JPH0331910Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えば給湯器の外装体を境界壁とし
た入水管や出湯管等の外側配管と内側配管の接続
など、器具外装壁における内外配管の接続装置に
関する。。

〈従来技術とその問題点〉 従来、給湯器等における入水配管や出湯配管に
ついては、外装体壁における内外配管の接続を第
３図の断面に示す構造や第４図の断面に示す構造
としていた。すなわち、器具外装体壁１の外側か
ら内側へ差込んだ継手管体２に対して、内側配管
３にロウ付け等で一体にされた接続具４を嵌込ん
でネジ５固定したり（第３図）、器具外装体壁１
の外側から内側へ差込んだ継手管体２に対して内
側配管６を嵌込み、クイツクフアスナ７で固定す
る構成（第４図）としていた。

ところが、上記の従来装置では、継手管体２が
壁１の内側に突出するため、内側配管３，６の配
管スペースが狭くなる欠点があつた。また壁１の
内側でネジ固定等の締付け固定をしなければなら
ず、操作が容易に行えない欠点があつた。

〈目的〉 そこで本考案は上記従来技術の欠点を解消し、
器具外装体の内側に配管される内側配管のための
スペースが広くとれ、しかも、内側配管接続のた
めの接続部組立操作が容易に行える。器具外装壁
における内外配管の接続装置の提供を目的とす
る。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案の器具外装壁における内外配管の接続装
置は、器具外装体壁に設けられ、小孔部とワツシ
ヤ挿通用の大孔部が連結されてなる貫通孔と、前
記大孔部から挿通されて小孔部に着座される内側
配管部及びその内側配管に抜止めされて通された
ワツシヤと、前記貫通孔からの内側配管を嵌入さ
せる嵌入孔を有し、且つ先端に形成されたフラン
ジで前記器具外装体壁面に固定されると共に前記
ワツシヤを該フランジと前記器具外装体壁面との
間に挾持する外側継手管体とを有することを特徴
としている。

〈作用〉 ワツシヤを通した内側配管を貫通孔の大孔部か
ら挿通し、小孔部へ移動させて着座させ、着座し
た内側配管に外側継手管体を嵌め合わせた後、フ
ランジで器具外装体壁に固定すれば組立構成が完
了する。

内側配管が配管される器具外装壁内側空間に
は、内外配管接続のための特別の器具が何ら配管
されていないので、内側配管のためのスペースが
狭められることがない。また外側継手管体のフラ
ンジを器具外装壁に外側から固定するだけでよい
ので、従来の如き内側での締付作業を必要としな
い。よつて組立作業が非常に容易である。

〈実施例〉 第１図は本考案実施装置の断面図、第２図は実
施装置を器具外装壁の内側からみた図である。

給湯器の外装壁１０に対して、外側継手管体２
０がその先端のフランジ２１で壁１０の外面に固
定されている。２２は固定用ネジである。外側継
手管体２０には図示しない外側配管が接続され
る。外側継手管体２０の先端側には段付きの嵌入
孔２３が設けられている。３０は内側配管であ
る。該内側配管３０の先端部分には２つの突条部
３１，３２が設けられており、その２つの突条部
３１，３２間にＯリング４０とスペーサ５０が嵌
め込まれている。６０はワツシヤである。該ワツ
シヤ６０は内側配管３０の前記突条部３１，３２
がある側とは反対側から内側配管３０に通され
て、突条部３２で抜止めされた形にされている。
また前記外側継手管体２０のフランジ２１には前
記ワツシヤ６０を面一に受入れる浅い凹部２４が
設けられている。

前記器具外装壁１０には、大孔部１１と小孔部
１２とが連結されてなる貫通孔が設けられてい
る。大孔部１１は前記ワツシヤ６０が挿通しうる
大きさとし、小孔部１２は内側配管３０より少し
大きい径としている。

装置の取付について説明すると、まずＯリング
４０やワツシヤ６０を取付けた内側配管３０を、
前記ワツシヤ６０を通すため、大孔部１１から壁
１０の外側へ挿通し、次に内側配管３０を横方向
へ移動させて小孔部１２に着座させる。そして外
側継手管体２０の嵌入孔２３を前記内側配管３０
に嵌め合わせ、ネジ２２で壁１０面に固定する。
これにより第１図に示す構成の組立てが完了す
る。突条部３２がワツシヤ６０により抜け止めさ
れるので、内側配管３０は嵌入状態に保持され
る。

なお、内側配管３０は、該配管３０そのものに
前記突条部３１，３２を設けてもよいし、内側配
管３０の先端部分に突条部３１，３２を有する先
端部材を接続したものであつてもよい。先端部材
を接続したものも本考案の内側配管３０の範囲内
である。

〈効果〉 本考案は以上の構成よりなる、器具外装体の内
側には、内側配管以外に接続のための部材が一切
配置されないので、内側配管の配管が非常に行い
易くなつた。

また従来２カ所で固定していたのを、１カ所で
固定できるようにしたので、手間及び固定具の省
略ができ、経済的になつた。

特に、固定は器具外装体の外から行うことがで
きるので、非常に取付けが容易となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施装置の断面図、第２図は実
施装置を器具外装壁の内側からみた図、第３図と
第４図はそれぞれ従来装置の断面図である。 １０……外装壁、１１……大孔部、１２……小
孔部、２０……外側継手管体、２１……フラン
ジ、２３……嵌入孔、３０……内側配管、３１，
３２……突条部、４０……Ｏリング、６０……ワ
ツシヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具外装体壁に設けられ、小孔部とワツシヤ挿
   通用の大孔部が連結されてなる貫通孔と、前記大
   孔部から挿通されて小孔部に着座される内側配管
   部及びその内側配管に抜止めされて通されたワツ
   シヤと、前記貫通孔からの内側配管を嵌入させる
   嵌入孔を有し、且つ先端に形成されたフランジで
   前記器具外装体壁面に固定されると共に前記ワツ
   シヤを該フランジと前記器具外装体壁面との間に
   挾持する外側継手管体とを有することを特徴とす
   る器具外装壁における内外配管の接続装置。