0333880A JP H0333880 A JPH0333880 A JP H0333880A JP 16941689 A JP16941689 A JP 16941689A JP 16941689 A JP16941689 A JP 16941689A JP H0333880 A JPH0333880 A JP H0333880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fixing
toner image
roller
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16941689A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Adachi
足立 裕行
Kensaku Kusaka
草加 健作
Akira Yamamoto
明 山本
Shigeo Kimura
茂雄 木村
Hidekazu Maruta
秀和 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP16941689A priority Critical patent/JPH0333880A/ja
Publication of JPH0333880A publication Critical patent/JPH0333880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフィルムを介してトナー像に熱エネルギーを付
与してトナー画像を記録材に加熱定着する画像形成装置
の定着装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来、この種の装置に用いられている定着装置は、所定
の温度に維持された加熱ローラーと弾性層を有して該加
熱ローラーに圧接する加圧ローラーとによって、未定着
のトナー画像が形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱
する熱ローラ一定着方式が多用されている。
又USP3.578.797号記載のベルト定着方式%
式% しかしながら、この熱ロール定着方式もベルト定着方式
も、所定温度に立ち上げ画像形成作動禁止の時間所謂ウ
ェイトタイムがある、熱容量が必要な為大きな電力が必
要であるという問題がある。
これに対し出願人は先に特開昭63−313182号で
薄膜のエンドレスフィルムを用い、このエンドレスフィ
ルムを介してトナー像を溶融して定着する定着装置を提
案した。
〔発明が解決する問題点〕
本発明によれば薄肉の樹脂を基材とするフィルムを介し
て定着する装置は、その低熱容量やフィルムの移動形態
により種々の従来例の欠点を解決できる。
また離型性を向上させるに定着ローラ一方式で知られて
いるシリコンオイル等の離型液の塗布は有効な手段だが
、従来は塗布部もオイルが必要な定着部もほぼ同じ温度
であり、塗布部においてもオイルが低粘度化して余剰に
オイルを供給して画像にオイルじみを発生させたり、定
着部にオイルが余剰に存在しスリップを発生して記録材
の進行が遅れたり停止したりする場合があった。
〔問題点を解決する手段〕
上記問題点を解決する本発明は、フィルムの一面側に加
熱体を配置し、他面側にトナー像を支持する支持材を密
着させ、フィルムを介してトナー像に熱エネルギーを付
与して定着を行なう定着装置において、上記フィルムは
少なくとも2部材で張力が与えらており、且つ定着部温
度より低い所にこれに当接する離型剤塗布手段を設けた
事を特徴とするものである。
〔実施例〕
第1図に本発明の実施例の定着装置を示す。
24はエンドレスベルト状の定着フィルムであり、左側
の駆動ローラ25と、右側の従動ローラ26と、駆動ロ
ーラ25と従動ローラ26間の下方に配置した加熱体と
しての低熱容量線状加熱体20の互いに並行な該4部材
25・26◆27・20間に懸回張設しである。この定
着フィルム24については、後で詳述する。
従動ローラ26はエンドレスベルト状の定着フィルム2
4のテンションローラを兼ねさせており、該定着フィル
ム24は駆動ローラ25の時計方向回転駆動に伴ない時
計方向に所定の周速度、即ち画像形成部8側から搬送さ
れてくる未定着トナー画像Taを上面に担持した転写材
シートPの搬送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、
速度遅れなく回動駆動される。
28は加圧部材としての、シリコンゴム等の離型性の良
いゴム弾性層を有する加圧ローラであり、前記のエンド
レスベルト状定着フィルム24の下行側フィルム部分を
