JPH0333367Y2 - - Google Patents

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JPH0333367Y2
JPH0333367Y2 JP11753987U JP11753987U JPH0333367Y2 JP H0333367 Y2 JPH0333367 Y2 JP H0333367Y2 JP 11753987 U JP11753987 U JP 11753987U JP 11753987 U JP11753987 U JP 11753987U JP H0333367 Y2 JPH0333367 Y2 JP H0333367Y2
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hole
shaft
cutter
cutting
blade
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Description

【考案の詳細な説明】 −産業上の利用分野− この考案は、孔明け加工に使用されるボーリン
グカツタに関するもので、シヤフトの先端に2枚
のカツタブレードが装着されているボーリングカ
ツタの改良に関するものである。
−従来の技術− シヤフトの先端に2枚のカツタブレードを装着
したボーリングカツタは公知であり、この種のカ
ツタを用いて行われる孔明け加工には2つの態様
がある。その一つはバランスカツトと呼ばれるも
ので、第7図に示すように、2枚のカツタブレー
ド2a,2bを径方向及び軸線方向に段差Δd,
Δaを付けて装着し、その一方2aで孔30の底
面内径側を切削し、他方2bで底面外径側及び内
周面を切削する態様である。
他の一つは、第8図に示すように、2枚のカツ
タブレード2a,2bを径方向及び軸線方向に段
差を付けないで装着し、2枚のカツタブレード2
a,2bで孔30の底面及び内周面を同時に加工
することにより加工能率を上げようとするもので
ある。この明細書では、この後者の態様の加工を
同時カツトと呼ぶこととする。
一般にこの種のボーリングカツタにおいては、
2枚のカツタブレード2,2a,2bをシヤフト
1の径方向に摺動自在に装着し、孔30の径の変
化に対応できる構造としている。即ち、例えば第
4図に示すように、カツタブレード2に螺合した
径方向調整ネジ25の先端をシヤフトの先端部1
7に押接させ、該ネジを進退させることによつて
カツタブレード2を径方向に進退させ、第5図に
示すブレード固定ネジ11でカツタブレード2を
挟着して固定する構造等が採用されている。
−考案が解決しようとする問題点− ところが従来のこの種ボーリングカツタでは、
カツタブレード2のシヤフト軸線方向の位置調整
ができないため、次のような問題があつた。その
第1は、同時カツトを行う場合に2枚のカツタブ
レード2a,2bの軸線方向の相対位置誤差によ
り、2枚の切刃3a,3bの切削負荷が不均一に
なることである。例えば同時カツトにおいて、2
枚の切刃3a,3bに加工送りの1/2以上の軸線
方向誤差があると、実際の切削は1枚の切刃のみ
で行われることになつてしまう。シヤフト1に与
えられる加工送りは、仕上げ加工時には0.1mm程
度であるから、2枚の切刃3a,3bの軸線方向
誤差が1/100mm以下程度でないと能率の良い且つ
精度の高い加工は困難になる。従来のボーリング
カツタでは、この切刃の軸方向位置を高い精度で
一致させることは困難であつた。
第2の問題は、バランスカツトを行うときと同
時カツトを行うときとでは、カツタブレード2又
は切刃3の少なくとも一方を交換しなければなら
ないということである。即ち、バランスカツト時
には、両切刃3a,3bに加工送りの1/2以上の
軸線方向の段差Δaがなければならず、一方同時
カツト時には両切刃が高い精度で一致した位置に
なければならないので、両者を実現するために
は、切刃3を交換する(スローアウエイチツプの
場合)か、カツタブレード2そのものを交換しな
ければならないという面倒があつた。
−問題点を解決するための手段− この考案は、カツタブレード2をシヤフト1の
径方向は勿論、軸線方向にも位置調整可能とする
ことにより、上記問題を解決している。
即ち、この考案のボーリングカツタでは、シヤ
フト1の先端部に設けた径方向の貫通孔4に2個
のカツタブレード2,2a,2bをその基部22
を重合させた状態で挿通して装着し、このカツタ
ブレードの固定手段及び進退手段として、貫通孔
4と直交させてシヤフト1に螺合したブレード固
定ネジ11及び各カツタブレード2にシヤフト1
に向けて螺合した径方向調整ネジ25を設けてい
る。
そして貫通孔4に隣接させてシヤフト1の基部
側に横孔12を穿ち、該横孔の先端に連通する軸
