JPH0331472Y2 - - Google Patents

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JPH0331472Y2
JPH0331472Y2 JP4636086U JP4636086U JPH0331472Y2 JP H0331472 Y2 JPH0331472 Y2 JP H0331472Y2 JP 4636086 U JP4636086 U JP 4636086U JP 4636086 U JP4636086 U JP 4636086U JP H0331472 Y2 JPH0331472 Y2 JP H0331472Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、幅可変鋳型装置に係り、特にアルミ
ニウムまたはその合金からなる矩形断面の板圧延
用鋳塊の種々なる幅のものを、有利に鋳造するこ
との出来る連続鋳造用鋳型装置における鋳型幅
(鋳込幅)の幅調節機構に関するものである。
(従来技術) 従来から、アルミニウム若しくはその合金等の
金属鋳塊を連続的に得るために、連続鋳造法乃至
は半連続鋳造法等(ここでは、連続鋳造と総称す
る)として、多数の提案が為されている。その代
表的な例は、米国特許第2983972号明細書等に示
される如く、椀形あるいは平皿形等の断面を有す
る昇降可能な底台(鋳型底)を所定の筒状鋳型の
底部に位置せしめて、該鋳型の一方の開口部を塞
ぎ、そして該鋳型内に金属溶湯をノズル、フロー
トを通じて供給する一方、順次底台を降下させる
ことにより鋳型内部の流路を流通する冷却剤(通
常は水)による鋳型内壁の冷却と、鋳型底部(下
端)のスリツトより流出せしめられる冷却剤によ
る直接の冷却に基づいて、鋳型内に形成される溶
湯柱を凝固せしめ、以て凝固させた鋳塊を鋳型底
部の開口部から連続的に取り出すことにより、所
定の鋳塊を得ている。
しかしながら、このような従来の連続鋳造手法
に従つて、鋳塊幅が種々異なる、断面が矩形の角
形鋳塊を鋳造するに際しては、予め所定の鋳型幅
を有する鋳型を多数準備しておき、必要の都度、
鋳隗幅に対応する鋳型幅を有する鋳型と入れ換え
る必要があつた。
このため、本願出願人が先に提案した特公昭59
−27672号公報や、特開昭54−13422号公報、特開
昭58−179540号公報等に明らかにされている如
き、矩形形状の鋳型の短辺側が任意の位置へ移動
せしめられ得るようにした、所謂幅可変鋳型が、
近年になつて注目を受けている。ただし、このよ
うな幅可変鋳型を使用すれば、鋳型を取り替える
ことなく、一つの鋳型にて各種の鋳塊幅を有する
矩形鋳塊を製造することが出来ることとなるから
である。
(解決課題) しかしながら、そのような幅可変鋳型装置を用
いて所定の矩形鋳塊を鋳造するに際しては、目的
とする鋳塊の大きさに従つて、鋳型のそれぞれの
短辺側の部分を移動せしめる必要があるが、得ら
れる鋳塊の長辺の中央部分において冷却時の収縮
による大きな湾曲した凹部の形成を避けるため
に、一般に、鋳型の長辺部分は、相対向する内壁
面がそれぞれ中央部において最も離間し、端部に
近づくに従つて互いに接近するような曲率にて形
成されているところから、単に鋳型の短辺部分を
そのまま長辺部分に沿つて移動させればよいとい
うものではなかつた。
このため、従来の幅可変鋳型装置にあつては、
鋳塊幅が代わる毎に、鋳型の短辺部分及び長辺部
分を固定しているボルト等をそれぞれ緩め或いは
取り外して、それらを移動可能と為し、そして短
辺部分及び長辺部分を所定の位置まで移動せしめ
た後、再びボルト等にて短辺部分や長辺部分をそ
れぞれ固定する等の構造が採用されているが、そ
れら従来のものは何れも短辺部分や長辺部分の移
動に手間取り、また短辺部分及び長辺部分のそれ
ぞれの固定の解除と再度の固定を行なう必要もあ
つて、面倒なものであり、鋳塊幅、換言すれば鋳
型幅の調整を迅速に行ない得るものではなかつた