挟ませて前記加熱体20の下面に対して不図示の付勢手
段により例えば総圧4〜7Kgの当圧接をもって対向圧
接させてあり、転写材シートPの搬送方向に順方向の反
時計方向に回転する。
40は離型塗布部材で定着フィルムに圧接している。
加熱体としての低熱容量線状加熱体20は本例のものは
、定着フィルム横断方向(定着フィルム25の走行方向
に直角な方向)を長手とする横長の剛性・高耐熱性・断
熱性を有するヒータ支持体27と、この支持体の下面側
に下面長手に沿って一体に取付は保持させた、発熱体2
2・検温素子23等を具備させたヒータ基板21を有し
てなる。
ヒータ支持体27は加熱体20を定着装置11及び複写
装置全体に対し断熱支持するもので、例えばpps (
ポリフェニレンサルファイド)、PA■(ポリアミドイ
ミド)、PI (ポリイミド)、PEEK (ポリエー
テルエーテルケトン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂
や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との
複合材料などで槽底できる。
ヒータ基板21は一例として厚み1.0mm、巾10 
m m 。
長さ240 m mのアルミナ基板である。発熱体22
は例えば基板21の下面の略中央部に長手に沿って、例
えばAg/Pd (銀パラジウム)等の電気抵抗材料を
厚み約10μm1巾1〜3 m mにスクリーン印刷等
により塗工、その上に表面保護層として耐熱ガラス21
aを約10μmコートする。検温素子23は一例として
基板21の上面(発熱体22を設けた面とは反対側の面
)の略中央部にスクリーン印刷等により塗工して具備さ
せたPt膜等の低熱容量の測温抵抗体である。検温素子
としては、他に低熱容量のサーミスタ等、基板21に当
接配置する構成にしてもよい。
本例の場合は、線状又は帯状をなす発熱体22に対し、
その長手方向両端部より通電し、発熱体22を略全長に
わたって発熱させる。通電はAClooVであり、検温
素子23の検知温度に応じてトライアックを含む不図示
の通電制御回路により通電する位相角を制御することに
より、通電電力を制御している。
次に、本実施例の定着実行の動作について説明する。
画像形成スタート信号により装置が画像形成動作して転
写部8から定着装置11へ搬送された、未定着のトナー
画像Taを上面に担持した転写材シートPセンサ(不図
示)により検知されると定着フィルムはガイド29に案
内されて加熱体20と加圧ローラ28との圧接部Nの定
着シート24と加圧ローラ22との間に進入して、未定
着トナー画像面がシートPの搬送速度と同一速度で同方
向に面移動状態の定着フィルム24の下面に密着して面
ズレやしわ寄りを生じることなく定着フィルム24と一
緒の重なり状態で加熱体20と加圧ローラ28との相互
圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過していく。
加熱体20は画像形成スタート信号により所定のタイミ
ングで通電加熱されるので、トナー画像Taは圧接部N
において加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
定着フィルム24は、支持体27の曲率の大きい(曲率
半径か約2mm)エツジ部Sにおいて、急角度(屈曲角
度θが略456)で走行方向が転向する。
従って、定着フィルム24と重なった状態で圧接部Nを
通過して搬送されたシートPは、エツジ部Sにおいて定
着フィルム24から曲率分離し、排紙トレイ12へ排紙
されてゆく。排紙される時までにはトナーは十分冷却固
化し、シートPに完全に定着した状態(トナー画像Tc
)となっている。
本実施例で用いたトナーは加熱溶融時の粘度が十分高い
ので、定着フィルム24と分離する際のトナー温度がト
ナーの融点以上であっても、トナー同志の固着力が定着
フィルムに対するトナーの粘着力より極めて大きい。従
って定着フィルム24とシートPの離反に際し、定着フ
ィルム24に対するトナーオフセットは実質的に発生す
ることはない。
また、本実施例において、加熱体20のうち発熱体22
及び基板21の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
7により断熱支持されているので、圧接部Nにおける加
熱体20の表面温度は短時間にトナーの融点(又はシー
トPへの定着可能温度)に対して十分な高温に昇温する
ので、加熱体をあらかじめ昇温させておく(いわゆるス
タンバイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現でき、
しかも機内昇温も防止できる。