方向孔13を装着されたカツタブレード2の背面
に臨ませて開口させ、この軸方向孔13に押圧部
材16,16aを遊嵌すると共に横孔12に軸方
向調整ネジ15を螺合し、前記押圧部材16,1
6aを軸方向調整ネジ15自体ないしその先端に
挿入した中間部材32のテーパ面14,31を介
して該軸方向調整ネジ15で押動させる構造とし
ている。
−作用− 上記構成のボーリングカツタでは、ブレード固
定ネジ11を軽く締めた状態でカツタブレード2
に螺合した径方向調整ネジ25を螺進させること
により、カツタブレード2を径方向に移動させて
切刃3の径方向の位置調整を行う。
そして更に軸方向調整ネジ15を螺進させるこ
とによりテーパ面14,31の作用により押圧部
材16,16aをカツタブレード2の背面に向け
て押動し、該押圧部材16,16aによつてカツ
タブレード2をシヤフト軸線方向に押圧すること
により、切刃3の軸線方向の位置を調整できるよ
うにしている。
この径方向及び軸線方向の位置調整はダイヤル
ゲージ等で計測しながら行われ、両カツタブレー
ド2を所望の位置に設定した後、ブレード固定ネ
ジ11を締結することによりカツタブレード2を
固定する。
−実施例− 図はこの考案の一実施例を示したもので、図
中、1はボーリングカツタの基体となるシヤフ
ト、4はシヤフトの先端に穿設された角断面の貫
通孔、5はシヤフトの先端を対称に切り欠いて形
成したカツタブレード装着部であり、各カツタブ
レード装着部5は貫通孔4の径方向の壁面6にそ
れぞれ連続する受け面7と貫通孔4の背面8に連
続する段面9とを有している。シヤフト1には、
貫通孔4の径方向壁面6に開口するネジ孔10が
貫通孔4と直交する方向に設けられ、このネジ孔
10にブレード固定ネジ11が螺合されている。
貫通孔4に隣接させたシヤフト1の基部側に
は、貫通孔4と平行で且つシヤフト1の中心から
互いに対称に偏倚させた2個の横孔12が設けら
れ、この横孔12の先端はシヤフト1を貫通する
直前の位置まで延びており、該先端から直角に延
びる短い軸方向孔13がカツタブレード装着部の
段面9に開口している。この横孔12はネジ孔と
され、先端を円錐面14とした軸方向調整ネジ1
5が螺入され、軸方向孔13には鋼球16が挿入
されている。鋼球16は軸方向孔13の長さより
大きく、従つて鋼球16は横孔12の先端部に突
出している。
シヤフト1に装着される2枚のカツタブレード
2,2a,2bは、L形で、貫通孔4の径方向幅
Dと略等しい厚さを有する切刃装着部21と該径
方向幅の1/2より僅かに薄い基部22とを有して
おり、切刃装着部21の先端に切刃3が固設され
ている。基部22は、その切刃3を設けた側の面
23を対向させて貫通孔4に両側から挿入され
る。基部22は、切刃装着部21側が僅かに厚く
なつており、該部分において貫通孔4の径方向幅
Dの1/2より遊隙分だけ薄い厚さtを有している。
また基部22の幅wは、貫通孔4の軸方向幅Eよ
り遊隙分だけ狭い。
カツタブレードの切刃装着部21には、基部2
2の延在方向と平行なネジ孔24が貫通してお
り、このネジ孔24に径方向調整ネジ25が螺入
されている。
シヤフト1の貫通孔4に両側より挿入されたカ
ツタブレードの基部22は、シヤフト1に螺合し
たブレード固定ネジ11で両側から挟持されて固
定される。このとき、両カツタブレードの基部2
2は、肉厚tの切刃装着部21側の部分が相互に
押圧され、切刃装着部21の背面がカツタブレー
ド装着部の受け面7に押圧されて固定される。
ブレード固定ネジ11を軽く締めた状態で、各
カツタブレードの径方向調整ネジ25を螺進させ
ると、該ネジの先端がシヤフトの先端部17に側
面から押接されて、当該カツタブレード2をシヤ
フトの径方向に進出させる。また、軸方向調整ネ
ジ15を螺進させると、その先端の円錐面14が
鋼球16を貫通孔4に向けて押動させて、該鋼球
16はカツタブレード2の切刃側背面に押接され
る。この鋼球16の押接により、カツタブレード
の基部22が貫通孔4の中でその軸方向の遊隙分
を限度として斜めになり、これによつて切刃3が
前進する。この前進量は、0.2mm程度あり、切り
込み送りが0.4mm以内であればバランスカツト時
と同時カツト時の切刃3の軸方向位置の調整代と
して充分である。
上記第1実施例は、押圧部材として鋼球16を
用い、これを軸方向調整ネジ15の円錐面14で
直接押圧する構造としているが、第9図に示すよ
うに、鋼球16に代えて基端に平面状のテーパ面
16bを有する短円筒部材16aを用い、横孔1
2の先端部に先端に上記テーパ面16bと面接触
するテーパ面31を有する中間部材32を遊嵌
し、該中間部材を軸方向調整ネジ15で押動させ
る構造を採用することもできる。この第9図の構