のである。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、かかる課題を解決す
るために為されたものであつて、その特徴とする
ところは、供給される金属溶湯を連続的に冷却、
凝固せしめる鋳型を、相対向する内壁面がそれぞ
れ中央部において最も離間し、端部に近づくに従
つて互いに接近するような曲率にて形成された、
二つの対向する独立した長辺鋳型部材と、該二つ
の長辺鋳型部材の間に配置される二つの独立した
短辺鋳型部材にて矩形に構成する一方、該各長辺
鋳型部材の両端のアーム部を鋳型の周囲に配置さ
れる外枠にそれぞれ支持せしめ、更に前記各短辺
鋳型部材の両端のアーム部を該長辺鋳型部材にそ
れぞれ支持せしめた構造の鋳型装置において、前
記外枠と前記各長辺鋳型部材の端部のアーム部と
の間に、ガイドレールとそれによつて案内される
ガイド部材とからなる第一のスライド機構を設け
て、それら長辺鋳型部材を互いに接近・離間方向
に移動可能とと為す一方、該長辺鋳型部材とそれ
に支持される前記短辺鋳型部材の端部のアーム部
との間に、該長辺部材上に固設された短辺鋳型部
材移動用ガイドレールと、これに十字状に交わる
該短辺鋳型部材端部のガイドレール構造のアーム
部と、これら短辺鋳型部材移動用ガイドレール及
び短辺鋳型部材端部のアーム部にそれぞれ嵌合
し、それら短辺鋳型部材移動用ガイドレール及び
短辺鋳型部材端部のアーム部に沿つて案内される
スライダとからなる第二のスライド機構を設け
て、該長辺鋳型部材の接近・離間を許容しつつ該
長辺鋳型部材の長手方向に該短辺鋳型部材を移動
可能と為すと共に、前記外枠に支持部材を介して
支持された駆動軸に取り付けられたピニオンと前
記短辺鋳型部材に取り付けられて、該ピニオンに
噛み合わされ、該ピニオンの回転に従つて移動せ
しめられるラツクとを含む幅可変手段を設けて、
かかる駆動軸の回転駆動によつて該幅可変手段を
作動せしめることにより、前記第二のスライド機
構にて前記短辺鋳型部材を前記長辺鋳型部材の長
手方向に移動させ得るようにしたことにある。
(実施例) 以下、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の実施例を、図面に基づいて詳細に説
明することとする。
先ず、第1図は、本考案に係る幅可変鋳型装置
の一例を示す平面要部略図であり、また第2図
は、そのような鋳型装置における幅方向の一端側
の構造を説明するための要部斜視図であり、そこ
において、矩形鋳型2は、二つの相対向する独立
した長辺部材(鋳型部材)4,4と二つの相対向
する独立した短辺部材(鋳型部材)6,6とを矩
形形状に組み合わせて構成されており、所謂幅可
変鋳型とされている。即ち、各々の長辺部材4,
4は、従来と同様に、その中央部分においてそれ
ぞれ外側に凸となるように湾曲せしめられて、そ
の中央部において最も離間し、端部に近づくに従
つて互いに接近するような曲率にて構成された内
面(鋳型面)を与える形状に形成されており、の
両端部に取り付けられた支持部材(アーム部)
8,8によつて、鋳型2の周囲に配置される外枠
(鋳型枠)10に支持されるようになつていると
共に、後述する第一のスライド機構にて互いに接
近・離間可能に移動せしめられ得るようになつて
いる。
また、各々の短辺部材6,6は、二つの長辺部
材4,4の対向する両端附近において、それら長
辺部材4,4に挟まれた状態で配置され、且つそ
れら両端部に取り付けられた支持部材(アーム
部)12,12によつて、それれの長辺部材4に
支持され、以て略矩形形状の平面形態を有する矩
形鋳型2が形成されていると共に、それぞれ後述
する第二のスライド機構によつて、長辺部材4,
4の接近・離間を許容しつつ、鋳型2の幅方向、
換言すれば長辺部材4の長手方向に移動せしめら
れ得るようになつており、相互に接近・離間可能
な構造とされている。
なお、かかる長辺部材4及び短辺部材6の内部
構造は、図示如く、従来と同様な冷却水室14を
設けた構造とされており、そしてそのような冷却
水室14の下端部に形成された吐出口16から冷