次に定着フィルム24について説明する。
定着フィルム24は耐熱性・離型性・耐久性等のある、
一般に100μm以下、好ましくは40μm以下の単層
或は複合層フィルムを使用できる。
第2図は複合層フィルムの一例の層構成断面模式図であ
り、24aは定着フィルムの基層(ベースフィルム)と
しての耐熱層、24bは該耐熱層24aの外面(トナー
画像に対面する側の面)に積層した離型層である。
耐熱層24aは例えばポリイミド、ポリエーテルエーテ
ルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルホン(PES
)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリパラバン酸(
PPA)、PFAなどの高耐熱性樹脂フィルムや、Ni
・SUS・A!!等の金属など、強度・耐熱性に優れた
ものが使用できる。
離型層24bは例えばPTFE (ポリテトラフルオロ
エチレン)・PFA−FEP等のフッ素樹脂や、シリコ
ン樹脂などが好ましい。耐熱層24aに対する離型層2
4bの積層形成は離型層フィルムの接着ラミネート、離
型層材料の静電塗装(コーティング)・蒸着・CVD等
の成膜技術による積層、耐熱層材料と離型層材料の共押
し出しによる2層フィルム化などで行なうことができる
なお、離型層24bにカーボンブラック、グラファイト
、導電性ウィスカ等の導電剤を混入する等の方法により
、定着フィルム24の表面の抵抗値を下げてもよい。そ
の場合、定着フィルム24のトナー当接部の帯電を防止
できる定着フィルム24のトナー当接面が絶縁性の場合
、定着フィルムの前記表面が帯電し、シー1− P上の
トナー画像を乱したり、トナー画像が定着フィルム24
に転移(いわゆる帯電オフセット)したりする場合があ
るが、上記の対策によりこれらの問題が回避できる。
離型液に一般的に用いられるシリコンオイルは離型性を
示す場合は定着部であり、かつ低粘度化した場合で約5
00cs以下好ましくは200cs以下という液体に近
い挙動を示す。従来の定着ローラーでは熱源がローラー
内に有りローラー外周はほぼ等温であり、即ち定着部も
塗布部もオイルは低粘度化しているためコピー作動終了
後でもシリコンオイルは液状に流出してしまう。
本発明は加熱部が定着ニップ部のみであるため他の部分
は定着部より低温化している。−例を述べると定着部温
度を180℃に、フィルム総厚(ベース層+導電フッ素
樹脂層)30μ時で52 m m / s e cで外
径50φ時の軸間上部のフィルムの温度は熱飽和時でも
90℃程度であった。
これにより比較的に高粘度状態でオイルを塗布し定着部
のみで低粘度化して、離型性(トナーオフセット性)を
得る事が可能で、従来の如く塗布部でオイルは液状挙動
を示さず無駄かつ余剰の供給を防止できるものである。
更に従来の熱ロールではオイル塗布部が定着設定温度に
相当するため耐熱性のオーイル保持部材が必要で例えば
ポリアミドイミド繊維等の高価な部材が必要であったが
、本発明ではそれほどの耐熱性は必要でな(、ポリエス
テルとかナイロン等の安価な繊維の使用が可能となった
第3図に示される実施例は駆動ローラー25と従動ロー
ラー26間の張力でフィルムが搬送し、シリコンオイル
を含有した固定の離型液塗布手段40はそのローラー2
5. 26の軸間にあり、当接圧はフィルムが凹方向に
変形する張力で与えられるもので装置的に何ら加圧手段
を必要としないし、当接面積が広く安定して得られる。
第4図と第5図はエンドレスフィルムのループ内部に加
圧手段41を有しフィルムを凸方向に変形する方向で加
圧量が安定する事で塗布供給を安定する事が可能である
更に第5図においては加圧手段を0N−OFFする事に
より必要な時、即ち記録材の定着部への進入と搬出のタ
イミングを塗布部と定着部の時間差を考慮して当接させ
れば良く、離型液の消費を軽減できかつ余剰なオイル供
給を防止できる。よって停止中は加圧OFFなので放置
安定性も増す。
第6図は離型液塗布部材をフィルムの位置より動方向で
下方に配置する事により、離型液の自由落下によるオイ
ル消費やフィルムへの余剰供給を防止するものである。
第7図は有端フィルムを用いた定着装置で内容は第1図
と類似している。
第8図は、本発明の実施例の定着装置を適用した原稿載
置台往復動型・回転ドラム型・転写式の電子写真複写装
置を示す断面図である。
第8図において、100は装置機筺、1は該機筺の上面
板100a上に配設したガラス板等の透明板部材よりな
る往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板100a上
を図面上右方a1左方a′ に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下向きにして原