造によれば、カツタブレード2の軸方向の支持剛
性をより高くすることかできるので、より大きな
切削負荷に耐えることができ、且つより高い精度
の加工が可能なボーリング用カツタを得ることが
できる。
−考案の効果− 以上説明したこの考案のボーリングカツタによ
れば、シヤフトの先端に装着された2枚の切刃を
シヤフトの軸方向に位置調整できるので、その前
切刃を正確に一致させることも、また所望の段差
を設けることも可能で、従つて同時カツトにおけ
る切刃の位置誤差による弊害を避けることがで
き、また、切刃やカツタブレードを交換すること
なく切刃の一方を進退させてバランスカツトと同
期カツトの両方の加工態様に対応させることがで
きる。なお、ダイヤルゲージで計測しながら切刃
を進退させて位置調整を行えば、切刃の位置を1/
10mm以下の精度で設定することが可能であり、ボ
ーリングカツタとして充分な精度を得ることがで
き、構造も簡単で重切削に耐える充分な剛性も得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの考案の第1実施例を
示す図で、第1図はシヤフトの一部を切り欠いて
示す平面図、第2図は側面図、第3図は分解斜視
図、第4図は第2図のA部断面図、第5図は第2
図のB部断面図、第6図は第2図のC部断面図で
ある。第7図はバランスカツトの説明図、第8図
は同時カツトの説明図である。第9図はこの考案
の第2実施例を示す要部の拡大断面図である。 図中、1:シヤフト、2,2a,2b:カツタ
ブレード、3,3a,3b:切刃、4:貫通孔、
8:貫通孔の背面、11:ブレード固定ネジ、1
2:横孔、13:軸方向孔、14:円錐面、1
5:軸方向調整ネジ、16:鋼球、16a:短円
筒状部材、17:シヤフトの先端部、22:ブレ
ードの基部、25:径方向調整ネジ、31:テー
パ面、32:中間部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフト1の先端に2枚のカツタブレード2を
    備え、該カツタブレードをその面直角方向に押接
    するブレード固定手段11と放射方向に押動させ
    るブレード進退手段25とを備えたボーリングカ
    ツタにおいて、カツタブレード2はその基部22
    をシヤフト先端に設けた径方向の貫通孔4に重合
    挿入して装着されており、該貫通孔4のシヤフト
    1の基部側に横孔12が設けられて該横孔の先端
    は軸方向孔13を経て貫通孔4の背面8側にそれ
    ぞれのカツタブレードの基部22に対向して開口
    しており、上記軸方向孔13には押圧部材16,
    16aが遊嵌され、該押圧部材が横孔12に螺合
    された軸方向調整ネジ15によりテーパ面14,
    31を介してシヤフト軸方向に押動されることを
    特徴とする、ボーリングカツタ。
JP11753987U 1987-04-13 1987-07-30 Expired JPH0333367Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11753987U JPH0333367Y2 (ja) 1987-04-13 1987-07-30

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5635187 1987-04-13
JP11753987U JPH0333367Y2 (ja) 1987-04-13 1987-07-30

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Publication Number Publication Date
JPS6442806U JPS6442806U (ja) 1989-03-14
JPH0333367Y2 true JPH0333367Y2 (ja) 1991-07-16

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JP11753987U Expired JPH0333367Y2 (ja) 1987-04-13 1987-07-30

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DE102018214123A1 (de) * 2018-08-21 2020-02-27 Gühring KG Zerspanungswerkzeug

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JPS6442806U (ja) 1989-03-14

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