却水を噴出せしめて、矩形鋳型2内に注湯される
所定の金属溶湯を、長辺部材4及び短辺部材6の
内面(鋳型面)による間接的な冷却と共に、直接
的な冷却を施して、目的とする矩形鋳塊に凝固せ
しめ得るにようになつている。
ところで、このような矩形鋳型2において、各
長辺部材4を移動可能と為す第一のスライド機構
は、第1〜4図に示れている如く、各長辺部材4
の両端部において、外枠10と端部の支持部材8
との間にそれぞれ設けられるものであつて、外枠
10上に固設されたガイドレール20と支持部材
8の裏面に固設されたガイド部材22とから構成
されている。より具体的にはガイドレール20
は、T字形の横断面形状を有し、そのT字形の頭
部にガイド部材22のT字形溝が嵌合めしめられ
て、かかるガイドレール20に沿つて案内され、
以て相対向する二つの長辺部材4,4が互いに接
近・離間方向に移動可能とされているのである。
また、第1図及び第2図から明らかなように、
二つの長辺部材4の両端における支持部材8,8
の、相対向する先端部間に、長辺開閉機構24,
24がそれぞれ設けられている。この長辺開閉機
構24は、外枠10上に固設された支持ブラケツ
ト26に対して回動軸28回りに回動可能に取り
付けられた回動板29と、該回動板29に固着さ
れた開閉レバー30と、その一端が回動板29に
て軸支され且つ他端が支持部材8の先端部にて軸
支された連結桿32,32とから構成されてい
る。そして、この開閉レバー30の矢印A方向へ
の回動によつて、二つの連結桿32,32におけ
る支持部材8に軸支された端部の軸支点33,3
3間の距離が長くなるようにされることよつて、
それら長辺部材4,4間が離隔せしめられるよう
になつている一方、矢印B方向に開閉レバー30
を回動軸28回りに回動せしめることによつて、
回動板29を回動軸28回りに回動せしめて、軸
支点33,33間の距離を短くすることにより、
長辺部材4,4間の距離を短くして、それら長辺
部材が接近せしめられるようになつている。な
お、図中、31は、その先端部が回動板29に螺
合されてなる固定用ボルトであり、該固定用ボル
ト31を締め付けることによつて、開閉レバー3
0の回動位置が固定され得る構造とされている。
一方、長辺部材4に対して短辺部材6を移動可
能と為す第二のスライド機構は、第1〜2図及び
第5〜7図に示されているように、短辺部材6を
長辺部材4に支持させるための支持部材12と、
長辺部材4上に固設されたガイドレール34と、
十字状に交わる支持部材12とガイドレール34
とにそれぞれ嵌合し、二次元方向に案内されるス
ライダ36とから構成されている。即ち、支持部
材12自身が、T字形断面形状のガイドレール構
造とされると共に、長辺部材4に固設されるガイ
ドレール34もT字形断面形状とされ、そして、
スライダ36の上面と下面にそれぞれ設けられた
十字形配置構造のT字形溝に、該支持部材12及
びガイドレール34がそれぞれ嵌合せしめられて
摺動させられ得るようになつており、これによつ
てスライダ36は長辺部材4の長手方向と共に短
辺部材6の長手方向にそれぞれ移動可能となり、
以て長辺部材4,4の接近・離間を許容しつつ、
該長辺部材4の長手方向に短辺部材6を移動可能
としているのである。
そして、かかる短辺部材6,6は、それぞれ、
第1図及び第2図に示される如くラツク・ピニオ
ン機構にて移動せしめられ得るようになつてい
る。即ち、二つのラツク40,40が、適当なブ
ラケツト42,42を介して、短辺部材6の背部
に互いに平行となるように取り付けられている一
方、これらラツク40,40に噛み合うピニオン
44,44が駆動軸46に取り付けられており、
そして、この駆動軸46が、その両端部において
適当な支持部材48によつて回動可能に且つ位置
固定に支持されて、外枠10上に取り付けられて
いるのである。また、かかる駆動軸46の一端が
六角頭形状に形成されて、その回転駆動力の作用
部50とされており、この作用部50に対するス
パナ等の係合による回転駆動力の付与によつて、
駆動軸46が回転駆動せしめられると、該駆動軸