稿載置台lの上面に所定の載置基準に従って載置し、そ
の上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込むことによりセ
ットされる。
100bは機筺上面板100a面に原稿載置台1の往復
移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方向)を長手と
して開口された原稿照明部としてのスリット開口部であ
る。原稿載置台l上に載置セットした原稿Gの下向き画
像面は原稿載置台1の右方aへの往復移動過程で右辺側
から左辺側にかけて順次にスリット開口部100bの位
置を通過していき、その通過過程でランプ7の光りをス
リット開口部100b。
透明な原稿載置台lを通して受けて照明走査される。
その照明走査光の原稿面反射光が短焦点小径結像素子ア
レイ2によって感光ドラム3面に結像露光される。
感光ドラム3は例えば酸化亜鉛感光層・有機半導体感光
層等の感光層が被覆処理され、中心支軸3aを中心に所
定の周速度で矢示すの時計方向に回転駆動され、その回
転過程で帯電器4により正極性又は負極性の−様な帯電
処理を受け、その−様帯電面に前記の原稿画像の結像露
光(スリット露光)を受けることにより感光ドラム3面
には結像露光した原稿画像に対応した静電潜像が順次に
形成されていく。
この静電潜像は現像器5により加熱で軟化溶融する樹脂
等より成るトナーにて順次に顕像化され、該顕像たるト
ナー画像が転写部としての転写放電器8の配設部位へ移
行していく。
Sは記録材としての転写材シートPを積載収納したカセ
ットであり、該カセット内のシートが給送ローラ6の回
転により1枚宛繰出し給送され、次いでレジストローラ
9により、ドラム3上のトナー画像形成部の先端が転写
放電器8の部位に到達したとき転写材シー)Pの先端も
転写放電器8と感光ドラム3との開位置に丁度到達して
両者一致するようにタイミングとりされて同期給送され
る。そしてその給送シートの面に対して転写放電器8に
より感光ドラム3側のトナー画像が順次に転写されてい
く。
転写部でトナー画像転写を受けたシートは不図示の分離
手段で感光ドラム3面から順次に分離されて搬送ガイド
10によって後述する定着装置11に導かれて担持して
いる未定着トナー画像の加熱定着処理を受け、画像形成
物(コピー)として機外の排紙トレイ12上に排出され
る。
一方、トナー画像転写後の感光ドラム3の面は、クリー
ニング装置13により転写残りトナー等の付着汚染物の
除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
第9図は、本発明の装置に用いる定着装置の更に別の実
施例を示す図である。
32は加熱体としての加熱ローラであり、ヒータ33を
内蔵し、検温素子43によって検出された加熱ローラ表
面温度に応じてヒータ33を適宜発熱させることにより
、加熱ローラ32の表面を所定の温度に維持できる。
34は加熱ローラ32よりもシートPの搬送方向下流側
に配置した小径の分離上ローラである。25は定着フィ
ルムを回転走行させる駆動ローラであり、26は定着フ
ィルムに常に適度のテンションを付勢する従動ローラで
ある。なお、駆動ローラ25と加熱ローラ32は共にシ
ートPの搬送速度と同一速度で時計方向に回動駆動され
る。
定着フィルム34は、互いに平行な該4部材32゜34
、 25. 26間に懸回張設しである。
36は加熱ローラ32の下側に対向して配設された加圧
ローラ、35は分離上ローラ34の下側に対向して配設
した分離下ローラ、37は加圧ローラ36と分離下ロー
ラ35の間に懸回張設したエンドレスベルト状の搬送ベ
ルト(バックアップベルト)である。加圧ローラ36は
表層をシリコンゴム等の弾性体で形成したローラである
。この加圧ローラ36と加熱ローラ32の間に、前記の
エンドレスベルト状定着フィルム24の下行側フィルム
部分を挟ませて、不図示の付勢手段により例えば総圧4
〜7Kgの当接圧を得ている。加熱ローラ32の回転駆
動により加圧ローラ36が従動回転して、搬送ベルト3
7もシートPを定着フィルム34に圧接しつつ、シート
Pの搬送速度と同一速度で反時計方向に回動する。
塗布部材は駆動ローラー25にフィルムを介して対向圧
接する。
次に本実施例の動作について説明する。
画像形成スタート信号により装置が画像形成動作して転
写部8から定着装置11へ搬送された、未定着のトナー
画像Taを上面に担持した転写材シートPは、加熱ロー
ラ32が回転駆動され、従って定着フィルム24及び搬
送ベルト37が回動している状態において、ガイド29
に案内されて加熱ローラ32と加圧ローラ36との圧接
