JPH0329832A - 車両用故障診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野） この発明は、エンジンコントロールユニットなどの車載
電装品制御用ユニットとの間で双方向通信により情報の
送受を行なって、車載電装品の故障を診断するテスタを
備えた車両用故障診断装置に関する。

《従来の技術｝ 車両用故障診断装置に関しては、従来例えば、実開昭６
３，１３５２５０号公報に開示されたものなどがあり、
公知である。このような車両用故障診断装置では、各種
アクチュエータ及びセンサなどの車載電装品を統括して
電子制御系を構成する車載電装品制御用ユニット（例え
ば、エンジンを電子制御するためのエンジンコントロー
ルユニット等）に、故障診断のためのテスタを接続し、
テスタ側から制御用ユニット側へ各種のアクチュ工一夕
に対する駆動あるいは停止指令などのテスト信号を送出
すると共に、これらテスト信号に対する電子制御系の作
動状況を示す各種センサの検知信号等の応答を制御用ユ
ニット側からテスタ側へ返送させ、このように双方向通
信により互いに情報の送受を行なうことによって電子制
御系の故障を診断している。

《発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、車両に装備される制御用ユニットとして
は、エンジンコントロールユニットや電子制御オートマ
チック・トランスミッションなど様々なものがあり、そ
れらが車種に応じて標準装備されたりオプション装備と
なったりすることから、定期点検など車両のメンテナン
ス時においては、テスタによる各種故障診断に先立ち、
当該車両に現在どのような制御用ユニットが装備されて
いるのか、先ずその全てをリストアップする必要がある
。ところが従来にあっては、車両各部に配置された各制
御用ユニットを目視により確認してリストアップしてい
るため手間がかかり煩わしく、従ってメンテナンス性が
良くないという問題があった。

また、目視で確認するリストアップであることから見落
すおそれもあり、見落された制御用ユニットに関係する
電子制御系に対しては故障診断が行なわれないこととな
るから、このようなサービスのミスをなくすことが望ま
れている。

この発明は上記のような背景に鑑みてなされたものであ
り、車両に装備された制御用ユニットのリストアップと
現在におけるそれらの装着状況の確認を、見落しなく確
実に且つ容易に行なうことができる車両用故障診断装置
の提供をその目的とする。

《課題を解決するための手段〉 本発明は、故障診断のための情報を双方向通信により送
受するテスタを、車載電装品制御用ユニットに接続して
構戊される車両用故障診断装置において、テスタと通信
可能な制御用ユニットを検出する検出手段を設けると共
に、制御用ユニットに検出手段による検出結果を記憶す
る記憶手段を設けたことを特徴とする。

（作　用） 以上のように構成すると、テスタと通信可能な制御用ユ
ニットが検出手段によって検出されその検出結果が記憶
手段に記憶されるので、車両の製造あるいはメンテナン
ス完了時にテスタを利用してこれに接続された制御用ユ
ニットを検出手段により検出して記憶手段に記憶させて
おけば、次回のメンテナンス時には、記憶手段から記憶
内容を読み出すことで今回のメンテナンス作業以前に装
着され記憶されている制御用ユニットを見落しな３ ４ く確実にリストアップできると共に、さらにこの記憶内
容を現時点における検出手段の検出結果と比較すること
により、制御用ユニットの現在における装着状況を確認
できる。

《実　施　例｝ 以下、この発明の実施例を添付図面を参照しながら説明
する。

第１図は、本発明に係る車両用故障診断装置の好適な一
実施例を示す斜視図である。

図中、１は故障診断のためのテスタであり、２は１つの
制御用ユニットとして例示したエンジンコントロールユ
ニット（以下、ＥＣＵと略記する）である。

テスタ１は、シリアルインタフェース３及び集中コネク
タ４を介して通信路５によりＥＣＵ２に接続され、診断
指令を送出すると共にそれに対する応答など制御用ユニ
ットであるＥＣＵ２側からの各種情報の受信が可能とな
っており、ＥＣＵ２との双方向シリアル通信により互い
に情報の送受が行なわれる。