46に固定されたピニオン44の回転によつて、
それに噛み合うラツク40が移動せしめられ、以
て短辺部材6が長辺部材4の長手方向に移動せし
められ得ることとなるのである。
従つて、このような構造の幅可変矩形鋳型2に
おいて、目的とする鋳塊幅に対応して鋳型幅を変
化せしめるに際しては、先ず、鋳型幅方向の両端
に位置する長辺開閉機構24,24のそれぞれの
回動板29を固定している固定用ボルト31を弛
め、そして該開閉レバー30を図において回動軸
28回りに矢印A方向に回動せしめて、それぞれ
長辺部材4,4の支持部材8,8の対向する先端
部と回動板29との間をそれぞれ連結する連結桿
32,32を、それらの軸支点33,33間の距
離が長くなるように配列せしめ、それら支持部材
8,8間が拡大されるようにすることによつて、
第一のスライド機構を構成するガイドレール20
とガイド部材22とによつて、二つの長辺部材
4,4を、それらの間が離隔せしめられる方向に
所定距離間移動させる。この時、短辺部材6の両
端の支持部材12,12は、それぞれ第二のスラ
イド機構を構成するスライダ36,36に対して
スライド可能に嵌合させられているところから、
そのような長辺部材4,4の離間方向の移動に何
等干渉することなく、そのような移動を許容しつ
つ、短辺部材6の両端部の支持が為されることと
なる。そして、このような二つの長辺部材4,4
の離間作動によつて、各長辺部材4の内壁面は短
辺部材6の端面から離れ、後の短辺部材6の移動
時において、かかる内壁面に対する損傷(キズ)
を防止すると同時に、短辺部材6の移動により変
化する長辺部材4,4間の間隔が調整されること
となる。
そして、上記の如く、長辺開閉機構24にて長
辺部材4,4が移動せしめられて、離隔させられ
た後、駆動軸46の六角頭形状の作用部50に対
してスパナ等を係合せしめて、それを回動させる
ことにより、駆動軸46に取り付けられたピニオ
ン44,44を回動せしめ、以てこのピニオン4
4,44に噛み合うラツク40,40が移動させ
られることにより、かかるラツク40,40に取
り付けられた短辺部材6が所定位置まで移動せし
められるようにされるのである。
而して、このようなラツク40の移動に伴う短
辺部材6の移動は、第二のスライド機構の存在に
よつて円滑に行なわれることとなる。即ち、ラツ
ク40の押し・引き作用によつて行なわれる短辺
部材6の移動は、その両端の支持部材12,12
が係合するスライダ36,36が長辺部材4,4
に設けられたガイドレール34,34に沿つて移
動せしめられることにより、容易に長辺部材4,
4の長手方向に移動せしめられ得るのである。
また、このようにピニオン44の回動によつて
移動せしめられたラツク40は、そのままピニオ
ン44に噛み合つた状態に保持されているところ
から、その位置が効果的に固定されることとな
り、以て短辺部材6の移動せしめられた位置での
有効な固定が達成されるのである。なお、この短
辺部材6の移動量は、当然のことながら、目的と
する鋳塊幅に対応した量とされることとなるが、
その移動量の調整は、長辺部材4に設けたマーク
または目盛に基づいて、或いは駆動軸46の回動
量等に基づいて行なわれることとなる。
次いで、このように短辺部材6がラツク・ピニ
オン機構にて移動せしめられ、位置固定に保持さ
れた後、長辺部材4,4の両端部に配された長辺
開閉機構24,24が再び用いられて、その開閉
レバー30,30をそれぞれ矢印B方向に回動せ
しめることによつて、回動板29に連結された連
結桿32,32を、それらの軸支点33,33間
の距離が短くなるように回動せしめて、それら連
結桿32,32の先端に取り付けられた長辺部材
4の支持部材8,8を引き寄せることによつて、
それら長辺部材4,4を接近させ、そして短辺部
材6の両端面に各長辺部材4の内壁面がピツタリ
付くようにされる。このような長辺部材4,4の
接近移動(鋳型閉め)に際しては、前記した鋳型
開きの場合と同様に、第一のスライド機構20,
22及び第二のスライド機構12,36の存在に