部Nの定着フィルム24と搬送ベルト37との間に進入
して、未定着トナー画像面がシートPの搬送速度と同一
速度で同方向に回動状態の定着フィルム24の下面に密
着して、面ズレやしわ寄りを生じることなく定着フィル
ム24と一緒の重なり状態で加熱ローラ32と加圧ロー
ラ36との相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過して
ゆく。
相互圧接部Nを通過する過程において、シートP上のト
ナー画像Taは加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
加熱ローラ32と加圧ローラ36との相互圧接部Nを通
過したシート部分は、分離上ローラ34の位置へ到達す
るまでの間は、加熱ローラ32と分離上ローラ34の間
で展張して走行している定着フィルム部分に引き続き密
着したまま搬送されていく。搬送ベルト37はシートP
の裏面を支えてシートPと定着フィルム24との密着を
維持する作用をはたす。
この搬送過程において、軟化・溶融トナー像Tbの熱が
放熱されて、冷却・固化トナー像Tcとなる。
この放熱・冷却過程におけるトナー放熱は、本例の場合
は自然放熱冷却であるが、放熱フィンや送風手段等の配
設により強制的に放熱冷却してもよい。
そして分離上ローラ34の位置まで搬送されると、定着
フィルム24は曲率の大きい分離上ローラ34の面に沿
ってシー12面から離れる方向に走行方向が転向され、
定着フィルム24とシートPとが互いに分離して、シー
トPは排紙トレイ12へ搬送されていく。この分離時点
までにはトナーは十分に冷却固化して、シートPに対す
るトナーの粘着・固着力が十分に大きく、定着フィルム
24に対するそれは極めて小さい状態となっているので
、定着フィルム24とシートPの分離は、定着フィルム
24に対するトナーオフセットを実質的に発生すること
なく、容易に順次になされる。
本実施例においては加熱体である加熱ローラの温度を、
従来の加熱ローラ定着方式では高温オフセットを生ずる
温度より高く設定することが可能となり、定着性が向上
する。また、加熱体の許容温度範囲が高温側に広く、温
度制御の簡略化が可能となる。
また、多色特に3色以上のトナー画像を定着処理する際
に、高温で十分溶融できるため、混色が容易である。ま
た、いったんトナーを溶融し、定着フィルムに密着した
状態で冷却固化せしめた後に定着フィルムから剥離する
ので、トナー像の表面性を定着フィルムの表面性になら
れせることが可能となる。従って、例えば定着フィルム
の表面を平滑にすれば、トナー像Tcの表面に銀塩写真
のような光沢を与えることが可能となる。
また、定着フィルム24を前記のように薄肉化すること
により、定着フィルムの蓄熱を防止し、トナー像の冷却
工程を効率化している。また、定着フィルムとして樹脂
製の薄肉フィルムを用いた場合トナー像への密着性が良
くなり、熱伝達効率が向上した。
なお、加熱体32は加熱ローラーに限らず、第10図に
示すように、第1実施例で示した固定加熱体20を用い
てもよい。その場合上記の効果に加え、発熱体22と基
板21の熱容量が小さく、しかも断熱されているので、
昇温速度が速く、スタンバイ温調を必要としないという
利点がある。また、分離上ローラ−34のかわりに、さ
らに大きな曲率の端面を有する分離ステイ38を配置す
ることにより、定着フィルム24からシートPをさらに
確定に分離可能となる。
塗布部はフィルムを仲介に一対のローラ一対構成で、4
0は塗布液供給ローラー、41は加圧ローラーでフィル
ム移動に従動でも良いし、単独に駆動源を接続しても良
い。
第11図は本発明の定着装置の更に別の実施例を示す図
である。
第10図の加熱体20のかわりに耐熱ガラス等の透光部
材を配し、該部材を介して、エンドレス定着フィルム2
4の内部に配置したハロゲンランプ等の輻射源42によ
り、トナー像を加熱する。
本実施例では輻射による加熱であるので、トナーを瞬時
に昇温加熱溶融可能である。従ってシートPが圧接部N
にある時のみ加熱すればよいので省電力が可能であり、
また、機内昇温も少ない。
塗布部材は40でフィルムの張力で圧接回転する。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば離型剤は定着部では非常に低粘度
であるのに対し、塗布時は比較的高粘度で塗布できるた
め、離型剤の過剰な塗布によるトナー像の劣化や記録材
のスリップなどを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の定着装置の断面図、第2図は
本発明の実施例に用いられるフィルムの断面図、 第3図乃至第7図は夫々本発明の別の実施例の定着装置