ＥＣＵ２には、図示しないエンジン各所に配置されたセ
ンサ６及びアクチュエータ７が多数接続されており、そ
れらセンサ６及びアクチュエータ７がＥＣＵ２に統括さ
れて電子制御系が構成されて、所定の手順にてエンジン
の諸制御がなされるようになっている。

集中コネクタ４には、ＥＣＵ２の他にも制御用ユニット
である電子制御オートマチックミッションやアンチロッ
クブレーキ，電子制御パワーステアリング，エアコンな
ど、車両に装着された各電子制御系のコントロールユニ
ット２０〜２３がそれぞれ通信路５を介して集中接続さ
れており、一括してまとめられる。またテスタ１に接続
されるシリアルインタフェース３は、集中コネクタ４に
着脱自在に接続される。

この発明は基本的には、故障診断のための情報を双方向
通信により送受するテスタ１を、車載電装品制御用ユニ
ット２，２０〜２３に接続して構成される車両用故障診
断装置において、テスタ１と通信可能な制御用ユニット
２，２０〜２３を検５ ６ 出する検出手段を設けると共に、制御用ユニット２に検
出手段による検出結果を記憶する記憶手段８を設けて構
成され、検出手段はテスタ１を構成するコンピュータの
ソフトプログラム上にて実現され、記憶手段８は本実施
例ではＥＣＵ２に備えられた不揮発メモリにて構成され
る。

なお、不揮発メモリ８をＥＣＵ２に備えた理由は、ＥＣ
Ｕ２の装着率、つまり車両に装着される可能性が他のコ
ントロールユニットに比して極めて高いためであるが、
オプション装備とならずに標準的に装着される可能性が
高いコントロールユニットであれば良く、ＥＣＵ２には
限定されない。

第２図は、第１図に示す車両用故障診断装置の本発明に
係る部分を説明するフローチャートである。

まず、テスタ１からコントロールユニットに対してロー
パルスを送出して（Ｓ１）、それに対する返信がある場
合（ＹＥＳ）はテスタ１内の点検用テーブル（第３図に
示す）の該当部にビット１を書き（Ｓ２，Ｓ３）、返信
がない場合（Ｎｏ）は該当部のビットを初期状態の０と
しておく。次に、テスタ１からコントロールユニットに
対してクロック信号を送出して（Ｓ４）　、それに対す
る返信がある場合（ＹＥＳ）は前述の点検用テーブルの
該当部にビット１を書き（Ｓ５，Ｓ６）、返信がない場
合（Ｎｏ）は該当部のビットを初期状態の０としておく
。

すなわち、車両に装備されるコントロールユニット（制
御用ユニット）には、テスタ１から送られるローパルス
に応答して故障コードを返送する片方向低速通信が可能
なものと、この片方向低速通信のみならずテスタ１から
送られるクロック信号に応答して種々の故障診断がなさ
れる双方向高速通信も可能なものとがあり、そのいづれ
であるかを８１〜Ｓ６により検査する。そして、集中コ
ネクタ４に接続された全てのコントロールユニットにつ
いて３１〜Ｓ６を繰返し（Ｓ７）、その結果をテーブル
化することになる。

上述の８１〜Ｓ７による検査結果のテーブルは、車両の
製造あるいはメンテナンスの完了時におけるものが前述
の不揮発メモリ８に記憶され、次回７ ８ のメンテナンスに備えてバックアップされる。

このように検査結果が記憶された車両に対して、相当期
間の供用後メンテナンスを行なうに際しては、以下のよ
うな手順で点検が行なわれることになる。

まずテスタ１による各種故障診断に先立ち、８１〜Ｓ７
により現時点におけるコントロールユニットの装着状況
についての点検用テーブルをテスタ１内に作成する。こ
のとき、テスタ１と各コントロールユニットとの間で、
通信路５のカプラ抜けや当該コントロールユニットその
ものの故障など何らかの異常がある場合は通信できない
ことから、ここで作成される点検用テーブルには、現在
テスタ１と通信可能なコントロールユニットのみがリス
トアップされることになる。