よつて、何等の干渉も惹起することなく、その作
動が円滑に行なわれ得ることとなるのである。
そして、このようにして鋳型が閉められると、
各々の開閉レバー30,30の固定用ボルト31
を締め付けて、それら開閉レバー30,30が回
動しないようにして、固定することによつて、鋳
型幅の調整操作は完了し、その後新しく設定され
た鋳型幅に従つて、目的とする鋳塊幅の鋳塊が鋳
造されることとなるのである。
このように、かかる構造の幅可変矩形鋳型2に
あつては、第一のスライド機構20,22と第二
のスライド機構12,34,36にて、二つの長
辺部材4,4が互いに接近・離間せしめられ得る
ように、また二つの短辺部材6,6が長辺部材4
に沿つて互いに接近・離間するように、円滑に移
動せしめられ得ることとなり、しかもラツク・ピ
ニオン機構により、その駆動軸の回転作動によつ
て短辺部材6の移動が行なわれ得るものであると
ころから、そのような短辺部材6の移動操作の自
動化を図ることが出来、またそのような短辺部材
の移動操作が極めて容易となつたのである。
また、短辺部材6の固定が、単なるラツク40
とピニオン44の噛み合わせ状態において行なわ
れるものであるところから、その特別の固定機構
を設ける必要がなく、またその固定操作も必要が
ないために構造上において、また操作上において
簡便化し得ることとなつたのである。
さらに、上記の如き構造の鋳型装置にあつて
は、長辺開閉機構24が設けられて、鋳型幅を変
化させるに先立つて、それを操作することによ
り、二つの長辺部材4,4が互いに離間する方向
に移動せしめられて、短辺部材6の両端部に対し
て接触しないようにされることとなるために、長
辺部材4の内壁面(鋳型面)における損傷(キ
ズ)の発生を効果的に防止し得る利点がある。
以上、本考案に従う実施例を詳細に説明してき
たが、本考案が、そのような実施例の具体的構成
のみに限定して解釈されることを意図するもので
は決してなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた形
態において実施され得るものであり、本考案が、
そのような実施形態のものをも含むものであるこ
と、言うまでもないところである。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案に従う
幅可変矩形鋳型装置にあつては、第一のスライド
機構と第二のスライド機構にて、二つの長辺鋳型
部材と二つの短辺鋳型部材とがそれぞれ互いに接
近・離間するように、円滑に移動せしめられ得、
しかもラツク・ピニオン機構により、その駆動軸
の回転作動によつて短辺鋳型部材の移動が行なわ
れ得るものであるところから、そのような短辺鋳
型部材の移動操作の自動化を図ることが出来、ま
たそのような短辺鋳型部材の移動操作が極めて容
易となつたのである。
また、本考案において、長辺開閉機構を設け
て、鋳型幅を変化させるに先立つて、それを操作
することにより、二つの長辺鋳型部材が互いに離
間する方向に移動せしめられて、短辺鋳型部材の
両端部に接触しないようにすれば、長辺鋳型部材
の内壁面(鋳型面)における損傷(キズ)の発生
が効果的に防止され得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鋳型装置の一例を示す平
面要部略図であり、第2図はその幅方向の一方の
側の構造を示す部分斜視説明図であり、第3図は
第1図における−方向の視図であり、第4図
は第3図における−方向の視図であり、第5
図は長辺部材に対する短辺部材の一方の端部にお
ける支持構造を説明するための要部平面略図であ
り、第6図は第5図の構造の正面略図あり、第7
図は第6図における−方向の視図である。 2……矩形鋳型、4……長辺部材、6……短辺
部材、10……外枠、8,12……支持部材、2
2……ガイド部材、20,34……ガイドレー
ル、24……長辺開閉機構、26……支持フラケ
ツト、28……回動軸、30……開閉レバー、3
2……連結桿、36……スライダ、40……ラツ