の断面図、 第8図は本発明の実施例の定着装置を適用した複写装置
の断面図、 第9rIIJ乃至第11図は夫々本発明の更に別の実施
例の定着装置の断面図である。 20・・・加熱体、24・・・定着フィルム、40・・
・離型剤塗布部材、4I・・・加圧部材。 第1図 n 第7図 第70図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルムの一面側に加熱体を配置し、他面側にト
    ナー像を支持する支持材を密着させフィルムを介してト
    ナー像に熱エネルギーを付与して定着を行なう定着装置
    において、 上記フィルムは少なくとも2部材で張力が与えられてお
    り、且つ定着部温度より低い所にこれに当接する離型剤
    塗布手段を設けた事を特徴とする定着装置。
  2. (2)上記離型液塗布手段は張力を与える部材間に配置
    され、フィルム張力により塗布手段と圧接する事を特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の定着装置。
  3. (3)上記離型液塗布手段が固定配置され、上記フィル
    ム内面に圧接部材を配置した事を特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の定着装置。
  4. (4)フィルム内面側に移動可能な離型液塗布手段に対
    向した圧接部材を配置した事を特徴とする特許請求の範
    囲第1項及び第3項記載の定着装置。
  5. (5)離型液塗布部材が動方向で上記定着フィルムの下
    方に位置する事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の定着装置。
JP16941689A 1989-06-30 1989-06-30 定着装置 Pending JPH0333880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16941689A JPH0333880A (ja) 1989-06-30 1989-06-30 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16941689A JPH0333880A (ja) 1989-06-30 1989-06-30 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0333880A true JPH0333880A (ja) 1991-02-14

Family

ID=15886193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16941689A Pending JPH0333880A (ja) 1989-06-30 1989-06-30 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0333880A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0325475A (ja) 定着装置
JPH0325478A (ja) 定着装置及び定着用樹脂フィルム
JPH0325476A (ja) 定着装置
JP2540944B2 (ja) 定着装置及び定着用フィルム
JP2789753B2 (ja) 定着装置
JP2833088B2 (ja) 定着装置
JP2542079B2 (ja) 定着装置
JPH06175517A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2000131977A (ja) 定着装置
JP2789768B2 (ja) 加熱装置
JPH0333880A (ja) 定着装置
JP2872332B2 (ja) 加熱装置
JPH02143274A (ja) 画像形成装置
JP2917389B2 (ja) 定着装置
JPH07334021A (ja) 加熱装置、画像形成装置、及び加熱体
JP2637559B2 (ja) 定着装置
JP2751529B2 (ja) 加熱装置
JPH0325479A (ja) 定着装置
JPH04237084A (ja) 定着装置
JPH0325473A (ja) 定着装置
JPH0996979A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH03166578A (ja) 定着装置
JPH0335277A (ja) 定着装置
JP2001005334A (ja) 定着装置
JPH0325483A (ja) 定着装置