次に、この現時点における点検用テーブルと不揮発メモ
リ８に記憶してある前回の検査結果のテーブルとを比較
し（Ｓ８）、何も変化がない場合（Ｎｏ）はコントロー
ルユニットのオプション増設はなく、且つ集中コネクタ
４に接続された全てのコントロールユニットと通信可能
であると判断できるので点検を完了する〜（Ｓ９）。一
方、なんらかの相違がある場合（ＹＥＳ）には、ビット
が増加したか否かを判別する（Ｓ　１　０）。

ここで、前回の検査結果のテーブルと比較して現時点に
おける点検用テーブルのビットが増加している場合（Ｙ
ＥＳ）は、コントロールユニットの新たなオプション増
設が考えられるので、これをテスタ１の操作者（サービ
スマン）に通知し（Ｓｌ１）、サービスマンによる確認
の後、不揮発メモリ８の内容を更新する（Ｓ　１　２）
。逆に、ビットが減少している場合（Ｎｏ）は、ビット
が減少したコントロールユニットとの間に通信不能とな
るような何らかの事態が生じていると考えられるので、
点検用テーブルと前回の検査結果のテーブルとの比較か
らそのコントロールユニットを割出し（Ｓ１３）、これ
を知らせるワーニングを出す（Ｓｌ４）。

すなわち、このような構或によれば、不揮発メモリ８に
前回の検査結果のテーブルが記憶されて９ １　０ バックアップされているので、メンテナンス時にその不
揮発メモリ８から記憶内容を読み出すことで装備されて
いるコントロールユニットを見落しなく確実にリストア
ップすることができ、従来のように各制御用ユニットを
目視により確認してリストアップするのに比べて簡便且
つ見落しのないメンテナンスを実施することができる。

また、前述のＳ１〜Ｓ７によりテスタ１内の点検用テー
ブルにリストアップされるコントロールユニットは、現
在通信可能なもののみなので、不揮発メモリ８にバック
アップしてある前回の検査結果のテーブルとの比較によ
り、通信不能なコントロールユニット、すなわち故障の
可能性があるコントロールユニットの割出しやオプショ
ン増設など、車両に装着されたコントロールユニッ１・
並びに電子制御系の現在における状況を確認でき、これ
らに対して抜けのない且つ適切な故障診断を行なうこと
ができる。

（発明の効果） 以上実施例で詳細に説明したように、この発明に係る車
両用故障診断装置によれば、テスタと通信可能な制御用
ユニットが検出手段によって検出されその検出結果が記
憶手段に記憶されるので、車両の製造あるいはメンテナ
ンスの完了時にテスタを利用してこれに接続された制御
用ユニットを検出手段により検出して記憶手段に記憶さ
せておけば、次回のメンテナンス時には記憶手段から読
み出すことで今回のメンテナンス作業以前に装着され記
憶されている制御用ユニットを見落しなく確実にリスト
アップできると共に、記憶手段から読み出すだけなので
簡単且つ容易に作業を実施することができる。そして、
その記憶させた検出結果を現時点における検出手段の検
出結果と比較することにより、制御用ユニットの現在の
装着状況を確認することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用故障診断装置の好適実施例
を示す斜視図、第２図はその作用を説明するためのフロ
ーチャート、第３図はテーブルの内容を示す図である。 １１ １　２ １・・・テスタ ２，２０〜２３・・・車載電装名制御用ユニット（ＥＣ
Ｕ，電子制御オートマチック ミッション，アンチロックブレ キ，電子制御パワーステアリ ング，エアコン） ３・・・記憶手段（不揮発メモリ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 故障診断のための情報を双方向通信により送受するテス
   タを、車載電装品制御用ユニットに接続して構成される
   車両用故障診断装置において、上記テスタと通信可能な
   上記制御用ユニットを検出する検出手段を設けると共に
   、上記制御用ユニットに上記検出手段による検出結果を
   記憶する記憶手段を設けたことを特徴とする車両用故障
   診断装置。