ク、42……取付ブラケツト、44……ピニオ
ン、46……駆動軸、48……支持部材、50…
…作用部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 供給される金属溶湯を連続的に冷却、凝固せ
    しめる鋳型を、相対向する内壁面がそれぞれ中
    央部において最も離間し、端部に近づくに従つ
    て互いに接近するような曲率にて形成された、
    二つの対向する独立した長辺鋳型部材と、該二
    つの長辺鋳型部材の間に配置される二つの独立
    した短辺鋳型部材にて矩形に構成する一方、該
    各長辺鋳型部材の両端のアーム部を鋳型の周囲
    に配置される外枠にそれぞれ支持せしめ、更に
    前記各短辺鋳型部材の両端のアーム部を該長辺
    鋳型部材にそれぞれ支持せしめた構造の鋳型装
    置において、 前記外枠と前記各長辺鋳型部材の端部のアー
    ム部との間に、ガイドレールとそれによつて案
    内されるガイド部材とからなる第一のスライド
    機構を設けて、それら長辺鋳型部材を互いに接
    近・離間方向に移動可能と為す一方、該長辺鋳
    型部材とそれに支持される前記短辺鋳型部材の
    端部のアーム部との間に、該長辺部材上に固設
    された短辺鋳型部材移動用ガイドレールと、こ
    れに十字状に交わる該短辺鋳型部材端部のガイ
    ドレール構造のアーム部と、これら短辺鋳型部
    材移動用ガイドレール及び短辺鋳型部材端部の
    アーム部にそれぞれ嵌合し、それら短辺鋳型部
    材移動用ガイドレール及び短辺鋳型部材端部の
    アーム部に沿つて案内されるスライダとからな
    る第二のスライド機構を設けて、該長辺鋳型部
    材の接近・離間を許容しつつ該長辺鋳型部材の
    長手方向に該短辺鋳型部材を移動可能と為すと
    共に、前記外枠に支持部材を介して支持された
    駆動軸に取り付けられたピニオンと前記短辺鋳
    型部材に取り付けられて、該ピニオンに噛み合
    わされ、該ピニオンの回転に従つて移動せしめ
    られるラツクとを含む幅可変手段を設けて、か
    かる駆動軸の回転駆動によつて該幅可変手段を
    作動せしめることにより、前記第二のスライド
    機構にて前記短辺鋳型部材を前記長辺鋳型部材
    の長手方向に移動させ得るようにしたことを特
    徴とする幅可変鋳型装置。 (2) 前記二つの長辺鋳型部材の対応する端部のア
    ーム部に二つの連結桿の一端をそれぞれ軸支せ
    しめる一方、それら連結桿の他端を、一軸回り
    に回動可能に設けられた回動板の異なる位置に
    軸支せしめ、該回動板の回動による前記二つの
    連結桿の離隔方向への移動によつて、前記二つ
    の長辺鋳型部材を互いに離間する方向に移動せ
    しめ得るようにした長辺開閉機構を備えた実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の幅可変鋳型装
    置。
JP4636086U 1986-03-28 1986-03-28 Expired JPH0331472Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4636086U JPH0331472Y2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4636086U JPH0331472Y2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28

Publications (2)

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JPS62159952U JPS62159952U (ja) 1987-10-12
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